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「……騒々しい。余の城を市場(バザール)にするつもりか」
国王陛下の低い声が、広間に重く響いた。
ジェラルド王子は、救世主が現れたと言わんばかりに、床を這って王の足元にすがりついた。
「ち、父上ぇぇぇ! 良かった、来てくださって! こいつらが! この無礼者たちが、私を殺そうと……!」
「……黙れ」
「えっ?」
バシンッ!!
乾いた音が響いた。
国王陛下が、手にしていた扇子で、ジェラルド王子の頭をひっぱたいたのだ。
「痛っ!?」
「この大馬鹿者め。……余の顔に泥を塗るのもいい加減にせよ」
国王陛下は、虫でも見るような目で息子を見下ろした。
「お前の浪費癖については、以前から報告を受けていた。だが、まさか……元婚約者に借金を肩代わりさせ、あまつさえ逆ギレして剣を向けるとは。……王族の恥晒しめ」
「そ、そんな……! で、でも、悪いのはリーリンで……!」
「まだ言うか」
国王陛下は冷たく言い放つと、視線を私たちに向けた。
「……久しぶりだな、リーリン嬢。そして、オルレアン辺境伯」
「御前失礼いたします、陛下」
私はスカートをつまんで礼をした。ジルベール様も、不服そうながらも剣を納め、軽く頭を下げる。
「して、リーリン嬢よ。……派手にやってくれたな」
国王陛下が、呆れたように会場を見渡した。
気絶から目覚めかけている近衛騎士、筋肉ポーズで静止しているオルレアン騎士団、そして青ざめる貴族たち。
「王家の祝賀パーティを、債権回収の修羅場に変えるとは。……不敬罪で投獄されても文句は言えんぞ?」
「あら、心外ですわ陛下」
私はすっくと顔を上げた。
「私は『王家の信用』を守るために動いたのです」
「ほう? 信用を?」
「ええ。もし、このままジェラルド殿下の借金が放置されれば、市井の商人たちは王家を見限り、物流は停滞し、経済恐慌が起きていたでしょう。私はそれを未然に防ぐため、あえて悪役となって膿を出したのです」
私はニッコリと笑った。
「感謝状とまでは言いませんが、危機管理コンサルティング料を請求したいくらいです」
「……くくっ」
国王陛下の喉が鳴った。
「言うようになったな。かつては王子の後ろでニコニコしているだけの可愛げのない人形だと思っていたが……」
王の目が、鋭く光る。
「……実は、そなたが送ってきた『帳簿』は見ていた」
「帳簿?」
ジェラルド様がポカンとする。
「リーリン嬢が辺境へ去る際、王宮の経理部に送りつけていったアレだ。『ジェラルド殿下・無駄遣い全記録(証拠レシート付き)』とな」
「えっ!? あ、あの時、全部置いていったの!?」
ジェラルド様が私を見る。
「当然です。引継ぎ資料を残すのは社会人の常識ですから」
私は涼しい顔で答えた。
「陛下。ご覧になったのなら話が早いですわ。……私の計算に、間違いはありましたか?」
「……いや。一円の誤差もなかった。完璧すぎて、経理大臣が『彼女を財務大臣にしたい』と泣いていたほどだ」
国王陛下はため息をついた。
「ジェラルド。お前の負債は、余の想像を遥かに超えていた。……これ以上、国庫からお前の尻拭いをするわけにはいかん」
「そ、そんな……! じゃあ、私はどうなるのですか!?」
「お前の王位継承権を、当面の間『凍結』する」
「と、凍結ぅぅぅ!?」
ジェラルド様が絶叫する。
「さらに、お前の私室にある美術品、衣装、馬……すべて売却し、返済に充てる。それでも足りない分は……」
王は冷酷に告げた。
「身体で払え」
「えっ?」
「北の鉱山で労働力が不足しているそうだ。そこでツルハシを振るい、日銭を稼いで返済せよ。……『真実の愛』とやらがあるなら、その女も一緒にな」
王の視線が、ミナに向けられた。
ミナはガタガタと震えながら、後ずさっていた。
「い、嫌ですぅ! 私、鉱山なんて……爪が割れちゃうぅ!」
「あら、ミナ様。愛し合っているのでしょう? 二人で汗を流して借金を返す……美しい愛の物語(ストーリー)じゃありませんか」
私が煽ると、ミナはキッと私を睨み、そして信じられない行動に出た。
「し、知らないっ! 私、関係ないもん!」
「ミナ……?」
「ジェラルド様が勝手にプレゼントしてきただけじゃない! 私は頼んでないわ! 借金なんて知らない! 私、帰る!」
ミナはドレスの裾を翻し、脱兎のごとく出口へ走った。
「あ、待てミナ! 私を一人にするな!」
ジェラルド様が手を伸ばすが、ミナは振り返りもしない。
「衛兵。捕らえよ」
王が指を振る。
「きゃああっ!?」
出口で待ち構えていたバルガス団長(筋肉)が、逃げるミナを片手でひょいと捕獲した。
「離してぇ! 私は被害者なのぉ!」
「往生際が悪いですね」
私は電卓を弾いた。
「ミナ様。あなたにも『連帯保証人』としての責任があります。受け取ったプレゼントの総額、きっちり労働で返していただきますからね」
「いやぁぁぁぁ!!」
ミナの悲鳴が遠ざかっていく。
ジェラルド様は、愛する(はずの)女にあっさり裏切られ、魂が抜けたように真っ白になっていた。
「……さて」
邪魔者が片付いたところで、国王陛下が私に向き直った。
「これで満足か、リーリン嬢」
「概ね満足ですが、一つだけ」
私はスタスタと王の前に歩み寄り、一通の請求書を差し出した。
「今回の王都への出張旅費、およびドレス代、精神的苦痛への慰謝料。……こちら、王家負担でお願いしますね」
「……は?」
周囲の貴族たちが息を呑む。国王に請求書を突きつける令嬢など、前代未聞だ。
「お前……余からも取る気か?」
「強制的に呼び出したのはそちらです。『違約金一億枚』などという脅し文句を使ったのですから、相応の対価(リスク)は払っていただきます」
私は一歩も引かなかった。
国王陛下と、睨み合いになる。
数秒の沈黙の後。
「……はっ、はははは!」
王が豪快に笑い出した。
「面白い! 実に面白い! やはり、ジェラルドにはもったいない女だ!」
王は涙を拭いながら言った。
「良かろう。その請求書、財務省に回しておけ。全額支払ってやる」
「ありがとうございます。お支払いは現金一括で」
「ただし!」
王は人差し指を立てた。
「条件がある」
「……なんでしょう? 値切り交渉なら受け付けませんが」
「値切りはせん。その代わり……余の『悩み』を一つ解決してくれ」
「悩み?」
「うむ。実は、王国の東方にある港町で、貿易摩擦の問題が起きていてな。……お前のその『交渉術』と『計算力』で、解決してきてほしいのだ」
「……は?」
私は眉をひそめた。
「それは国政の問題でしょう? なぜ一介の辺境伯夫人が……」
「報酬は弾むぞ? 成功報酬で、港の関税収入の一割をやろう」
ピクッ。
私の耳が動いた。
「……一割、ですか」
「期間は五年。どうだ、悪い話ではあるまい?」
(港町の関税収入……それは年間で数億単位の利益が見込める……!)
私の脳内で、そろばんが弾け飛ぶほどの計算が始まった。
「……乗りました」
私は即答した。
「ただし、私の本業は辺境伯領の経営です。あくまで『外部顧問』としての契約ですよ?」
「構わん。お前の名刺があれば、大抵の相手はビビって契約するだろうからな」
王はニヤリと笑い、それからジルベール様を見た。
「……オルレアン卿よ。苦労するな、こんな銭ゲバを妻にして」
「……ええ、まあ」
ジルベール様は苦笑し、私の肩を抱いた。
「ですが、退屈はしませんよ。世界一、刺激的な女ですから」
「ふん、熱いことだ」
王は手を振った。
「下がってよい。……ああ、それと」
王は小声で付け加えた。
「ジェラルドのことは……まあ、少しだけ手加減してやってくれ。あれでも余の息子なのだ」
「善処します(約束はしませんが)」
私はカーテシーをして下がった。
こうして、王都決戦は私の完全勝利で幕を閉じた。
……はずだった。
帰り道、馬車の中でジルベール様が言った一言を聞くまでは。
「……なあ、リーリン」
「なんですか、閣下。ボーナスの使い道なら、もう決めてありますよ」
「いや、そうじゃなくて」
彼は真剣な顔で私を見た。
「さっき王が言っていた『港町』だが……あそこは今、海賊が出ると噂の場所だぞ」
「……はい?」
「しかも、ただの海賊じゃない。『幽霊船』が出るらしい」
「…………」
私は固まった。
「幽霊、ですか?」
「ああ。物理攻撃が効かない相手だ。……計算で除霊できるか?」
私は魔導計算機を握りしめた。
「……幽霊にも『維持コスト』があるはずです。エネルギー保存の法則に従って、成仏(清算)させてやりますよ!」
新たなビジネス(トラブル)の予感に、私は武者震い……ではなく、利益への期待で震えるのだった。
国王陛下の低い声が、広間に重く響いた。
ジェラルド王子は、救世主が現れたと言わんばかりに、床を這って王の足元にすがりついた。
「ち、父上ぇぇぇ! 良かった、来てくださって! こいつらが! この無礼者たちが、私を殺そうと……!」
「……黙れ」
「えっ?」
バシンッ!!
乾いた音が響いた。
国王陛下が、手にしていた扇子で、ジェラルド王子の頭をひっぱたいたのだ。
「痛っ!?」
「この大馬鹿者め。……余の顔に泥を塗るのもいい加減にせよ」
国王陛下は、虫でも見るような目で息子を見下ろした。
「お前の浪費癖については、以前から報告を受けていた。だが、まさか……元婚約者に借金を肩代わりさせ、あまつさえ逆ギレして剣を向けるとは。……王族の恥晒しめ」
「そ、そんな……! で、でも、悪いのはリーリンで……!」
「まだ言うか」
国王陛下は冷たく言い放つと、視線を私たちに向けた。
「……久しぶりだな、リーリン嬢。そして、オルレアン辺境伯」
「御前失礼いたします、陛下」
私はスカートをつまんで礼をした。ジルベール様も、不服そうながらも剣を納め、軽く頭を下げる。
「して、リーリン嬢よ。……派手にやってくれたな」
国王陛下が、呆れたように会場を見渡した。
気絶から目覚めかけている近衛騎士、筋肉ポーズで静止しているオルレアン騎士団、そして青ざめる貴族たち。
「王家の祝賀パーティを、債権回収の修羅場に変えるとは。……不敬罪で投獄されても文句は言えんぞ?」
「あら、心外ですわ陛下」
私はすっくと顔を上げた。
「私は『王家の信用』を守るために動いたのです」
「ほう? 信用を?」
「ええ。もし、このままジェラルド殿下の借金が放置されれば、市井の商人たちは王家を見限り、物流は停滞し、経済恐慌が起きていたでしょう。私はそれを未然に防ぐため、あえて悪役となって膿を出したのです」
私はニッコリと笑った。
「感謝状とまでは言いませんが、危機管理コンサルティング料を請求したいくらいです」
「……くくっ」
国王陛下の喉が鳴った。
「言うようになったな。かつては王子の後ろでニコニコしているだけの可愛げのない人形だと思っていたが……」
王の目が、鋭く光る。
「……実は、そなたが送ってきた『帳簿』は見ていた」
「帳簿?」
ジェラルド様がポカンとする。
「リーリン嬢が辺境へ去る際、王宮の経理部に送りつけていったアレだ。『ジェラルド殿下・無駄遣い全記録(証拠レシート付き)』とな」
「えっ!? あ、あの時、全部置いていったの!?」
ジェラルド様が私を見る。
「当然です。引継ぎ資料を残すのは社会人の常識ですから」
私は涼しい顔で答えた。
「陛下。ご覧になったのなら話が早いですわ。……私の計算に、間違いはありましたか?」
「……いや。一円の誤差もなかった。完璧すぎて、経理大臣が『彼女を財務大臣にしたい』と泣いていたほどだ」
国王陛下はため息をついた。
「ジェラルド。お前の負債は、余の想像を遥かに超えていた。……これ以上、国庫からお前の尻拭いをするわけにはいかん」
「そ、そんな……! じゃあ、私はどうなるのですか!?」
「お前の王位継承権を、当面の間『凍結』する」
「と、凍結ぅぅぅ!?」
ジェラルド様が絶叫する。
「さらに、お前の私室にある美術品、衣装、馬……すべて売却し、返済に充てる。それでも足りない分は……」
王は冷酷に告げた。
「身体で払え」
「えっ?」
「北の鉱山で労働力が不足しているそうだ。そこでツルハシを振るい、日銭を稼いで返済せよ。……『真実の愛』とやらがあるなら、その女も一緒にな」
王の視線が、ミナに向けられた。
ミナはガタガタと震えながら、後ずさっていた。
「い、嫌ですぅ! 私、鉱山なんて……爪が割れちゃうぅ!」
「あら、ミナ様。愛し合っているのでしょう? 二人で汗を流して借金を返す……美しい愛の物語(ストーリー)じゃありませんか」
私が煽ると、ミナはキッと私を睨み、そして信じられない行動に出た。
「し、知らないっ! 私、関係ないもん!」
「ミナ……?」
「ジェラルド様が勝手にプレゼントしてきただけじゃない! 私は頼んでないわ! 借金なんて知らない! 私、帰る!」
ミナはドレスの裾を翻し、脱兎のごとく出口へ走った。
「あ、待てミナ! 私を一人にするな!」
ジェラルド様が手を伸ばすが、ミナは振り返りもしない。
「衛兵。捕らえよ」
王が指を振る。
「きゃああっ!?」
出口で待ち構えていたバルガス団長(筋肉)が、逃げるミナを片手でひょいと捕獲した。
「離してぇ! 私は被害者なのぉ!」
「往生際が悪いですね」
私は電卓を弾いた。
「ミナ様。あなたにも『連帯保証人』としての責任があります。受け取ったプレゼントの総額、きっちり労働で返していただきますからね」
「いやぁぁぁぁ!!」
ミナの悲鳴が遠ざかっていく。
ジェラルド様は、愛する(はずの)女にあっさり裏切られ、魂が抜けたように真っ白になっていた。
「……さて」
邪魔者が片付いたところで、国王陛下が私に向き直った。
「これで満足か、リーリン嬢」
「概ね満足ですが、一つだけ」
私はスタスタと王の前に歩み寄り、一通の請求書を差し出した。
「今回の王都への出張旅費、およびドレス代、精神的苦痛への慰謝料。……こちら、王家負担でお願いしますね」
「……は?」
周囲の貴族たちが息を呑む。国王に請求書を突きつける令嬢など、前代未聞だ。
「お前……余からも取る気か?」
「強制的に呼び出したのはそちらです。『違約金一億枚』などという脅し文句を使ったのですから、相応の対価(リスク)は払っていただきます」
私は一歩も引かなかった。
国王陛下と、睨み合いになる。
数秒の沈黙の後。
「……はっ、はははは!」
王が豪快に笑い出した。
「面白い! 実に面白い! やはり、ジェラルドにはもったいない女だ!」
王は涙を拭いながら言った。
「良かろう。その請求書、財務省に回しておけ。全額支払ってやる」
「ありがとうございます。お支払いは現金一括で」
「ただし!」
王は人差し指を立てた。
「条件がある」
「……なんでしょう? 値切り交渉なら受け付けませんが」
「値切りはせん。その代わり……余の『悩み』を一つ解決してくれ」
「悩み?」
「うむ。実は、王国の東方にある港町で、貿易摩擦の問題が起きていてな。……お前のその『交渉術』と『計算力』で、解決してきてほしいのだ」
「……は?」
私は眉をひそめた。
「それは国政の問題でしょう? なぜ一介の辺境伯夫人が……」
「報酬は弾むぞ? 成功報酬で、港の関税収入の一割をやろう」
ピクッ。
私の耳が動いた。
「……一割、ですか」
「期間は五年。どうだ、悪い話ではあるまい?」
(港町の関税収入……それは年間で数億単位の利益が見込める……!)
私の脳内で、そろばんが弾け飛ぶほどの計算が始まった。
「……乗りました」
私は即答した。
「ただし、私の本業は辺境伯領の経営です。あくまで『外部顧問』としての契約ですよ?」
「構わん。お前の名刺があれば、大抵の相手はビビって契約するだろうからな」
王はニヤリと笑い、それからジルベール様を見た。
「……オルレアン卿よ。苦労するな、こんな銭ゲバを妻にして」
「……ええ、まあ」
ジルベール様は苦笑し、私の肩を抱いた。
「ですが、退屈はしませんよ。世界一、刺激的な女ですから」
「ふん、熱いことだ」
王は手を振った。
「下がってよい。……ああ、それと」
王は小声で付け加えた。
「ジェラルドのことは……まあ、少しだけ手加減してやってくれ。あれでも余の息子なのだ」
「善処します(約束はしませんが)」
私はカーテシーをして下がった。
こうして、王都決戦は私の完全勝利で幕を閉じた。
……はずだった。
帰り道、馬車の中でジルベール様が言った一言を聞くまでは。
「……なあ、リーリン」
「なんですか、閣下。ボーナスの使い道なら、もう決めてありますよ」
「いや、そうじゃなくて」
彼は真剣な顔で私を見た。
「さっき王が言っていた『港町』だが……あそこは今、海賊が出ると噂の場所だぞ」
「……はい?」
「しかも、ただの海賊じゃない。『幽霊船』が出るらしい」
「…………」
私は固まった。
「幽霊、ですか?」
「ああ。物理攻撃が効かない相手だ。……計算で除霊できるか?」
私は魔導計算機を握りしめた。
「……幽霊にも『維持コスト』があるはずです。エネルギー保存の法則に従って、成仏(清算)させてやりますよ!」
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