97 / 101
第2章
第97話
しおりを挟む
「そういえば朝は悪かったな。ノアはあれから大丈夫そうに見えるが平気か?」
父上もノアのことを気にかけていたんだろう突然そんなことを言われて焦ってしまった。あの話の内容は2人だけの約束と話したばかりだ。初めてのぼせてしまったから恥ずかしい気持ちであの場にいられなかったみたいだったから大丈夫とだけ話しておいた。父上もそれ以上は何も言わなかった。
俺たちが会場に着くと使用人たちに混じってノアがスーツのジャケットを脱いで腕まくりをして準備している姿が見えた。俺はノアが重そうに持ってる果物が入った大きなカゴを後ろから支えた。すると後ろを振り返り俺の顔を見ると少し照れ臭そうな顔で笑っていた。
「ありがとうカイル。少し重かったから助かった」
ノアからカゴを受け取りノアの指示した場所まで持っていった。
「ノアは今日は主役なんだぞ。こんなことしなくていいのに……」
俺がそういったがノアはみんなをおもてなししたいからとまたキッチンに戻ろうとしたのを抱きしめて止めた。
「ノア、今日は主役だ。俺のそばにいてくれないと困るんだよ」
ノアにジャケットを着せて蝶ネクタイもつけてやる。リアムやライナスからもしなくていいと声をかけられてノアはようやく諦めてくれた。
「それにしても凄いな」
思わず声に出てしまったくらいこのパーティーホールはたくさんの花やバルーンが飾られて華やかになっている。きっとノアの案だろう。去年とは雰囲気が違っていた。そして玄関からこのホールにくるまでの廊下にはノアが今まで描いてくれた絵が綺麗な額縁に入れられてまるでどこかの有名な画家が描いたんじゃないかと思うくらい素敵に飾られてる。そして部屋の中は俺の絵でいっぱいだ。みんなが見たらびっくりするんじゃないだろうか……それに……
「ノアいい匂いがするな。パーティーが楽しみだ」
先ほどから俺の好物ばかりが運ばれている。キノコ料理もたくさんある。ノアが頑張って採ってくれたキノコ達だろう。今回は立食パーティーなのでそれぞれが好きな料理を食べられる。
「ねぇカイルこの料理、僕がママと作ったんだよ」
リアムが持ってきた料理を指さしたので見ると可愛らしい一口サイズのハンバーグだった。
「そうか母上と頑張ってくれたのか」
俺は嬉しかった。今日のためにキノコを採ったり料理まで、ついノアの指を見てしまったが怪我はしていなさそうで安心した。
「あれねキノコ入ってるの。ママがキノコが入ってても美味しく食べられる料理考えてくれて、一緒に作ったら食べれるようになるって言われたけど、まだ僕、食べてないの。だからねあとで一緒に食べよう」
まさかノアからキノコ料理を一緒に食べれるなんて考えもしなかった。母上は料理長と色々相談してノアが食べられるのを考えてくれたんだろう。俺はノアを抱き上げてじゃあ今すぐに味見してみよう。と誘ったのだがノアは顔を強張らせて、みんなが来たらでいい。と拒否をした。まだ食べる覚悟はできてないようだ。俺は笑ってじゃああとでな。とゆびきりげんまんをしておでこにキスをした。
父上もノアのことを気にかけていたんだろう突然そんなことを言われて焦ってしまった。あの話の内容は2人だけの約束と話したばかりだ。初めてのぼせてしまったから恥ずかしい気持ちであの場にいられなかったみたいだったから大丈夫とだけ話しておいた。父上もそれ以上は何も言わなかった。
俺たちが会場に着くと使用人たちに混じってノアがスーツのジャケットを脱いで腕まくりをして準備している姿が見えた。俺はノアが重そうに持ってる果物が入った大きなカゴを後ろから支えた。すると後ろを振り返り俺の顔を見ると少し照れ臭そうな顔で笑っていた。
「ありがとうカイル。少し重かったから助かった」
ノアからカゴを受け取りノアの指示した場所まで持っていった。
「ノアは今日は主役なんだぞ。こんなことしなくていいのに……」
俺がそういったがノアはみんなをおもてなししたいからとまたキッチンに戻ろうとしたのを抱きしめて止めた。
「ノア、今日は主役だ。俺のそばにいてくれないと困るんだよ」
ノアにジャケットを着せて蝶ネクタイもつけてやる。リアムやライナスからもしなくていいと声をかけられてノアはようやく諦めてくれた。
「それにしても凄いな」
思わず声に出てしまったくらいこのパーティーホールはたくさんの花やバルーンが飾られて華やかになっている。きっとノアの案だろう。去年とは雰囲気が違っていた。そして玄関からこのホールにくるまでの廊下にはノアが今まで描いてくれた絵が綺麗な額縁に入れられてまるでどこかの有名な画家が描いたんじゃないかと思うくらい素敵に飾られてる。そして部屋の中は俺の絵でいっぱいだ。みんなが見たらびっくりするんじゃないだろうか……それに……
「ノアいい匂いがするな。パーティーが楽しみだ」
先ほどから俺の好物ばかりが運ばれている。キノコ料理もたくさんある。ノアが頑張って採ってくれたキノコ達だろう。今回は立食パーティーなのでそれぞれが好きな料理を食べられる。
「ねぇカイルこの料理、僕がママと作ったんだよ」
リアムが持ってきた料理を指さしたので見ると可愛らしい一口サイズのハンバーグだった。
「そうか母上と頑張ってくれたのか」
俺は嬉しかった。今日のためにキノコを採ったり料理まで、ついノアの指を見てしまったが怪我はしていなさそうで安心した。
「あれねキノコ入ってるの。ママがキノコが入ってても美味しく食べられる料理考えてくれて、一緒に作ったら食べれるようになるって言われたけど、まだ僕、食べてないの。だからねあとで一緒に食べよう」
まさかノアからキノコ料理を一緒に食べれるなんて考えもしなかった。母上は料理長と色々相談してノアが食べられるのを考えてくれたんだろう。俺はノアを抱き上げてじゃあ今すぐに味見してみよう。と誘ったのだがノアは顔を強張らせて、みんなが来たらでいい。と拒否をした。まだ食べる覚悟はできてないようだ。俺は笑ってじゃああとでな。とゆびきりげんまんをしておでこにキスをした。
224
あなたにおすすめの小説
異世界転移しました。元天才魔術師との優雅なお茶会が仕事です。
渡辺 佐倉
BL
榊 俊哉はつまらないサラリーマンだった。
それがある日異世界に召喚されてしまった。
勇者を召喚するためのものだったらしいが榊はハズレだったらしい。
元の世界には帰れないと言われた榊が与えられた仕事が、事故で使い物にならなくなった元天才魔法使いの家庭教師という仕事だった。
家庭教師と言っても教えられることはなさそうだけれど、どうやら元天才に異世界の話をしてイマジネーションを復活させてほしいという事らしい。
知らない世界で、独りぼっち。他に仕事もなさそうな榊はその仕事をうけることにした。
(元)天才魔術師×転生者のお話です。
小説家になろうにも掲載しています
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
異世界で王子様な先輩に溺愛されちゃってます
野良猫のらん
BL
手違いで異世界に召喚されてしまったマコトは、元の世界に戻ることもできず異世界で就職した。
得た職は冒険者ギルドの職員だった。
金髪翠眼でチャラい先輩フェリックスに苦手意識を抱くが、元の世界でマコトを散々に扱ったブラック企業の上司とは違い、彼は優しく接してくれた。
マコトはフェリックスを先輩と呼び慕うようになり、お昼を食べるにも何をするにも一緒に行動するようになった。
夜はオススメの飲食店を紹介してもらって一緒に食べにいき、お祭りにも一緒にいき、秋になったらハイキングを……ってあれ、これデートじゃない!? しかもしかも先輩は、実は王子様で……。
以前投稿した『冒険者ギルドで働いてたら親切な先輩に恋しちゃいました』の長編バージョンです。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
【本編完結】転生先で断罪された僕は冷酷な騎士団長に囚われる
ゆうきぼし/優輝星
BL
断罪された直後に前世の記憶がよみがえった主人公が、世界を無双するお話。
・冤罪で断罪された元侯爵子息のルーン・ヴァルトゼーレは、処刑直前に、前世が日本のゲームプログラマーだった相沢唯人(あいざわゆいと)だったことを思い出す。ルーンは魔力を持たない「ノンコード」として家族や貴族社会から虐げられてきた。実は彼の魔力は覚醒前の「コードゼロ」で、世界を書き換えるほどの潜在能力を持つが、転生前の記憶が封印されていたため発現してなかったのだ。
・間一髪のところで魔力を発動させ騎士団長に救い出される。実は騎士団長は呪われた第三王子だった。ルーンは冤罪を晴らし、騎士団長の呪いを解くために奮闘することを決める。
・惹かれあう二人。互いの魔力の相性が良いことがわかり、抱き合う事で魔力が循環し活性化されることがわかるが……。
異世界転移して出会っためちゃくちゃ好きな男が全く手を出してこない
春野ひより
BL
前触れもなく異世界転移したトップアイドル、アオイ。
路頭に迷いかけたアオイを拾ったのは娼館のガメツイ女主人で、アオイは半ば強制的に男娼としてデビューすることに。しかし、絶対に抱かれたくないアオイは初めての客である美しい男に交渉する。
「――僕を見てほしいんです」
奇跡的に男に気に入られたアオイ。足繁く通う男。男はアオイに惜しみなく金を注ぎ、アオイは美しい男に恋をするが、男は「私は貴方のファンです」と言うばかりで頑としてアオイを抱かなくて――。
愛されるには理由が必要だと思っているし、理由が無くなれば捨てられて当然だと思っている受けが「それでも愛して欲しい」と手を伸ばせるようになるまでの話です。
金を使うことでしか愛を伝えられない不器用な人外×自分に付けられた値段でしか愛を実感できない不器用な青年
俺の妹は転生者〜勇者になりたくない俺が世界最強勇者になっていた。逆ハーレム(男×男)も出来ていた〜
陽七 葵
BL
主人公オリヴァーの妹ノエルは五歳の時に前世の記憶を思い出す。
この世界はノエルの知り得る世界ではなかったが、ピンク髪で光魔法が使えるオリヴァーのことを、きっとこの世界の『主人公』だ。『勇者』になるべきだと主張した。
そして一番の問題はノエルがBL好きだということ。ノエルはオリヴァーと幼馴染(男)の関係を恋愛関係だと勘違い。勘違いは勘違いを生みノエルの頭の中はどんどんバラの世界に……。ノエルの餌食になった幼馴染や訳あり王子達をも巻き込みながらいざ、冒険の旅へと出発!
ノエルの絵は周囲に誤解を生むし、転生者ならではの知識……はあまり活かされないが、何故かノエルの言うことは全て現実に……。
友情から始まった恋。終始BLの危機が待ち受けているオリヴァー。はたしてその貞操は守られるのか!?
オリヴァーの冒険、そして逆ハーレムの行く末はいかに……異世界転生に巻き込まれた、コメディ&BL満載成り上がりファンタジーどうぞ宜しくお願いします。
※初めの方は冒険メインなところが多いですが、第5章辺りからBL一気にきます。最後はBLてんこ盛りです※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる