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「――というわけで、本日よりわたくしは『謹慎』に入ります!」
公爵家の自室。
私はベッドの上に立ち上がり、高らかに宣言した。
部屋のカーテンはすべて閉め切り、重苦しい空気を演出している。
ドアの前には、呆れた顔のクロワッサンが立っていた。
「……お嬢様。王家からは何のお咎めもありませんよ? むしろ『聖女ブリオッシュ様のパン配り』として、称賛の手紙が山のように届いていますが」
「うるさいわね! 世間が許しても、私の『悪役としてのプライド』が許さないのよ!」
私は枕を抱きしめて、ベッドに座り込んだ。
昨日のパン騒動。
あれは完全に計算違いだった。
結果として民衆に感謝され、サヴァラン様に褒められ、私の「悪名」は「名声」へと書き換えられてしまった。
屈辱だ。
悪役令嬢失格だ。
「だから、私は自ら『謹慎』という名の引きこもり生活を送ることで、世間に『あの方は何かやましいことがあったに違いない』と勘ぐらせる作戦に出るのよ!」
「深読みしすぎでは?」
「いいえ! 貴族社会とは深読みの応酬よ! 私が姿を消せば、『実はあのパン、賞味期限切れだったらしい』とか『横領の証拠隠滅らしい』とか、あることないこと噂されるはず!」
「お嬢様が配ったパンは最高級品でしたし、領収書も完璧に切ってあります」
「あーもう! クロワッサンは黙ってて! とにかく私は一歩も部屋から出ないからね! 誰が来ても『病気です』『反省中です』って追い返してちょうだい!」
「……誰が来ても、ですか?」
「ええ! たとえ国王陛下でも、サヴァラン様でもね!」
私は布団を頭から被り、ダンゴムシのように丸まった。
完璧だ。
これぞ悪役令嬢の末路。
薄暗い部屋で孤独に震える日々……。
これならサヴァラン様も「付き合いきれない」と愛想を尽かすに違いない。
コンコン。
窓ガラスが叩かれる音がした。
「……風かしら?」
コンコンコン。
「……鳥?」
ガタガタガタッ!
「不審者!?」
私は飛び起きて、恐る恐るカーテンを開けた。
そこには。
「やあ、ブリオッシュ。いい天気だね」
三階にある私の部屋のバルコニーに、なぜかサヴァラン様が立っていた。
爽やかな笑顔で手を振っている。
「ぎゃあああああ!? サ、サヴァラン様!? ここ三階ですよ!?」
私は慌てて窓の鍵を開けた。
サヴァラン様はヒラリと優雅に部屋の中へ飛び込んできた。
「風魔法で少し浮いただけだよ。正面から入ると、君の家の警備兵が大騒ぎして面倒だからね」
「不法侵入ですわ! 王太子が空き巣みたいな真似しないでください!」
「人聞きが悪いな。お見舞いに来たんだよ。君が『重い病に伏せって謹慎中』だと聞いたからね」
サヴァラン様は私の部屋を見回し、散らかったクッションやお菓子の食べかす(さっきまでヤケ食いしていた)を見て、ニヤリと笑った。
「……なるほど。これが『重い病』の療養風景か。ずいぶん楽しそうじゃないか」
「ち、違います! これは……その、病の苦しみを紛らわせるための儀式で……」
「ポテトチップスを歯茎で噛み砕く儀式かい?」
「うっ」
バレてる。
私は気まずくなって視線を逸らした。
サヴァラン様は私のベッドに勝手に腰を下ろし、リラックスし始めた。
「で? 本当は何をしているんだい? 昨日の今日で、僕に会うのが恥ずかしくなったのかな?」
「違います! 謹慎です! 反省しているんです!」
「反省? 何を?」
「……世間を騒がせたことと、パン屋の店長を泣かせたことです(嬉し泣きだったけど)」
「ふうん」
サヴァラン様は私の枕元のポテトチップスを一枚摘まんで口に入れた。
「ん、これ美味いな。……まあ、君がそう言うなら『謹慎』ということにしておこう。だが、暇だろう?」
「ええまあ、謹慎とは暇なものですから」
「だから、僕が遊びに来てあげたんだ」
彼は懐から、チェス盤と、トランプと、難解そうな魔導書と、新作のスイーツを取り出した。
ドラえもんか。
「さあ、どれで遊ぶ? それとも、僕と愛の逃避行の計画でも立てる?」
「どっちも嫌です! 帰ってください! 謹慎の意味がなくなります!」
「嫌だね」
サヴァラン様は即答した。
「今日の公務は全部終わらせてきた。マッハで書類を捌いてきたから、夕方までは完全にフリーだ。城にいても退屈な大臣たちの顔を見るだけだし、ここなら面白い生き物(君)がいる」
「生き物扱いしないでください!」
「ほら、ブリオッシュ。この新作スイーツは『王都限定・黄金のシュークリーム』だぞ。謹慎中だと買いに行けないだろう? 僕と遊ぶなら、一口あげてもいい」
ピクリ。
私の耳が反応した。
黄金のシュークリーム。
それは毎朝長蛇の列ができるという、幻のスイーツ……!
「……ぐぬぬ」
「カスタードクリームの中に、最高級のバニラビーンズがたっぷり。生地はサクサク、中はトロトロ……」
「……」
「食べたくないなら、僕が一人で食べるけど」
サヴァラン様が大きな口を開ける。
「待ちたまえ!」
私はスライディングで彼の足元に滑り込んだ。
「……遊びます。遊ばせていただきます! だからそのシュークリームをわたくしに!」
「よろしい」
サヴァラン様は満足げに頷いた。
「では、第一回『悪役令嬢の部屋でダラダラ過ごす選手権』を開催しよう」
「なんですかその選手権!」
結局。
その日の午後は、サヴァラン様と二人で部屋に引きこもり、トランプ(大富豪)でボロ負けし、シュークリームを餌付けされ、なぜか彼が持ってきた魔導書の解読を手伝わされるという、謎の時間を過ごすことになった。
「……ねえ、サヴァラン様」
夕暮れ時。
私はベッドの端で体育座りをしながら尋ねた。
「はいはい」
「王太子って、こんなに暇なんですか?」
「暇じゃないよ。分単位のスケジュールだ」
「じゃあ、なんでここにいるんですか」
サヴァラン様はページをめくる手を止めて、私を見た。
夕焼けに染まるその横顔は、悔しいけれど絵になる。
「……君の成分が足りなくなると、仕事の効率が落ちるんだよ」
「は?」
「君という予測不能な要素(カオス)を摂取することで、僕の脳は活性化される。つまり、これは国益のための『補給』だ」
「わたくしは栄養ドリンクですか」
「似たようなものだね。中毒性は高いけど」
彼はサラリと恐ろしいことを言い、また本に視線を落とした。
私は顔が熱くなるのを感じて、慌ててポテトチップスの袋に顔を突っ込んだ。
調子が狂う。
私が悪役になろうとすればするほど、彼との距離が縮まっていく気がする。
「……覚えてらっしゃい。明日は絶対に追い返しますから」
「明日はタルト嬢を連れてくるよ。三人でお茶会をしよう」
「なんで被害者を連れてくるんですか!?」
「彼女、君にすごく懐いているからね。『ブリオッシュお姉様にお会いしたい』ってうるさいんだ」
「お姉様……!?」
嘘でしょう。
いつの間にか舎弟までできていた。
私の「孤独な悪役ライフ」は、開始一日目にして、賑やかな「お泊まり会」のような様相を呈し始めていた。
謹慎生活、失敗。
次回こそは……次回こそは、もっと本格的な悪事を働いて、彼をドン引きさせてやるんだから……!
(ポテチの塩気が、涙で少ししょっぱかった)
公爵家の自室。
私はベッドの上に立ち上がり、高らかに宣言した。
部屋のカーテンはすべて閉め切り、重苦しい空気を演出している。
ドアの前には、呆れた顔のクロワッサンが立っていた。
「……お嬢様。王家からは何のお咎めもありませんよ? むしろ『聖女ブリオッシュ様のパン配り』として、称賛の手紙が山のように届いていますが」
「うるさいわね! 世間が許しても、私の『悪役としてのプライド』が許さないのよ!」
私は枕を抱きしめて、ベッドに座り込んだ。
昨日のパン騒動。
あれは完全に計算違いだった。
結果として民衆に感謝され、サヴァラン様に褒められ、私の「悪名」は「名声」へと書き換えられてしまった。
屈辱だ。
悪役令嬢失格だ。
「だから、私は自ら『謹慎』という名の引きこもり生活を送ることで、世間に『あの方は何かやましいことがあったに違いない』と勘ぐらせる作戦に出るのよ!」
「深読みしすぎでは?」
「いいえ! 貴族社会とは深読みの応酬よ! 私が姿を消せば、『実はあのパン、賞味期限切れだったらしい』とか『横領の証拠隠滅らしい』とか、あることないこと噂されるはず!」
「お嬢様が配ったパンは最高級品でしたし、領収書も完璧に切ってあります」
「あーもう! クロワッサンは黙ってて! とにかく私は一歩も部屋から出ないからね! 誰が来ても『病気です』『反省中です』って追い返してちょうだい!」
「……誰が来ても、ですか?」
「ええ! たとえ国王陛下でも、サヴァラン様でもね!」
私は布団を頭から被り、ダンゴムシのように丸まった。
完璧だ。
これぞ悪役令嬢の末路。
薄暗い部屋で孤独に震える日々……。
これならサヴァラン様も「付き合いきれない」と愛想を尽かすに違いない。
コンコン。
窓ガラスが叩かれる音がした。
「……風かしら?」
コンコンコン。
「……鳥?」
ガタガタガタッ!
「不審者!?」
私は飛び起きて、恐る恐るカーテンを開けた。
そこには。
「やあ、ブリオッシュ。いい天気だね」
三階にある私の部屋のバルコニーに、なぜかサヴァラン様が立っていた。
爽やかな笑顔で手を振っている。
「ぎゃあああああ!? サ、サヴァラン様!? ここ三階ですよ!?」
私は慌てて窓の鍵を開けた。
サヴァラン様はヒラリと優雅に部屋の中へ飛び込んできた。
「風魔法で少し浮いただけだよ。正面から入ると、君の家の警備兵が大騒ぎして面倒だからね」
「不法侵入ですわ! 王太子が空き巣みたいな真似しないでください!」
「人聞きが悪いな。お見舞いに来たんだよ。君が『重い病に伏せって謹慎中』だと聞いたからね」
サヴァラン様は私の部屋を見回し、散らかったクッションやお菓子の食べかす(さっきまでヤケ食いしていた)を見て、ニヤリと笑った。
「……なるほど。これが『重い病』の療養風景か。ずいぶん楽しそうじゃないか」
「ち、違います! これは……その、病の苦しみを紛らわせるための儀式で……」
「ポテトチップスを歯茎で噛み砕く儀式かい?」
「うっ」
バレてる。
私は気まずくなって視線を逸らした。
サヴァラン様は私のベッドに勝手に腰を下ろし、リラックスし始めた。
「で? 本当は何をしているんだい? 昨日の今日で、僕に会うのが恥ずかしくなったのかな?」
「違います! 謹慎です! 反省しているんです!」
「反省? 何を?」
「……世間を騒がせたことと、パン屋の店長を泣かせたことです(嬉し泣きだったけど)」
「ふうん」
サヴァラン様は私の枕元のポテトチップスを一枚摘まんで口に入れた。
「ん、これ美味いな。……まあ、君がそう言うなら『謹慎』ということにしておこう。だが、暇だろう?」
「ええまあ、謹慎とは暇なものですから」
「だから、僕が遊びに来てあげたんだ」
彼は懐から、チェス盤と、トランプと、難解そうな魔導書と、新作のスイーツを取り出した。
ドラえもんか。
「さあ、どれで遊ぶ? それとも、僕と愛の逃避行の計画でも立てる?」
「どっちも嫌です! 帰ってください! 謹慎の意味がなくなります!」
「嫌だね」
サヴァラン様は即答した。
「今日の公務は全部終わらせてきた。マッハで書類を捌いてきたから、夕方までは完全にフリーだ。城にいても退屈な大臣たちの顔を見るだけだし、ここなら面白い生き物(君)がいる」
「生き物扱いしないでください!」
「ほら、ブリオッシュ。この新作スイーツは『王都限定・黄金のシュークリーム』だぞ。謹慎中だと買いに行けないだろう? 僕と遊ぶなら、一口あげてもいい」
ピクリ。
私の耳が反応した。
黄金のシュークリーム。
それは毎朝長蛇の列ができるという、幻のスイーツ……!
「……ぐぬぬ」
「カスタードクリームの中に、最高級のバニラビーンズがたっぷり。生地はサクサク、中はトロトロ……」
「……」
「食べたくないなら、僕が一人で食べるけど」
サヴァラン様が大きな口を開ける。
「待ちたまえ!」
私はスライディングで彼の足元に滑り込んだ。
「……遊びます。遊ばせていただきます! だからそのシュークリームをわたくしに!」
「よろしい」
サヴァラン様は満足げに頷いた。
「では、第一回『悪役令嬢の部屋でダラダラ過ごす選手権』を開催しよう」
「なんですかその選手権!」
結局。
その日の午後は、サヴァラン様と二人で部屋に引きこもり、トランプ(大富豪)でボロ負けし、シュークリームを餌付けされ、なぜか彼が持ってきた魔導書の解読を手伝わされるという、謎の時間を過ごすことになった。
「……ねえ、サヴァラン様」
夕暮れ時。
私はベッドの端で体育座りをしながら尋ねた。
「はいはい」
「王太子って、こんなに暇なんですか?」
「暇じゃないよ。分単位のスケジュールだ」
「じゃあ、なんでここにいるんですか」
サヴァラン様はページをめくる手を止めて、私を見た。
夕焼けに染まるその横顔は、悔しいけれど絵になる。
「……君の成分が足りなくなると、仕事の効率が落ちるんだよ」
「は?」
「君という予測不能な要素(カオス)を摂取することで、僕の脳は活性化される。つまり、これは国益のための『補給』だ」
「わたくしは栄養ドリンクですか」
「似たようなものだね。中毒性は高いけど」
彼はサラリと恐ろしいことを言い、また本に視線を落とした。
私は顔が熱くなるのを感じて、慌ててポテトチップスの袋に顔を突っ込んだ。
調子が狂う。
私が悪役になろうとすればするほど、彼との距離が縮まっていく気がする。
「……覚えてらっしゃい。明日は絶対に追い返しますから」
「明日はタルト嬢を連れてくるよ。三人でお茶会をしよう」
「なんで被害者を連れてくるんですか!?」
「彼女、君にすごく懐いているからね。『ブリオッシュお姉様にお会いしたい』ってうるさいんだ」
「お姉様……!?」
嘘でしょう。
いつの間にか舎弟までできていた。
私の「孤独な悪役ライフ」は、開始一日目にして、賑やかな「お泊まり会」のような様相を呈し始めていた。
謹慎生活、失敗。
次回こそは……次回こそは、もっと本格的な悪事を働いて、彼をドン引きさせてやるんだから……!
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