若蕾燦華

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恥辱夜会

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 膣に押し入った触手は脈動して束ねられた紐が解けるかの二つに分たれる。
 京香の身体を全く顧みないこの暴挙は彼女の膣を激しく変形させる。
 
「んおぉぉぉッッッ!?」

 二つの触手が肉壁を激しく圧迫し、ザラザラとした表皮で粘液を塗りたくりながら擦り上げると、京香は両足をピンと張り、激しくを腰を震わせて少しでも刺激を逃がそうとする。
 だが、四肢に絡みついた触手がそれを許しはしない。
 結局、京香はM字開脚のままその強烈な刺激に耐えることを余儀なくされた。

「ひあっ!はあああぁッッ♡」

 背骨に定規でも入れられたかのように身体をピンと反らし、天に舌を突き出しながらの絶頂。身体が勝手に振動し、第二波、第三波が続け様に訪れる。
 膣を征服した触手らは続いて子宮を制圧にかかった。
 子宮口は侵入者を迎えるべくぱっくりと開き、物欲しげにヒクついている。
 二匹は争うように子宮口を突き抜けると、たちまち子宮膣を蹂躙した。
 更に二手に分かれ、左右の卵管にまで食指を伸ばす。

「イぎぃぃぃぃッッ!?ダメ、それらめえッ!!壊れりゅッッ!女の子の大事なところぉぉッッ♡」

 子宮が蹂躙されても京香は何も出来ない。壊れるような快楽に気をやるだけである。
 過剰な快楽を抑え込もうとする体は踏ん張りが効いていない。
 触手が催淫物質混じりの粘液を射精するかのように子宮を満たしたのと、京香が意識を手放すほどの絶頂を迎えたのは殆ど同時であった。



 目の前で男女が盛っていた。馬乗りになった女は激しくピストンするたびに身体をくねらせ、甘い声を上げている。
 男の方はといえば、女の細いくびれをしっかりと掴み、彼女を突き上げるようにして腰を振っている。
 摩羅一本で繋がった二人は、はじめからそのような生き物であったかのように、一糸乱れぬ動きで汗ばんだ裸体を動かしている。
 それを京香は襖の隙間から息を殺して覗いていた。その光景を京香は知っている。
 父と母の交わいを見てしまった、あの日だ。優しい父の荒々しい雰囲気、凛とした母の乱れる様、普段の両親とのギャップに京香は大いに恐怖したものだ。
 ラストスパートに入ったのか、二人はますます激しく絡み合い、悶絶し、上下の動きが早くなっていく。

「あああぁッッッ♡」

 女の塞いだ両手から甘い声が漏れ出し、同時に二人は身体を大きく震わせた。身体を震わせながら女が京香の方に目を向ける。

「…え?」

 京香は思わず目を剥いた。その顔は見覚えのあるものだった。毎日鏡の向こうで見やる顔、自分の顔だ。
 その顔は自分でも無様と思える程に恍惚としていて、淫気で、放蕩している。
 男の顔はマジックで塗りつぶされているが、射精の快楽で惚けているであろうことは想像に難くない。

「わた、し…?」
「そう」

 襖の奥のは見るに耐えないイキ顔を晒しながらそう言った。

「そう、これが、これこそがワタシの望み」

 奥のは精液を吐露されている間も身体を上下させている。ぶびゅっと音が鳴り、吐き出された精液がワレメの奥から漏れ出し、彼女の愛液と共に布団を汚す。

「ちが…、私は、そんな低俗なことを…」
「違わない」
 
 狼狽する京香に対し、は断言する。

「貴方は、本当は武士道なんてどうでもいいと思っている。いや、むしろ苦痛とすら感じている」
「そんなはずは…!私は皆を導くという使命が…!」
「バカだな」

 はせせら笑った。その間も精液は休みなく彼女の子宮に送り込まれ、たっぷりとそれを貯め込んだ子宮が風船のように膨らんでいく。彼女は妊婦のように腹を膨らませていた。

「イノスに負け、無様に犯され、あげく快感に負けてオナニーを始めるような変態女がどの面下げて導くとか言ってるんだ?」
「わ、わたしは、そんな」

 泣きそうな顔で京香はゆるゆると首を振ると、二、三歩後退り尻餅をついた。の膣に収まりきらなくなった精液が逆流して布団に勢いよく噴き出した。それが触手の粘液である事に京香は気づいた。
 不覚にも下半身に甘い疼きを感じ、京香は自分への嫌悪感に狂いそうになる。
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