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翔くんによる、わたしの身元調査!
その1
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今回は、おとり役を引き受けたので、翔くんと一緒に、サコ爺の車に乗る。
後部座席に、ふたりで並んで乗っていると、こんなとき、なにを言っていいのか、わからないよ。
メチャクチャわたし、緊張しちゃってる!
こんなに近くで、翔くんのカッコいい横顔だなんて。
意識したら恥ずかしくって、見られない。
第一、こんなに近くから横を向いたら、すぐにバレちゃうじゃない!
胸もバクバクだわ。
まさか、わたしの心臓の音なんて、聞こえていないよね……?
お願いします! いまだけ絶対、お腹は鳴らないで!
「――そういえば、おまえ」
「ひゃい? え? あ?」
変な声がでちゃった!
でも、翔くんは、わたしの様子は気にもとめていないのかスルーして、言葉を続けた。
「なんで手伝いたいわけ? 興味本位? そういや、前のアレ、なにをしたんだ?」
「え~。言わなきゃダメかな」
「ぼくの手伝いをしたいんだろう? だったら言え。洗いざらい吐け」
「え~。恥ずかしいな」
なんて言いながら身をくねらせたら、翔くんに冷たい目で見られちゃった。
前のアレって。
たぶん、わたしが使った術のことを、言っているんだろうけれど。
気になる相手から自分のことに、興味を持ってもらえるのは、純粋にうれしく感じてしまう。
思わず口もとがゆるみそうになるけれど、そこはがんばって真顔を保った。
あんまりじらし過ぎたら、ただ、翔くんを怒らせるだけかもしれない。
そう考えて、わたしは真面目に答えることにした。
「えっとですね。わたしは代々、忍者の一族なのです」
「はあ?」
車に乗って移動をしているあいだは、時間がたっぷりある。
今後、パートナーとして認めてもらうために、ここはひとつ、わたしの家庭のことを知ってもらっても、いいかもね。
それに、わたしのほうが、翔くんのことばかり知っているのも、なんだか申しわけないかな、とも思うし。
でも、わたしの話を信じるか信じないかは、翔くんしだいかな。
「わたしは、忍者の一族の末裔なのです。お父さんもお母さんはもちろん、同居しているおじいちゃんも、現役の忍者なのです」
「忍者って、あれか? 手裏剣を投げたり、木や屋根に飛び移ったりするやつか。そんな忍者って、現代でも本当にいるのか? って、ああ、そういえば、おまえって運動神経だけはいいよな」
うんうん。
わたしの運動神経のよさは、翔くんもご存じですか。
だけって言葉が引っかかるけれど。
わかってもらえているようで、なんだかうれしいな。
忍者という部分は、翔くんは否定していないみたい。
なので、わたしは、翔くんに説明を続けた。
「そして、忍者は忍びというだけあって、表舞台に立つことはないのよ。主や上司のサポートが、おもな仕事になるの。だから、たとえば、わたしのお母さんば、大きな会社の、社長の秘書をしているんだけれど」
「ふぅん。社長の秘書。へえ……?」
そう言いながら、翔くんは横目で、わたしをじろじろと見る。
母親だとはいえ、秘書って言葉が、わたしに似合わないって目だ。
くっ!
なんだか、悔しいぞ!
後部座席に、ふたりで並んで乗っていると、こんなとき、なにを言っていいのか、わからないよ。
メチャクチャわたし、緊張しちゃってる!
こんなに近くで、翔くんのカッコいい横顔だなんて。
意識したら恥ずかしくって、見られない。
第一、こんなに近くから横を向いたら、すぐにバレちゃうじゃない!
胸もバクバクだわ。
まさか、わたしの心臓の音なんて、聞こえていないよね……?
お願いします! いまだけ絶対、お腹は鳴らないで!
「――そういえば、おまえ」
「ひゃい? え? あ?」
変な声がでちゃった!
でも、翔くんは、わたしの様子は気にもとめていないのかスルーして、言葉を続けた。
「なんで手伝いたいわけ? 興味本位? そういや、前のアレ、なにをしたんだ?」
「え~。言わなきゃダメかな」
「ぼくの手伝いをしたいんだろう? だったら言え。洗いざらい吐け」
「え~。恥ずかしいな」
なんて言いながら身をくねらせたら、翔くんに冷たい目で見られちゃった。
前のアレって。
たぶん、わたしが使った術のことを、言っているんだろうけれど。
気になる相手から自分のことに、興味を持ってもらえるのは、純粋にうれしく感じてしまう。
思わず口もとがゆるみそうになるけれど、そこはがんばって真顔を保った。
あんまりじらし過ぎたら、ただ、翔くんを怒らせるだけかもしれない。
そう考えて、わたしは真面目に答えることにした。
「えっとですね。わたしは代々、忍者の一族なのです」
「はあ?」
車に乗って移動をしているあいだは、時間がたっぷりある。
今後、パートナーとして認めてもらうために、ここはひとつ、わたしの家庭のことを知ってもらっても、いいかもね。
それに、わたしのほうが、翔くんのことばかり知っているのも、なんだか申しわけないかな、とも思うし。
でも、わたしの話を信じるか信じないかは、翔くんしだいかな。
「わたしは、忍者の一族の末裔なのです。お父さんもお母さんはもちろん、同居しているおじいちゃんも、現役の忍者なのです」
「忍者って、あれか? 手裏剣を投げたり、木や屋根に飛び移ったりするやつか。そんな忍者って、現代でも本当にいるのか? って、ああ、そういえば、おまえって運動神経だけはいいよな」
うんうん。
わたしの運動神経のよさは、翔くんもご存じですか。
だけって言葉が引っかかるけれど。
わかってもらえているようで、なんだかうれしいな。
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なので、わたしは、翔くんに説明を続けた。
「そして、忍者は忍びというだけあって、表舞台に立つことはないのよ。主や上司のサポートが、おもな仕事になるの。だから、たとえば、わたしのお母さんば、大きな会社の、社長の秘書をしているんだけれど」
「ふぅん。社長の秘書。へえ……?」
そう言いながら、翔くんは横目で、わたしをじろじろと見る。
母親だとはいえ、秘書って言葉が、わたしに似合わないって目だ。
くっ!
なんだか、悔しいぞ!
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