くしゃみの獣は夜明けを運ぶ

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97. 泡と消える

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 翌日も混乱は治まらず、城内はおろか城下でもてんやわんやの状態だった。
 高官たちは洗脳されていた間の記憶がなく、不正な資金や物の流れがないかどうかあらゆる帳簿をひっくり返す勢いで検閲し、国庫を検めた。
 貴族の一部はそれぞれの領地へ戻り、ベネディクタスを始めとした残りは王や王子たちと今後について話し合いを設けている。
 アサドとエミルは主君とローディルの安否報告と不在中に溜まった処理のために、一度ラルツレルナに戻っていった。プリヤの呼びかけで集まった傭兵たちは役目を終え、それぞれの拠点へと戻っていった。女兵長は軍団長と連携し、今だ混乱のさなかにあるパルティカの警備にあたっている。
 ローディルも屋敷の皆に顔を見せたいと思ったが、悩んだ末にパルティカに留まることに決めた。オルヴァルの近くにいたかったからだ。随獣として本来の力を取り戻したとは言っても青年ができることは、エミルの代わりにオルヴァル王子の身の回りの世話くらいではあったが。
 そこへ、ニルンを抱いたセヴィリスが戻ってきた。男によると、ニルンは一度も目覚めていないらしい。

「イシュ=ヒシュ様からの沙汰が下ってね。ニルンを随獣の任から解く、と」
「……それってどういうことなんだ?」

 言葉の意味は分からずとも、不穏な意味合いが含まれているのを感じて、ローディルの表情は強ばる。ニルンの半身であるイズイークは静かに、小さな獣を見下ろしている。

「イシュ=ヒシュ様は、ニルンはもう二度と目覚めないとお考えだ。肉体的な外傷もないのに、一向に起きないのは当人が拒んでいるからだとね。こうなっては埒が明かないから、後継の随獣が生まれるように彼の命を泉に還すしかない」
「……それはつまり、ニルンは死ぬということだろうか」
「えっ!」

 セヴィリスの説明を受けてもなお、眉間にはしわが寄ったままだったローディルは、イズイークの発言に目を見開いた。
 ニルンは目覚めないだけで、まだ生きている。体に触れると、心臓の鼓動や命の温かさを感じる。なのにそれを終わらせてしまうなんて、いくらなんでも残酷だと感じた。
 大罪人であるトートルードやゲルゴルグでさえ、処刑を待つ身ではあるものの今も生きていると言うのに。

「随獣の場合、厳密には死ぬというよりも肉体が消えるという感じかな。意識は泉の中で残ったままで、他の随獣の意識と混じっていく、らしい。僕はこの通り存命だから、イシュ=ヒシュ様の受け売りだけどね。肉体の消滅も、痛みも何もないそうだし」

 異なる回答を期待していたが、もろくも打ち砕かれる。痛みや苦しみなどないと言われても、はいそうですかとすんなり受け入れられるはずもない。

「セヴィリス殿、イシュ=ヒシュ様にお目通りを願えないだろうか?陳情を訴えたい」
「陳情?訴えたところでニルンがしたことは変わらないよ、イズイーク王子。守るべき半身や王城内の者達の思考を奪い、肉体を抑圧し、国を滅ぼそうとした」

 セヴィリスの声には突き放すような冷たさがこもっていた。彼の体から発せられる有無を言わせぬ圧に、ローディルは身震いする。極寒の風を受けたかのように、肌が粟立つ。
 同じ随獣である青年でさえも口を出すのが憚られるほどの圧だと言うのに、人間かつ未だ回復中のイズイークは怯むことなく食い下がった。

「…分かっている。しかし、ニルンにそのような非道に走らせてしまったのは私の責でもある。シシリハ殿亡き後、私がきちんと保護をしていれば…。ニルンには恨まれて当然だ。シシリハ殿から言いつかっていたのに、反故にしてしまったのだから…」

 イズイークが己を責める姿がオルヴァルに重なって、やはり二人は兄弟なんだとローディルは思った。だが彼の言い分も理解できた。自分は運よく心優しいギョルム老に育ててもらったおかげで歪むことはなかったが、ゲルゴルグのような悪人に拾われていたらどうなっていたかと想像するだけでぞっとする。

「イズイーク王子の寛大な言葉と心遣いは有難いよ。……けれど、随獣でもアビエナでもない人間を禁足地に連れて行くことはできないかな。例え一国の王子の頼みであってもね。それに、この決定はもう覆らない」
「…そう、か……」

 俯き、深い後悔を表情ににじませるイズイークに、セヴィリスの態度も軟化した。申し訳ないとばかりに眉尻を垂れさせ、労わるように王子の肩を撫でる。

「セヴィリス殿やローディルは、ニルンの心を読めたりはしないのだろうか?……その、随獣の不思議な力で……」
「俺は…無理だよ。出来たらよかったんだけど」
「残念だけど、僕もそんな力は持ち合わせていないな」

 第一王子の沈痛な顔に、ローディルの胸もまた痛んだ。イズイークの真摯な気持ちが、眠ったままのニルンに届いてることを心から願う。

「イズイーク王子の後悔も尤もだと思う。自分の責任だと責めるのもね。僕だってそうだ。でも、起こったことは変えられない。酷なことを言うようだけれど、殿下も僕も死ぬまで罪悪感を抱えて生きていかないといけない」
「……セヴィリス殿の言う通りだ。イシュ=ヒシュ様に陳情を訴えたいのも、ニルンの考えていることが知りたいのも、全て私のひとりよがりでしかない。私の罪の意識を軽減させようと、楽になろうとしているに過ぎない。……最後にもう一度ニルンを抱かせてくれないだろうか。お別れをしたい」

 セヴィリスは笑顔で了承し、獣状態のニルンを彼の半身に預けた。小さな獣を抱く王子の手つきは優しかった。だが顔には後悔と悲しみが浮かんでいて、見ている側まで胸を締め付けられる。
 イズイークは目を閉じ、愛おしいとばかりに頬擦りをした。その抱擁に会話はなく、心の中で随獣に語りかけているかのようだった。
 どれ程の時間が流れたのかわからない程に長い抱擁の後、イズイークは名残惜しいのを露にしながらもニルンをセヴィリスへと返した。
 そんな彼に見送られ、ローディルはセヴィリスとラズレイの力を借りてアビエナの森へと向かった。獣状態でラズレイに運ばれていたローディルは地面に降りたつなり人型へと変身し、持参していた服を身に纏った。
 随獣たちの来訪を知っていたかのように、イシュ=ヒシュは樹木の擬態を解き、双頭の蛇の姿で鎮座していた。彼らは近づく青年の体に頭を擦りつけ、歓迎の意を示した。

『おかえりなさい、ローディル。セヴィリスから聞いたわ。無事に主と国を救えたと』
「……うん、でも、全部を元通りにすることはできなかった。王様はもうすぐ死ぬって言ってて、イズイークも体調が万全じゃない。それにニルンは……。俺、シシリハから頼まれてたのに、期待に応えられなかった…」

 己のふがいなさを責めて強く拳を握る青年の頬を、蛇達は慰めるように舌で舐めた。

『そなたが己を責める気持ちはよく分かる。しかし、一度起きてしまったことを元に戻すことは叶わぬ。余らしかり、そなたら随獣しかり、万能の存在ではないのだ』
『ニルンのこともそう。心を閉ざし眠りについたままなのは、彼自身の選択の結果よ。現実を受け止め、贖罪の道を歩む道もあったのだから。酷なようだけれど、ニルンがそう望んでいる以上、終わらせてあげるのがせめてもの情け。だからローディルが気に病む必要などないのよ』
(…みんなの言うこともわかってる…。自分が起こしたことの責任は取らなきゃいけない。…でも、ニルンの境遇を考えたら、もっとなにかできることがあったんじゃないかって思ってしまう……)

 シシリハとゲルゴルグのことも、真実をただ突きつけるだけではなくもっと違う伝え方をしていれば。激情に呑まれず、もっと冷静にニルンの様子を見ていれば。結果は違っていたかもしれない、と色々な後悔が後から後からあふれてくる。
 ギョルム老が亡くなった時に散々自分を責めて、行動せずにする後悔するより行動に移した方が絶対にいいと思い、これまで突っ走ってきた。だけれど、今は向こう見ずなことに後悔を抱いている。

『すぐに気持ちを切り替えることは難しいだろう。ニルンに申し訳ないと思うのであれば、次に生まれる随獣を十分に気にかけてやるといい』
「次に生まれる…?」
『さよう。ニルンが泉に還れば、そなたの後継の随獣が生まれ出でる。ニルンにとってのシシリハ、ラズレイにとってのセヴィリスのように、そなたが導いてやらねばならん。ニルンやそなたのような思いをする者を二度と生まぬように』

 イシュの指摘に、ローディルははっとした。ニルンが堕ち、自分は嵐に攫われギョルム老に育てられたが、今度は自分が師となり兄となって、後継を育てなければいけないのだと思い至る。

「導く…なんて、どうすればいいのかわからない。俺は今もみんなの協力がないと、全然だめなのに。……でも、一人にしないことならできるかも…!みんなが俺にしてくれるみたいに、たくさん抱きしめて、大好きだって伝えるのでもいいのかな?」

 青年の瞳は不安に揺れていた。だが、双頭の蛇を見上げる顔は、決意に満ち溢れていた。彼の頼もしい雰囲気に、セヴィリス達は表情を和らげ、十分だと頷いた。
 しばらくの後、イシュ=ヒシュに導かれ、ローディルはニルンを抱いてゆっくりと泉に入水した。随獣を泉に還す儀式は、同国の随獣が行うのがしきたりだ。
 泉の中央まで進んだローディルは、次の指示のために蛇を見上げた。

『ニルンを完全に水の中へ』

 言われた通りに小さな獣を水につけた途端、その体が発光し始めた。大きな光の塊となったそれは、無数の小さな光の粒子となり、水中へと溶けていく。突然のことに驚きを隠せないローディルだったが、水中で何か声が聞こえた気がして迷うことなく頭まで潜った。
 声は、元はニルンであった光の塊から聞こえる。

 ──ごめん、ごめんなさい──
 ──たくさん悪いことをして、たくさん傷つけてしまった──

「…これ、ニルンの声…?」

 水の中では、謝罪の言葉が繰り返し響いていた。オルヴァルの記憶の中で耳にした、幼い頃のニルンの声に似ている。

 ──取り返しのつかないことをいっぱいしてしまった──
 ──もう目覚めたくない。合わせる顔がない。このまま消えてなくなりたい──
 ──僕は随獣にふさわしくない。イズイークにだって、次の随獣がついた方が幸せだ──

「…後悔するニルンの気持ち、分かるよ!でも、逃げちゃだめだ、ちゃんと向き合わなきゃ!…イズイークの言葉、聞いただろ!?ニルンを助けてあげられなかったこと、イズイークも苦しんでる。今ニルンが消えたら、イズイークは一生苦しむことになるんだぞ…っ!?それでもいいのか!?」

 彼の悲しみと後悔の念が伝わって来る。ローディルは光の塊に顔を寄せ、必死に語りかけた。溶解していく光の粒子を手でかき集め、ニルンを元通りにしようと試みるも、無情にも指の間をすり抜けていく。

 ──嫌だ、嫌だ。もしまたイズイークに拒絶されたら──
 ──僕はいけない子だから、皆の望むような随獣にはなれない。きっとまた、失敗する──

「そんなの、やってみなくちゃわからない!自信なら、俺だってないよ!それに、今度は俺もオルヴァルもいる!セヴィリスやラズレイだってきっと力を貸してくれる…!」

 ──もう疲れたんだ。シシリハの所に行きたい──
 ──イズイークに、皆に、ごめんなさいって伝えて。期待に応えられなくて、本当にごめんなさい──
 ──…ローディル、僕のことを止めてくれて本当にありがとう。迷惑かけてごめんなさい──

 ローディルは、懸命に訴えた。ニルンの再起を促そうと。もう一度立ち上がれるように。
 しかし、どんなに叫んでも彼には届かなかった。ニルンの声がどんどん小さく聞こえなくなっていく。彼を形作っていた塊は豆粒ほどにまで小さくなり、最後の欠片も溶けてなくなってしまった。
 残ったのは、静寂だけ。
 ローディルは水の中から顔を出し、水面をじっと見つめた。頬を滴り落ちていくのは、泉の水なのか涙なのか。

「……ニルンの馬鹿。そういうのは自分で伝えなきゃ意味ないのに…」

 ローディルの小さな呟きは風にさらわれてしまい、誰の耳にも届かなかった。
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