転移したら獣人たちに溺愛されました。

なの

文字の大きさ
87 / 101
第2章

第87話

しおりを挟む
「ノア疲れたか?この辺で休憩しようか?ノアのために特製ドリンクを作ってきたんだ飲んでくれないか?」
30分くらい山道を歩いて少し喉が渇いたように感じた僕はジェイク爺さんの言葉に頷いた。

最初はジェイク爺さんの目が怖いと思っていたけど本当はすごく優しい人?獣人なんだ。僕がカイルの誕生日に自分が取ったキノコよりももっとたくさんのキノコを取りたいと言った時もいいよって言ってくれて今日、連れてってくれてるんだ。僕がみたことがないキノコに出会えるかな?カイルが1番好きなキノコがどんなのかわからないけど、きっと喜んでくれるだろう。
ジェイク爺さんの特製ドリンクは採れたてのハチミツで作ってくれたハチミツレモンだ。スッキリとした中にハチミツの優しい甘さがあって疲れた体に沁みていくようだった。また飲みたいからレシピを聞いて料理長と一緒に作ろう。パパもママもカイルにも飲ませてあげたい。

「あと15分くらい登ったらキノコがたくさん生えてるところに着くからな。あと少しだ頑張ろうか」
「うん。僕頑張る」
握り拳を見せたらみんな頷いてくれた。少し急な坂道もジェイク爺さんが手を繋いでくれてリアムが背中を押してくれたからこの前みたいに大変な思いはしなくてよかった。

「ここだよ。ほらみてごらん、こんな大きいキノコは滅多にお目にかかれない。ノアはラッキーだな。でもキノコには食べられない毒があるキノコもたくさんあるからもし取れたら見せてくれ、大丈夫ならベリーが持ってきたこのカゴの中に入れるんだぞ。じゃあみんな怪我がないようにキノコを取ろうな」
この前見たキノコよりも大きなキノコや他にもいろんなキノコがあって僕はワクワクしながらキノコを取っていた。でも……まさかカイルにバレてしまうだなんてこの時は思ってもみなかった。

◇◆◇◆◇◆

「カールいったいどういうことなんだ、なんでノアがジェイク爺さんと一緒なんだ。あの爺さんは山でパトロールしたりするのが仕事だぞ。ノアと一緒になんておかしいじゃないか。ノアは今日は明後日のお披露目会の衣装の確認に父上たちとエラとミラの店に行ってるはずなのに……山に登って何をするんだ?」
カールが空からパトロールをしているときにノアを見かけたと連絡がきて今俺はカールに乗せてもらってノアたちのいる山に向かっている。あそこはたまに野獣も出たりするから素人は登れない山なのに……俺はノアに嘘をつかれたのかと残念な気持ちとノアが危険な目にあったらどうしようという複雑な思いだった。

「もしかしたら何かお前に内緒にしたいことがあるのかもしれないよ。まぁあの山は危険だけどジェイク爺さんが一緒だからそこまで心配することもないのかもしれないが念のため確認だ。もし影から覗いて大丈夫そうなら、このまま屋敷に戻るからな。ノアもお前に内緒にしたいから言わなかったんだろうし」
確かにそうかもしれないが俺は心配だった。上からノアたちを探すと……見つけた一生懸命何かを探していた。そして見つけたのかジェイク爺さんに声をかけて笑っていた。あんなに楽しそうな笑顔のノアを見たのは久しぶりだった。カールにノアたちから見えないところで降ろしてもらい俺たちはノアたちのところに向かった。するとノアの可愛い声が聞こえてきた。

「ねぇジェイク爺さん、これは大丈夫?」

「おぉよく見つけたな。これは貴重だぞ」

「そうなの?カイル喜んでくれるかな?明後日のパーティ楽しみだよ。カイルの喜ぶ顔、早くみたいな」

「王子もきっと喜んでくれるよ。あと少しだ頑張れるか?」

「うん頑張る。だからあとでまたハチミツレモンもらってもいい?」

「いいぞ。いっぱい作ってきたからいっぱい飲んでもいいぞ」
あの寡黙で目つきの怖いジェイク爺さんがノアと話してる表情は優しい顔つきだった。

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。

みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。 生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。 何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

【完結】水と夢の中の太陽

エウラ
BL
何の前触れもなく異世界の神という存在に異世界転移された、遠藤虹妃。 神が言うには、本来ならこちらの世界で生きるはずが、まれに起こる時空の歪みに巻き込まれて、生まれて間もなく地球に飛ばされたそう。 この世界に戻ったからといって特に使命はなく、神曰く運命を正しただけと。 生まれ持った能力とお詫びの加護を貰って。剣と魔法の世界で目指せスローライフ。 ヤマなしオチなし意味なしで、ほのぼの系を予定。(しかし予定は未定) 長くなりそうなので長編に切り替えます。 今後ややR18な場面が出るかも。どこら辺の描写からアウトなのかちょっと微妙なので、念の為。 読んで下さってありがとうございます。 お気に入り登録嬉しいです。 行き当たりばったり、不定期更新。 一応完結。後日談的なのを何話か投稿予定なのでまだ「連載中」です。 後日譚終わり、完結にしました。 読んで下さってありがとうございます。

2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。

ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。 異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。 二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。 しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。 再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。

異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!

めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈ 社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。 もらった能力は“全言語理解”と“回復力”! ……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈ キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん! 出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。 最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈ 攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉ -------------------- ※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中

risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。 任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。 快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。 アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——? 24000字程度の短編です。 ※BL(ボーイズラブ)作品です。 この作品は小説家になろうさんでも公開します。

異世界転移しました。元天才魔術師との優雅なお茶会が仕事です。

渡辺 佐倉
BL
榊 俊哉はつまらないサラリーマンだった。 それがある日異世界に召喚されてしまった。 勇者を召喚するためのものだったらしいが榊はハズレだったらしい。 元の世界には帰れないと言われた榊が与えられた仕事が、事故で使い物にならなくなった元天才魔法使いの家庭教師という仕事だった。 家庭教師と言っても教えられることはなさそうだけれど、どうやら元天才に異世界の話をしてイマジネーションを復活させてほしいという事らしい。 知らない世界で、独りぼっち。他に仕事もなさそうな榊はその仕事をうけることにした。 (元)天才魔術師×転生者のお話です。 小説家になろうにも掲載しています

処理中です...