転移したら獣人たちに溺愛されました。

なの

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第2章

第96話

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「僕ね。前に朝起きたら勃ってたことがあって……凄くビックリしたんだけど、でもしばらくしたらおさまってしまって……どうしてそんなになるかわからなくてホルト先生に聞いたことがあるんだ。先生は大人になるって言ってたけど……カイルもなるの?病気じゃないんだね」
ノアは俺にしがみついたままほっと息を吐いた気がした。

「大丈夫だ。ノアは病気なんかじゃない。大人になるための一歩だからな。じゃあご飯を食べて色々準備をしよう。早くしないとパーティーが始まるからな」
俺たちは少し遅い朝食を食べに向かうと父上はいなく母上が紅茶を飲んでいた。

「ノアおはよう。さっきはごめんね。落ち着いたかしら?」
母上の言葉に少しだけ頷いた。ノアが食欲がないと思ったのかリゾットが用意されていた。ノアは何事もなかったように、いただきますと小さな口にリゾットを運んでいた。母上はしばらくその様子を見ていたが、支度をするわねと部屋に戻っていった。

お昼過ぎから俺とノアは別々の部屋で支度を始めた。ノアがスーツを作ったと聞いて楽しみで仕方がなかった。どんな色なんだろう?初めてのスーツの着心地はどうだろうか?と思いながら自身の支度を整えて応接室に行くとノアはすでに支度を終えて座っていた。黒いタキシードにワインレッドの蝶ネクタイをつけていた。

「ノア似合ってるな」
俺が声をかけるとノアは目を大きく見開いて俺のそばに駆け寄ってきた。

「カイルも似合うね。すごい似合ってる。これもすごい素敵だね」
少し背伸びをしながら肩の部分にある飾緒(エギュレット)に手を伸ばした。

「ノアもこの蝶ネクタイ色もとてもいいね。ノアに似合ってる」

「うんパパが選んでくれたの。本当は黒い蝶ネクタイみたいなんだけど僕にはまだ似合わないからって。大人になれば似合うのかな?」
少し寂しそうに呟いた。ノアは大きくなっても黒は似合わないだろう。ノアは今のままでいい。優しく頭を撫でてやるとノアは嬉しそうに笑ってくれた。朝のあの出来事はすっかり落ち着いたようだ。

「カイル、ノア支度はできたかい?」
父上と母上も正装でやってきた。2人とも俺を見るより先にノアの姿を見て目を細めている。

「ノアとてもよく似合ってる。やっぱりこの色にしてよかったな」
父上に蝶ネクタイを少しだけ直してもらうとノアはニコニコしていた。

「ノア本当、見違えるほどかっこよく見えるわ。スーツもびったりね。でもきっとこれから大きくなるからこの姿は今日だけしか見られないわね。蝶ネクタイも素敵、ポケットチーフとお揃いの色なのね」
みんなでノアを褒めてると段々とノアは恥ずかしそうに俯き出した。

「あんまり褒められても僕、恥ずかしいよ。パパもママも素敵だよ」
お互いを褒め合ってるうちに母上とノアはリアムに呼ばれてどこかにいってしまった。

「あの2人はどこにいったか知りませんか?」
父上に聞くと父上はニヤニヤとしながら後でわかると言われたが俺には何のことだかさっぱりわからなかった。

「そろそろお時間です」
ライナスに声をかけられて父上と会場に向かった。

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