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49. お菓子に舌鼓
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目を吊り上げたアサドが入室するのを見るなり、ローディルは慌ててオルヴァルの羽織の中に身を隠した。尻を向けた状態で体を丸くする。
「ローディル、出てきなさい」
(やだ…アサド絶対怒ってるじゃん)
冷たい声を発し仁王立ちで腕を組む男に、獣はか細く高い鳴き声で返事をした。
甘えた声を発しながら、主人の腰と長椅子の間の僅かな隙間に体をねじこもうとする獣に、オルヴァルは忍び笑いをした。
「アサド、そう目くじらを立てるな。トートルード卿の機嫌を損ねることはなかったのだから、問題ない」
「またそうやって殿下は甘やかす…。トートルード様が協力的な立場であったから事なきを得ましたが、通常であれば愛玩動物一匹すらまともに躾ができないのかと殿下の面目が丸つぶれになるところです。ああ、思い出すだけで恥ずかしい醜態を晒してしまいました」
苦笑する主人に対し、背の高い堅物は額に指をあててため息を吐いた。無意識に力が入る眉間を揉み解している。
獣は男の背後から頭を出すと、くしゃみをして人型へと戻った。オルヴァルの隣で正座をし、アサドを見上げる。
「俺、オルヴァルの近くにいたかったんだ…あと、来客も珍しかったから好奇心が抑えられなくって……。俺のせいでオルヴァルが恥をかくなんて思ってもみなかったんだ…ごめんなさい」
背中を丸めて体を縮こまらせる全裸の青年を直視できず、アサドは即座に顔を背けた。真面目な彼らしい気遣いのつもりだったのだが、ローディルはそれを拒絶を受け取った。目も合わせてくれない程に怒っているのだと勘違いし、しょんぼりと肩を落とす。
オルヴァルは二人のやりとりを微笑ましく眺めながら、己が着ていた丈の長い羽織で青年を包みこんだ。ショックのあまりどんよりとした彼はされるがまま袖を通した。
肌の露出が減ったのを視界の端で確認したアサドは、ようやく視線を戻した。
(オルヴァルの役に立ちたいって言ったのに、足引っ張ったらだめだよなあ…)
「分からなかったのなら仕方がない。なあ、アサド」
意気消沈したまま正座を崩さない青年が可哀想になったのか、アサドの表情には罪悪感が見て取れる。にやつく主君の、揶揄いを含んだ同意を求める発言に、長い黒髪を一つに束ねた男は居心地悪そうに咳ばらいをした。
「…ええ、まあそうですね。今回は来客がトートルード様で運が良かったと言えましょう。次回からは気を付けてもらえれば結構です」
「はーい……」
覇気のない声で返事をするローディルを慰めるかのように、オルヴァルは彼の後頭部を優しく撫でる。ローディルを甘やかしているのはどっちだか、と微笑ましく思っていた。
「だが、次の面会時にはロティにも同席してもらわないといけないだろうな」
褐色肌の男の発言に、アサドとローディルはそろって不思議そうに目を瞬かせた。
「次…?今回のトートルード様以外の来訪は入っていないはずですが」
「ああ。こっちから出向くからな」
怪訝そうな表情で手のひらサイズの革表紙の手帳をめくるアサドに、オルヴァルはけろりと答える。
「アサド、ベネディクタス卿に書簡を送り、面会を取り付けてくれ。それと移動に際し人選と警備についてプリヤとの調整を頼みたい」
「殿下、自ら足を運ぶおつもりですか!?」
「無論だ。相手は気難しいベネディクタス卿だ。助力を仰ぐためには、俺が行くべきだろう。誠意を見せるためにも」
「危険すぎます!先程のトートルード卿との接見も、期間を重ねて秘密裏に設けたのですよ。王都からの監視の目があることを、お忘れではないでしょう?」
「…だがそうも言っていられない。トートルード卿から聞くに、差し迫った状況になりつつある。危険は覚悟の上だ。どうにかして卿に力を貸してもらい、これ以上の事態の悪化を食い止めたい」
瞳孔を見開き険しい顔つきの側近と反対に、主君は落ち着いていた。声は力強く、固い意志を感じさせる。
話の内容を掴めていないローディルはどちらかが話す度に、交互に二人の顔を見た。喧嘩ではないようだが、良い雰囲気とは言えない。二人は頑固ゆえに、よく意見が衝突する。オルヴァルの身の安全を第一に考えるアサドと、為政者らしく最善を模索し実行しようとするオルヴァル。
以前二人はこのような舌戦は日常茶飯事だと言っていた。そう頭では分かっていても、見ている側からするとハラハラしてしまう。
無言で互いを睨み合う光景が続く。ふとノックの音が響き、先に視線を逸らしたのはアサドだった。目を閉じ、重い溜息を吐いている。
「…分かりました。ひとまずヘジャズとの交易において暫定的に税率を下げる証明書を発行します。マルティアト訪問の件は後程詳細を詰めましょう」
「ああ。すまない。ありがとう、アサド」
アサドは軽く一礼をすると、扉を開けた。入れ替わりに入って来たのはエミルだった。脇に銀のトレーを持っている。彼は人型のローディルの姿を見ると目を見開いた。
「ろ、ローディル、まさかトートルード様の前で変身したりしてないっすよね!?」
「大丈夫だ。きちんと退席された後、アサドから叱りを受けた際に人間になった」
苦笑するオルヴァルに、エミルは大きな身振りで胸を撫で下ろす。茶器を片付けに来たと言う彼に、ローディルの視線はお茶菓子に囚われた。オルヴァルとトートルードそれぞれに出されたそれは、どちらも手つかずの状態で皿の上に乗っている。
「…このお菓子、どうするんだ?全然食べてないけど捨てちゃうのか?」
ローディルは菓子を指差しながら、主人と世話係の青年を交互に見た。
「食べ残しは衛生上捨ててるっすね。けどこれくらい手つかずだとこっそり食べることもあるっす。意地汚いっすけどね」
「ローディル、食べたければ食べていいぞ」
「いいの?やった!」
主人から許可をもらったローディルは嬉しそうに胸の前で両拳を作った。嬉しそうにフォークを取り、一口大に切って口に入れる。直前のエミルの意地汚い発言など全く気にしていないようだ。
「エミルも、少し休憩していったらどうだ?」
「へへ、そうっすか…?じゃあ、お言葉に甘えて…」
「んん~んま~い!」
エミルは頭を掻きながらはにかみ、彼らの対面に座った。トートルードが残した菓子に手をつける。幸せそうな表情で頬張るローディルの頭を撫でながら、オルヴァルはくつくつと咽喉を鳴らして笑った。
アサドがこの場にいれば、行儀が悪いと言って彼らの行動を咎めるだろうが、彼が戻って来ることにはきっと食べ終わっているだろう。オルヴァルは自分が青年二人に甘いことは自覚していた。だが彼らの幸せそうな顔を見るのが何よりもの癒しだった。
「あのさ、さっきのおじさん誰?えらい人なんだろうなってのは分かったんだけど」
「タルジン・トートルード卿だ。貴族の一人で、ヘジャズ領地を統治している。ヘジャズはどこにあるか知っているか?」
「当たり前~。王都パルティカの東にある領地だろ?農業が盛んだって習った」
ピュウと口笛を鳴らすターバンの青年に、ローディルは得意げな顔で両手を腰にあてて胸を突き出す。鼻高々の表情がおかしくて、オルヴァルは小さく笑った。
「なら、マルティアトはどうだ?」
「ラルツレルナよりも南にある港町!漁業はもちろん、他国との海洋貿易が盛んで色んな人種がいる!」
「おお~、ローディル本当に物知りっすね~」
「へっへっへ」
「そう、正解だ。マルティアトを治めているのが、カーチェ・ベネディクタス卿だ」
菓子をぺろりと平らげた青年は、合点がいった様子で声を上げた。
「オルヴァルが行くのって、マルティアトなんだ」
「えっえっ、どういうことっすか?オルヴァル様、マルティアトに行くっすか?」
「ああ。ベネディクタス卿に支援を仰ぎに行く」
そうだと頷く主人とは反対に、エミルは心底驚いた様子で目を見開いている。今にも手に持ったフォークを落としそうな程に。
ローディルは先程のアサドと同様に、彼の反応が不思議で仕方がなかった。
「オルヴァルが違う領地に行くのっていけないことなのか?アサドもさっき駄目だって怒ってたし…。危険ってなにが危険なんだ?王子だから?」
「…ローディルに話していなかったな。俺は、王都より追放され危険因子として動向を見張られているんだ」
「ローディル、出てきなさい」
(やだ…アサド絶対怒ってるじゃん)
冷たい声を発し仁王立ちで腕を組む男に、獣はか細く高い鳴き声で返事をした。
甘えた声を発しながら、主人の腰と長椅子の間の僅かな隙間に体をねじこもうとする獣に、オルヴァルは忍び笑いをした。
「アサド、そう目くじらを立てるな。トートルード卿の機嫌を損ねることはなかったのだから、問題ない」
「またそうやって殿下は甘やかす…。トートルード様が協力的な立場であったから事なきを得ましたが、通常であれば愛玩動物一匹すらまともに躾ができないのかと殿下の面目が丸つぶれになるところです。ああ、思い出すだけで恥ずかしい醜態を晒してしまいました」
苦笑する主人に対し、背の高い堅物は額に指をあててため息を吐いた。無意識に力が入る眉間を揉み解している。
獣は男の背後から頭を出すと、くしゃみをして人型へと戻った。オルヴァルの隣で正座をし、アサドを見上げる。
「俺、オルヴァルの近くにいたかったんだ…あと、来客も珍しかったから好奇心が抑えられなくって……。俺のせいでオルヴァルが恥をかくなんて思ってもみなかったんだ…ごめんなさい」
背中を丸めて体を縮こまらせる全裸の青年を直視できず、アサドは即座に顔を背けた。真面目な彼らしい気遣いのつもりだったのだが、ローディルはそれを拒絶を受け取った。目も合わせてくれない程に怒っているのだと勘違いし、しょんぼりと肩を落とす。
オルヴァルは二人のやりとりを微笑ましく眺めながら、己が着ていた丈の長い羽織で青年を包みこんだ。ショックのあまりどんよりとした彼はされるがまま袖を通した。
肌の露出が減ったのを視界の端で確認したアサドは、ようやく視線を戻した。
(オルヴァルの役に立ちたいって言ったのに、足引っ張ったらだめだよなあ…)
「分からなかったのなら仕方がない。なあ、アサド」
意気消沈したまま正座を崩さない青年が可哀想になったのか、アサドの表情には罪悪感が見て取れる。にやつく主君の、揶揄いを含んだ同意を求める発言に、長い黒髪を一つに束ねた男は居心地悪そうに咳ばらいをした。
「…ええ、まあそうですね。今回は来客がトートルード様で運が良かったと言えましょう。次回からは気を付けてもらえれば結構です」
「はーい……」
覇気のない声で返事をするローディルを慰めるかのように、オルヴァルは彼の後頭部を優しく撫でる。ローディルを甘やかしているのはどっちだか、と微笑ましく思っていた。
「だが、次の面会時にはロティにも同席してもらわないといけないだろうな」
褐色肌の男の発言に、アサドとローディルはそろって不思議そうに目を瞬かせた。
「次…?今回のトートルード様以外の来訪は入っていないはずですが」
「ああ。こっちから出向くからな」
怪訝そうな表情で手のひらサイズの革表紙の手帳をめくるアサドに、オルヴァルはけろりと答える。
「アサド、ベネディクタス卿に書簡を送り、面会を取り付けてくれ。それと移動に際し人選と警備についてプリヤとの調整を頼みたい」
「殿下、自ら足を運ぶおつもりですか!?」
「無論だ。相手は気難しいベネディクタス卿だ。助力を仰ぐためには、俺が行くべきだろう。誠意を見せるためにも」
「危険すぎます!先程のトートルード卿との接見も、期間を重ねて秘密裏に設けたのですよ。王都からの監視の目があることを、お忘れではないでしょう?」
「…だがそうも言っていられない。トートルード卿から聞くに、差し迫った状況になりつつある。危険は覚悟の上だ。どうにかして卿に力を貸してもらい、これ以上の事態の悪化を食い止めたい」
瞳孔を見開き険しい顔つきの側近と反対に、主君は落ち着いていた。声は力強く、固い意志を感じさせる。
話の内容を掴めていないローディルはどちらかが話す度に、交互に二人の顔を見た。喧嘩ではないようだが、良い雰囲気とは言えない。二人は頑固ゆえに、よく意見が衝突する。オルヴァルの身の安全を第一に考えるアサドと、為政者らしく最善を模索し実行しようとするオルヴァル。
以前二人はこのような舌戦は日常茶飯事だと言っていた。そう頭では分かっていても、見ている側からするとハラハラしてしまう。
無言で互いを睨み合う光景が続く。ふとノックの音が響き、先に視線を逸らしたのはアサドだった。目を閉じ、重い溜息を吐いている。
「…分かりました。ひとまずヘジャズとの交易において暫定的に税率を下げる証明書を発行します。マルティアト訪問の件は後程詳細を詰めましょう」
「ああ。すまない。ありがとう、アサド」
アサドは軽く一礼をすると、扉を開けた。入れ替わりに入って来たのはエミルだった。脇に銀のトレーを持っている。彼は人型のローディルの姿を見ると目を見開いた。
「ろ、ローディル、まさかトートルード様の前で変身したりしてないっすよね!?」
「大丈夫だ。きちんと退席された後、アサドから叱りを受けた際に人間になった」
苦笑するオルヴァルに、エミルは大きな身振りで胸を撫で下ろす。茶器を片付けに来たと言う彼に、ローディルの視線はお茶菓子に囚われた。オルヴァルとトートルードそれぞれに出されたそれは、どちらも手つかずの状態で皿の上に乗っている。
「…このお菓子、どうするんだ?全然食べてないけど捨てちゃうのか?」
ローディルは菓子を指差しながら、主人と世話係の青年を交互に見た。
「食べ残しは衛生上捨ててるっすね。けどこれくらい手つかずだとこっそり食べることもあるっす。意地汚いっすけどね」
「ローディル、食べたければ食べていいぞ」
「いいの?やった!」
主人から許可をもらったローディルは嬉しそうに胸の前で両拳を作った。嬉しそうにフォークを取り、一口大に切って口に入れる。直前のエミルの意地汚い発言など全く気にしていないようだ。
「エミルも、少し休憩していったらどうだ?」
「へへ、そうっすか…?じゃあ、お言葉に甘えて…」
「んん~んま~い!」
エミルは頭を掻きながらはにかみ、彼らの対面に座った。トートルードが残した菓子に手をつける。幸せそうな表情で頬張るローディルの頭を撫でながら、オルヴァルはくつくつと咽喉を鳴らして笑った。
アサドがこの場にいれば、行儀が悪いと言って彼らの行動を咎めるだろうが、彼が戻って来ることにはきっと食べ終わっているだろう。オルヴァルは自分が青年二人に甘いことは自覚していた。だが彼らの幸せそうな顔を見るのが何よりもの癒しだった。
「あのさ、さっきのおじさん誰?えらい人なんだろうなってのは分かったんだけど」
「タルジン・トートルード卿だ。貴族の一人で、ヘジャズ領地を統治している。ヘジャズはどこにあるか知っているか?」
「当たり前~。王都パルティカの東にある領地だろ?農業が盛んだって習った」
ピュウと口笛を鳴らすターバンの青年に、ローディルは得意げな顔で両手を腰にあてて胸を突き出す。鼻高々の表情がおかしくて、オルヴァルは小さく笑った。
「なら、マルティアトはどうだ?」
「ラルツレルナよりも南にある港町!漁業はもちろん、他国との海洋貿易が盛んで色んな人種がいる!」
「おお~、ローディル本当に物知りっすね~」
「へっへっへ」
「そう、正解だ。マルティアトを治めているのが、カーチェ・ベネディクタス卿だ」
菓子をぺろりと平らげた青年は、合点がいった様子で声を上げた。
「オルヴァルが行くのって、マルティアトなんだ」
「えっえっ、どういうことっすか?オルヴァル様、マルティアトに行くっすか?」
「ああ。ベネディクタス卿に支援を仰ぎに行く」
そうだと頷く主人とは反対に、エミルは心底驚いた様子で目を見開いている。今にも手に持ったフォークを落としそうな程に。
ローディルは先程のアサドと同様に、彼の反応が不思議で仕方がなかった。
「オルヴァルが違う領地に行くのっていけないことなのか?アサドもさっき駄目だって怒ってたし…。危険ってなにが危険なんだ?王子だから?」
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