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(このままでは、ただの『餌付けされる犬』で終わってしまう……!)
アリアから「優秀なテイスター」という、恋人とはほど遠い称号を与えられたゼノンは、かつてないほどの危機感に打ち震えていた。
彼はその日、どうやって公爵邸から帰ったのか、ほとんど覚えていない。
ただ、自らの恋が始まる前に、フレンドゾーンという名の犬小屋に閉じ込められかねないという、明確な焦りだけが、彼の胸を焼いていた。
騎士団の自室に戻ったゼノンは、一人深く深く思考の海に沈んだ。
(どうすれば、あの女に『恋愛』というものを、意識させることができる……?)
普通の貴族令嬢へのアプローチなど、あの女には全く通用しない。
美しい花束を贈っても、「あら、これは押し花にして、栞にでもいたしますわね」と、研究材料にされるのが関の山だろう。
甘い愛の詩を詠んだところで、「あらあら、団長様は詩の才能も。ですが、わたくしはそれより、美味しいパイのレシピの方が興味がありますわ」と、一蹴されるのが目に見えている。
(あの女の興味は、徹頭徹尾、食い物と薬草ただそれだけだ……)
ならば。
ゼノンは、一つの結論に達した。
正面から、騎士として正々堂々とぶつかっても勝てない相手ならば、相手の土俵に上がり相手のルールで戦うしかない。
◇
数日後。
クライネルト公爵家に、一台の馬車が静かに乗りつけられた。
降り立ったのは騎士団の制服ではなく、寸分の隙もなく仕立てられた最高級の礼服に身を包んだゼノン・ヴァーリミオンだった。
その手には、色とりどりの美しい花束…ではなく、ずっしりと重そうな大きなバスケットが抱えられている。
「……ヴァーミリオン団長が、正装で?」
突然の、しかも正式な作法に則った訪問の申し入れに、クライネルト公爵家の面々は驚きを隠せない。
応対に出た公爵は、娘の求婚者(と彼が勝手に思い込んでいる)の、その覚悟を決めたような出で立ちを見て、「ふん、いよいよ腹を括ったか、あの朴念仁め」と、重々しくもどこか嬉しそうに頷いた。
広大な応接室に通されたゼノンが待っていると、やがて、いつものようにエプロンの裾を少しだけ薬草の土で汚したアリアがきょとんとした顔でやってきた。
「あら、団長様。まあ、なんて素敵な装いですの。そんなに畏まって、どうかなさいましたの? もしかして、また新しいお菓子の催促にいらっしゃったとか?」
その、あまりにもいつも通りの、緊張感のない言葉。
ゼノンは、一度ぐっと息を吸い込むと、決意を固めてアリアの前に立った。
そして、まず持ってきたバスケットを恭しく彼女に差し出した。
「……これは?」
アリアが、不思議そうに中を覗き込む。
その瞬間、彼女の瞳がこれ以上ないほどにキラキラと輝き始めた。
「まあ! 北方産の最高級小麦粉に、南の島でしか取れないという樹液のお砂糖! それに、この芳しい香りは東方から来たばかりの幻のスパイス! まるで、わたくしの好みを全て熟知しているかのような完璧なラインナップですわ!」
贈り物、そのあまりにも的確すぎるチョイスに、アリアは純粋な感動を覚えていた。
そんな彼女に向かって、ゼノンはゆっくりと、しかし深々とその屈強な体を折り曲げ、頭を下げた。
「アリア・フォン・クライネルト嬢」
普段とは全く違う、真剣でどこか厳粛ささえ漂う雰囲気にさすがのアリアもごくりと喉を鳴らした。
ゼノンは、ゆっくりと顔を上げるとその鉄色の瞳でまっすぐにアリアの心を見透かすように見つめた。
「単刀直入に言おう。俺と結婚を前提としたお付き合いをしてほしい」
「………………はい?」
アリアの思考が、完全に停止した。
今、この方は何と仰ったのだろうか。
ゼノンは、固まったままのアリアを意にも介さず続ける。
彼が、この数日間、寝る間も惜しんで考え抜いた、アリア・フォン・クライネルトという女性に、最も響くであろう最高の殺し文句を。
「君は、俺の胃袋を、完全に、掴んでしまった」
「……い、胃袋、ですの?」
「ああ。君の作る、あの炭のようなクッキーや、地層のように分厚いサンドイッチ、そして、泥水にしか見えないポーション。それらがなければ、もはや俺は、日々の激務を乗り越えることができない体になってしまったのだ」
「そ、それは、作り手として大変光栄なことですけれど……?」
アリアの混乱は、頂点に達していた。
「だから、責任を取ってほしい」
ゼノンは、一歩アリアに近づく。
「君の作るものを、生涯、俺のためだけに俺の隣で作り続けてはくれないだろうか」
それは、紛れもなく愛の告白だった。
それは、紛れもなく結婚の申し込みだった。
だがしかし、そのあまりにも独特すぎる言葉のチョイスはアリアの耳にはこうとしか聞こえなかった。
(まあ! この方、よほどわたくしの作るお料理や薬がお好きなのね!)
(わたくしを、専属の料理人兼、専属の薬剤師としてご自分のお側に生涯置いておきたいということですわね!)
(毎日、わたくしのあの失敗作…いえ、魂のこもった創作料理を食べたいだなんて……!)
(なんて、物好きな……いえ、なんて懐の深い素敵な方なのでしょう……!)
アリアの心臓が、これまで感じたことのないほど大きくそして甘く高鳴り始める。
それは、初めて彼女の中に芽生えた明確な恋心だった。
彼女が、どんな答えを出すのか。
その返事を、鉄壁の騎士団長が生まれて初めて固唾を飲んで待っていた。
アリアから「優秀なテイスター」という、恋人とはほど遠い称号を与えられたゼノンは、かつてないほどの危機感に打ち震えていた。
彼はその日、どうやって公爵邸から帰ったのか、ほとんど覚えていない。
ただ、自らの恋が始まる前に、フレンドゾーンという名の犬小屋に閉じ込められかねないという、明確な焦りだけが、彼の胸を焼いていた。
騎士団の自室に戻ったゼノンは、一人深く深く思考の海に沈んだ。
(どうすれば、あの女に『恋愛』というものを、意識させることができる……?)
普通の貴族令嬢へのアプローチなど、あの女には全く通用しない。
美しい花束を贈っても、「あら、これは押し花にして、栞にでもいたしますわね」と、研究材料にされるのが関の山だろう。
甘い愛の詩を詠んだところで、「あらあら、団長様は詩の才能も。ですが、わたくしはそれより、美味しいパイのレシピの方が興味がありますわ」と、一蹴されるのが目に見えている。
(あの女の興味は、徹頭徹尾、食い物と薬草ただそれだけだ……)
ならば。
ゼノンは、一つの結論に達した。
正面から、騎士として正々堂々とぶつかっても勝てない相手ならば、相手の土俵に上がり相手のルールで戦うしかない。
◇
数日後。
クライネルト公爵家に、一台の馬車が静かに乗りつけられた。
降り立ったのは騎士団の制服ではなく、寸分の隙もなく仕立てられた最高級の礼服に身を包んだゼノン・ヴァーリミオンだった。
その手には、色とりどりの美しい花束…ではなく、ずっしりと重そうな大きなバスケットが抱えられている。
「……ヴァーミリオン団長が、正装で?」
突然の、しかも正式な作法に則った訪問の申し入れに、クライネルト公爵家の面々は驚きを隠せない。
応対に出た公爵は、娘の求婚者(と彼が勝手に思い込んでいる)の、その覚悟を決めたような出で立ちを見て、「ふん、いよいよ腹を括ったか、あの朴念仁め」と、重々しくもどこか嬉しそうに頷いた。
広大な応接室に通されたゼノンが待っていると、やがて、いつものようにエプロンの裾を少しだけ薬草の土で汚したアリアがきょとんとした顔でやってきた。
「あら、団長様。まあ、なんて素敵な装いですの。そんなに畏まって、どうかなさいましたの? もしかして、また新しいお菓子の催促にいらっしゃったとか?」
その、あまりにもいつも通りの、緊張感のない言葉。
ゼノンは、一度ぐっと息を吸い込むと、決意を固めてアリアの前に立った。
そして、まず持ってきたバスケットを恭しく彼女に差し出した。
「……これは?」
アリアが、不思議そうに中を覗き込む。
その瞬間、彼女の瞳がこれ以上ないほどにキラキラと輝き始めた。
「まあ! 北方産の最高級小麦粉に、南の島でしか取れないという樹液のお砂糖! それに、この芳しい香りは東方から来たばかりの幻のスパイス! まるで、わたくしの好みを全て熟知しているかのような完璧なラインナップですわ!」
贈り物、そのあまりにも的確すぎるチョイスに、アリアは純粋な感動を覚えていた。
そんな彼女に向かって、ゼノンはゆっくりと、しかし深々とその屈強な体を折り曲げ、頭を下げた。
「アリア・フォン・クライネルト嬢」
普段とは全く違う、真剣でどこか厳粛ささえ漂う雰囲気にさすがのアリアもごくりと喉を鳴らした。
ゼノンは、ゆっくりと顔を上げるとその鉄色の瞳でまっすぐにアリアの心を見透かすように見つめた。
「単刀直入に言おう。俺と結婚を前提としたお付き合いをしてほしい」
「………………はい?」
アリアの思考が、完全に停止した。
今、この方は何と仰ったのだろうか。
ゼノンは、固まったままのアリアを意にも介さず続ける。
彼が、この数日間、寝る間も惜しんで考え抜いた、アリア・フォン・クライネルトという女性に、最も響くであろう最高の殺し文句を。
「君は、俺の胃袋を、完全に、掴んでしまった」
「……い、胃袋、ですの?」
「ああ。君の作る、あの炭のようなクッキーや、地層のように分厚いサンドイッチ、そして、泥水にしか見えないポーション。それらがなければ、もはや俺は、日々の激務を乗り越えることができない体になってしまったのだ」
「そ、それは、作り手として大変光栄なことですけれど……?」
アリアの混乱は、頂点に達していた。
「だから、責任を取ってほしい」
ゼノンは、一歩アリアに近づく。
「君の作るものを、生涯、俺のためだけに俺の隣で作り続けてはくれないだろうか」
それは、紛れもなく愛の告白だった。
それは、紛れもなく結婚の申し込みだった。
だがしかし、そのあまりにも独特すぎる言葉のチョイスはアリアの耳にはこうとしか聞こえなかった。
(まあ! この方、よほどわたくしの作るお料理や薬がお好きなのね!)
(わたくしを、専属の料理人兼、専属の薬剤師としてご自分のお側に生涯置いておきたいということですわね!)
(毎日、わたくしのあの失敗作…いえ、魂のこもった創作料理を食べたいだなんて……!)
(なんて、物好きな……いえ、なんて懐の深い素敵な方なのでしょう……!)
アリアの心臓が、これまで感じたことのないほど大きくそして甘く高鳴り始める。
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