12 / 28
12
しおりを挟む
アリアの悪評を狙ったリリアナの噂が、貴族社会で「アリア様大喜利」として楽しまれている頃、噂の中心人物であるアリア本人は、クライネルト公爵家の厨房で新たな創作活動に励んでいた。
「完璧ですわ……! なんて美しい焼き色なのかしら!」
オーブンから取り出した天板の上には、前回の「炭」とは明らかに違う物体が並んでいた。
ゼノンからの「焼き時間を短くする」という的確なアドバイスを忠実に守った結果、今回のクッキーは、見事なこげ茶色に仕上がっていた。
炭から、少し焦げた土くらいには進化したと言えるだろう。
「これなら団長様も、きっと歯を痛めることなくお召し上がりになれるはず!」
アリアは、新作『疲労回復クッキー・バージョン2』の出来栄えに満足げに頷くと、先日庭で収穫したばかりの薬草で作った、新作のポーションもいくつかバスケットに詰めた。
「ついでに、こちらの自信作も試していただきましょう。日々の激務でお疲れの騎士の方々には、きっと喜ばれるに違いありませんわ!」
善意と自信に満ち溢れたアリアは、上機嫌で騎士団の詰め所へと向かった。
***
「で、出たーーーっ!」
詰め所の入り口でアリアの姿を認めた若い騎士が、小さな悲鳴を上げた。
その声に、周囲にいた騎士たちが一斉にアリアの方を向き、緊張した面持ちで身構える。
「今日の差し入れは一体何だ……?」
「各自、奥歯を食いしばれ! 歯の強度には自信がある者だけが前に出ろ!」
「いや、問題は物理的な硬さだけではないかもしれんぞ…!」
騎士たちの間には、前回のアレ(炭クッキー)によって刻み込まれたトラウマが、まだ生々しく残っていた。
アリアは、そんな彼らの異様な緊張感には全く気づかず、にこやかに微笑みかける。
「ごきげんよう。団長のゼノン様はいらっしゃいますかしら?」
「だ、団長は今、訓練場におられますが……」
副官が、どこか引きつった笑みを浮かべながら答える。
アリアは「まあ、訓練場ですのね!」と言うと、案内を待たずして、勝手知ったる様子で中庭の訓練場へと向かってしまった。
訓練場は、新人騎士たちの熱気と、剣戟の音に包まれていた。
その中心で、自ら手本を示していたのが、ゼノン・ヴァーミリオンだった。
彼が新人の剣を軽くいなした、その時だった。
「うわっ!?」
バランスを崩した新人の剣が、あらぬ方向へと弾かれる。
ゼノンは咄嗟に身を翻したが、切っ先が彼の左腕を深く、長く切り裂いた。
ザシュッという生々しい音と共に、鮮血が飛び散る。
「だ、団長!」
「医務室へお連れしろ!」
訓練は中断され、周囲の騎士たちが慌ただしくゼノンに駆け寄る。
しかし、ゼノン本人は顔色一つ変えず、傷口を押さえながら静かに言った。
「騒ぐな。この程度の傷、大したことはない」
その言葉とは裏腹に、制服の袖は見る見るうちに赤く染まっていく。
その、緊迫した空気を切り裂くように、場違いなほど明るい声が響いた。
「まあ、大変ですわ! 団長様!」
声の主は、もちろんアリアだ。
彼女は持っていたバスケットをその場に放り出すと、ずかずかと輪の中心へと入ってきた。
「君は、なぜここに……」
ゼノンが訝しむ間もなく、アリアは彼の目の前でしゃがみ込むと、懐から怪しげな小瓶を取り出した。
その中に入っているのは、どろりとしていて、気泡が浮かぶ、どう見ても泥水にしか見えない液体だった。
「団長様、これをお使いくださいまし! わたくしの特製、秘伝の傷薬ポーションですわ!」
その言葉に、周囲の騎士たちが凍りついた。
特に、前回のクッキー事件を知る者たちは、血の気が引いていくのを感じた。
「お、おい、やめさせろ!」
「団長の傷口に、そんな得体の知れない液体を……!」
「団長に一体何を飲ませる気だ!」
「飲むのではなく、塗るのですわ!」
アリアがキッと睨み返すが、もはや誰も彼女の言葉を信用しない。
ゼノン自身も、自分の腕に迫る怪しげな液体を見て、さすがに顔を引きつらせた。
「まて、アリア嬢。その、気持ちはありがたいが、それは一体……」
「問答無用ですわ! 男たるもの、傷は早く治すに限ります!」
アリアはゼノンの制止を完全に無視すると、小瓶のコルクを歯で器用に引き抜き、その中身を、ゼノンの傷口へと、躊躇なくぶちまけた。
「ぐっ……!」
ゼノンが、思わず苦悶の声を漏らす。
「「「団長ーーーーっ!!!」」」
騎士たちの悲鳴が、訓練場に木霊した。
誰もが、最悪の事態を覚悟した。
しかし、次の瞬間。
訓練場にいた全員が、信じられない光景を目の当たりにする。
泥水のような液体が傷に染み込むと、まるで時間が逆再生されるかのように、あれほど深かった傷がみるみるうちに塞がっていくではないか。
ジュワッという微かな音と共に、裂けた皮膚が繋がり、数秒後にはそこには傷跡一つない綺麗な肌が元通りになっていた。
「「「………………は?」」」
訓練場は、水を打ったように静まり返った。
騎士たちは、目の前で起こった奇跡が理解できずただ口をあんぐりと開けて固まっている。
ゼノン自身も、自分の左腕と、アリアの顔を、信じられないものを見る目で見比べていた。
そんな異様な空気の中、アリアだけが「ふふん」と得意げに胸を張る。
「どうですの? わたくしの調合にかかれば、このくらい当然のことですわ!」
その姿は、もはやただの残念な令嬢ではなかった。
騎士たちの目には、彼女が何か得体のしれない魔女かあるいは女神のような存在に映っていた。
ゼノンは、自分の常識がまた一つ、この理解不能な公爵令嬢によって音を立てて破壊されたのを感じていた。
「……君は、一体、何者なんだ……」
呆然と呟かれたゼノンの心の声が、静まり返った訓練場にやけに大きく響いた。
「完璧ですわ……! なんて美しい焼き色なのかしら!」
オーブンから取り出した天板の上には、前回の「炭」とは明らかに違う物体が並んでいた。
ゼノンからの「焼き時間を短くする」という的確なアドバイスを忠実に守った結果、今回のクッキーは、見事なこげ茶色に仕上がっていた。
炭から、少し焦げた土くらいには進化したと言えるだろう。
「これなら団長様も、きっと歯を痛めることなくお召し上がりになれるはず!」
アリアは、新作『疲労回復クッキー・バージョン2』の出来栄えに満足げに頷くと、先日庭で収穫したばかりの薬草で作った、新作のポーションもいくつかバスケットに詰めた。
「ついでに、こちらの自信作も試していただきましょう。日々の激務でお疲れの騎士の方々には、きっと喜ばれるに違いありませんわ!」
善意と自信に満ち溢れたアリアは、上機嫌で騎士団の詰め所へと向かった。
***
「で、出たーーーっ!」
詰め所の入り口でアリアの姿を認めた若い騎士が、小さな悲鳴を上げた。
その声に、周囲にいた騎士たちが一斉にアリアの方を向き、緊張した面持ちで身構える。
「今日の差し入れは一体何だ……?」
「各自、奥歯を食いしばれ! 歯の強度には自信がある者だけが前に出ろ!」
「いや、問題は物理的な硬さだけではないかもしれんぞ…!」
騎士たちの間には、前回のアレ(炭クッキー)によって刻み込まれたトラウマが、まだ生々しく残っていた。
アリアは、そんな彼らの異様な緊張感には全く気づかず、にこやかに微笑みかける。
「ごきげんよう。団長のゼノン様はいらっしゃいますかしら?」
「だ、団長は今、訓練場におられますが……」
副官が、どこか引きつった笑みを浮かべながら答える。
アリアは「まあ、訓練場ですのね!」と言うと、案内を待たずして、勝手知ったる様子で中庭の訓練場へと向かってしまった。
訓練場は、新人騎士たちの熱気と、剣戟の音に包まれていた。
その中心で、自ら手本を示していたのが、ゼノン・ヴァーミリオンだった。
彼が新人の剣を軽くいなした、その時だった。
「うわっ!?」
バランスを崩した新人の剣が、あらぬ方向へと弾かれる。
ゼノンは咄嗟に身を翻したが、切っ先が彼の左腕を深く、長く切り裂いた。
ザシュッという生々しい音と共に、鮮血が飛び散る。
「だ、団長!」
「医務室へお連れしろ!」
訓練は中断され、周囲の騎士たちが慌ただしくゼノンに駆け寄る。
しかし、ゼノン本人は顔色一つ変えず、傷口を押さえながら静かに言った。
「騒ぐな。この程度の傷、大したことはない」
その言葉とは裏腹に、制服の袖は見る見るうちに赤く染まっていく。
その、緊迫した空気を切り裂くように、場違いなほど明るい声が響いた。
「まあ、大変ですわ! 団長様!」
声の主は、もちろんアリアだ。
彼女は持っていたバスケットをその場に放り出すと、ずかずかと輪の中心へと入ってきた。
「君は、なぜここに……」
ゼノンが訝しむ間もなく、アリアは彼の目の前でしゃがみ込むと、懐から怪しげな小瓶を取り出した。
その中に入っているのは、どろりとしていて、気泡が浮かぶ、どう見ても泥水にしか見えない液体だった。
「団長様、これをお使いくださいまし! わたくしの特製、秘伝の傷薬ポーションですわ!」
その言葉に、周囲の騎士たちが凍りついた。
特に、前回のクッキー事件を知る者たちは、血の気が引いていくのを感じた。
「お、おい、やめさせろ!」
「団長の傷口に、そんな得体の知れない液体を……!」
「団長に一体何を飲ませる気だ!」
「飲むのではなく、塗るのですわ!」
アリアがキッと睨み返すが、もはや誰も彼女の言葉を信用しない。
ゼノン自身も、自分の腕に迫る怪しげな液体を見て、さすがに顔を引きつらせた。
「まて、アリア嬢。その、気持ちはありがたいが、それは一体……」
「問答無用ですわ! 男たるもの、傷は早く治すに限ります!」
アリアはゼノンの制止を完全に無視すると、小瓶のコルクを歯で器用に引き抜き、その中身を、ゼノンの傷口へと、躊躇なくぶちまけた。
「ぐっ……!」
ゼノンが、思わず苦悶の声を漏らす。
「「「団長ーーーーっ!!!」」」
騎士たちの悲鳴が、訓練場に木霊した。
誰もが、最悪の事態を覚悟した。
しかし、次の瞬間。
訓練場にいた全員が、信じられない光景を目の当たりにする。
泥水のような液体が傷に染み込むと、まるで時間が逆再生されるかのように、あれほど深かった傷がみるみるうちに塞がっていくではないか。
ジュワッという微かな音と共に、裂けた皮膚が繋がり、数秒後にはそこには傷跡一つない綺麗な肌が元通りになっていた。
「「「………………は?」」」
訓練場は、水を打ったように静まり返った。
騎士たちは、目の前で起こった奇跡が理解できずただ口をあんぐりと開けて固まっている。
ゼノン自身も、自分の左腕と、アリアの顔を、信じられないものを見る目で見比べていた。
そんな異様な空気の中、アリアだけが「ふふん」と得意げに胸を張る。
「どうですの? わたくしの調合にかかれば、このくらい当然のことですわ!」
その姿は、もはやただの残念な令嬢ではなかった。
騎士たちの目には、彼女が何か得体のしれない魔女かあるいは女神のような存在に映っていた。
ゼノンは、自分の常識がまた一つ、この理解不能な公爵令嬢によって音を立てて破壊されたのを感じていた。
「……君は、一体、何者なんだ……」
呆然と呟かれたゼノンの心の声が、静まり返った訓練場にやけに大きく響いた。
91
あなたにおすすめの小説
王太子妃クラリスと王子たちの絆【完】
mako
恋愛
以前の投稿をブラッシュアップしました。
ランズ王国フリードリヒ王太子に嫁ぐはリントン王国王女クラリス。
クラリスはかつてランズ王国に留学中に品行不良の王太子を毛嫌いしていた節は
否めないが己の定めを受け、王女として変貌を遂げたクラリスにグリードリヒは
困惑しながらも再会を果たしその後王国として栄光を辿る物語です。
婚約破棄で異世界転生を100倍楽しむ方法 ‐漫画喫茶は教育機関ではありません‐
ふわふわ
恋愛
王太子エランから、
「君は優秀すぎて可愛げがない」
――そう告げられ、あっさり婚約破棄された公爵令嬢アルフェッタ。
だが彼女は動揺しなかった。
なぜなら、その瞬間に前世の記憶を取り戻したからだ。
(これが噂の異世界転生・婚約破棄イベント……!)
(体験できる人は少ないんだし、全力で楽しんだほうが得ですわよね?)
復讐? ざまぁ?
そんなテンプレは後回し。
自由になったアルフェッタが始めたのは、
公爵邸ライフを百倍楽しむこと――
そして、なぜか異世界マンガ喫茶。
文字が読めなくても楽しめる本。
売らない、複製しない、教えない。
料金は「気兼ねなく使ってもらうため」だけ。
それは教育でも改革でもなく、
ただの趣味の延長だったはずなのに――
気づけば、世界の空気が少しずつ変わっていく。
ざまぁを忘れた公爵令嬢が、
幸運も不幸もひっくるめて味わい尽くす、
“楽しむこと”がすべての異世界転生スローライフ譚。
※漫画喫茶は教育機関ではありません。
婚約破棄されたので隣国で働きます ~追放侯爵令嬢、才覚だけで王妃候補に成り上がる~
鷹 綾
恋愛
内容紹介
王宮改革は、英雄の一声では成し遂げられない。
王太子に招かれ、王宮顧問として改革に携わることになった
ルビー・エルヴェール。
彼女が選んだ道は、力で押し切る改革でも、敵を断罪する粛清でもなかった。
評価制度の刷新、情報公開、説明責任、緊急時の判断、責任の分配――
一つひとつの制度は正しくても、人の恐れや保身が、改革を歪めていく。
噂に揺れ、信頼が試され、
「正しさ」と「速さ」、
「個人の覚悟」と「組織の持続性」が、幾度も衝突する。
それでもルビーは、問い続ける。
――制度は、誰のためにあるのか。
――信頼とは、守るものか、耐えるものか。
――改革者は、いつ去るべきなのか。
やがて彼女は、自らが築いた制度が
自分なしでも動き始めたことを確かめ、静かに王宮を去る。
残されたのは、名前の残らない改革。
英雄のいない成功。
だが確かに「生き続ける仕組み」。
これは、
誰かが称えられるための物語ではない。
考えることを許し、責任を分かち合う――
その文化を残すための、40話の改革譚。
静かで、重く、そして誠実な
“大人のための王宮改革ファンタジー”。
処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!
秦江湖
ファンタジー
皇妃エリアーナは、夫である皇帝アランと、たった一人の親友イザベラの策略により、無実の罪で処刑される。
民衆に罵られ、アランの冷酷な目とイザベラの嘲笑を「始まりの景色」として目に焼き付けながら絶命した彼女は、しかし、処刑の記憶を持ったまま三年前の過去に回帰する。
「おまえたちは許さない」
二度目の人生。
エリアーナの目的はただ一つ、自分を陥れた二人への完璧な復讐。
彼女はまず、アラン(皇太子)からの婚約内示を拒絶。そして、アラン最大の政敵である「北の冷血公爵」ルシアン・ヴァレリウスに接触する。
1周目で得た「未来の知識」を対価に、エリアーナはルシアンに持ちかける。
「貴方様には帝国の覇権を。わたくしには復讐の舞台を。そのための『契約婚約』を――」
憎悪を糧に生きる皇妃と、氷の瞳を持つ公爵。
二人の偽りの婚約の行く末は……
白い結婚のはずが、旦那様の溺愛が止まりません!――冷徹領主と政略令嬢の甘すぎる夫婦生活
しおしお
恋愛
政略結婚の末、侯爵家から「価値がない」と切り捨てられた令嬢リオラ。
新しい夫となったのは、噂で“冷徹”と囁かれる辺境領主ラディス。
二人は互いの自由のため――**干渉しない“白い結婚”**を結ぶことに。
ところが。
◆市場に行けばついてくる
◆荷物は全部持ちたがる
◆雨の日は仕事を早退して帰ってくる
◆ちょっと笑うだけで顔が真っ赤になる
……どう見ても、干渉しまくり。
「旦那様、これは白い結婚のはずでは……?」
「……君のことを、放っておけない」
距離はゆっくり縮まり、
優しすぎる態度にリオラの心も揺れ始める。
そんな時、彼女を利用しようと実家が再び手を伸ばす。
“冷徹”と呼ばれた旦那様の怒りが静かに燃え――
「二度と妻を侮辱するな」
守られ、支え合い、やがて惹かれ合う二人の想いは、
いつしか“形だけの夫婦”を超えていく。
望まぬ結婚をさせられた私のもとに、死んだはずの護衛騎士が帰ってきました~不遇令嬢が世界一幸せな花嫁になるまで
越智屋ノマ
恋愛
「君を愛することはない」で始まった不遇な結婚――。
国王の命令でクラーヴァル公爵家へと嫁いだ伯爵令嬢ヴィオラ。しかし夫のルシウスに愛されることはなく、毎日つらい仕打ちを受けていた。
孤独に耐えるヴィオラにとって唯一の救いは、護衛騎士エデン・アーヴィスと過ごした日々の思い出だった。エデンは強くて誠実で、いつもヴィオラを守ってくれた……でも、彼はもういない。この国を襲った『災禍の竜』と相打ちになって、3年前に戦死してしまったのだから。
ある日、参加した夜会の席でヴィオラは窮地に立たされる。その夜会は夫の愛人が主催するもので、夫と結託してヴィオラを陥れようとしていたのだ。誰に救いを求めることもできず、絶体絶命の彼女を救ったのは――?
(……私の体が、勝手に動いている!?)
「地獄で悔いろ、下郎が。このエデン・アーヴィスの目の黒いうちは、ヴィオラ様に指一本触れさせはしない!」
死んだはずのエデンの魂が、ヴィオラの体に乗り移っていた!?
――これは、望まぬ結婚をさせられた伯爵令嬢ヴィオラと、死んだはずの護衛騎士エデンのふしぎな恋の物語。理不尽な夫になんて、もう絶対に負けません!!
女王は若き美貌の夫に離婚を申し出る
小西あまね
恋愛
「喜べ!やっと離婚できそうだぞ!」「……は?」
政略結婚して9年目、32歳の女王陛下は22歳の王配陛下に笑顔で告げた。
9年前の約束を叶えるために……。
豪胆果断だがどこか天然な女王と、彼女を敬愛してやまない美貌の若き王配のすれ違い離婚騒動。
「月と雪と温泉と ~幼馴染みの天然王子と最強魔術師~」の王子の姉の話ですが、独立した話で、作風も違います。
本作は小説家になろうにも投稿しています。
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる