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第二話
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「アラン!急患だ、急いで治療してやってくれ」
「わかりました、早く患者さんをここに」
いつものように冒険者ギルドの医務室で働いていると大怪我をした患者さんが運び込まれてきた。
「メルさん!大丈夫ですか!?」
「アラン先生、すまないドジを踏んでしまった」
担ぎ込まれてきたのはB級冒険者のメルさんという人で身長170㎝長い赤い髪をしばりポニーテールにしている美人さんだ。
実力はあるのだが自信過剰な面があり身の丈に合わないクエストを無理やり受けることが多い。その分怪我をすることも多く何度も治療していくうちに親しくなったのだ。
「メルさん怪我を見して下さい…っこれはひどい」
「キングガーゴイルの討伐クエストを受けていたんだ。はぁ…はぁ…討伐出来たはいいが深手を負ってしまった」
メルさんのお腹には深い三本の切り傷が出来ていた。キングガーゴイルは鋭い爪を持つのが特徴でメルさんはそれでやられてしまったのだろう。
しかしメルさんは軽い鎧をつけて素早さを生かして戦うスタイルはずだ。素早いキングガーゴイル相手ではせっかくの素早さも意味がない。
「メルさん!なんでまた難しいクエストを受けるんですか!これじゃあ体がいくつあっても足りませんよ」
「私は…冒険者なんだ…痛っ…はぁはぁ・・・…冒険者が冒険をやめてしまったらそれは死んだも同然だろう」
「メルさん…」
メルさんに信念がある、僕ではどうすることもできないだろう。なら僕はメルさんが冒険を続けられるよう治療をするんだ。
「治療を行います。メルさんの傷はかなり深いので『ハイヒール』を使います」
「よっしゃ!」
「メルさんどうしたんですか?」
「い、いや何でもない。それよりアラン先生傷が痛むので早く治療を頼む」
「そうですね、ではいきます。『ハイヒール』!」
「ああああああああああああああっ!!」
ハイヒールは通常のヒールよりも効果が高い分女性に与える快楽が大きくなり治療を受けている患者さんが快楽で失神することある。
「こっこれは…やば…いいいいっ!…はぁ…はぁ…意識が…飛ぶ」
「メルさん意識をしっかり持って下さい、ちゃんと傷はふさがってきていますよ」
「ぁあああっ!気持ちいい…はぁ…はぁ…」
「もう少しです…終わりましたよメルさん」
「はぁ…はぁ…ありがとうアラン先生」
「じゃあ二本目の傷を治療していきますね」
「え?どういうこと?治療は終わったんじゃ」
「なにいってるんですか、僕は三本あるうちの一本を直しただけですよ。まだあと二本残ってます、『ハイヒール』」
「あっあああああああああああああああっ!!」
仰向けのメルさんは腰を浮かせて痙攣する
二本の傷もきれいになくなった。この調子で三本目も治療する。
「まっ待ってアラン先生!!はぁ…はぁ…休憩させて…」
メルさんは息を荒くし全身に汗をかいている。
「駄目ですよ、早めに治療しないと完全には直せなくなってしまうんですから」
「あっあああああああああああああああっ!!」
何度かの痙攣のあとメルさんは意識を失った。傷の治療は完璧に行ったので跡が残ることはない。僕は今日当直なのでこのまま医務室のベットでメルさんを寝かせてあげることにした。
メルさんが目を覚ました。メルさんは様子を見に来た僕の手をつかむと
「アラン先生なんだか、下半身が濡れてしょうがないんだ。何この病気かもしれない。診察してくれないか?」
メルさんは僕を誘ってきた。
この日医務室からは男女の喘ぎ声が一晩中聞こえていたという。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私はしがない冒険者ギルドの受付嬢だ。別に私の事は覚えなくていい。
今目の前にはB級冒険者メルがキングガーゴイル討伐のクエストを受注しようとしている。
「メルさん、このクエストはあなたとの相性が最悪です。考え直して下さい」
「嫌だ、このクエストは断固として受ける。キングガーゴイルなんてめったにいない私の天敵だ。こいつと戦えば私もただでは済まないだろう。はぁ…はぁ…そうすればアラン先生に治療してもらえる…ふふふふふ」
この人の評価は人によって様々ですが私はだだのアホとして見ています。めんどくさいので受注許可証を出しときます。どうせ討伐自体は成功させるでしょうし。
「ではお気をつけて」
「何を言う、気を付けたら怪我ができないではないか」
アホだなぁ
「わかりました、早く患者さんをここに」
いつものように冒険者ギルドの医務室で働いていると大怪我をした患者さんが運び込まれてきた。
「メルさん!大丈夫ですか!?」
「アラン先生、すまないドジを踏んでしまった」
担ぎ込まれてきたのはB級冒険者のメルさんという人で身長170㎝長い赤い髪をしばりポニーテールにしている美人さんだ。
実力はあるのだが自信過剰な面があり身の丈に合わないクエストを無理やり受けることが多い。その分怪我をすることも多く何度も治療していくうちに親しくなったのだ。
「メルさん怪我を見して下さい…っこれはひどい」
「キングガーゴイルの討伐クエストを受けていたんだ。はぁ…はぁ…討伐出来たはいいが深手を負ってしまった」
メルさんのお腹には深い三本の切り傷が出来ていた。キングガーゴイルは鋭い爪を持つのが特徴でメルさんはそれでやられてしまったのだろう。
しかしメルさんは軽い鎧をつけて素早さを生かして戦うスタイルはずだ。素早いキングガーゴイル相手ではせっかくの素早さも意味がない。
「メルさん!なんでまた難しいクエストを受けるんですか!これじゃあ体がいくつあっても足りませんよ」
「私は…冒険者なんだ…痛っ…はぁはぁ・・・…冒険者が冒険をやめてしまったらそれは死んだも同然だろう」
「メルさん…」
メルさんに信念がある、僕ではどうすることもできないだろう。なら僕はメルさんが冒険を続けられるよう治療をするんだ。
「治療を行います。メルさんの傷はかなり深いので『ハイヒール』を使います」
「よっしゃ!」
「メルさんどうしたんですか?」
「い、いや何でもない。それよりアラン先生傷が痛むので早く治療を頼む」
「そうですね、ではいきます。『ハイヒール』!」
「ああああああああああああああっ!!」
ハイヒールは通常のヒールよりも効果が高い分女性に与える快楽が大きくなり治療を受けている患者さんが快楽で失神することある。
「こっこれは…やば…いいいいっ!…はぁ…はぁ…意識が…飛ぶ」
「メルさん意識をしっかり持って下さい、ちゃんと傷はふさがってきていますよ」
「ぁあああっ!気持ちいい…はぁ…はぁ…」
「もう少しです…終わりましたよメルさん」
「はぁ…はぁ…ありがとうアラン先生」
「じゃあ二本目の傷を治療していきますね」
「え?どういうこと?治療は終わったんじゃ」
「なにいってるんですか、僕は三本あるうちの一本を直しただけですよ。まだあと二本残ってます、『ハイヒール』」
「あっあああああああああああああああっ!!」
仰向けのメルさんは腰を浮かせて痙攣する
二本の傷もきれいになくなった。この調子で三本目も治療する。
「まっ待ってアラン先生!!はぁ…はぁ…休憩させて…」
メルさんは息を荒くし全身に汗をかいている。
「駄目ですよ、早めに治療しないと完全には直せなくなってしまうんですから」
「あっあああああああああああああああっ!!」
何度かの痙攣のあとメルさんは意識を失った。傷の治療は完璧に行ったので跡が残ることはない。僕は今日当直なのでこのまま医務室のベットでメルさんを寝かせてあげることにした。
メルさんが目を覚ました。メルさんは様子を見に来た僕の手をつかむと
「アラン先生なんだか、下半身が濡れてしょうがないんだ。何この病気かもしれない。診察してくれないか?」
メルさんは僕を誘ってきた。
この日医務室からは男女の喘ぎ声が一晩中聞こえていたという。
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私はしがない冒険者ギルドの受付嬢だ。別に私の事は覚えなくていい。
今目の前にはB級冒険者メルがキングガーゴイル討伐のクエストを受注しようとしている。
「メルさん、このクエストはあなたとの相性が最悪です。考え直して下さい」
「嫌だ、このクエストは断固として受ける。キングガーゴイルなんてめったにいない私の天敵だ。こいつと戦えば私もただでは済まないだろう。はぁ…はぁ…そうすればアラン先生に治療してもらえる…ふふふふふ」
この人の評価は人によって様々ですが私はだだのアホとして見ています。めんどくさいので受注許可証を出しときます。どうせ討伐自体は成功させるでしょうし。
「ではお気をつけて」
「何を言う、気を付けたら怪我ができないではないか」
アホだなぁ
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