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2人だけの秘密
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「そろそろ帰るよ」
「別に泊まってってもいいのに…」
「いや…海斗も緊張しただろうし、明日から仕事だから、また来るから。じゃあまた!」
透さんは僕のことを考えてくれて帰ろうと言ってくれてたんだと嬉しかった。
「お邪魔しました。また来ます」
「いつでもいらっしゃい。待ってるからね」
みんなに見送られて助手席に座った。「ふぅーっ」
椅子に座るなり脱力してしまった。
「色々パニックだったよな。ありがとな海斗。着くまで寝てていいから…」
頭を撫でられれば疲れと緊張からか、すぐに夢の中に落ちてしまった。
「あっ…」
「起きた?もう少しで着くよ」
「すいません。寝るつもりじゃなかったのに…」
「いゃ疲れただろ?親父とお袋だけかと思ったら、まさか叔父2人とおばさんまでいるんだもんな。俺もびっくりしたわ」
笑いながら言ってくれて少しホッとした。
「海斗、スーパー寄ってなんか作ろうか?何食べたい?」
「透さんも疲れてるし、僕はお弁当でもいいです」
「いや俺は疲れてないから、久しぶりに2人で食べるんだ、唐揚げとかどう?少しヘビーかな?」
「唐揚げ…食べたいです」
「じゃあ決まり!」
スーパーに寄って2人で買い物して家に帰り、唐揚げとサラダ、味噌汁を作った。久しぶりに2人で作ったご飯は美味しかった。
片付けは透さんがするから休んでて。その言葉通りに、僕はのんびりソファーでTVを見ていた。
「海斗、お風呂入ろうか?そんな顔しなくても流石に今日はもうしないから、のんびり入るだけ」
少し緊張して一瞬強張ったが、その言葉に安心して一緒にお風呂に入った。
透さん家のお風呂は大きくて、足を伸ばして入れるが、流石に2人だと少し狭いと思いながら、今日も背後から透さんに抱きしめられて湯船に浸かっていた。
「透さん…指輪どうします?」
「指輪?」そう言って指輪をしてる手を撫でられた。
「みんなから体制が整ってから発表するから、それまで待っててって言われたのに指輪してたらダメですよね?」
「あぁ…そうだな。海斗には俺がいるって牽制になるかと思ったけど…俺までしてたら、きっと色々言うやつが出てくるよな?」
「透さんにも、ちゃんと相手がいるってわかってもらった方が、僕は安心します」
「海斗が?」
「だって…告白されてるって…」
「ちゃんと断ってるよ。海斗にも言っただろう?」
「僕…自分で思ってるより、やきもち焼きだったみたいで…透さんのこと信じてるけど___」
唇を塞がれて、言葉を遮られてしまった。
「んーんっ……はぁー透さん?」
「俺ばっかり海斗のことが好きだと思ってた。けど…俺のことが好きっていうしし、やきもち焼いたなんて…嬉しいな」
「…んっもう、耳元で喋らないで、くすぐったいっへへ」
お風呂で戯れていたらのぼせそうになったので急いであがった。
「海斗…指輪だけどネックレスに通してお互い付けておくのはどう?」
「でも…ネックレスなんて僕持ってないけど」
「念のため買っておいたんだ。ちょっと待ってて…」
透さんが持ってきてくれたネックレスは長方形のペアのネックレスだった。隅には水色の石と青色の石がそれぞれ付いてあって2人の名前も刻印されていた。
「海斗のはこっちな」透さんは水色の石が付いた方を僕に渡してくれた。「どうしてこっち?」
「ん?これは誕生石、海斗は11月生まれだろ?だからトパーズという石、色んな色があるけど水色にした。俺は9月生まれだからサファイアで青色だ」
「素敵ですね」
透さんは僕を抱きしめながら「本当は指輪と一緒に渡したかったんだ。指輪もネックレスもお揃いで、海斗が俺のもの?っていう独占欲だな。でも、指輪を先に付けてしまって…ネックレス渡しそびれた。これに指輪をつけてくれるか?」
「はい。なんか2人しか知らない秘密みたいで嬉しいです。指輪もネックレスもありがとうございます」
「海斗に喜んでもらえてよかったよ。結婚指輪は一緒に選びに行こう?オーダーメイドにして2人だけの特別でもいいな」
左手の薬指に口づけを落としてくれた。
お互いの指輪を取って、ネックレスに付けた。透さんは僕の首筋に口づけを落としながら、ネックレスを付けてくれた。
僕もお返しに首に口づけをして透さんにネックレスを付けた。
「お互いしか知らないお揃いのものだな。海斗…愛してる」
「僕も…愛してます」
身体の欲望を抑えながら深い口づけをして、2人で抱き合って眠った。とても幸せな夜。
でも俺たちは……肝心なことを忘れていた。あの騒動の中、平井の家から透が海斗を迎えに来て連れ去ったことを…平井の対処をこれからどうするのかを…
「別に泊まってってもいいのに…」
「いや…海斗も緊張しただろうし、明日から仕事だから、また来るから。じゃあまた!」
透さんは僕のことを考えてくれて帰ろうと言ってくれてたんだと嬉しかった。
「お邪魔しました。また来ます」
「いつでもいらっしゃい。待ってるからね」
みんなに見送られて助手席に座った。「ふぅーっ」
椅子に座るなり脱力してしまった。
「色々パニックだったよな。ありがとな海斗。着くまで寝てていいから…」
頭を撫でられれば疲れと緊張からか、すぐに夢の中に落ちてしまった。
「あっ…」
「起きた?もう少しで着くよ」
「すいません。寝るつもりじゃなかったのに…」
「いゃ疲れただろ?親父とお袋だけかと思ったら、まさか叔父2人とおばさんまでいるんだもんな。俺もびっくりしたわ」
笑いながら言ってくれて少しホッとした。
「海斗、スーパー寄ってなんか作ろうか?何食べたい?」
「透さんも疲れてるし、僕はお弁当でもいいです」
「いや俺は疲れてないから、久しぶりに2人で食べるんだ、唐揚げとかどう?少しヘビーかな?」
「唐揚げ…食べたいです」
「じゃあ決まり!」
スーパーに寄って2人で買い物して家に帰り、唐揚げとサラダ、味噌汁を作った。久しぶりに2人で作ったご飯は美味しかった。
片付けは透さんがするから休んでて。その言葉通りに、僕はのんびりソファーでTVを見ていた。
「海斗、お風呂入ろうか?そんな顔しなくても流石に今日はもうしないから、のんびり入るだけ」
少し緊張して一瞬強張ったが、その言葉に安心して一緒にお風呂に入った。
透さん家のお風呂は大きくて、足を伸ばして入れるが、流石に2人だと少し狭いと思いながら、今日も背後から透さんに抱きしめられて湯船に浸かっていた。
「透さん…指輪どうします?」
「指輪?」そう言って指輪をしてる手を撫でられた。
「みんなから体制が整ってから発表するから、それまで待っててって言われたのに指輪してたらダメですよね?」
「あぁ…そうだな。海斗には俺がいるって牽制になるかと思ったけど…俺までしてたら、きっと色々言うやつが出てくるよな?」
「透さんにも、ちゃんと相手がいるってわかってもらった方が、僕は安心します」
「海斗が?」
「だって…告白されてるって…」
「ちゃんと断ってるよ。海斗にも言っただろう?」
「僕…自分で思ってるより、やきもち焼きだったみたいで…透さんのこと信じてるけど___」
唇を塞がれて、言葉を遮られてしまった。
「んーんっ……はぁー透さん?」
「俺ばっかり海斗のことが好きだと思ってた。けど…俺のことが好きっていうしし、やきもち焼いたなんて…嬉しいな」
「…んっもう、耳元で喋らないで、くすぐったいっへへ」
お風呂で戯れていたらのぼせそうになったので急いであがった。
「海斗…指輪だけどネックレスに通してお互い付けておくのはどう?」
「でも…ネックレスなんて僕持ってないけど」
「念のため買っておいたんだ。ちょっと待ってて…」
透さんが持ってきてくれたネックレスは長方形のペアのネックレスだった。隅には水色の石と青色の石がそれぞれ付いてあって2人の名前も刻印されていた。
「海斗のはこっちな」透さんは水色の石が付いた方を僕に渡してくれた。「どうしてこっち?」
「ん?これは誕生石、海斗は11月生まれだろ?だからトパーズという石、色んな色があるけど水色にした。俺は9月生まれだからサファイアで青色だ」
「素敵ですね」
透さんは僕を抱きしめながら「本当は指輪と一緒に渡したかったんだ。指輪もネックレスもお揃いで、海斗が俺のもの?っていう独占欲だな。でも、指輪を先に付けてしまって…ネックレス渡しそびれた。これに指輪をつけてくれるか?」
「はい。なんか2人しか知らない秘密みたいで嬉しいです。指輪もネックレスもありがとうございます」
「海斗に喜んでもらえてよかったよ。結婚指輪は一緒に選びに行こう?オーダーメイドにして2人だけの特別でもいいな」
左手の薬指に口づけを落としてくれた。
お互いの指輪を取って、ネックレスに付けた。透さんは僕の首筋に口づけを落としながら、ネックレスを付けてくれた。
僕もお返しに首に口づけをして透さんにネックレスを付けた。
「お互いしか知らないお揃いのものだな。海斗…愛してる」
「僕も…愛してます」
身体の欲望を抑えながら深い口づけをして、2人で抱き合って眠った。とても幸せな夜。
でも俺たちは……肝心なことを忘れていた。あの騒動の中、平井の家から透が海斗を迎えに来て連れ去ったことを…平井の対処をこれからどうするのかを…
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