13 / 28
13
しおりを挟む
「閣下。至急、騎士団の詰所へ向かいます」
朝一番の執務室で、私は決算書を机に叩きつけながら立ち上がった。
ジルベール様がビクッとして、手入れしていた剣を取り落としそうになる。
「……どうした? 騎士団に何かあったのか? まさか、魔獣の襲撃か?」
「いいえ。もっと深刻な事態です」
私はメガネの位置を指先で直し(伊達メガネだ。知的に見せるための装備である)、冷然と言い放った。
「『使途不明金』です」
「……またか」
ジルベール様が嫌そうに顔をしかめる。
「前回のボルスの一件で、膿は出し切ったはずだろう?」
「ええ。ですが、新たな『膿』……いえ、『脂肪』がついているようです。騎士団の経費内訳に、極めて不自然な項目が散見されます」
私は手帳を開き、読み上げた。
「『対魔獣用特殊研磨剤』。毎月、ドラム缶十本分」
「『精神統一用瞑想香』。ローズの香り」
「『極秘作戦会議費』。……なぜか、王都の甘味処からの領収書」
「…………」
ジルベール様が沈黙する。
「どれもこれも、屈強な騎士団には似つかわしくない品目ばかりです。これは組織的な横領の疑いがあります。……行きますよ、閣下。私の『数字の尋問』は、剣よりも鋭いことを教えてあげましょう」
◇
オルレアン騎士団の詰所は、男たちの汗と鉄の匂いが充満する、むさ苦しい場所だった。
「うおりゃぁぁぁ!」
「筋肉こそパワー!!」
練兵場では、丸太のような腕をした騎士たちが、上半身裸で剣を振るっている。
そこへ、私がコツコツとヒールを鳴らして侵入した。
背後には、般若のような顔(デフォルト)のジルベール様。
「げっ……! か、閣下!? それに、あの『金庫番の悪魔』も一緒だぞ!」
騎士たちがざわつき、蜘蛛の子を散らすように整列する。
その中心にいた、一際巨大な体躯の男――騎士団長のバルガスが、脂汗を流しながら進み出た。
「はっ! こ、これは閣下! ならびにリーリン様! 本日はどのようなご用件で……!?」
「単刀直入に聞くぞ、バルガス」
ジルベール様が低い声で唸る。
「リーリンが、お前たちの帳簿に不審な点があると言っている。……説明してもらおうか」
「ひぃっ! ふ、不審な点など滅相もございません! 我々は清廉潔白! 筋肉に誓って不正など……!」
「筋肉に誓う前に、この数字に誓ってください」
私は魔導計算機を突きつけた。
「バルガス団長。先月の『武器メンテナンス費』ですが、前年比で三〇〇%増加しています。戦争でも始めるおつもりですか?」
「そ、それは! 魔獣の皮が硬くなっておりまして! より切れ味を鋭くするために、高級な砥石が必要でして!」
「ほう。では、こちらの『被服費』の急増は? 鎧の下に着るインナーシャツだけで、金貨五十枚も計上されていますが? シルクのシャツでも着ているのですか?」
「あ、あー……それは! 肌触りが良くないと、剣の振りに迷いが生じるため、その、精神衛生上の必需品でして!」
バルガスの目が泳ぎまくっている。分かりやすい。
私はため息をつき、最後の一撃を放った。
「では、これが決定的な証拠です」
私は一枚の領収書をひらりと見せた。
「『王都通販ギルド』からの請求書。品目は『モテる男のバイブル・全十巻セット』および『薔薇色リップクリーム』。……これが騎士団の装備品だと?」
「ぶっ……!」
後ろで控えていた若い騎士が吹き出した。
バルガスの顔が、トマトのように赤く染まっていく。
「ち、ちが……それは……その……!」
「答えなさい! このふざけた支出は一体何ですか! 横領してまで欲しかったのが、リップクリームなのですか!?」
私が詰め寄ると、バルガスはその場に崩れ落ち、男泣きを始めた。
「うううっ……! すんません! 嘘つきましたぁぁぁ!」
「団長!」
部下たちが駆け寄る。
「違うんです、リーリン様! 俺たちは……俺たちはただ、閣下みたいになりたかったんです!」
「は?」
私とジルベール様は顔を見合わせた。
「閣下みたいに、って……どういうこと?」
バルガスは涙と鼻水を拭いながら、懐から例のポスター――『野獣の休息』を取り出した。
「これですよ! このポスター!」
「……!」
ジルベール様が「うわぁ」という顔で後ずさる。
「このポスターが出てからというもの、街の女たちの話題は閣下で持ちきりなんです! 『素敵』『ギャップ萌え』『抱かれたい』って!」
バルガスが熱弁を振るう。
「俺たちはずっと、強さこそ正義だと思って体を鍛えてきました! でも、モテない! 全然モテない! それなのに、閣下だけが『美肌』と『微笑み』でチヤホヤされている!」
「……まあ、確かに」
「だから俺たちも考えたんです! 閣下の真似をすればモテるんじゃないかと! だから……騎士団の予算で、美容クリームを買ったり、恋愛指南書を読んだり、ローズの香りで体臭を消そうと……!」
「うおおおおん! モテたいんだよぉぉぉ!」
騎士たち全員が号泣し始めた。
むさ苦しい男たちが一斉に泣き崩れる様は、地獄絵図である。
「…………」
私はこめかみを押さえた。
ジルベール様は顔を覆って、「俺のせなか……」と呻いている。
「……はぁ」
私は大きく息を吐き、計算機を閉じた。
「分かりました。事情は理解しました(同情はしませんが)」
「処刑ですか!? 横領罪で打ち首ですか!?」
バルガスが怯える。
「いいえ。……今回に限り、不問とします」
「えっ?」
「その代わり、条件があります」
私はニヤリと笑った。
「その『モテたい』という執念(エネルギー)。領地復興のために使ってもらいます」
「ふ、復興……?」
「ええ。あなた方が購入した美容グッズや指南書、使用後の『レビュー記事』を書きなさい。『騎士団も愛用! 過酷な訓練でも肌荒れ知らず!』というキャッチコピーで、商品の宣伝に使うのです」
「せ、宣伝……?」
「さらに、来週開催する『ふれあいイベント』にて、その鍛え上げた筋肉を披露しつつ、淑女たちにエスコート(お姫様抱っこ体験)を提供しなさい。参加費は一人銅貨五枚とします」
「おおっ!? 女の人と触れ合えるんですか!?」
騎士たちの目が輝く。
「ええ。ただし、マナーは徹底してもらいます。リップクリームで唇を潤し、ローズの香りを漂わせ、紳士的に振る舞うこと。……できますか?」
「やります! やらせてください!」
「よろしい。売り上げは全額、騎士団の活動費(および横領分の補填)に充てます。……さあ、立って! 今すぐ笑顔の練習(スマイルトレーニング)を始めますよ!」
「イエッサー! マダム!」
騎士たちがキビキビと動き出した。
先ほどまでの陰鬱な空気は消え、謎のやる気に満ち溢れている。
その様子を見ていたジルベール様が、呆然と呟いた。
「……お前、猛獣使いの才能もあるんじゃないか?」
「単純な生き物ほど、扱いやすいんですよ。餌(モテる可能性)をぶら下げれば、馬車馬のように働きますから」
私は手帳に『新規事業:筋肉アイドルユニット結成』とメモしながら答えた。
「……怖い女だ」
ジルベール様は苦笑し、それから少しだけ安堵したように息をついた。
「だが、助かった。あいつらを斬らずに済んだ」
「貴重な労働力(リソース)ですからね。損耗させるわけにはいきません」
私はツンと澄まして、出口へと歩き出した。
「さあ、戻りますよ閣下。次は……王都からの『本命』の攻撃に備えるための、防衛予算の見直しです」
「本命?」
「ええ。あのアホ王子が、手紙を燃やされたくらいで引き下がるとは思えませんから」
私の予感は的中することになる。
騎士団の「乙女化」騒動が落ち着いた頃、王都から本当の「嵐」が近づいていたのだ。
朝一番の執務室で、私は決算書を机に叩きつけながら立ち上がった。
ジルベール様がビクッとして、手入れしていた剣を取り落としそうになる。
「……どうした? 騎士団に何かあったのか? まさか、魔獣の襲撃か?」
「いいえ。もっと深刻な事態です」
私はメガネの位置を指先で直し(伊達メガネだ。知的に見せるための装備である)、冷然と言い放った。
「『使途不明金』です」
「……またか」
ジルベール様が嫌そうに顔をしかめる。
「前回のボルスの一件で、膿は出し切ったはずだろう?」
「ええ。ですが、新たな『膿』……いえ、『脂肪』がついているようです。騎士団の経費内訳に、極めて不自然な項目が散見されます」
私は手帳を開き、読み上げた。
「『対魔獣用特殊研磨剤』。毎月、ドラム缶十本分」
「『精神統一用瞑想香』。ローズの香り」
「『極秘作戦会議費』。……なぜか、王都の甘味処からの領収書」
「…………」
ジルベール様が沈黙する。
「どれもこれも、屈強な騎士団には似つかわしくない品目ばかりです。これは組織的な横領の疑いがあります。……行きますよ、閣下。私の『数字の尋問』は、剣よりも鋭いことを教えてあげましょう」
◇
オルレアン騎士団の詰所は、男たちの汗と鉄の匂いが充満する、むさ苦しい場所だった。
「うおりゃぁぁぁ!」
「筋肉こそパワー!!」
練兵場では、丸太のような腕をした騎士たちが、上半身裸で剣を振るっている。
そこへ、私がコツコツとヒールを鳴らして侵入した。
背後には、般若のような顔(デフォルト)のジルベール様。
「げっ……! か、閣下!? それに、あの『金庫番の悪魔』も一緒だぞ!」
騎士たちがざわつき、蜘蛛の子を散らすように整列する。
その中心にいた、一際巨大な体躯の男――騎士団長のバルガスが、脂汗を流しながら進み出た。
「はっ! こ、これは閣下! ならびにリーリン様! 本日はどのようなご用件で……!?」
「単刀直入に聞くぞ、バルガス」
ジルベール様が低い声で唸る。
「リーリンが、お前たちの帳簿に不審な点があると言っている。……説明してもらおうか」
「ひぃっ! ふ、不審な点など滅相もございません! 我々は清廉潔白! 筋肉に誓って不正など……!」
「筋肉に誓う前に、この数字に誓ってください」
私は魔導計算機を突きつけた。
「バルガス団長。先月の『武器メンテナンス費』ですが、前年比で三〇〇%増加しています。戦争でも始めるおつもりですか?」
「そ、それは! 魔獣の皮が硬くなっておりまして! より切れ味を鋭くするために、高級な砥石が必要でして!」
「ほう。では、こちらの『被服費』の急増は? 鎧の下に着るインナーシャツだけで、金貨五十枚も計上されていますが? シルクのシャツでも着ているのですか?」
「あ、あー……それは! 肌触りが良くないと、剣の振りに迷いが生じるため、その、精神衛生上の必需品でして!」
バルガスの目が泳ぎまくっている。分かりやすい。
私はため息をつき、最後の一撃を放った。
「では、これが決定的な証拠です」
私は一枚の領収書をひらりと見せた。
「『王都通販ギルド』からの請求書。品目は『モテる男のバイブル・全十巻セット』および『薔薇色リップクリーム』。……これが騎士団の装備品だと?」
「ぶっ……!」
後ろで控えていた若い騎士が吹き出した。
バルガスの顔が、トマトのように赤く染まっていく。
「ち、ちが……それは……その……!」
「答えなさい! このふざけた支出は一体何ですか! 横領してまで欲しかったのが、リップクリームなのですか!?」
私が詰め寄ると、バルガスはその場に崩れ落ち、男泣きを始めた。
「うううっ……! すんません! 嘘つきましたぁぁぁ!」
「団長!」
部下たちが駆け寄る。
「違うんです、リーリン様! 俺たちは……俺たちはただ、閣下みたいになりたかったんです!」
「は?」
私とジルベール様は顔を見合わせた。
「閣下みたいに、って……どういうこと?」
バルガスは涙と鼻水を拭いながら、懐から例のポスター――『野獣の休息』を取り出した。
「これですよ! このポスター!」
「……!」
ジルベール様が「うわぁ」という顔で後ずさる。
「このポスターが出てからというもの、街の女たちの話題は閣下で持ちきりなんです! 『素敵』『ギャップ萌え』『抱かれたい』って!」
バルガスが熱弁を振るう。
「俺たちはずっと、強さこそ正義だと思って体を鍛えてきました! でも、モテない! 全然モテない! それなのに、閣下だけが『美肌』と『微笑み』でチヤホヤされている!」
「……まあ、確かに」
「だから俺たちも考えたんです! 閣下の真似をすればモテるんじゃないかと! だから……騎士団の予算で、美容クリームを買ったり、恋愛指南書を読んだり、ローズの香りで体臭を消そうと……!」
「うおおおおん! モテたいんだよぉぉぉ!」
騎士たち全員が号泣し始めた。
むさ苦しい男たちが一斉に泣き崩れる様は、地獄絵図である。
「…………」
私はこめかみを押さえた。
ジルベール様は顔を覆って、「俺のせなか……」と呻いている。
「……はぁ」
私は大きく息を吐き、計算機を閉じた。
「分かりました。事情は理解しました(同情はしませんが)」
「処刑ですか!? 横領罪で打ち首ですか!?」
バルガスが怯える。
「いいえ。……今回に限り、不問とします」
「えっ?」
「その代わり、条件があります」
私はニヤリと笑った。
「その『モテたい』という執念(エネルギー)。領地復興のために使ってもらいます」
「ふ、復興……?」
「ええ。あなた方が購入した美容グッズや指南書、使用後の『レビュー記事』を書きなさい。『騎士団も愛用! 過酷な訓練でも肌荒れ知らず!』というキャッチコピーで、商品の宣伝に使うのです」
「せ、宣伝……?」
「さらに、来週開催する『ふれあいイベント』にて、その鍛え上げた筋肉を披露しつつ、淑女たちにエスコート(お姫様抱っこ体験)を提供しなさい。参加費は一人銅貨五枚とします」
「おおっ!? 女の人と触れ合えるんですか!?」
騎士たちの目が輝く。
「ええ。ただし、マナーは徹底してもらいます。リップクリームで唇を潤し、ローズの香りを漂わせ、紳士的に振る舞うこと。……できますか?」
「やります! やらせてください!」
「よろしい。売り上げは全額、騎士団の活動費(および横領分の補填)に充てます。……さあ、立って! 今すぐ笑顔の練習(スマイルトレーニング)を始めますよ!」
「イエッサー! マダム!」
騎士たちがキビキビと動き出した。
先ほどまでの陰鬱な空気は消え、謎のやる気に満ち溢れている。
その様子を見ていたジルベール様が、呆然と呟いた。
「……お前、猛獣使いの才能もあるんじゃないか?」
「単純な生き物ほど、扱いやすいんですよ。餌(モテる可能性)をぶら下げれば、馬車馬のように働きますから」
私は手帳に『新規事業:筋肉アイドルユニット結成』とメモしながら答えた。
「……怖い女だ」
ジルベール様は苦笑し、それから少しだけ安堵したように息をついた。
「だが、助かった。あいつらを斬らずに済んだ」
「貴重な労働力(リソース)ですからね。損耗させるわけにはいきません」
私はツンと澄まして、出口へと歩き出した。
「さあ、戻りますよ閣下。次は……王都からの『本命』の攻撃に備えるための、防衛予算の見直しです」
「本命?」
「ええ。あのアホ王子が、手紙を燃やされたくらいで引き下がるとは思えませんから」
私の予感は的中することになる。
騎士団の「乙女化」騒動が落ち着いた頃、王都から本当の「嵐」が近づいていたのだ。
16
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
婚約破棄されたので契約を終了しただけですが? ~王国が崩壊したのは私のせいではありません~
しおしお
恋愛
王立学園の卒業舞踏会。
王太子レオナードは突然、婚約者である公爵令嬢アデリーナとの婚約破棄を宣言する。
隣に立つのは、涙を流す義妹ミレイナ。
「お姉様に虐げられてきました」と訴える彼女の言葉を、貴族たちは信じてしまう。
悪女として断罪され、追放を宣告されるアデリーナ。
だが彼女は怒りも悲しみも見せず、ただ静かに微笑んだ。
「承知いたしました。では――契約を終了いたします」
その一言が、すべての始まりだった。
公爵家による融資、貿易、軍需支援。
王国を支えていたすべてが、静かに停止する。
財務は崩壊し、軍は止まり、商人は離反。
王都は混乱に包まれていく。
やがて明らかになる義妹の嘘。
そして王太子の責任。
すべてが暴かれたとき、二人を待っていたのは――
完全な破滅だった。
一方アデリーナは、隣国で静かな紅茶の時間を過ごしていた。
これは、
婚約破棄された公爵令嬢が“何もしなかった”ことで始まる、
王国崩壊と地獄のざまぁの物語。
――その報告書を、彼女が読むことは一度もなかった。
夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。
だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。
失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。
どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。
「悪女に、遠慮はいらない」
そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。
「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。
王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」
愛も、誇りも奪われたなら──
今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。
裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス!
⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
投資の天才”を名乗る臣民たちよ。 その全財産、確かに受け取った。 我が民のために活かそう』 〜虚飾を砕く女王の経済鉄槌〜
しおしお
恋愛
バブルに沸くアルビオン王国。
「エルドラド株」を持たぬ者は時代遅れ――
そう嘲笑いながら、実体のない海外権益へ全財産を注ぎ込む貴族たち。
自らを“投資の天才”と称し、増税に苦しむ民を見下す日々。
若き女王リリアーナは、その狂騒を静かに見つめていた。
やがて始まる王室監査。
暴かれる虚偽契約。
崩れ落ちる担保。
連鎖する破綻。
昨日まで「時代の勝者」を気取っていた特権階級は、一夜にして無一文へ。
泣きつく彼らに、女王はただ微笑む。
――“皆様の尊いご投資、確かに受け取りましたわ”
没収された富は国庫へ。
再配分された資源は民へ。
虚飾を砕き、制度を再設計し、王国を立て直す。
これは復讐譚ではない。
清算と再建の物語。
泡沫の王国に、女王の鉄槌が下される。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる