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辺境の冬は早い。
収穫祭が終わると、オルレアン領は瞬く間に銀世界に包まれた。
「……寒いですわ」
領主館の執務室。私は毛布にくるまりながら、震える手でペンを走らせていた。
「暖炉の薪が足りません。予算削減のために間伐材を使っていますが、火力が弱すぎます」
「すまない。備蓄していた薪は、昨夜の吹雪で孤立した村へ優先的に回してしまった」
向かいの席で、ジルベール様もまた、白い息を吐きながら書類仕事をしている。
彼は寒さに強いのか、比較的薄着だが、それでも鼻の頭は赤い。
「仕方ありませんね。人命優先(リスクマネジメント)は正しい判断です。……ああ、どこかに高カロリーで、かつ不要な燃やすものはないでしょうか」
私がボヤいた、その時だった。
ドンドンドン!
乱暴なノックの音が響き、セバスチャンが入ってきた。
「だ、旦那様! リーリン様! 大変でございます!」
「どうした? またボルスが脱獄でもしたか?」
「いえ、違います! 王都からの使者が……王家の紋章が入った馬車が到着しました!」
「王家?」
私とジルベール様は顔を見合わせた。
「……嫌な予感しかしませんね」
「俺もだ」
私たちは防寒具を重ね着し、玄関ホールへと向かった。
◇
玄関には、雪まみれになった豪奢な馬車が停まっていた。
そこから降りてきたのは、王城で見かけたことのある文官だった。
彼は極寒の辺境に似つかわしくない薄手の礼服を着ており、ガチガチと歯を鳴らして震えている。
「ひぃぃ……さ、寒い……! なんだこの未開の地は……!」
文官は私たちを見つけると、傲慢な態度で鼻を鳴らした。
「お、おほん! リーリン・アークライト! ジェラルド殿下より、直々の書状を預かってきた! ありがたく拝受せよ!」
彼は懐から、封蝋された分厚い手紙を取り出し、私に突きつけた。
「……ご苦労様です。郵送費の無駄遣いですね」
私は冷ややかに言いながら、手紙を受け取った。
ズシリと重い。
紙質は最高級の羊皮紙。封蝋には金粉が混ぜられている。
「中でお読みになりますか? ここじゃ寒いですし」
「ふん、当然だ! さっさと温かい茶と菓子を用意しろ!」
文官は我が物顔で屋敷に入ろうとした。
しかし。
「お断りします」
私は扉を閉めかけた。
「は?」
「部外者の立ち入りは、セキュリティ上お断りしております。特に、アポイントメントのない訪問者は」
「なっ……! 私は王家の使者だぞ!?」
「ここは辺境伯領です。王家の威光も、凍てつく吹雪の前では無力ですわ。……用件が手紙を渡すことだけなら、お帰りください。馬車の馬が凍死しますよ?」
「き、き、貴様ぁぁぁ……!」
文官は顔を真っ赤(寒さで青いが)にして喚いたが、後ろに控えていたジルベール様が「……帰れ」と低音で威嚇すると、「ひぃっ! 野蛮人め!」と叫んで馬車に逃げ込んだ。
馬車は吹雪の中、逃げるように去っていった。
「……早かったな」
ジルベール様が呆れている。
「時間の無駄(タイムロス)は最小限に抑えられました。さて、部屋に戻りましょう」
執務室に戻った私たちは、改めて暖炉の前に座った。
火は消えかかっており、部屋は冷蔵庫のように冷え切っている。
「で、何が書いてあるんだ?」
ジルベール様が怪訝な顔で手紙を見る。
私はペーパーナイフで封を切った。
中から出てきたのは、何枚にも渡る長文の手紙だった。香水の匂いがプンプンして、鼻が曲がりそうだ。
「……読み上げますね」
私は無感情な声で朗読を始めた。
『拝啓 哀れなリーリンへ。
辺境での貧しい暮らしに、毎晩枕を濡らしていることだろう。
君がいなくなってから、城は少し静かになりすぎた。私の隣に君がいない違和感に、私も心を痛めている(トマスがうるさいからだ)。
そこで、君に慈悲深い提案をしよう。
今すぐ王都へ戻り、私の足元で涙ながらに謝罪をするならば、再び側室として迎えてやらなくもない。
君の得意な計算能力は、私の資産管理のために使うことを許可する。光栄に思うがいい。
なお、戻る際は、君が不当に持ち出した慰謝料(五千万金貨)を「謝罪金」として持参すること。それが復縁の条件だ。
愛を込めて。ジェラルド』
読み終えた瞬間。
ピキッ。
部屋の温度が、さらに五度くらい下がった気がした。
「…………殺す」
ジルベール様から、どす黒いオーラが噴出している。
「あのアホ王子……! どのツラ下げてこんな……! 側室だと? 資産管理だと? お前をなんだと思っていやがる!」
彼は激怒のあまり、近くにあった花瓶を握り潰しそうになっている。
「リーリン! こんな紙切れ、今すぐ破り捨てろ! いや、俺が王都に行って叩き返してやる!」
「落ち着いてください、閣下」
私は冷静だった。
怒りなど湧いてこない。ただただ、「呆れ」と「憐れみ」があるだけだ。
「わざわざ王都に行く交通費がもったいないです。それに、破り捨てるなんてもったいない」
「は? もったいない?」
「ええ。ご覧ください、この紙の厚さを」
私は手紙を指先で弾いた。
「最高級の羊皮紙です。油分を多く含み、密度も高い。そして何より……乾燥しています」
私は立ち上がり、消えかかった暖炉に近づいた。
そして、躊躇なく手紙をくべた。
「ちょっ……!?」
ジルベール様が目を見開く。
「いい着火剤になりますわ」
ボッ!
私がマッチを投げ入れると、ジェラルド様の愛(笑)の言葉が綴られた紙は、瞬く間にオレンジ色の炎に包まれた。
香水の成分が含まれているせいか、青白い炎を上げて勢いよく燃え上がる。
「おお……! すごい火力!」
私は手を叩いて喜んだ。
「見てください閣下! さすが王室御用達の紙です! 間伐材が一気に燃え上がりましたよ!」
「……お前なぁ」
「『愛』は燃えませんでしたが、物理的にはよく燃えますね。これで部屋も暖まります」
私は暖炉の前で手をかざし、ほっと息をついた。
「あー、あったかい。ジェラルド様、初めて私の役に立ちましたわ」
パチパチと爆ぜる音。
それはまるで、王子のプライドが崩壊していく音のようだった。
ジルベール様は、燃え盛る手紙と、暖かそうにしている私を交互に見て、ふっと肩の力を抜いた。
「……ははっ」
彼は乾いた笑い声を漏らした。
「傑作だ。王子のラブレターで暖を取る女なんて、世界中探してもお前くらいだぞ」
「ラブレターではありません。請求書兼降伏勧告書です。……もっとも、私にとってはただの燃料ですが」
「そうだな。……俺が怒るのも馬鹿らしくなった」
ジルベール様は私の隣に座り込み、一緒に炎を眺めた。
「だが、返事くらいは書かなくていいのか? 無視したら、またうるさい使者が来るぞ」
「そうですね。受取拒否の意思表示は必要です」
私は少し考え、ニヤリと笑った。
「では、こうしましょう。燃え残りの灰を集めて、封筒に入れて送り返すのです」
「灰を?」
「ええ。一筆添えて。『貴殿の提案は、熱意(物理)に変換させていただきました。つきましては、産業廃棄物処理料を請求します』と」
「クククッ……! ひでぇ!」
ジルベール様が腹を抱えて笑い出した。
「最高だ、リーリン! それなら俺も協力しよう。俺の魔力で、この部屋の煤(すす)も集めてやろうか?」
「いいですね。増量サービス(エクストラチャージ)です」
私たちは炎の前で、悪い顔をして笑い合った。
部屋は十分に暖まっていた。
薪の暖かさと、共犯者としての心地よい連帯感で。
だが、私たちは知らなかった。
この「灰の返信」が王都に届いた時、ジェラルド王子が逆上し、さらなる強硬手段――『国軍による強制連行』などという暴挙に出る引き金になることを。
まあ、その時のための迎撃予算も、すでに計上済みではあるのだが。
収穫祭が終わると、オルレアン領は瞬く間に銀世界に包まれた。
「……寒いですわ」
領主館の執務室。私は毛布にくるまりながら、震える手でペンを走らせていた。
「暖炉の薪が足りません。予算削減のために間伐材を使っていますが、火力が弱すぎます」
「すまない。備蓄していた薪は、昨夜の吹雪で孤立した村へ優先的に回してしまった」
向かいの席で、ジルベール様もまた、白い息を吐きながら書類仕事をしている。
彼は寒さに強いのか、比較的薄着だが、それでも鼻の頭は赤い。
「仕方ありませんね。人命優先(リスクマネジメント)は正しい判断です。……ああ、どこかに高カロリーで、かつ不要な燃やすものはないでしょうか」
私がボヤいた、その時だった。
ドンドンドン!
乱暴なノックの音が響き、セバスチャンが入ってきた。
「だ、旦那様! リーリン様! 大変でございます!」
「どうした? またボルスが脱獄でもしたか?」
「いえ、違います! 王都からの使者が……王家の紋章が入った馬車が到着しました!」
「王家?」
私とジルベール様は顔を見合わせた。
「……嫌な予感しかしませんね」
「俺もだ」
私たちは防寒具を重ね着し、玄関ホールへと向かった。
◇
玄関には、雪まみれになった豪奢な馬車が停まっていた。
そこから降りてきたのは、王城で見かけたことのある文官だった。
彼は極寒の辺境に似つかわしくない薄手の礼服を着ており、ガチガチと歯を鳴らして震えている。
「ひぃぃ……さ、寒い……! なんだこの未開の地は……!」
文官は私たちを見つけると、傲慢な態度で鼻を鳴らした。
「お、おほん! リーリン・アークライト! ジェラルド殿下より、直々の書状を預かってきた! ありがたく拝受せよ!」
彼は懐から、封蝋された分厚い手紙を取り出し、私に突きつけた。
「……ご苦労様です。郵送費の無駄遣いですね」
私は冷ややかに言いながら、手紙を受け取った。
ズシリと重い。
紙質は最高級の羊皮紙。封蝋には金粉が混ぜられている。
「中でお読みになりますか? ここじゃ寒いですし」
「ふん、当然だ! さっさと温かい茶と菓子を用意しろ!」
文官は我が物顔で屋敷に入ろうとした。
しかし。
「お断りします」
私は扉を閉めかけた。
「は?」
「部外者の立ち入りは、セキュリティ上お断りしております。特に、アポイントメントのない訪問者は」
「なっ……! 私は王家の使者だぞ!?」
「ここは辺境伯領です。王家の威光も、凍てつく吹雪の前では無力ですわ。……用件が手紙を渡すことだけなら、お帰りください。馬車の馬が凍死しますよ?」
「き、き、貴様ぁぁぁ……!」
文官は顔を真っ赤(寒さで青いが)にして喚いたが、後ろに控えていたジルベール様が「……帰れ」と低音で威嚇すると、「ひぃっ! 野蛮人め!」と叫んで馬車に逃げ込んだ。
馬車は吹雪の中、逃げるように去っていった。
「……早かったな」
ジルベール様が呆れている。
「時間の無駄(タイムロス)は最小限に抑えられました。さて、部屋に戻りましょう」
執務室に戻った私たちは、改めて暖炉の前に座った。
火は消えかかっており、部屋は冷蔵庫のように冷え切っている。
「で、何が書いてあるんだ?」
ジルベール様が怪訝な顔で手紙を見る。
私はペーパーナイフで封を切った。
中から出てきたのは、何枚にも渡る長文の手紙だった。香水の匂いがプンプンして、鼻が曲がりそうだ。
「……読み上げますね」
私は無感情な声で朗読を始めた。
『拝啓 哀れなリーリンへ。
辺境での貧しい暮らしに、毎晩枕を濡らしていることだろう。
君がいなくなってから、城は少し静かになりすぎた。私の隣に君がいない違和感に、私も心を痛めている(トマスがうるさいからだ)。
そこで、君に慈悲深い提案をしよう。
今すぐ王都へ戻り、私の足元で涙ながらに謝罪をするならば、再び側室として迎えてやらなくもない。
君の得意な計算能力は、私の資産管理のために使うことを許可する。光栄に思うがいい。
なお、戻る際は、君が不当に持ち出した慰謝料(五千万金貨)を「謝罪金」として持参すること。それが復縁の条件だ。
愛を込めて。ジェラルド』
読み終えた瞬間。
ピキッ。
部屋の温度が、さらに五度くらい下がった気がした。
「…………殺す」
ジルベール様から、どす黒いオーラが噴出している。
「あのアホ王子……! どのツラ下げてこんな……! 側室だと? 資産管理だと? お前をなんだと思っていやがる!」
彼は激怒のあまり、近くにあった花瓶を握り潰しそうになっている。
「リーリン! こんな紙切れ、今すぐ破り捨てろ! いや、俺が王都に行って叩き返してやる!」
「落ち着いてください、閣下」
私は冷静だった。
怒りなど湧いてこない。ただただ、「呆れ」と「憐れみ」があるだけだ。
「わざわざ王都に行く交通費がもったいないです。それに、破り捨てるなんてもったいない」
「は? もったいない?」
「ええ。ご覧ください、この紙の厚さを」
私は手紙を指先で弾いた。
「最高級の羊皮紙です。油分を多く含み、密度も高い。そして何より……乾燥しています」
私は立ち上がり、消えかかった暖炉に近づいた。
そして、躊躇なく手紙をくべた。
「ちょっ……!?」
ジルベール様が目を見開く。
「いい着火剤になりますわ」
ボッ!
私がマッチを投げ入れると、ジェラルド様の愛(笑)の言葉が綴られた紙は、瞬く間にオレンジ色の炎に包まれた。
香水の成分が含まれているせいか、青白い炎を上げて勢いよく燃え上がる。
「おお……! すごい火力!」
私は手を叩いて喜んだ。
「見てください閣下! さすが王室御用達の紙です! 間伐材が一気に燃え上がりましたよ!」
「……お前なぁ」
「『愛』は燃えませんでしたが、物理的にはよく燃えますね。これで部屋も暖まります」
私は暖炉の前で手をかざし、ほっと息をついた。
「あー、あったかい。ジェラルド様、初めて私の役に立ちましたわ」
パチパチと爆ぜる音。
それはまるで、王子のプライドが崩壊していく音のようだった。
ジルベール様は、燃え盛る手紙と、暖かそうにしている私を交互に見て、ふっと肩の力を抜いた。
「……ははっ」
彼は乾いた笑い声を漏らした。
「傑作だ。王子のラブレターで暖を取る女なんて、世界中探してもお前くらいだぞ」
「ラブレターではありません。請求書兼降伏勧告書です。……もっとも、私にとってはただの燃料ですが」
「そうだな。……俺が怒るのも馬鹿らしくなった」
ジルベール様は私の隣に座り込み、一緒に炎を眺めた。
「だが、返事くらいは書かなくていいのか? 無視したら、またうるさい使者が来るぞ」
「そうですね。受取拒否の意思表示は必要です」
私は少し考え、ニヤリと笑った。
「では、こうしましょう。燃え残りの灰を集めて、封筒に入れて送り返すのです」
「灰を?」
「ええ。一筆添えて。『貴殿の提案は、熱意(物理)に変換させていただきました。つきましては、産業廃棄物処理料を請求します』と」
「クククッ……! ひでぇ!」
ジルベール様が腹を抱えて笑い出した。
「最高だ、リーリン! それなら俺も協力しよう。俺の魔力で、この部屋の煤(すす)も集めてやろうか?」
「いいですね。増量サービス(エクストラチャージ)です」
私たちは炎の前で、悪い顔をして笑い合った。
部屋は十分に暖まっていた。
薪の暖かさと、共犯者としての心地よい連帯感で。
だが、私たちは知らなかった。
この「灰の返信」が王都に届いた時、ジェラルド王子が逆上し、さらなる強硬手段――『国軍による強制連行』などという暴挙に出る引き金になることを。
まあ、その時のための迎撃予算も、すでに計上済みではあるのだが。
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