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出会いは暗殺
エピソード7 sideルイ
しおりを挟む気付いたときにはもう遅かった。
まさかターゲットである彼女にキスをするなど暗殺者としては失格だ。
だが、彼女を見ているといてもたってもいられず体が勝手に動いてしまったのだ。
「あの…殺しにきたんじゃないのですか?」
話しかけてきた彼女の声は
透き通るような綺麗な声だった。
思わず顔が緩んでしまった。
「あぁ、ごめんね。
きみがあまりにも可愛いくてついね。」
と本心がでてしまう。
「はぁ、」
彼女は少し困った様に答えた。
その困った顔さえ可愛いとおもってしまった。
俺結構重症だな…。
そんなことを思いながら
「でも、瞳を閉じたきみも悪いんだよ?
キスしてくださいって言ってるようなもんだよ?」
ついつい意地悪なことを言ってしまう。
真実なのは変わりないのだが。
「それは…申し訳ありませんでしたわ。」
彼女の口から謝罪の言葉がでてきた。
そんな彼女にたいして俺は…
「それに、俺きみが好きになっちゃったみたい。」
俺の口から唐突に出てきたのはそんな言葉だった。
そこで初めて俺は彼女のことが好きだと
自覚した。
「好きになっちゃったって…」
突然のことで彼女は困惑している様だ。
「ん?言葉の通りだよ。きみに惚れた。
だから殺しすのもやめた。」
「それって大丈夫なんですかね?依頼者とかいるんですよね…?」
普通殺されなくなったってだけで嬉しそうにするやつらは沢山いたが、
彼女は自分のことよりも俺の心配をしてきた。
この国の人々が彼女が性格がよいと言う意味がよくわかる。
俺にとっては、公爵令嬢ごときの依頼なんぞけってもいたくもない。
むしろそれを依頼してきた令嬢に殺意が芽生えていた。
これは帰ったら公爵家ごと潰すしかないな。
野放しにしてまた違う業者を雇ったら
面倒だ。
そんなことを考えながら彼女をみたら
彼女はなにやら考えごとをしていた。
どうしても自分の方に向いてほしくて
つい呼んでしまったのだ。
「リィ」
「へっ?」
驚いた彼女は固まっていた。
どうしても彼女を手に入れたい欲が出てきてしまったのだ。
だからリィに俺の名前を呼んでもらうよにお願いした。
最初はさん付けで呼ばれてしまったが、
「ルイ」
その後に彼女の透き通るような声で名前を呼ばれて心の底から嬉しさが込み上げリィの頬にキスをした。
そしたら頬を真っ赤にさせてとても可愛いかった。
「リィ。これからも会いに来るからよろしくね。ちゃんとあったまって寝るんだよ?」
リィは頭をコクコクと縦に振った。
「じゃぁ、おやすみ。」
リィの額にキスを落とし城を後にする。
その足で依頼してきた公爵家を潰しに行った。
翌朝、この国の公爵家が一つなくなったことで国中大騒ぎになったことは知るよしもない。
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