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3章 希う大学生編

別の方向で··って、どの方向だよ

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 朔の提案に、僕は悄然しょうぜんとし、皆は歓喜した。
 その案というのが、僕に女装をさせるというものだったからだ。僕は、断固として拒否した。


「女装なんて絶対ヤだからね!」

「なぁ落ち着けって。真面目なハナシ、結構イイ案だと思うよ。結人が可愛すぎて男か女か微妙なわけじゃん? だから余計に周りから見られんじゃね? まぁ、試食んトコのおばちゃんは絶対女だと思ってただろうけど」

「いっそ女の子に振り切っちゃった方が、周りからは変に注目されないかもね」

 1度だけ試してみようと言う啓吾に丸め込まれてしまう。りっくんがそれに乗っかってくるものだから、段々とそうなのかもと思えてくる。
 今日は、ジーンズにダッフルコートを着ていたけど、帽子も被っていないし男だとわかったはずだ。ミアさんだって、女と間違えることはなかった。
 けど、これまでだって何度も間違われてるんだ。皆の言う事を否定はできない。要は、それを逆手に取ろうと言うことなのかな。

「んー····分かった。けど、ホントに1回だけだからね」

 かくして次の週末、僕は女装する事に相成った。もしも、朔の作戦が上手くいってしまったら、出掛ける時は女装する··って感じになっちゃうのかな。それはやっぱり嫌だなぁ。


「そんじゃ、可愛い結人が見れんの確定したことだしぃ?」

「今は男の子でも可愛いゆいぴを愛でましょうか」

 顎をクイッと持ち上げ、りっくんがえっちな笑みを浮かべて言う。

「な··何そのキャラ。りっくん変態過ぎて気持ち悪い··から、やっ」

 僕は、キスを迫ってきたりっくんの肩を押し返した。微動だにしないんだけど。反抗する手を容易く退けると、早速キスで蕩けさせてきた。
 口内を隈なく舐めまわし、奥まで舌を挿れるりっくん。嗚咽を漏らすと喜ぶ。まぁ、これで喜ぶのはりっくんだけじゃないんだけどね。
 吐きこそしないものの、キスしながらおえってなるの、皆嫌じゃないのかな····。僕は、恥ずかしいやら申し訳ないやら、いたたまれなくなるんだよね。
 そして、隣で何かを準備していた啓吾が、それをりっくんに手渡す。

「うーわ。ホント啓吾こういうの好きだよね」

「はぁ~? お前も好きだろ、結人のちんこ弄んの。つぅか俺らん中でもズバ抜けで莉久が1番好きなんじゃね?」

「確かにな。多分、咥えんのも莉久が1番多いし長《なげ》ぇ気がする。俺らも弄るけど、莉久のはちょっと違ぇよな」

「え、だって、ゆいぴのちんこだよ? まぁ、ちんこに限らずだけどいっぱい愛でたいじゃん。それにさ、ちんこ弄られるの未だに慣れないのくそ可愛いでしょ。つい意地悪したくなるんだよね」

 なんて迷惑な話なのだろう。そんな理由で、僕はこれまで恥を耐え忍んできたのか。

「まぁ····わかるけどさ。莉久のはなんかキモ~い。つか結局好きなんだろ? だからこういうのも好きかな~って思ったの! やんねぇんなら俺がやるけど」

「キモい言うな。····やらないとは言ってないでしょ。ほら、早くローションも頂戴」

 一体、何をする気なのだろう。僕は、涙で滲む視界を拭う。


 視界に飛び込んできたのは、バイブつきの尿道ブジー。先端が前のよりも丸みを帯びていて、とても小刻みに振動するらしい。啓吾が使い方を説明している。
 受け取ったりっくんが、それを慎重におちんちんへ挿し込んでゆく。少し慣れたのか、前よりも快感を拾えている気がする。

「すっごいお尻ヒクヒクしてる。可愛いなぁ♡ ゆいぴ、挿れてほしいの? お強請りできる?」

「へぁ····れきぅ。れきぅよ。えっとね、あにょね、んっ、おちんちんの、もっとじゅぷじゅぷちて? これね、気持ちぃの。そぇれね、りっくんの硬ぁいおちんちん、僕のここまで··頂戴ちょーらい?」

 お腹の、いつもりっくんがねじ込んでくる先の辺りを、指で擦りながらお願いしてみた。

「あっは♡ 上手に誘えるようになったねぇ。いいの? 一気に奥潰していい? 痛いのシてほしい?」

 興奮したりっくんは、指でグリグリと前立腺を潰す。

「んぁっ♡ いいよ、奥ちゅぶしていいからぁ! にあぁぁっ!! 前立腺じぇんりちゅしぇんもぉ擦らないでこしゅらないれぇ!」

 お尻のほうで前立腺をコリコリ潰して何度かイかせると、おちんちんイジメに戻った。ブジーを奥まで挿れ、コンコンと行き止まりを確認する。
 これって、前立腺? いつもとは違う側からの刺激に、僕は少しだけ恐怖を感じた。けれど、そんなの知ったこっちゃないりっくんは、遠慮なくスイッチを入れ振動させる。
 やはりそうだ。前立腺なんだ。ブジーの先が前立腺を捉え、それを小刻みに揺らしている。

 振動はたいして強くもないのに、なんて刺激だ。耳がキンと鳴って、お腹の奥で溜まってゆく快感が、すぐにでも爆発してしまいそうだ。
 そんな中、おちんちんを挿れてしまったりっくん。遠慮もなく、一気に奥を潰しに来る。どちゅんっと強く貫かれ、ギリギリ水面下に留めていた快感は、きっとあと一突きで爆ぜる。
 それなのに、出せないし噴けないから、イキ方が分からずパニくってしまう。

「やっ、ん゙ぅ゙ぅ゙っ····り゙っぐん····やらっ、おぢんぢんの、抜いでぇ·····イきそ、にゃのにぃ、イ゙ッ、イキ方分かんにゃいぃ!」

 前ではイけない。けれど、お尻もなんだか違う。ナカなのだが、前立腺で蠢く快感が、行き場に困って解放できずにいる。どうやってイけばいいのだろう。
 途端に怖くなって、りっくんにしがみついて助けを乞う。

「やぁっ、りっくんこぁいよぉ! 前立腺じぇんりちゅしぇん変にゃのぉ····ふぇっ··イクのこぁいぃ····おちんちんの、もぉやらぁ····」

 僕が泣きじゃくってしまったので、ブジーは終了。かと思いきや、抜ける寸前で再び奥まで挿入した。
 前立腺おくにコツンと響く、その一点への小さな衝撃で、脳内で何かが弾け視界がキラキラ光って真っ白になった。
 多分ナカ、奥の奥、お腹の底かな。きゅぅぅぅっとナカが締まり、声を詰まらせながら深くイッたらしい。
 “らしい”と言うのは、こんなイキ方は初めてだから。これがイッているのか、僕自身、身体で何が起きたのか分からないのだ。

 りっくんは、僕に構わず気持ち良さそうに射精している。奥に絞り出すように、『んっ』と、えっちで小さな声をひとつ漏らして出し切った。
 おちんちんをじゅぽんと抜いた後も、この尿道責めというのにまだまだ夢中のりっくん。もう無理だと言ってるのに、首に腕を回させ腰を引き上げる。
 そして、啓吾に『はい』ってお尻を開いて差し出した。

 遠慮なくぶち込んでくる啓吾。おちんちんで前立腺を潰す。挟み撃ちだ。
 必死でしがみついていると、りっくんが顔中にキスをしてくる。力が抜けちゃうから、あまり甘いのはしないでほしいんだけどな。
 キスをしながら、僕のおちんちんを支えブジーをピストンする。啓吾が集中的に前立腺を抉っていると、りっくんもブジーをじゅこじゅこして前立腺を責める。

「おい、お前らやりすぎじゃねぇのか? 結人、泣きすぎて息できなくなってきてるぞ」

「テメェらのねちっこい責め方よぉ、見てっと可哀想になってくんだよ。ったく、いい加減にしといてやれっつぅの」

「はぁ? デカチン組は黙っててください~。ちんこじゃ敵わないから別方向でゆいぴを堕としたいんです~」

 りっくんが、子供じみた口調で喧嘩を売っている。でも、なんだか可愛いな。やってる事は全然可愛くないんだけどね。
 て言うか、サイズでは敵わないと言うが、八千代と朔が規格外なだけで、りっくんと啓吾だって充分大きいじゃないか。
 それに、もうとっくに堕ちてるんだけどな。これ以上、どう堕とすつもりなんだろう。

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