ちっこい僕は不良の場野くんのどストライクらしい

よつば 綴

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2章 覚悟の高3編

為す術なく


 GPSの存在を知った、誘拐犯の大地さん。慌てた様子で、僕のスマホを踏み潰した。なんて事だ。これじゃ、皆が助けに来れないじゃないか。
 それに、待ち受けの画像が····。

 絶望感に打ちひしがれた僕は、己の無力さを痛感した。どんどん溢れ出てくる涙を抑えられない。

「結人くんは泣き虫だねぇ。男の子がそんなんじゃダメだろ~」

 そう言いながら、大地さんは缶ビールを開けてぐびぐびと飲み干す。

 目の座った大地さんは、フラつきながら僕に歩み寄る。そして、再び食らいつくようなキスをする。物凄くお酒臭い。これがビールの味なのだろうか。こんな苦い物、僕は一生飲まない。

 外が騒がしい。皆が来てくれたのかと思ったが、どうやら違うようだ。事態は悪化していく一方だった。
 部屋の前に居るのは大地さんの友達で、大地さんは鍵を開けて招き入れる。さっきバスに乗っていた人達とは違う人達のようだ。
 大地さんみたいなチャラい感じの男が5、6人入ってきた。

「おっ、可愛いじゃん····て男かよ!?」

「え~、俺この子だったらイけるわ」

「中学生じゃねぇの? 流石にアウトだろ」

 口々に勝手な事を言う。高校生だって充分アウトだろう。そもそも、これは誘拐で立派な犯罪だ。て言うか、普通にこの状況を受け入れているけれど、この人達は常習犯なのだろうか。

「僕、高校生らもん····」

「うーっわ····デキ上がってんじゃん。なんか飲ませたんかよ」

「ワンカップ」

「ギャハハッ! マジかよ! そんでこんなベロンベロンなんかよ」

「やべ~もう酔っ払いしか居ねぇ~」

 ワンカップって何だろう。お酒のようだが、どうりで変な味がする水だと思った。

「結人くん、お口開けて」

 大地さんが、僕の口に親指を突っ込んで開く。そして、口移しでワンカップとやらの残りを飲ませる。
 僕は口を閉じて抵抗した。すると、力づくで口を開けて流し込まれる。上手く飲み込めなくて、お酒で身体がびしょびしょになってしまった。

「あ~あ~。大地ぃ、その子もう飲めねぇんじゃねぇの?」

「アル中とかなったらヤバくね?」

「んー····ま、こんくらいでいっか。ゆいとくーん、挿れるよ~?」

 大地さんは、僕を仰向けに寝かせて足を広げると、亀頭を押し当ててきた。このままでは易々と挿れられてしまう。そんなの嫌だ。絶対にダメだ。

「にゃ····らめ······みんにゃのじゃにゃきゃ、やら······」

「皆の?」

 大地さんはキョトンとして、一旦挿れるのを止めた。

みんにゃの····おちんちんじゃなきゃ······らめなのぉ····」

「何この子。え、海に居たの全員彼氏? あぁ、セフレ?」

 お友達が、僕の口におちんちんを押し込みながら言う。これじゃぁ答えられない。
 どうやら、この人達も海に居たらしいが見覚えがない。て言うか、冬真と猪瀬くんは彼氏じゃないんだけどな。それと、“せふれ”って何だろう。
 僕は必死に、お友達の腰を押し返す。けれど、全く敵わない。抵抗も虚しく両手を押さえつけられ、喉奥へとねじ込まれた。
 気持ち悪い。美味しくない。苦しい。なのに、僕は喉奥でイッてしまった。····凄く悔しい。

「お~お~、すっげ。喉でイけんだ。めっちゃ躾られてんじゃね? こっちの具合はどうかな~」

 ルンルンとアナルにおちんちんを滑らせる。そして、ついに大地さんの亀頭が入った。啓吾とシた後だから緩んでいたのか、一気に奥まで捩じ込まれる。

「んぁっ、ひぅっ、やっ··抜いてぇ····」

「ねぇ、彼氏と俺のちんこ、どっちがおっきい?」

「はぇ? しゃくのが、1番おっきぃ··んあ゙ぁ゙あ゙あ゙っ」

 僕の答えが気に入らなかったのか、大地さんは奥を強く叩く。このままでは、結腸まで入ってしまう。そうなれば、りっくんの執拗な結腸責めお仕置きを受けることになる。アレだけは勘弁してほしい。

「らめぇっ! 奥もぅ、やめへ····奥ぐぃぐぃシにゃいれぇ····」

「これ奥入んの?」

「入らにゃいぃっ! んぐぅっ····にぁっ、入っちゃらめっ!! 嫌らァァっ!!!」

 僕が『嫌だ』と叫んだその瞬間、お友達が『うるせぇな』と言って喉奥まで一気にねじ込んだ。それと同時に、鍵が掛かっていたはずの扉が蹴破られた。
 八千代だと思ったら、扉を破ったのは朔だった。見た事もないような、冷ややかな表情かおをしている。誰がどう見たって怒り狂っているのがわかる。

しゃくぅ····たしゅけへぇ····」

 涙ながらに朔に助けを求める。朔はツカツカと歩いてきて、大地さんの肩を掴んだ。そして、後方へと投げ飛ばす。
 ずるんと僕のナカから抜けて、大地さんは勢いよく転がった。そして、朔は羽織っていたカーディガンを僕に被せると、ふわっと抱き上げた。

 朔が何も言わずに部屋を出ようとする。それまで呆気に取られていたお友達が、朔の肩を掴み声を荒げた。

「んだテメェ! 何しれっと連れてこうとしてんだよ」

「離せ」

 朔は、静かに言葉を放った。それと同時に、八千代とりっくんが部屋に飛び込んできた。

「朔! ゆいぴは!?」

「回収した。あそこで倒れてんのが主犯だろう。結人に突っ込んでた」

 八千代は僕の頭をひと撫ですると、立ち止まることなく行ってしまった。りっくんは、僕の頬にキスをしてから八千代に続く。
 八千代が攻撃した音だろう。鈍い音の後に、数人の呻き声と何かが倒れるような音が聞こえた。
 まさか、りっくんも乱闘に加わっているのだろうか。そんなガラじゃないくせに、危ない事はしないでほしい。けれど、僕にりっくんを止める資格はない····。

 部屋の外には啓吾が居た。朔が凜人さんを呼び出し、車で迎えに来てくれているらしい。朔は、僕を啓吾に預けると踵を返した。
 僕は啓吾に抱えられ、外で待つ凜人さんの車へと運ばれる。

 車の中で、凜人さんが僕を診てくれる。ワンカップという、お酒らしき物をたくさん飲まされたと伝えた。
 脱水症状にならないようにと、啓吾が口移しで水を飲ませてくれる。そして、皆を置いて八千代の家へと向かう。


 八千代の家に着くと、僕は八千代のベッドに寝かされた。凜人さんは再びあの場所へ、皆を迎えに戻る。


「風呂、後でも大丈夫? すぐ入りたい?」

「らいじょばにゃい····けろ····今ね、動けにゃい····」

「気分悪くない?」

「うん。大丈夫らいじょーぶ。あにょね、えっちシたい····」

「えぇー····。結人、酒入るとヤバいなぁ。とりあえずさ、1回拭くよ? 気持ち悪ぃだろ」

「気持ち、悪····うん。らいちしゃんのね、おちんちん入ったの。あにょね、気持ち悪い····」

「らいち? 誰それ」

「らいちじゃないの。らいちしゃんらよ。後ね、らいちしゃんのお友達のね、おちんちん不味まじゅかった」

 どうやら、僕が喋れていないようだ。舌が回らず、思うように発音できない。
 なのに、意識はそこそこハッキリしている。身体が浮いてしまいそうなくらい、頭も身体もふわふわしているけれど。

「口に突っ込まれたの?」

「うん····。喉にね、挿ぇらぇて····イッちゃった」

「んじゃ、口も綺麗にしねぇとな」

 なんだか、啓吾の様子がおかしい。黙々と僕を綺麗にしてくれるのだが、あまりにも静かすぎる。

 
「啓吾、怒ってぅの? しじゅかしゅぎてこぁぃ····」

「あー····うん。怒ってる。けど、結人にじゃねぇよ?」

「じゃぁ、らいちしゃんたちに?」

「そりゃね。後、自分にも。俺らは俺らに1番ムカついてんの」

「······にゃんれ?」

 僕は踏ん張って起き上がり、啓吾に抱きつくように身を任せて座った。啓吾は僕の腰に手を回し、ポツリポツリと言葉を落とす。まるで、独り言のように。

「また守れなかっただろ。いっつも口ばっかでさ、結人が辛い目に遭ってんの助けてやれてないじゃん。こんなんじゃ旦那失格だろ····」

 僕は、両手で啓吾のほっぺをパチンッと挟んだ。

「わっ····なに?」

「あにょね、皆ね、僕のらんにゃしゃんらよ? あぇ? 言えにゃい····。ら··旦那だんにゃしゃんなの!」

「でもさ──」

「別ぇぅの?」

「はぁ!?」

「僕のこと、守ぇにゃいかゃって··別ぇぅの?」

「んなわけっ──」

 僕は、キスで啓吾の口を塞いだ。喉から手が出ちゃいそうなくらい啓吾が欲しくて、本能のままに僕から舌を伸ばす。
 それに応えて、啓吾は舌を絡めながら僕を押し倒した。

「今回はどこまでヤラれたんだよ····」

 啓吾に順を追って説明してゆく。それを聞きながら、啓吾は全身にキスを浴びせ、上書きするように啓吾のモノを咥えさせる。
 そして、喉奥まで容赦なく捩じ込んで射精した。


「結人、大丈夫か? 酔ってんのにキツくしてごめんな?」

「けほっ····ん、もっと····啓吾けぇご、もっとシて?」

 両手を伸ばして啓吾を呼ぶ。啓吾は目を潤ませ鼻を赤くして、勢いよく僕に抱きついた。
 首元に顔を埋めながら、啓吾は絞り出すように不安を漏らす。

「なぁ、酔ってるから? お前さ、らいちって奴にもそんな事したの?」

 そんな事とは、キスの事だろうか。それとも、フェラの事だろうか。····あ、お強請りの事か!
 僕はムッとして、啓吾の背中を叩いてやった。弱々しく、ぺちっと鳴る。

「いてっ」

「啓吾のばか····。あんにゃの、皆にしかシにゃいもん」

 僕の後頭部を掴む啓吾の指先に、グッと力が入る。少し痛い。

「啓吾、痛いよぉ」

「ごめん。もうちょっとだけ····」

 そう言って啓吾は、暫く僕を抱き締めたまま動かなかった。時々鼻を啜っていたが、涙は見ていない。辛抱強いんだか、カッコつけたいんだか。
 代わりに、僕が泣いてしまった。

「啓吾、ごめんね····。またこんなににゃっちゃって····僕、逃げらんにゃくて····」

「またそれかよ。俺らがちゃんと結人の事掴んでなかったからだろ。····って、これもまただな」

 ようやく離れた啓吾は、普段と変わらないへにゃっとした笑顔を見せた。
 そして、先に帰らせた冬真と猪瀬くんに、僕が見つかったと連絡を入れる。勿論、襲われた事は伏せて。

 それから啓吾は、皆が戻る前に綺麗にしようと言って、僕のナカに入った。

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