39 / 85
【 情報料はお高くてよ 1 】
しおりを挟む
情報の見返りに猿川が女将から頼まれた事は2つ。聞けばどちらも結構な難題で。
しかし先に貰う物は貰ったのだ。代価は何としても払わなくては商人のプライドにかかって来る。
まずひとつめは――――――――
ここ数か月、娼館の中で再々不思議な事が起こっているらしい。
朝生けたはずの花瓶の花が萎れていたり、客を迎える準備が整っている部屋の布団がびっしょり濡れていたり。更には綺麗に整えて運ぶだけになっていたお膳の料理が消えていた事もあるそうだ。
「ネズミか鼬の仕業やないんか?花瓶の花はわからんけど、ネズミや鼬だったら屋根裏の隙間から下りてきて布団にしょんべん垂れたり食いモンをかっさらったりすんじゃね~の?」
当然の疑問を口にすれば女将にベシリとはたかれた。
「馬鹿お言いっ!うちの屋根裏にそんなモンが住んでる筈ないだろう。清潔第一だよ。定期的に小僧が上がって掃除してるよ」
「まぁそうかもな」
夢を売る娼館だ。埃が溜まってたりネズミや鼬が走ったのでは興ざめだろう。
「だったら何だ?幽霊の仕業だとでも言うんかい?」
ぽつりと呟けば、再度女将にはたかれる。
「声が大きいっ!幽霊騒ぎなんか信用問題にかかわるだろう。うちみたいな商売だよ。幽霊が出たなんて噂になったら、皆、面白がって人生はかなんだ娼婦の恨みだとか流れた水子の霊だって騒ぐに決まってるさ。火のない所でも煙は上がるんだ。万が一にも気をつけておくれ」
確かに。幽霊騒ぎで儲かるのは寺くらいのもんだろう。いくら今が夏とはいえ、怪談は聞くモンで体験するモンじゃない。
「いいかい。この件はあんたが責任もって解決しておくれ」
きっぱり命じられ、珍しく胃が痛くなる猿川だった。
はっきり言って、猿川は幽霊や不思議事の存在を信じていない。怪現象は必ず何か原因がある筈だし、噂や目撃情報だって出どこを突き止めれば人間の悪意やふざけに行きつく筈だ。
だから、今回も必ず解決できると信じている。
その為に、まず第一にやるべき事は情報収集。怪現象の発見者や目撃者に詳しく話を聞かねばならぬ。
そんなわけで猿川は、見合いや七五三家の件から少し離脱してせっせと娼館に通い始めた。
まず最初に話を聞いたのは馴染みの娼婦たちだ。
ここにもいろんな道具を卸している関係で顔なじみになっていたから、皆気さくに話を聞かせてくれる。
その中でも、濡れた布団が敷かれていた部屋の持ち主である中堅娼婦の白菊は特に詳しく話してくれた。
あの事件は絶対に幽霊か物の怪の仕業に違いない。
「だってね、あの日、濡れた布団を見つけるほんの少し前……時間にしたら5分か10分よ。それくらい前にあたし、部屋を確認したんだもの。あの日のお客はあたしの1番太客で、絶対逃がせないから僅かな粗相もないように準備はしっかり整えたの。もちろん、布団だって上等の羽根布団を選んだし前の日に洗濯して糊を張ったシーツを掛けたわ。部屋付き禿にもしっかり確認させたし、間違いなんかなかった筈よ。それが何よ、もう。ほんの少し目を離した隙に布団はぐっしょりでぐちゃぐちゃだったし、枕に至っては床の間のツボの中に入ってたのよ。呆れたわ。犯人を見つけたらぜ~~~ったいに許さないんだからっ!」
「おいおい。犯人って、今幽霊か物の怪っつったやん」
「そうよ。やったのは怪しの者に決まってる。って言うか、あんなの怪しの者にしかできないわよ。短時間で誰にも見とがめられず部屋を荒らすなんて。でもね、怪しの者だろうが幽霊だろうがどうでもいいの。やった奴を捕まえてとっちめた後、しっかり償ってもらうんだから。あたしの商売を邪魔したつけは大きいんだからね」
どうやら白菊は犯人が幽霊であっても賠償を求めるらしい。
女、怖い。難波の商人よりがめついかもしれない。
「で、猿川さん?あたしにここまで喋らしたんだから、当然お代は弾んでくれるんでしょうね?」
「え?……や、え……とぉ~」
握り拳を固めて吠えていた白菊だが、言いたい事を言い終えたのか雰囲気を一変して猿川にしなだれかかってきた。
「いや、むり……無理だから。わい、今金欠やねん。白菊ちゃんを買う余裕なんかこれっぽっちもあらへんわ~。堪忍してや~」
中堅とはいえ部屋持ち娼婦だ。ひと晩買えばそこそこなお値段がする。しがない商人の猿川には払えないわけじゃないけれど懐に響くのだ。
眉をへにゃんと下げて申し訳なく断れば、ポカンと口を開けた白菊が一瞬後に思いっきり笑いだした。
「うふふ~。やぁ~ね~、猿川さんったら。違うわよ~。あたしが欲しいのはお金じゃないの。そうじゃなくて―――――」
白菊の目的は猿川が扱っている商品だった。
「もちろんただとは言わないわ。でもね、ちょっと位おまけしてくれるわよね?その分たくさん買うから。ねっ」
流しの行商とはいえ、猿川が扱っているのはどれも都から仕入れた一級品ばかり。竜宮村が栄えているとはいっても、都の商品が簡単に手に入る程じゃない。
それに、普段猿川が店に商売に来ても女将や売れっ子の姉さんたちが先に買い締めてしまうから白菊たちにまで品物が回ってこないのだ。
「あ……あぁ、そうか。そんな事ならお安い御用やで。まかしとき」
胸をなでおろして軽やかに返事をした猿川だったが、そう簡単には終わらなかった。
白菊が欲しがったのは化粧品と薄物衣類。そして閨で使うローションや道具類だった。
化粧品や衣類は見て選べば終わるのだが、ローションや道具類はちょっと違う。
「これって、使い心地はどうなのかしら?」
黒光りする張り型を握りしめ、妖艶に微笑まれてじっとしてられる程枯れていない猿川だ。当然「お試しください」と、いや、「今から試しましょう」と言ってしまう。
「息吸って~、はい、吐いて~」
子供に言い聞かせるみたいな掛け声で、猿川は太い張り型を白菊の中に押し込んだ。
「んはっ、あ……あぁん、んっ、それっ……ふぁ……」
指2本分程の太さがある黒い張り型は先端が捻じれたドリルのようになっている。それがたっぷりのローションで濡らした膣口に回転しながら入ってくるのだ。男の物を入れ慣れた白菊も、感触の違いに言葉をなくす。
「ぁやっ、ね、ねぇ猿川さぁん……それっ、それ、何だか違うの……いつもと違って、あ、あぁ、あ、あ、あ……」
ドリルが回転するのに合わせて膣の入口粘膜が捻じられ捏ねられ、引き延ばされる。
初めて味合う感触に最初こそ軽い抵抗を見せていた白菊の体だが、すぐに緩んで捻じり棒を呑み込んでいく。
しかし、中へ入っても尚猿川の手で回転を加えられている棒は膣粘膜を捏ねて掻きむしるから白菊は息をするのもつらい程感じてしまう。
「あっ、いや……回る、回って……んふっ、んんふ~ぅぅぅ………」
「凄い美味そうに呑み込んでくで。っくは~。自分が入れと~思うても何や腹立つわ。ただの棒のくせに白菊はんのマ〇コ、味合~とんやからなぁ」
言いながら猿川は楽し気に笑い、更に勢いつけて張り型を回転させ、奥へ奥へと押し込んでいく。
「やっ、それ、も……奥っ、奥まで来た、来てるからぁ……だめっ、それ以上は、あっ……やひゃぁぁっ」
グイグイ膣壁を抉られて白菊は甘い泣き声をあげる。
最初こそ捻じり棒に敏感な粘膜を削りとられそうな恐怖を感じたが、ぶちまけられたローションが馴染み始めたあたりから、明らかな快感が沸き起こってきた。
男根とは比べ物にならない硬い物に膣壁をゴリゴリ引っ掻かれるとその部分がカァッと焼け付いてジンジンする。その痺れは膣内を駆け抜けて徐々に子宮まで広がっていき、子壺の奥に大量の愛液が滲みだして来る。
トロリ、と溢れた愛液は筒中の張り型に伝わって、ドリルの溝を伝いながら入口に流れていく。
グチュッ――――グチュグチュ、クチュクチュ、ヌチョッヌチョッ――――ジュプジュプ、ジュップ―――――
愛液だけじゃない。挿入しやすいようにたっぷり使ったローションが合わさったせいでドリルが回転する度、大きな水音が部屋に響く。
本気で感じ始めた白菊は白い頬をピンク色に染め、額に汗が光っている。
「あぁっ……だめっ、それだめぇぇぇ……ぅふん、ふぅぅぅ……」
もっと太い肉棒を咥えるのはしょっちゅうだ。もっと乱暴に動いて膣壁をかき回されるのもしょっちゅうだ。
でもそれは生身の肉棒であって、こんな無機質な硬い棒じゃない。
どこまでも奥を暴いて、入ってはいけない場所まで侵入されそうな恐怖と、未知の部分を突いて抉って、知らなかった快感を教えて欲しいと思う好奇心が入り混じって白菊の思考を奪っていく。
「なぁ、白菊はん。この張り型、〇雉印の最新モデルなんやで~。まだ都でも数本、こっちじゃ誰も持ってないし体験してない道具なんや。じっくり味わって~な~」
「え……ぁ、あ…何、を………」
かろうじて残った理性で猿川の声に返事を返すが、頭が上手く働かない。
「仕掛けがあるんや。最近の雉やんはカラクリ道具に凝っとるさかいにな。そいつを使ぉてもっともっと気持ちよくなれるんやで。楽しみやろ?」
「ふぁ……あ、だ…だめ、ダメよ、もうこれ以上は……試すだけって……」
これ以上凄いのが来たら本気で感じて絶頂してしまう。まだ開店前なのに、今夜も3人、予約が入っているのに働けなくなってしまう。
不安になった白菊が頭を振って必死で拒否するが、体の震えは止められない。体の奥から快感が沸き起こり、じりじりした痺れが手足の先まで染み渡っているのは事実なのだ。
「や~からやな。こうやって試しとるやん。使うんならきちんとカラクリの使用感まで試さなあかんやろ」
にっこり笑顔で見下ろしながら、猿川は続けて言う。
「大丈夫やって。今の白菊はん、めっちゃ色っぽいよ。馴染みのお客も今までにない白菊はんに大喜び間違いなしや。その証拠に、ホラ」
わいももうビンビン。
言いながら大きく膨らんだ股間を白菊に見せつける。
「これ、白菊はんのせいなんやけど~」
下着から取り出した勃起チ〇ポを白菊の手に握らせる。
「かわいそうや思うたらフェラしてくれる?」
可愛らしくお願いすれば、熱に浮かされた表情の白菊は素直にチ〇ポに顔を寄せ、舌を出して舐めてくれる。
「はふぅ……ね、おねがぃ……これ、舐め舐めするか…らぁ……も、やら……張り型、取ってぇ……ぅふぅ……」
んぐっ、んぐっと喉を鳴らしながら白菊が勃起チ〇ポを加えて舐めしゃぶる。
鬼頭の張り出した部分が唇の裏を擦る度、喉奥を丸い先端で塞がれる度、白菊は体を震わせ甘い声を漏らして加えた肉棒をきつく吸い上げる。そうしながら開いた掌で硬く張った睾丸を揉んで転がした。
そんな風に刺激されると余裕で構えていた筈の猿川も一気に下腹が強張り射精感がこみ上げて、さすがはベテラン娼婦だと唸りたくなるフェラテクだが、歯を食い縛って我慢する。
「く…ふぅ……すげ、さすがのテク……気持ちえぇ。でも、あかんよ。ここまでされたら余計に雉やんのカラクリ、試さなな」
反論は受けつけぬとばかりに張り型の持ち手についたスイッチをポンと押した。
しかし先に貰う物は貰ったのだ。代価は何としても払わなくては商人のプライドにかかって来る。
まずひとつめは――――――――
ここ数か月、娼館の中で再々不思議な事が起こっているらしい。
朝生けたはずの花瓶の花が萎れていたり、客を迎える準備が整っている部屋の布団がびっしょり濡れていたり。更には綺麗に整えて運ぶだけになっていたお膳の料理が消えていた事もあるそうだ。
「ネズミか鼬の仕業やないんか?花瓶の花はわからんけど、ネズミや鼬だったら屋根裏の隙間から下りてきて布団にしょんべん垂れたり食いモンをかっさらったりすんじゃね~の?」
当然の疑問を口にすれば女将にベシリとはたかれた。
「馬鹿お言いっ!うちの屋根裏にそんなモンが住んでる筈ないだろう。清潔第一だよ。定期的に小僧が上がって掃除してるよ」
「まぁそうかもな」
夢を売る娼館だ。埃が溜まってたりネズミや鼬が走ったのでは興ざめだろう。
「だったら何だ?幽霊の仕業だとでも言うんかい?」
ぽつりと呟けば、再度女将にはたかれる。
「声が大きいっ!幽霊騒ぎなんか信用問題にかかわるだろう。うちみたいな商売だよ。幽霊が出たなんて噂になったら、皆、面白がって人生はかなんだ娼婦の恨みだとか流れた水子の霊だって騒ぐに決まってるさ。火のない所でも煙は上がるんだ。万が一にも気をつけておくれ」
確かに。幽霊騒ぎで儲かるのは寺くらいのもんだろう。いくら今が夏とはいえ、怪談は聞くモンで体験するモンじゃない。
「いいかい。この件はあんたが責任もって解決しておくれ」
きっぱり命じられ、珍しく胃が痛くなる猿川だった。
はっきり言って、猿川は幽霊や不思議事の存在を信じていない。怪現象は必ず何か原因がある筈だし、噂や目撃情報だって出どこを突き止めれば人間の悪意やふざけに行きつく筈だ。
だから、今回も必ず解決できると信じている。
その為に、まず第一にやるべき事は情報収集。怪現象の発見者や目撃者に詳しく話を聞かねばならぬ。
そんなわけで猿川は、見合いや七五三家の件から少し離脱してせっせと娼館に通い始めた。
まず最初に話を聞いたのは馴染みの娼婦たちだ。
ここにもいろんな道具を卸している関係で顔なじみになっていたから、皆気さくに話を聞かせてくれる。
その中でも、濡れた布団が敷かれていた部屋の持ち主である中堅娼婦の白菊は特に詳しく話してくれた。
あの事件は絶対に幽霊か物の怪の仕業に違いない。
「だってね、あの日、濡れた布団を見つけるほんの少し前……時間にしたら5分か10分よ。それくらい前にあたし、部屋を確認したんだもの。あの日のお客はあたしの1番太客で、絶対逃がせないから僅かな粗相もないように準備はしっかり整えたの。もちろん、布団だって上等の羽根布団を選んだし前の日に洗濯して糊を張ったシーツを掛けたわ。部屋付き禿にもしっかり確認させたし、間違いなんかなかった筈よ。それが何よ、もう。ほんの少し目を離した隙に布団はぐっしょりでぐちゃぐちゃだったし、枕に至っては床の間のツボの中に入ってたのよ。呆れたわ。犯人を見つけたらぜ~~~ったいに許さないんだからっ!」
「おいおい。犯人って、今幽霊か物の怪っつったやん」
「そうよ。やったのは怪しの者に決まってる。って言うか、あんなの怪しの者にしかできないわよ。短時間で誰にも見とがめられず部屋を荒らすなんて。でもね、怪しの者だろうが幽霊だろうがどうでもいいの。やった奴を捕まえてとっちめた後、しっかり償ってもらうんだから。あたしの商売を邪魔したつけは大きいんだからね」
どうやら白菊は犯人が幽霊であっても賠償を求めるらしい。
女、怖い。難波の商人よりがめついかもしれない。
「で、猿川さん?あたしにここまで喋らしたんだから、当然お代は弾んでくれるんでしょうね?」
「え?……や、え……とぉ~」
握り拳を固めて吠えていた白菊だが、言いたい事を言い終えたのか雰囲気を一変して猿川にしなだれかかってきた。
「いや、むり……無理だから。わい、今金欠やねん。白菊ちゃんを買う余裕なんかこれっぽっちもあらへんわ~。堪忍してや~」
中堅とはいえ部屋持ち娼婦だ。ひと晩買えばそこそこなお値段がする。しがない商人の猿川には払えないわけじゃないけれど懐に響くのだ。
眉をへにゃんと下げて申し訳なく断れば、ポカンと口を開けた白菊が一瞬後に思いっきり笑いだした。
「うふふ~。やぁ~ね~、猿川さんったら。違うわよ~。あたしが欲しいのはお金じゃないの。そうじゃなくて―――――」
白菊の目的は猿川が扱っている商品だった。
「もちろんただとは言わないわ。でもね、ちょっと位おまけしてくれるわよね?その分たくさん買うから。ねっ」
流しの行商とはいえ、猿川が扱っているのはどれも都から仕入れた一級品ばかり。竜宮村が栄えているとはいっても、都の商品が簡単に手に入る程じゃない。
それに、普段猿川が店に商売に来ても女将や売れっ子の姉さんたちが先に買い締めてしまうから白菊たちにまで品物が回ってこないのだ。
「あ……あぁ、そうか。そんな事ならお安い御用やで。まかしとき」
胸をなでおろして軽やかに返事をした猿川だったが、そう簡単には終わらなかった。
白菊が欲しがったのは化粧品と薄物衣類。そして閨で使うローションや道具類だった。
化粧品や衣類は見て選べば終わるのだが、ローションや道具類はちょっと違う。
「これって、使い心地はどうなのかしら?」
黒光りする張り型を握りしめ、妖艶に微笑まれてじっとしてられる程枯れていない猿川だ。当然「お試しください」と、いや、「今から試しましょう」と言ってしまう。
「息吸って~、はい、吐いて~」
子供に言い聞かせるみたいな掛け声で、猿川は太い張り型を白菊の中に押し込んだ。
「んはっ、あ……あぁん、んっ、それっ……ふぁ……」
指2本分程の太さがある黒い張り型は先端が捻じれたドリルのようになっている。それがたっぷりのローションで濡らした膣口に回転しながら入ってくるのだ。男の物を入れ慣れた白菊も、感触の違いに言葉をなくす。
「ぁやっ、ね、ねぇ猿川さぁん……それっ、それ、何だか違うの……いつもと違って、あ、あぁ、あ、あ、あ……」
ドリルが回転するのに合わせて膣の入口粘膜が捻じられ捏ねられ、引き延ばされる。
初めて味合う感触に最初こそ軽い抵抗を見せていた白菊の体だが、すぐに緩んで捻じり棒を呑み込んでいく。
しかし、中へ入っても尚猿川の手で回転を加えられている棒は膣粘膜を捏ねて掻きむしるから白菊は息をするのもつらい程感じてしまう。
「あっ、いや……回る、回って……んふっ、んんふ~ぅぅぅ………」
「凄い美味そうに呑み込んでくで。っくは~。自分が入れと~思うても何や腹立つわ。ただの棒のくせに白菊はんのマ〇コ、味合~とんやからなぁ」
言いながら猿川は楽し気に笑い、更に勢いつけて張り型を回転させ、奥へ奥へと押し込んでいく。
「やっ、それ、も……奥っ、奥まで来た、来てるからぁ……だめっ、それ以上は、あっ……やひゃぁぁっ」
グイグイ膣壁を抉られて白菊は甘い泣き声をあげる。
最初こそ捻じり棒に敏感な粘膜を削りとられそうな恐怖を感じたが、ぶちまけられたローションが馴染み始めたあたりから、明らかな快感が沸き起こってきた。
男根とは比べ物にならない硬い物に膣壁をゴリゴリ引っ掻かれるとその部分がカァッと焼け付いてジンジンする。その痺れは膣内を駆け抜けて徐々に子宮まで広がっていき、子壺の奥に大量の愛液が滲みだして来る。
トロリ、と溢れた愛液は筒中の張り型に伝わって、ドリルの溝を伝いながら入口に流れていく。
グチュッ――――グチュグチュ、クチュクチュ、ヌチョッヌチョッ――――ジュプジュプ、ジュップ―――――
愛液だけじゃない。挿入しやすいようにたっぷり使ったローションが合わさったせいでドリルが回転する度、大きな水音が部屋に響く。
本気で感じ始めた白菊は白い頬をピンク色に染め、額に汗が光っている。
「あぁっ……だめっ、それだめぇぇぇ……ぅふん、ふぅぅぅ……」
もっと太い肉棒を咥えるのはしょっちゅうだ。もっと乱暴に動いて膣壁をかき回されるのもしょっちゅうだ。
でもそれは生身の肉棒であって、こんな無機質な硬い棒じゃない。
どこまでも奥を暴いて、入ってはいけない場所まで侵入されそうな恐怖と、未知の部分を突いて抉って、知らなかった快感を教えて欲しいと思う好奇心が入り混じって白菊の思考を奪っていく。
「なぁ、白菊はん。この張り型、〇雉印の最新モデルなんやで~。まだ都でも数本、こっちじゃ誰も持ってないし体験してない道具なんや。じっくり味わって~な~」
「え……ぁ、あ…何、を………」
かろうじて残った理性で猿川の声に返事を返すが、頭が上手く働かない。
「仕掛けがあるんや。最近の雉やんはカラクリ道具に凝っとるさかいにな。そいつを使ぉてもっともっと気持ちよくなれるんやで。楽しみやろ?」
「ふぁ……あ、だ…だめ、ダメよ、もうこれ以上は……試すだけって……」
これ以上凄いのが来たら本気で感じて絶頂してしまう。まだ開店前なのに、今夜も3人、予約が入っているのに働けなくなってしまう。
不安になった白菊が頭を振って必死で拒否するが、体の震えは止められない。体の奥から快感が沸き起こり、じりじりした痺れが手足の先まで染み渡っているのは事実なのだ。
「や~からやな。こうやって試しとるやん。使うんならきちんとカラクリの使用感まで試さなあかんやろ」
にっこり笑顔で見下ろしながら、猿川は続けて言う。
「大丈夫やって。今の白菊はん、めっちゃ色っぽいよ。馴染みのお客も今までにない白菊はんに大喜び間違いなしや。その証拠に、ホラ」
わいももうビンビン。
言いながら大きく膨らんだ股間を白菊に見せつける。
「これ、白菊はんのせいなんやけど~」
下着から取り出した勃起チ〇ポを白菊の手に握らせる。
「かわいそうや思うたらフェラしてくれる?」
可愛らしくお願いすれば、熱に浮かされた表情の白菊は素直にチ〇ポに顔を寄せ、舌を出して舐めてくれる。
「はふぅ……ね、おねがぃ……これ、舐め舐めするか…らぁ……も、やら……張り型、取ってぇ……ぅふぅ……」
んぐっ、んぐっと喉を鳴らしながら白菊が勃起チ〇ポを加えて舐めしゃぶる。
鬼頭の張り出した部分が唇の裏を擦る度、喉奥を丸い先端で塞がれる度、白菊は体を震わせ甘い声を漏らして加えた肉棒をきつく吸い上げる。そうしながら開いた掌で硬く張った睾丸を揉んで転がした。
そんな風に刺激されると余裕で構えていた筈の猿川も一気に下腹が強張り射精感がこみ上げて、さすがはベテラン娼婦だと唸りたくなるフェラテクだが、歯を食い縛って我慢する。
「く…ふぅ……すげ、さすがのテク……気持ちえぇ。でも、あかんよ。ここまでされたら余計に雉やんのカラクリ、試さなな」
反論は受けつけぬとばかりに張り型の持ち手についたスイッチをポンと押した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
160
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる