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50. 枷
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バトーから大役を任されたステラは明らかに上機嫌だった。そんな彼の姿を目にするのは癪だったが、聞いてもいないことをベラベラと口にしてくれるのは有難かった。おかげで自分が置かれている状況を把握できたからだ。
自分たちがいるのは、ステラの主人である太った男の住まい。鬼一族への打倒という同じ目的を持った者同士、クルクドゥア族と號斑族は手を組んでいるのだと言う。クルクドゥア族は號斑族への全面的資金援助、號斑族は武力の提供でもって互いを補い合っている。
やはり自分がステラに手を上げたことで恨みを買っていたのだと分かり、気分が悪くなる。蘇芳にも他の鬼にも迷惑をかける形となってしまった。
「リュカ?大層な名前じゃん。ご主人様に名付けてもらったの?」
ステラは一向に去ろうとしなかった。わざわざ椅子を用意し、組んだ脚に頬杖をついて、惨めな格好のリュカを嘲笑っている。床に座る少年はただ黙って蝶の少年を睨みつけた。
「…あ゛、ぅ…っ!」
ステラが装置のボタンを押した途端、首から全身に強烈な痛みが走った。上体を起こしていられず、ステラの足元で這いつくばる形になってしまう。押したのは一瞬だけだったようだが、まだ電気が流れているように感じられて、全身の皮膚がビリビリと痛い。
「ちょっと、僕が質問してるんだから、ちゃんと答えなよ」
想像を超えた威力に動けないでいると、足先で頭を踏みつけにされた。息切れしているかのように呼吸が短く速くなっているのがわかる。全身の毛穴から嫌な汗が噴き出る。
「ねえ、聞こえない?もう一回電気流そうか?」
「じっ、自分でつけた…!」
ぐりぐりと踏みつけられ、石床に顔を押しつけられながらもリュカは声を振り絞った。返答を聞いたステラは一瞬目を丸くし、それからゲラゲラと笑い始めた。
「自分で自分に名前をつけた?哀れすぎて笑い死にそう!ねえ、いつから?テル・メルを去ってから?それとも、テル・メルにいた時から?実の母親からも疎まれて、名前すら授けてもらえなくて、でも僕や皆みたいに名前が欲しくて、個人として認識されたくて、自分で名前をつけたんだ。ねえ、鬼のご主人様はそのことを知ってるの?ねえ、ねえ」
「…知ら、ない」
顔を見なくても、ステラが虫をいたぶるような表情をしているのは嫌でも分かった。
「はァ…みっともな~い。君、そんな人生送って、よく生きていけてるよね。僕だったら、さっさと自殺してるかも。ホント、しぶといな~」
「…そういう自分はどうなんだよ」
「はあ?」
何故そこまでステラに侮辱されないといけないのか。自分が生きていることで彼に迷惑をかけたつもりはない。むしろ自分がかけられた方だ。極力関わりを持たないようにしようとしても、ステラから首を突っ込んでくるのだ。ことあるごとに突っかかられて、一方的になじられて、怒りを禁じえない。腹立たしさで腹部が熱くなる。
「自分こそ、小太りのおっさん相手に足開いて体捧げて、みっともねえとは思わねえのかよ?猫なで声出して媚びへつらって、虚しくなんねえの?嫉妬にまみれて見てられねえんだけど。俺がステラだったら、それこそ耐えられなくて自殺するな」
「ハァッ!?誰が誰に嫉妬してるって?」
ステラが勢いよく立ち上がったせいで、椅子が後方に倒れる。激昂した彼に胸倉を掴まれ、体をひっくり返された。馬乗りになる蝶の少年はまるで般若のように顔を歪めていた。形勢は、四肢を拘束されているリュカが圧倒的に不利だが口から水のように滑らかに出る言葉は留まるところを知らなかった。
「そんなの決まってんじゃん。ステラが俺に、だよ。だって、そうだろ?男娼として人気があったのに、結果自分はデブで短小の気持ち悪いおっさんに引き取られて、一方でただの清掃夫でしかなかった俺は、鬼の嫁になった。自分より格下だと馬鹿にしてた俺が見るからに待遇のいい生活を送って、幸せそうなのが悔しいんだろ?」
「黙って言わせておけば…っ!羨ましいわけないだろっ!ご主人様はねだれば何でも買ってくれたし、この服やアクセサリーだって、全部買ってくれたんだからっ!あれもこれも、テル・メルで働く奴がヨダレを垂らして欲しがるような物ばかり!それに、奥さんよりも僕のことを可愛がって大事にしてくれてる!僕がキミに傷つけられたからって、鬼一族への報復を決めたのが良い証拠っ」
「それって、本当にステラの為か?蘇芳に面目を潰されて腹が立っただけじゃねえ?そんなにステラのことが大事なら、愛人って立場のままにしておかねえと思うけど。ステラだって、本当は気づいてんじゃねえの?一番にはなれないって。だから、愛人扱いじゃ満足できないから、俺に蘇芳を譲れって言ったんじゃねえの?けど、蘇芳の嫁の座を狙っても無理だぜ。蘇芳、ステラのこと、媚びるような話し方して気持ち悪いって言ってたから望みはねえよ!ざまあみろ!」
言いたいことを言えて、胸のすく思いだった。蘇芳とセキシと、九鬼丸や沙楼羅さんをステラに渡してたまるか!
この時、蘇芳とは仮初の婚姻関係にあることは全く頭になかった。目の前の憎い顔馴染みのメンツを潰したくてたまらなかったのだ。
「うるさい!」
自分が侮辱していたはずが思わぬ反撃を受けて、ステラの顔は今にも破裂しそうな程に真っ赤だった。拳を振り上げ、リュカの頬を殴る。続けざまに反対も殴られた。
「何だよ、図星か?」
「うるさいうるさい!黙れ黙れ!」
「さっきのだって一体何なんだよ?主人を見限って、今度はバトーに体捧げてんのか?それとも、色目使って取り入るように主人から言われてんのか?どっちにしろ、みっともねえの」
ヒステリーを起こしたステラは尚もリュカを殴ろうとしたが、黙ってやられる少年ではなかった。手枷を顔の前にかざし、蝶の少年の拳を防いだ。硬い鉄に骨を強打し、ステラが声を上げて体勢を崩す。リュカはその隙を見逃さず、転がって彼を振り落とした。素早く立ち上がり、反撃を警戒して距離を取った。
リュカは少なくとも、何も出来ずに一方的にやられていた過去のリュカではない。稽古をつけてもらって、多少なりとも戦えるようになった。
「…が…っ!」
全身を襲う強烈な痛みに、リュカは崩れ落ちた。目の前では、ステラが首枷の起動装置を掲げている。今度は一瞬だけでは終わらなかった。体中を無数の太い針で刺されているかのような激痛に、指一本すら動かすことが出来ない。
「…調子に乗るなよ、人間風情が。バトー様の言葉聞いてなかったの?それとも、鳥みたいに脳が小さいから忘れちゃった?キミの生殺与奪の権利は僕が握ってるんだよ?なのに反抗するとか、馬鹿なの?」
立ち上がったステラは悶絶するリュカに近づき、腹部を蹴り上げた。続けざまに何発も蹴りを食らう。少年は受け身を取ろうとしたが、電気から解放されてもまだ痺れで動くことが出来なかった。
だが暴力の嵐に見舞われながらも、リュカの心は折れなかった。歯を食いしばって痛みに耐え、ステラを睨みつける。一向に失われない反抗的な瞳の光に、蝶の少年は苛立ちを募らせていく。
「殺したきゃ、殺せよ」
「はぁ?」
「…俺が囚われていることで、蘇芳の迷惑になるんなら、死んだ方がマシだ。それにステラの主人も、俺が死ねば、鬼一族を攻める理由もなくなるだろ」
それ以外に自分の落ち度の尻拭いをする方法が思いつかなかった。血なまぐさいことが苦手なセキシを戦争に巻き込みたくない。もう皆に会えないのかと思うと寂しいが、自分の命ひとつで争いを回避できるのであれば、命を投げ出すことに抵抗はない。
それにバトーにとって自分が大事な切り札であるなら、死ぬことで彼に対する報復にもなる。
「ほら、やれよ。俺のこと殺したいくらい憎いんだろ?」
リュカはひざまずき、ステラに向かって首を差し出した。目を閉じ、彼の手がかかるのを待つ。
蝶の少年も、バトーの言葉が頭の片隅には残っていたが、リュカに散々煽られたことで怒りで思考に靄がかかっていた。絶好の機会に、体が自然に動いていた。枷と首の間に両手を差しこむ。
「残念。人間ちゃんが死んだところで戦争は終わらないよ~」
突如響いた声に二人は我に返った。声のした方向に顔を向け、リュカは驚きに目を見開いた。琥珀が入り口に立っていたのだ。何故こんなところにいるのか。傍に蘇芳もいるのではないかと、リュカは彼の周囲に視線を巡らせたが、琥珀以外の人影は見当たらなかった。
自分たちがいるのは、ステラの主人である太った男の住まい。鬼一族への打倒という同じ目的を持った者同士、クルクドゥア族と號斑族は手を組んでいるのだと言う。クルクドゥア族は號斑族への全面的資金援助、號斑族は武力の提供でもって互いを補い合っている。
やはり自分がステラに手を上げたことで恨みを買っていたのだと分かり、気分が悪くなる。蘇芳にも他の鬼にも迷惑をかける形となってしまった。
「リュカ?大層な名前じゃん。ご主人様に名付けてもらったの?」
ステラは一向に去ろうとしなかった。わざわざ椅子を用意し、組んだ脚に頬杖をついて、惨めな格好のリュカを嘲笑っている。床に座る少年はただ黙って蝶の少年を睨みつけた。
「…あ゛、ぅ…っ!」
ステラが装置のボタンを押した途端、首から全身に強烈な痛みが走った。上体を起こしていられず、ステラの足元で這いつくばる形になってしまう。押したのは一瞬だけだったようだが、まだ電気が流れているように感じられて、全身の皮膚がビリビリと痛い。
「ちょっと、僕が質問してるんだから、ちゃんと答えなよ」
想像を超えた威力に動けないでいると、足先で頭を踏みつけにされた。息切れしているかのように呼吸が短く速くなっているのがわかる。全身の毛穴から嫌な汗が噴き出る。
「ねえ、聞こえない?もう一回電気流そうか?」
「じっ、自分でつけた…!」
ぐりぐりと踏みつけられ、石床に顔を押しつけられながらもリュカは声を振り絞った。返答を聞いたステラは一瞬目を丸くし、それからゲラゲラと笑い始めた。
「自分で自分に名前をつけた?哀れすぎて笑い死にそう!ねえ、いつから?テル・メルを去ってから?それとも、テル・メルにいた時から?実の母親からも疎まれて、名前すら授けてもらえなくて、でも僕や皆みたいに名前が欲しくて、個人として認識されたくて、自分で名前をつけたんだ。ねえ、鬼のご主人様はそのことを知ってるの?ねえ、ねえ」
「…知ら、ない」
顔を見なくても、ステラが虫をいたぶるような表情をしているのは嫌でも分かった。
「はァ…みっともな~い。君、そんな人生送って、よく生きていけてるよね。僕だったら、さっさと自殺してるかも。ホント、しぶといな~」
「…そういう自分はどうなんだよ」
「はあ?」
何故そこまでステラに侮辱されないといけないのか。自分が生きていることで彼に迷惑をかけたつもりはない。むしろ自分がかけられた方だ。極力関わりを持たないようにしようとしても、ステラから首を突っ込んでくるのだ。ことあるごとに突っかかられて、一方的になじられて、怒りを禁じえない。腹立たしさで腹部が熱くなる。
「自分こそ、小太りのおっさん相手に足開いて体捧げて、みっともねえとは思わねえのかよ?猫なで声出して媚びへつらって、虚しくなんねえの?嫉妬にまみれて見てられねえんだけど。俺がステラだったら、それこそ耐えられなくて自殺するな」
「ハァッ!?誰が誰に嫉妬してるって?」
ステラが勢いよく立ち上がったせいで、椅子が後方に倒れる。激昂した彼に胸倉を掴まれ、体をひっくり返された。馬乗りになる蝶の少年はまるで般若のように顔を歪めていた。形勢は、四肢を拘束されているリュカが圧倒的に不利だが口から水のように滑らかに出る言葉は留まるところを知らなかった。
「そんなの決まってんじゃん。ステラが俺に、だよ。だって、そうだろ?男娼として人気があったのに、結果自分はデブで短小の気持ち悪いおっさんに引き取られて、一方でただの清掃夫でしかなかった俺は、鬼の嫁になった。自分より格下だと馬鹿にしてた俺が見るからに待遇のいい生活を送って、幸せそうなのが悔しいんだろ?」
「黙って言わせておけば…っ!羨ましいわけないだろっ!ご主人様はねだれば何でも買ってくれたし、この服やアクセサリーだって、全部買ってくれたんだからっ!あれもこれも、テル・メルで働く奴がヨダレを垂らして欲しがるような物ばかり!それに、奥さんよりも僕のことを可愛がって大事にしてくれてる!僕がキミに傷つけられたからって、鬼一族への報復を決めたのが良い証拠っ」
「それって、本当にステラの為か?蘇芳に面目を潰されて腹が立っただけじゃねえ?そんなにステラのことが大事なら、愛人って立場のままにしておかねえと思うけど。ステラだって、本当は気づいてんじゃねえの?一番にはなれないって。だから、愛人扱いじゃ満足できないから、俺に蘇芳を譲れって言ったんじゃねえの?けど、蘇芳の嫁の座を狙っても無理だぜ。蘇芳、ステラのこと、媚びるような話し方して気持ち悪いって言ってたから望みはねえよ!ざまあみろ!」
言いたいことを言えて、胸のすく思いだった。蘇芳とセキシと、九鬼丸や沙楼羅さんをステラに渡してたまるか!
この時、蘇芳とは仮初の婚姻関係にあることは全く頭になかった。目の前の憎い顔馴染みのメンツを潰したくてたまらなかったのだ。
「うるさい!」
自分が侮辱していたはずが思わぬ反撃を受けて、ステラの顔は今にも破裂しそうな程に真っ赤だった。拳を振り上げ、リュカの頬を殴る。続けざまに反対も殴られた。
「何だよ、図星か?」
「うるさいうるさい!黙れ黙れ!」
「さっきのだって一体何なんだよ?主人を見限って、今度はバトーに体捧げてんのか?それとも、色目使って取り入るように主人から言われてんのか?どっちにしろ、みっともねえの」
ヒステリーを起こしたステラは尚もリュカを殴ろうとしたが、黙ってやられる少年ではなかった。手枷を顔の前にかざし、蝶の少年の拳を防いだ。硬い鉄に骨を強打し、ステラが声を上げて体勢を崩す。リュカはその隙を見逃さず、転がって彼を振り落とした。素早く立ち上がり、反撃を警戒して距離を取った。
リュカは少なくとも、何も出来ずに一方的にやられていた過去のリュカではない。稽古をつけてもらって、多少なりとも戦えるようになった。
「…が…っ!」
全身を襲う強烈な痛みに、リュカは崩れ落ちた。目の前では、ステラが首枷の起動装置を掲げている。今度は一瞬だけでは終わらなかった。体中を無数の太い針で刺されているかのような激痛に、指一本すら動かすことが出来ない。
「…調子に乗るなよ、人間風情が。バトー様の言葉聞いてなかったの?それとも、鳥みたいに脳が小さいから忘れちゃった?キミの生殺与奪の権利は僕が握ってるんだよ?なのに反抗するとか、馬鹿なの?」
立ち上がったステラは悶絶するリュカに近づき、腹部を蹴り上げた。続けざまに何発も蹴りを食らう。少年は受け身を取ろうとしたが、電気から解放されてもまだ痺れで動くことが出来なかった。
だが暴力の嵐に見舞われながらも、リュカの心は折れなかった。歯を食いしばって痛みに耐え、ステラを睨みつける。一向に失われない反抗的な瞳の光に、蝶の少年は苛立ちを募らせていく。
「殺したきゃ、殺せよ」
「はぁ?」
「…俺が囚われていることで、蘇芳の迷惑になるんなら、死んだ方がマシだ。それにステラの主人も、俺が死ねば、鬼一族を攻める理由もなくなるだろ」
それ以外に自分の落ち度の尻拭いをする方法が思いつかなかった。血なまぐさいことが苦手なセキシを戦争に巻き込みたくない。もう皆に会えないのかと思うと寂しいが、自分の命ひとつで争いを回避できるのであれば、命を投げ出すことに抵抗はない。
それにバトーにとって自分が大事な切り札であるなら、死ぬことで彼に対する報復にもなる。
「ほら、やれよ。俺のこと殺したいくらい憎いんだろ?」
リュカはひざまずき、ステラに向かって首を差し出した。目を閉じ、彼の手がかかるのを待つ。
蝶の少年も、バトーの言葉が頭の片隅には残っていたが、リュカに散々煽られたことで怒りで思考に靄がかかっていた。絶好の機会に、体が自然に動いていた。枷と首の間に両手を差しこむ。
「残念。人間ちゃんが死んだところで戦争は終わらないよ~」
突如響いた声に二人は我に返った。声のした方向に顔を向け、リュカは驚きに目を見開いた。琥珀が入り口に立っていたのだ。何故こんなところにいるのか。傍に蘇芳もいるのではないかと、リュカは彼の周囲に視線を巡らせたが、琥珀以外の人影は見当たらなかった。
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