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翌朝。
魔王城の中庭には、特設会場が設けられていた。
青空の下、向かい合わせに配置された二つの重厚な執務机。
片方の席には、魔王公爵キース・ドラグーン。
彼は余裕の表情で腕を組み、モーニングコーヒーの香りを愉しんでいる。
もう片方の席には、アラン・ヴァン・クリフォード王太子。
「ふん、見ていろルミナス。僕の『本気』を見せてやる!」
彼は鼻息も荒く、机をバンと叩いた。
「王族たるもの、執務など呼吸をするようにこなせて当然だ! 僕が勝ったら、約束通り君たちを連れて帰るからな!」
観客席(テラス)では、私とミナが並んで座っている。
「アラン様、大丈夫でしょうかぁ……」
ミナが心配そうにポップコーンを頬張る。
「大丈夫ですわ。……ある意味、彼の人生で最も輝く『散り際』が見られますから」
私は手元のベルを鳴らした。
チリーン!
「それでは、これより『第一回・魔王城杯争奪 実務処理能力対決』を開催いたします」
私が宣言すると、数名の兵士が台車を押して現れた。
台車には、天井に届きそうなほどの「紙の塔」が積まれている。
ドサッ!!
ドサドサッ!!
それぞれの机の上に、山のような書類が積み上げられた。
その高さ、約一メートル。
「な……っ!?」
アランの目が点になる。
「な、なんだこれは!? 嫌がらせか!?」
「いいえ。これはドラグーン公国における、平均的な『半日分』の決済書類ですわ」
私は涼しい顔で答えた。
「ルールは簡単。制限時間は一時間。その山を正確に、かつ迅速に処理した方が勝者です。……もちろん、中身はすべて読んで判断してくださいね?」
「い、一時間!? こんな量、読めるわけがないだろう!」
「あら? キース様はいつも涼しい顔でこなしていますけれど?」
私が視線を向けると、キースはニヤリと笑った。
「ハンデとして、俺の分は『古代魔法語』で書かれた難解な契約書を混ぜてある。……さあ、始めようか」
「くっ……! なめるなよ!」
「用意……スタート!」
私の合図と共に、二人がペンを取った。
その瞬間。
ババババババババッ!!
キースの机から、凄まじい音が響き始めた。
彼は人間業とは思えない速度でページをめくり、内容を一瞥し、サインまたは却下の印を押していく。
残像が見えるほどのペンさばきだ。
一方、アランは。
「えーと……『北方森林地帯におけるマンドラゴラの異常繁殖に伴う、悲鳴被害対策予算の増額申請について』……?」
一枚目を手に取り、固まっていた。
「……マンドラゴラ? 悲鳴? え、これどういうこと? 予算って幾ら?」
「殿下、独り言がうるさいですわ」
私が注意する。
「え、だって! 専門用語が多すぎて分からないんだ! これ、誰に相談すればいいの!?」
「相談? 最高責任者は貴方ですわよ。貴方が決断するのです」
「決断って……もし間違えたら……」
「マンドラゴラの悲鳴で近隣住民が全員気絶し、損害賠償請求が来ますわね」
「ひぃっ!?」
アランの手が止まる。
その間にも、キースの書類の山は見る見るうちに減っていく。
「おいおい、どうした王子。手が止まっているぞ」
キースは手を休めることなく、挑発した。
「国を統べるということは、万単位の民の命を背負うということだ。その程度の決断にビビっていて、王が務まるか?」
「う、うるさい! 今考えてるんだ!」
アランは必死に二枚目、三枚目をめくる。
しかし。
『港湾部におけるクラーケン養殖事業の是非』
『ゴブリン労働組合からの賃上げ要求書』
『闇属性魔法薬の関税撤廃に関する条約案』
「わ、分からん……! 何一つ分からん!!」
アランが頭を抱えて叫んだ。
「なんでこんなに難しいんだ! 僕の国では、書類なんて『ハンコを押すだけの紙』だったじゃないか!」
その言葉に、私はピクリと眉を動かした。
「……アラン殿下。今、重要なことに気づきましたわね」
「え?」
「貴方の国の書類が『ハンコを押すだけ』だったのは、誰のおかげだと思っていますの?」
私は扇子を閉じて、彼を指差した。
「私が! 貴方の代わりに! 事前にすべて下調べをして! 要約を付箋に書いて! 『ここ』と『ここ』にハンコを押せばいい状態に整えていたからですわよ!!」
「え……?」
アランが呆然とする。
「あの分かりやすい資料……大臣が作ったんじゃなくて……ルミナスが?」
「大臣たちもグルですわ。彼らも貴方に説明するのが面倒だから、私に丸投げしていたのです」
「そ、そんな……」
アランは愕然と膝をついた。
「じゃあ、僕は……今まで何も……自分でやっていなかったのか……?」
「その通りですわ。貴方は『王太子』という名の飾り人形。中身は空っぽだったのです」
私の言葉が、決定的なトドメとなったようだ。
アランの目から光が消え、彼は崩れ落ちるように机に突っ伏した。
「う……うあぁぁぁ……」
「勝負あり、ですわね」
チリーン!
終了のベルが鳴った。
結果は一目瞭然。
キースの机の上には、完璧に処理された書類の束が整然と積まれている。
一方、アランの机の上は、手付かずの山と、涙で濡れた一枚目の書類だけ。
「……圧勝だな」
キースがペンを置き、立ち上がった。
「だが、思ったよりは楽しめたぞ。お前の絶望した顔が見られたからな」
「アラン様ぁ……」
ミナがテラスから声をかける。
「ドンマイですぅ! 人間、向き不向きがありますから! アラン様は、その……顔がいいだけの置物が向いてるんですよ!」
「ミナ、それ慰めになってないから……」
アランが屍のように呟く。
私は階段を降り、アランの元へと歩み寄った。
「さて、アラン殿下。勝負は貴方の完敗です。約束通り、大人しく引き下がっていただきますわ」
「……ルミナス」
アランが顔を上げた。
その表情は、憑き物が落ちたように憔悴しきっていた。
「僕は……無能だったんだな。君がいなければ、何もできない子供だったんだ」
「ええ。気づくのが遅すぎましたけれど」
「……悔しいが、認めざるを得ない。君が僕を捨てた理由も、今なら分かる気がする」
彼はよろよろと立ち上がった。
「分かった。……帰るよ。これ以上、恥を晒すわけにはいかない」
おや?
意外と素直に引き下がるようだ。
少しは見直してあげても……。
「でも! これだけは言わせてくれ!」
アランが突然、私の手をガシッと握った。
「僕は諦めない! 今は無能かもしれないが、いつか必ず立派な王になって、君を迎えに来る! だから待っていてくれ!」
「……は?」
「帝王学をやり直す! マンドラゴラの生態も勉強する! そして君にふさわしい男になったら、もう一度プロポーズさせてくれ!」
彼の瞳には、なぜか新たな炎(勘違い)が宿っていた。
どうやら、「挫折」を「再起へのプロローグ」だと勝手に解釈したらしい。
ポジティブすぎるのも考えものだ。
「……あの、お断りします」
「照れなくていい! 見ていろ、ルミナス! 僕は生まれ変わるぞーッ!」
アランは叫びながら、側近たちを引き連れて走り去っていった。
馬にも乗らず、自らの足で。
その背中は、来た時よりも少しだけ逞しく見えなくもないが……やはりバカだ。
「……行ってしまいましたわ」
「ああ。嵐のような男だったな」
キースが私の隣に立つ。
「だが、『生まれ変わる』か。……もしかすると、数年後には多少マシな男になっているかもしれんぞ?」
「さあ、どうでしょうね。あの性格が治るとは思えませんけれど」
私は肩をすくめた。
「ま、彼がどうなろうと私には関係ありませんわ。私の居場所は、もうここにあるのですから」
「……嬉しいことを言ってくれる」
キースが私の腰を抱き寄せ、キスをした。
青空の下、書類の山の前でのキス。
ロマンチックのかけらもないが、私たちにはお似合いだ。
「さて、ルミナス。勝負は終わったが……仕事は残っているぞ」
キースがアランの手付かずの山を指差す。
「あれ、誰が処理するんだ?」
「……言い出しっぺの責任として、半分手伝って差し上げますわ」
「半分か。……まあ、いいだろう」
こうして、アラン王子襲来騒動は幕を閉じた。
王子は去り、ヒロインは居座り、私は魔王城の女主人としての地位を盤石にした。
だが、物語はまだ終わらない。
アラン王子が帰国したことで、彼の国の「本当の崩壊」が始まるのだから。
そしてそれは、新たな火種となって私たちに降りかかってくるのである。
魔王城の中庭には、特設会場が設けられていた。
青空の下、向かい合わせに配置された二つの重厚な執務机。
片方の席には、魔王公爵キース・ドラグーン。
彼は余裕の表情で腕を組み、モーニングコーヒーの香りを愉しんでいる。
もう片方の席には、アラン・ヴァン・クリフォード王太子。
「ふん、見ていろルミナス。僕の『本気』を見せてやる!」
彼は鼻息も荒く、机をバンと叩いた。
「王族たるもの、執務など呼吸をするようにこなせて当然だ! 僕が勝ったら、約束通り君たちを連れて帰るからな!」
観客席(テラス)では、私とミナが並んで座っている。
「アラン様、大丈夫でしょうかぁ……」
ミナが心配そうにポップコーンを頬張る。
「大丈夫ですわ。……ある意味、彼の人生で最も輝く『散り際』が見られますから」
私は手元のベルを鳴らした。
チリーン!
「それでは、これより『第一回・魔王城杯争奪 実務処理能力対決』を開催いたします」
私が宣言すると、数名の兵士が台車を押して現れた。
台車には、天井に届きそうなほどの「紙の塔」が積まれている。
ドサッ!!
ドサドサッ!!
それぞれの机の上に、山のような書類が積み上げられた。
その高さ、約一メートル。
「な……っ!?」
アランの目が点になる。
「な、なんだこれは!? 嫌がらせか!?」
「いいえ。これはドラグーン公国における、平均的な『半日分』の決済書類ですわ」
私は涼しい顔で答えた。
「ルールは簡単。制限時間は一時間。その山を正確に、かつ迅速に処理した方が勝者です。……もちろん、中身はすべて読んで判断してくださいね?」
「い、一時間!? こんな量、読めるわけがないだろう!」
「あら? キース様はいつも涼しい顔でこなしていますけれど?」
私が視線を向けると、キースはニヤリと笑った。
「ハンデとして、俺の分は『古代魔法語』で書かれた難解な契約書を混ぜてある。……さあ、始めようか」
「くっ……! なめるなよ!」
「用意……スタート!」
私の合図と共に、二人がペンを取った。
その瞬間。
ババババババババッ!!
キースの机から、凄まじい音が響き始めた。
彼は人間業とは思えない速度でページをめくり、内容を一瞥し、サインまたは却下の印を押していく。
残像が見えるほどのペンさばきだ。
一方、アランは。
「えーと……『北方森林地帯におけるマンドラゴラの異常繁殖に伴う、悲鳴被害対策予算の増額申請について』……?」
一枚目を手に取り、固まっていた。
「……マンドラゴラ? 悲鳴? え、これどういうこと? 予算って幾ら?」
「殿下、独り言がうるさいですわ」
私が注意する。
「え、だって! 専門用語が多すぎて分からないんだ! これ、誰に相談すればいいの!?」
「相談? 最高責任者は貴方ですわよ。貴方が決断するのです」
「決断って……もし間違えたら……」
「マンドラゴラの悲鳴で近隣住民が全員気絶し、損害賠償請求が来ますわね」
「ひぃっ!?」
アランの手が止まる。
その間にも、キースの書類の山は見る見るうちに減っていく。
「おいおい、どうした王子。手が止まっているぞ」
キースは手を休めることなく、挑発した。
「国を統べるということは、万単位の民の命を背負うということだ。その程度の決断にビビっていて、王が務まるか?」
「う、うるさい! 今考えてるんだ!」
アランは必死に二枚目、三枚目をめくる。
しかし。
『港湾部におけるクラーケン養殖事業の是非』
『ゴブリン労働組合からの賃上げ要求書』
『闇属性魔法薬の関税撤廃に関する条約案』
「わ、分からん……! 何一つ分からん!!」
アランが頭を抱えて叫んだ。
「なんでこんなに難しいんだ! 僕の国では、書類なんて『ハンコを押すだけの紙』だったじゃないか!」
その言葉に、私はピクリと眉を動かした。
「……アラン殿下。今、重要なことに気づきましたわね」
「え?」
「貴方の国の書類が『ハンコを押すだけ』だったのは、誰のおかげだと思っていますの?」
私は扇子を閉じて、彼を指差した。
「私が! 貴方の代わりに! 事前にすべて下調べをして! 要約を付箋に書いて! 『ここ』と『ここ』にハンコを押せばいい状態に整えていたからですわよ!!」
「え……?」
アランが呆然とする。
「あの分かりやすい資料……大臣が作ったんじゃなくて……ルミナスが?」
「大臣たちもグルですわ。彼らも貴方に説明するのが面倒だから、私に丸投げしていたのです」
「そ、そんな……」
アランは愕然と膝をついた。
「じゃあ、僕は……今まで何も……自分でやっていなかったのか……?」
「その通りですわ。貴方は『王太子』という名の飾り人形。中身は空っぽだったのです」
私の言葉が、決定的なトドメとなったようだ。
アランの目から光が消え、彼は崩れ落ちるように机に突っ伏した。
「う……うあぁぁぁ……」
「勝負あり、ですわね」
チリーン!
終了のベルが鳴った。
結果は一目瞭然。
キースの机の上には、完璧に処理された書類の束が整然と積まれている。
一方、アランの机の上は、手付かずの山と、涙で濡れた一枚目の書類だけ。
「……圧勝だな」
キースがペンを置き、立ち上がった。
「だが、思ったよりは楽しめたぞ。お前の絶望した顔が見られたからな」
「アラン様ぁ……」
ミナがテラスから声をかける。
「ドンマイですぅ! 人間、向き不向きがありますから! アラン様は、その……顔がいいだけの置物が向いてるんですよ!」
「ミナ、それ慰めになってないから……」
アランが屍のように呟く。
私は階段を降り、アランの元へと歩み寄った。
「さて、アラン殿下。勝負は貴方の完敗です。約束通り、大人しく引き下がっていただきますわ」
「……ルミナス」
アランが顔を上げた。
その表情は、憑き物が落ちたように憔悴しきっていた。
「僕は……無能だったんだな。君がいなければ、何もできない子供だったんだ」
「ええ。気づくのが遅すぎましたけれど」
「……悔しいが、認めざるを得ない。君が僕を捨てた理由も、今なら分かる気がする」
彼はよろよろと立ち上がった。
「分かった。……帰るよ。これ以上、恥を晒すわけにはいかない」
おや?
意外と素直に引き下がるようだ。
少しは見直してあげても……。
「でも! これだけは言わせてくれ!」
アランが突然、私の手をガシッと握った。
「僕は諦めない! 今は無能かもしれないが、いつか必ず立派な王になって、君を迎えに来る! だから待っていてくれ!」
「……は?」
「帝王学をやり直す! マンドラゴラの生態も勉強する! そして君にふさわしい男になったら、もう一度プロポーズさせてくれ!」
彼の瞳には、なぜか新たな炎(勘違い)が宿っていた。
どうやら、「挫折」を「再起へのプロローグ」だと勝手に解釈したらしい。
ポジティブすぎるのも考えものだ。
「……あの、お断りします」
「照れなくていい! 見ていろ、ルミナス! 僕は生まれ変わるぞーッ!」
アランは叫びながら、側近たちを引き連れて走り去っていった。
馬にも乗らず、自らの足で。
その背中は、来た時よりも少しだけ逞しく見えなくもないが……やはりバカだ。
「……行ってしまいましたわ」
「ああ。嵐のような男だったな」
キースが私の隣に立つ。
「だが、『生まれ変わる』か。……もしかすると、数年後には多少マシな男になっているかもしれんぞ?」
「さあ、どうでしょうね。あの性格が治るとは思えませんけれど」
私は肩をすくめた。
「ま、彼がどうなろうと私には関係ありませんわ。私の居場所は、もうここにあるのですから」
「……嬉しいことを言ってくれる」
キースが私の腰を抱き寄せ、キスをした。
青空の下、書類の山の前でのキス。
ロマンチックのかけらもないが、私たちにはお似合いだ。
「さて、ルミナス。勝負は終わったが……仕事は残っているぞ」
キースがアランの手付かずの山を指差す。
「あれ、誰が処理するんだ?」
「……言い出しっぺの責任として、半分手伝って差し上げますわ」
「半分か。……まあ、いいだろう」
こうして、アラン王子襲来騒動は幕を閉じた。
王子は去り、ヒロインは居座り、私は魔王城の女主人としての地位を盤石にした。
だが、物語はまだ終わらない。
アラン王子が帰国したことで、彼の国の「本当の崩壊」が始まるのだから。
そしてそれは、新たな火種となって私たちに降りかかってくるのである。
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