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89. 空から降り立ったのは
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その日奇跡を目撃したと、メルバの国民は後に次世代に語り継いだ。
王城前に集った者は例外なく、眩い光を全身に纏う人物が空から降りてくる光景を。パルティカ以外でも、民は空一面が黄金色に染まるのを目にしていた。
パルティカを漏れなく覆った強い光が消えると、誰とはなしに空を見上げて指差した。黄金に輝く光の塊が空から落ちているのが見えたのだ。
「何かしら、あれ…?」
「星か…?」
「馬鹿、何言ってんだ。朝だぞ!星なんて消えちまってらあ」
突然の閃光により、皆の意識は完全に謎の発光体へと向けられている。王も貴族も宰相も、その場にいた誰もが。
処刑執行人も例外ではなく、目がくらんでしまった彼の手から離れた斧は、地面に横たわっていた。巨大な刃の断面には一滴の血しぶきすらない。
己の命は潰えたと覚悟したオルヴァルはまだ首が繋がっていることにひどく驚いた。それはアサドも同様だ。処刑執行人に斬りかかろうとしていたプリヤすらも、民衆の最前列で剣の柄に手をかけた状態で、何が起こっているのかを咀嚼できずに固まっている。
「人だ!人が落ちてくるぞ!」
光源が近づくにつれ、人々はそれが人の形をしていることに気づき、ますます視線をそらすことができなくなった。光の塊は地表に近づくにつれて速度を落とし、今まさに処刑が行われんとしている真っ只中に、柔らかな風に抱かれるようにふわりと着地した。瞬間、光が粒子となって霧散する。
そこにいたのは、金色の短髪の青年と長い白髪を三つ編みに結った男だった。
男は青年の背後から腕を回し、恭しい所作で青年の両手に下から添えている。まるで社交の場で男性が女性をエスコートするかのように。
「ロー、ディル…?」
オルヴァルは自分の目を疑った。自身が捕まって以降、所在はおろか安否さえ分からなかった存在が目の前にいる。五体満足で。
無事が分かって心から安堵するも、セヴィリスを引き連れて処刑の直中に現れたことも、現れ方にも理解が追いつかない。
オルヴァルの呟きは音にもならない程に小さかった。近くにいる処刑執行人にすら聞こえないくらいに。
だが、ローディルは己の名を呼ぶ声をしっかりと耳にしたかのように、オルヴァルに視線を向けた。紫に灰やオレンジの色が混じった瞳に水の膜が張るのを、少し離れた場所からでもはっきりと見えた。涙の粒が頬を伝うかと思ったが、予想に反して青年はぐっとこらえ、口角を吊り上げて微笑んだ。
大丈夫だよ、と伝えるかのようだった。
その瞬間、オルヴァルは己の体の動きを制限していた手足の枷が朽ちていくのを視認した。長い年月雨風に晒されていたかのごとく、ぼろぼろと崩れていく。不思議な現象に、目を剝かずにはいられない。
「おい、何を突っ立っている!?衛兵は侵入者を捕らえ、執行人は処刑を続行しろ!」
ダガットとイズイークの傍で控えていたニルンの怒号が轟く。名指しされた者達は弾かれたように動き出した。
処刑人が斧を拾い上げたのを見逃さず、プリヤは駆け出した。高い金属音の後、大斧は空中で弧を描いて舞い、地面に深々と突き刺さった。
「悪いが、させるわけにはいかん」
「な、なんだ貴様は!処刑を邪魔するなど、国家に対する反逆と分かっての狼藉か!」
美貌の武人の突然の出現に見惚れて足を止める者が多い中、トートルードは唾を撒き散らしながら彼女を指差した。
「私はしがない傭兵さ。金をもらって動いてるだけで、国がどうとかは知らん」
そこへ一人の兵士が駆け寄り、宰相に耳打ちする。
「…なんだと、塔が…!?」
報告内容までは聞こえないが塔に視線を向ける男から察するに、塔が占拠されたことだろう。ようやく気付いたかノロマめ、とプリヤは心の中で悪態を吐いた。
一方、ローディルとセヴィリスを捕らえようと突撃する衛兵たちは、二人を包む光の膜によって阻まれた。
「俺達は敵じゃない!真実を明らかにしに来ただけだ。だから、邪魔しないでほしい」
「邪魔をするな?処刑のど真ん中に現れて、先に妨害をしたのはそっちじゃないか!あと少し……あと少しでこの苦しみから解放されるんだ、邪魔立てするなら先に殺してやるッ!」
これまで能面のような顔で置物のように突っ立っているだけだったニルンは、激しい激昂を露にした。シシリハの部屋に入ろうとした時と同じ激情。強い殺意を向けられ、ローディルの胸は痛んだ。彼への深い同情の念を禁じえない。悲しみに気をとられたせいで、光の膜に揺らぎが生じる。
ニルンはその隙を見逃さず、攻撃の挙動を見せた。だが、空からの飛来物によってそれは叶わなかった。
ラズレイがその鋭い鷲爪をニルンの衣服に引っかけ、引きずり倒したのだ。そして腹這いになった青年の肩に鷲爪を食いこませ、動きを封じた。彼が抵抗から逃れようと身を捩れば捩るほど、鋭い鉤爪は皮膚を破り肉に食い込んでいく。
「ごめんね、ニルン。昔のよしみで手荒なことはしたくないけど、こっちもローディルの邪魔をさせる訳にはいかないんだ。動きを封じさせてもらうよ」
「ぐっ……」
セヴィリスはローディルの傍から離れ、ニルンの傍らに立った。ニルンは憎しみに満ちた眼差しを向け、歯を食いしばっている。セヴィリスの横顔はどこか寂しそうだ。
「ゲルゴルグ殿、何を呆けていらっしゃるのです!?このような蛮行をよもやお見過ごしなさるまいでしょうな!?傭兵だから関係ないなどと戯言をのたまい、貴殿の養子であるニルン殿にも暴行を……!」
肩を竦めながら飄々と答えるプリヤに、怒り心頭のトートルードは顔を真っ赤にさせた。大きな身振り手振りでゲルゴルグに訴える。しかし宰相はまるで亡霊を見るかのような目でローディルを見つめていた。
「お前は…オルヴァル殿下と共に城へやってきた…。捜索を命じても見つからなかった…お前は一体何なのだ……」
宰相の声は震えてか細い。ローディルは、気味が悪いとばかりに顔を引きつらせる小太りの男を鋭い目で見据えた。
「俺はローディル。オルヴァルの随獣だよ」
「ズイジュウ…?また訳の分からないことを!」
「……トートルードのおじさんは分からなくても、ゲルゴルグのおじさんは意味分かってるだろ?」
冷眼を向けられたゲルゴルグは恐怖を顔に張りつけ、おびただしい汗が流していた。喉から潰れた蛙のような声が漏れる。青年の持つ雰囲気に圧倒されていたのだ。
ローディルはすっと腕を伸ばし、ゲルゴルグに向かって指を差した。
「そこから動かないで、おじさんたち二人。ちゃんと責任を取ってもらうから」
そう告げた途端、トートルードとゲルゴルグは一切身動きを取れなくなった。まるで見えない鎖で全身を雁字搦めにされ、地面に繋がれたかのように。突如身に起こった異変に、トートルードは髪を振り乱し、半狂乱でもがいている。
しかしローディルは興味を失くした様子で、民衆が集う方へ体を向け、大きく息を吸った。
「皆、聞いてくれ!オルヴァルは、何も悪いことなんかしてないんだ!むしろその逆……王様と兄ちゃんと国民みんなのために何ができるかを考えて動いてた!自分のことすら犠牲にして、オルヴァルは愛するメルバのために頑張ってたんだ!」
ローディルの声はそこまで大きなものではなかったが、不思議なことに王場前に集まった民衆の耳に滞りなく届いた。だが、彼らは互いに顔を見合わせ、困惑の表情を浮かべている。不意に舞い降り妙な力を使う青年に畏怖されてしまっていたのだ。
その感情を感じ取ったローディルは、背後を振り返った。衛兵や貴族たちも同じく強張った表情を浮かべていた。顔見知りのベネディクタスさえ。
王城前に集った者は例外なく、眩い光を全身に纏う人物が空から降りてくる光景を。パルティカ以外でも、民は空一面が黄金色に染まるのを目にしていた。
パルティカを漏れなく覆った強い光が消えると、誰とはなしに空を見上げて指差した。黄金に輝く光の塊が空から落ちているのが見えたのだ。
「何かしら、あれ…?」
「星か…?」
「馬鹿、何言ってんだ。朝だぞ!星なんて消えちまってらあ」
突然の閃光により、皆の意識は完全に謎の発光体へと向けられている。王も貴族も宰相も、その場にいた誰もが。
処刑執行人も例外ではなく、目がくらんでしまった彼の手から離れた斧は、地面に横たわっていた。巨大な刃の断面には一滴の血しぶきすらない。
己の命は潰えたと覚悟したオルヴァルはまだ首が繋がっていることにひどく驚いた。それはアサドも同様だ。処刑執行人に斬りかかろうとしていたプリヤすらも、民衆の最前列で剣の柄に手をかけた状態で、何が起こっているのかを咀嚼できずに固まっている。
「人だ!人が落ちてくるぞ!」
光源が近づくにつれ、人々はそれが人の形をしていることに気づき、ますます視線をそらすことができなくなった。光の塊は地表に近づくにつれて速度を落とし、今まさに処刑が行われんとしている真っ只中に、柔らかな風に抱かれるようにふわりと着地した。瞬間、光が粒子となって霧散する。
そこにいたのは、金色の短髪の青年と長い白髪を三つ編みに結った男だった。
男は青年の背後から腕を回し、恭しい所作で青年の両手に下から添えている。まるで社交の場で男性が女性をエスコートするかのように。
「ロー、ディル…?」
オルヴァルは自分の目を疑った。自身が捕まって以降、所在はおろか安否さえ分からなかった存在が目の前にいる。五体満足で。
無事が分かって心から安堵するも、セヴィリスを引き連れて処刑の直中に現れたことも、現れ方にも理解が追いつかない。
オルヴァルの呟きは音にもならない程に小さかった。近くにいる処刑執行人にすら聞こえないくらいに。
だが、ローディルは己の名を呼ぶ声をしっかりと耳にしたかのように、オルヴァルに視線を向けた。紫に灰やオレンジの色が混じった瞳に水の膜が張るのを、少し離れた場所からでもはっきりと見えた。涙の粒が頬を伝うかと思ったが、予想に反して青年はぐっとこらえ、口角を吊り上げて微笑んだ。
大丈夫だよ、と伝えるかのようだった。
その瞬間、オルヴァルは己の体の動きを制限していた手足の枷が朽ちていくのを視認した。長い年月雨風に晒されていたかのごとく、ぼろぼろと崩れていく。不思議な現象に、目を剝かずにはいられない。
「おい、何を突っ立っている!?衛兵は侵入者を捕らえ、執行人は処刑を続行しろ!」
ダガットとイズイークの傍で控えていたニルンの怒号が轟く。名指しされた者達は弾かれたように動き出した。
処刑人が斧を拾い上げたのを見逃さず、プリヤは駆け出した。高い金属音の後、大斧は空中で弧を描いて舞い、地面に深々と突き刺さった。
「悪いが、させるわけにはいかん」
「な、なんだ貴様は!処刑を邪魔するなど、国家に対する反逆と分かっての狼藉か!」
美貌の武人の突然の出現に見惚れて足を止める者が多い中、トートルードは唾を撒き散らしながら彼女を指差した。
「私はしがない傭兵さ。金をもらって動いてるだけで、国がどうとかは知らん」
そこへ一人の兵士が駆け寄り、宰相に耳打ちする。
「…なんだと、塔が…!?」
報告内容までは聞こえないが塔に視線を向ける男から察するに、塔が占拠されたことだろう。ようやく気付いたかノロマめ、とプリヤは心の中で悪態を吐いた。
一方、ローディルとセヴィリスを捕らえようと突撃する衛兵たちは、二人を包む光の膜によって阻まれた。
「俺達は敵じゃない!真実を明らかにしに来ただけだ。だから、邪魔しないでほしい」
「邪魔をするな?処刑のど真ん中に現れて、先に妨害をしたのはそっちじゃないか!あと少し……あと少しでこの苦しみから解放されるんだ、邪魔立てするなら先に殺してやるッ!」
これまで能面のような顔で置物のように突っ立っているだけだったニルンは、激しい激昂を露にした。シシリハの部屋に入ろうとした時と同じ激情。強い殺意を向けられ、ローディルの胸は痛んだ。彼への深い同情の念を禁じえない。悲しみに気をとられたせいで、光の膜に揺らぎが生じる。
ニルンはその隙を見逃さず、攻撃の挙動を見せた。だが、空からの飛来物によってそれは叶わなかった。
ラズレイがその鋭い鷲爪をニルンの衣服に引っかけ、引きずり倒したのだ。そして腹這いになった青年の肩に鷲爪を食いこませ、動きを封じた。彼が抵抗から逃れようと身を捩れば捩るほど、鋭い鉤爪は皮膚を破り肉に食い込んでいく。
「ごめんね、ニルン。昔のよしみで手荒なことはしたくないけど、こっちもローディルの邪魔をさせる訳にはいかないんだ。動きを封じさせてもらうよ」
「ぐっ……」
セヴィリスはローディルの傍から離れ、ニルンの傍らに立った。ニルンは憎しみに満ちた眼差しを向け、歯を食いしばっている。セヴィリスの横顔はどこか寂しそうだ。
「ゲルゴルグ殿、何を呆けていらっしゃるのです!?このような蛮行をよもやお見過ごしなさるまいでしょうな!?傭兵だから関係ないなどと戯言をのたまい、貴殿の養子であるニルン殿にも暴行を……!」
肩を竦めながら飄々と答えるプリヤに、怒り心頭のトートルードは顔を真っ赤にさせた。大きな身振り手振りでゲルゴルグに訴える。しかし宰相はまるで亡霊を見るかのような目でローディルを見つめていた。
「お前は…オルヴァル殿下と共に城へやってきた…。捜索を命じても見つからなかった…お前は一体何なのだ……」
宰相の声は震えてか細い。ローディルは、気味が悪いとばかりに顔を引きつらせる小太りの男を鋭い目で見据えた。
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「……トートルードのおじさんは分からなくても、ゲルゴルグのおじさんは意味分かってるだろ?」
冷眼を向けられたゲルゴルグは恐怖を顔に張りつけ、おびただしい汗が流していた。喉から潰れた蛙のような声が漏れる。青年の持つ雰囲気に圧倒されていたのだ。
ローディルはすっと腕を伸ばし、ゲルゴルグに向かって指を差した。
「そこから動かないで、おじさんたち二人。ちゃんと責任を取ってもらうから」
そう告げた途端、トートルードとゲルゴルグは一切身動きを取れなくなった。まるで見えない鎖で全身を雁字搦めにされ、地面に繋がれたかのように。突如身に起こった異変に、トートルードは髪を振り乱し、半狂乱でもがいている。
しかしローディルは興味を失くした様子で、民衆が集う方へ体を向け、大きく息を吸った。
「皆、聞いてくれ!オルヴァルは、何も悪いことなんかしてないんだ!むしろその逆……王様と兄ちゃんと国民みんなのために何ができるかを考えて動いてた!自分のことすら犠牲にして、オルヴァルは愛するメルバのために頑張ってたんだ!」
ローディルの声はそこまで大きなものではなかったが、不思議なことに王場前に集まった民衆の耳に滞りなく届いた。だが、彼らは互いに顔を見合わせ、困惑の表情を浮かべている。不意に舞い降り妙な力を使う青年に畏怖されてしまっていたのだ。
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