【R-18】僕の回復魔法はちょっとおかしい

京月

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第一話

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「んっ…あっ…あっ……ああああっ!!」


「終わりました。傷は完全に消えましたよ」


 ここは冒険者ギルドの医務室、怪我をした人が訪れる場所だ。そして僕はアラン、回復魔導士でこのギルドの常駐職員として働いている。
 

「ありがとう…ございました…」


「いえいえ傷が残らなくてよかったです」


「また怪我したら来てもいいですか?」


「はい、でも怪我しないことが一番なので気を付けて冒険して下さい」


「絶対また来ます」


 今治療を終えた女冒険者は顔を赤くしながら医務室をあとにする。
 僕の回復魔法はちょっとおかしい。僕の回復魔法は女性にしか効果がなく、女性は回復魔法を受けている間快感に襲われるのだ。そのことはかなり広まっているはずだがなぜか僕を頼る怪我人があとを絶たない。指名依頼もあるくらいだ。
 

「アラン、次の患者だ。治療頼むぞ」


「分かりました」


「あの失礼します」


「どうぞお座りください」


 僕は患者さんを椅子に座らせるとカルテを見る。
 女性の名前はルーマさん、D級冒険者だ。身長150㎝で髪は茶色でセミロング、顔は可愛らしい感じだ。


「今日はどうされました」


「油断してゴブリンに一撃もらちゃって」


「なら傷を見ますので後ろを向いて背中を見してください」


「わかりました」


「確かにこれはゴブリンの短剣による切り傷ですね、幸い傷は浅いので今回復魔法かけますね」


「待ってました!」


「今何て?」


「いや何でもないです。それよりも回復魔法をお願いします」


「そうですね、ではいきます。『ヒール』」


「あっ!ああああああっ!!」


 詠唱を唱えると手から緑色の光が発現しルーマさんの傷を癒していく。
 ルーマさんはとても気持ちよさそうな声をだす


「順調ですね、ちゃんと傷がふさがっていきます」


「んっ…あっ…あっ…」


「大丈夫ですかルーマさん?」


「はぁ…はぁ…大丈夫です。つ、続けて下さい」


「分かりました、少し魔力の量を増やしますね」


「え?んんんんんんっっ!!」


 ルーマさんは天井を向いて何度か痙攣した後しなだれるように頭を下げる


「はぁ…はぁ…」


「ルーマさん終わりましたよ」


 ルーマさんは無言のまま動かない。しばらくするとこちらを向き話しかけてくる。


「先生ありがとうございました。それと今日お時間ありますか?」


「今日は当直でもないですし勤務時間ももう終わりますので大丈夫ですよ」


 するとルーマさんは僕の手を引っ張りあそこを触らせる。


「先生のせいでこんなに濡れてしまいました。責任取って下さい」

 
 僕はこの後家には帰らず宿屋で一夜を過ごした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 今私はゴブリンの討伐クエストを受けちょうどクエストを達成したところだ。あとはゴブリンの耳をそぎとってギルドに見せれば完了だ。
 ゴブリンの耳をそいでいると近くにゴブリンがいるのに気付く。あのゴブリンは私が殺したやつの仲間だろう。隙をついて私を攻撃しようとしている。
 普通ならそんな攻撃食らうわけもないのだが今日はアラン先生が担当の日だ。それを思い出すとわざとゴブリンに背中を見せ攻撃させた。誘導したのは自分だったが意外と痛かったのでゴブリンは八つ裂きにしておいた。


「これで今日はアラン先生と、ぐふふふ」


 ルーマさんは行動力のある人だった。
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