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「……見えてきましたね」
数日間の馬車の旅を終え、窓の外には王都の城壁が見えてきた。
「ええ。長旅だった」
向かいの席に座るジルベール様が、短く答える。
私たちはポルト・ロッサでの任務を終え、再び王都へと戻ってきた。
目的は一つ。今回の騒動の黒幕、『スネーク商会』の本拠地を叩くことだ。
「資料によれば、スネーク商会は王都の裏通りに『古美術商』としての表の顔を持っています。そこで不正な資金洗浄(マネーロンダリング)を行っている証拠も、この通り」
私は膝の上に広げた書類――海賊船長から吐かせた情報と、独自に収集したデータを突き合わせたものを指差した。
「脱税、密輸、反社会勢力への利益供与……。役満ですね。王都警備隊と国税局を同時に送り込めば、彼らは社会的にも経済的にも抹殺(デリート)できます」
「……お前は、本当に容赦がないな」
ジルベール様が苦笑する。
「当然です。私の『平穏な老後』を脅かした罪は重いのです。……さて、到着まであと三十分。今のうちに作戦の最終確認を……」
私が次の書類を手に取ろうとした、その時だった。
バサッ。
ジルベール様の手が伸びてきて、私の手から書類を取り上げた。
「あ……? 何をするのですか、閣下。業務妨害ですよ」
「休憩だ。……少し、話をしよう」
彼は書類を脇に置き、真剣な眼差しで私を見据えた。
狭い馬車の中。逃げ場はない。
「……なんでしょう? ボーナスの査定なら、今回の件が片付いてからと言いましたよね?」
私はわざと視線を逸らして、窓の外を見た。
なんとなく、予感がしていたからだ。
港町での海デート(未遂)以来、彼との距離感が妙に近い。そして、今の彼の瞳には、いつもの「殺気」ではなく、もっと厄介な「熱」が宿っている。
「金の話じゃない」
ジルベール様が、私の手を取った。
「……リーリン。俺は、お前に嘘をつきたくない」
「は、はい」
「浜辺で言ったことだ。『愛に生きる投資物件』……あれは、勢いで言ったわけじゃない」
「……えっ」
私は思わず彼を見た。
彼は少し顔を赤らめながらも、視線を逸らさずに続けた。
「俺は、お前が好きだ」
ストレートすぎる直球。
変化球も駆け引きもない、剛速球がど真ん中に投げ込まれた。
「……っ」
私は言葉を失った。
脳内のスーパーコンピューターがフリーズする。
『計算不能』『想定外のエラー』『心拍数が異常値を検出』
「お前の、金に汚いところも、口が悪いところも、意外と面倒見が良いところも……全部含めて、俺には必要なんだ」
彼の手が、私の指に絡まる。
「契約上の『妻』じゃなくていい。ビジネスパートナーでも足りない。……俺の人生の、共同経営者(パートナー)になってくれないか」
「……共同、経営者……」
私はその単語を反芻した。
なんて、私好みのプロポーズだろう。
「……条件を確認させてください」
私は震える声で言った。どうにか理性を保とうと必死だった。
「契約期間は?」
「死ぬまで。……いや、死んでからもだ」
「報酬は?」
「俺の全て。愛も、金も、身体も、全部お前の好きにしていい」
「……解約条件は?」
「ない。俺の方から手放すつもりはないからな」
ジルベール様が、少し悪戯っぽく笑った。
「……かなり、重い契約内容(不利な条件)だぞ? それでも受けてくれるか?」
私は彼を見つめ返した。
不器用で、乱暴で、でも誰よりも真っ直ぐな、私の魔王様。
彼と一緒にいると、計算が狂う。効率が悪くなる。
でも。
一人で完璧な計算をしている時よりも、ずっと……心が満たされる。
「……ふふっ」
私は小さく笑い、彼の手を握り返した。
「……損益計算書(P/L)を作るまでもありませんね」
「え?」
「受諾します、閣下。……いいえ、ジルベール」
私が名前を呼ぶと、彼の目が大きく見開かれた。
「貴方は優良物件ですから。ここで手放したら、投資家としての名折れです。……謹んで、永久契約を結ばせていただきます」
「リーリン……!」
ジルベール様が、嬉しそうに顔を綻ばせた。
そして、引き寄せられるように、私たちの唇が重なった。
馬車がガタンと揺れる。
でも、そんなことは気にならなかった。
彼の唇は温かく、少しだけ甘い味がした(多分、朝食のコーヒーのせいだ)。
長い、長い口づけの後。
私たちは額を合わせ、お互いの顔を見て笑ってしまった。
「……これで、名実ともに『俺の女』だな」
「ええ。そして貴方は『私の資産』です。……傷一つつけさせませんからね」
「頼もしい限りだ」
甘い時間は、馬車が停止する音で終わりを告げた。
「到着しました、お二人とも!」
御者台から、トニオ(なぜか港町からついてきて、御者に転職した)の声が響く。
「王都の裏通り、『スネーク商会』の前ですぜ!」
「……よし」
ジルベール様が表情を引き締めた。
「行くぞ、リーリン。俺たちの最初の共同作業だ」
「ええ。愛の力で……敵を粉砕(および資産没収)しましょう!」
◇
王都の路地裏にある、古びた石造りの建物。
看板には『骨董品・スネーク』とある。
一見するとただの店だが、私の目は誤魔化せない。入り口の警備体制、窓の鉄格子、そして漂ってくる微かな火薬の匂い。
「ここですね」
「どうする? 正面突破か?」
「いえ。まずは法的手続き(あいさつ)からです」
私は建物のドアを蹴り飛ばした。
ドガァァァン!!
「たのもー!! 国税局査察部(自称)です! 帳簿を見せなさい!」
「な、なんだぁ!?」
店の中にいた強面の男たちが、驚いて飛び出してくる。
「お、お前らは……!」
「あら、先日は海でどうも。お仲間は全員、魚の餌になりましたよ」
私はニッコリと笑った。
「さて、あなた方にも選択肢を与えましょう。A:大人しく投降して、隠し財産を全て吐き出す。B:私の夫(予定)にボコボコにされてから、隠し財産を全て吐き出す」
私は後ろに控える魔王様を親指で指した。
ジルベール様は、指の関節をポキポキと鳴らしながら、最高に凶悪な笑顔を浮かべている。
「……どっちにしても、財産は没収なんですね?」
男の一人が震える声で聞く。
「当然です。さあ、選んでください(Choose)!」
「や、やっちまえぇぇ!」
男たちが武器を抜いて襲いかかってくる。どうやらBを選んだようだ。
「交渉決裂だ。……リーリン、下がっていろ」
ジルベール様が前に出る。
そこから先は、一方的な蹂躙劇だった。
「ぐわぁっ!」
「ひでぶっ!」
狭い店内で、ジルベール様が無双する。高価そうな壺が割れ、棚が倒れるが、私は気にしない。どうせ没収する財産だ。
数分後。
店内は静かになった。
男たちは全員伸びており、私たちは店の奥にある隠し扉の前に立っていた。
「この奥ですね……。帳簿と、黒幕がいるのは」
私は隠し扉の鍵を、ヘアピン一本で解除した(ピッキングスキルも嗜んでいる)。
ギィィ……と扉が開く。
そこにいたのは、豪華な執務机に座り、青ざめた顔でこちらを見ている、一人の小男だった。
「お、お前たちは……!」
「初めまして、スネーク商会の会長さん」
私は電卓を片手に、ゆっくりと彼に歩み寄った。
「随分と派手に稼いでいるようですね。……さあ、精算の時間ですよ」
私の背後には、返り血(に見えるトマトジュース)を浴びた魔王様。
「ひ、ひぃぃぃ……! 助けてくれぇぇ! 金なら出す! いくらでも出すからぁ!」
会長が泣き叫ぶ。
「いくらでも? 言いましたね?」
私はチャリーンと脳内でレジを鳴らした。
「では、全財産と……今後、二度と武器商人をしないという『誓約書』にサインしていただきましょうか。……血判でね」
こうして。
私たちの愛の共同作業(悪の組織壊滅)は、大成功を収めたのだった。
数日間の馬車の旅を終え、窓の外には王都の城壁が見えてきた。
「ええ。長旅だった」
向かいの席に座るジルベール様が、短く答える。
私たちはポルト・ロッサでの任務を終え、再び王都へと戻ってきた。
目的は一つ。今回の騒動の黒幕、『スネーク商会』の本拠地を叩くことだ。
「資料によれば、スネーク商会は王都の裏通りに『古美術商』としての表の顔を持っています。そこで不正な資金洗浄(マネーロンダリング)を行っている証拠も、この通り」
私は膝の上に広げた書類――海賊船長から吐かせた情報と、独自に収集したデータを突き合わせたものを指差した。
「脱税、密輸、反社会勢力への利益供与……。役満ですね。王都警備隊と国税局を同時に送り込めば、彼らは社会的にも経済的にも抹殺(デリート)できます」
「……お前は、本当に容赦がないな」
ジルベール様が苦笑する。
「当然です。私の『平穏な老後』を脅かした罪は重いのです。……さて、到着まであと三十分。今のうちに作戦の最終確認を……」
私が次の書類を手に取ろうとした、その時だった。
バサッ。
ジルベール様の手が伸びてきて、私の手から書類を取り上げた。
「あ……? 何をするのですか、閣下。業務妨害ですよ」
「休憩だ。……少し、話をしよう」
彼は書類を脇に置き、真剣な眼差しで私を見据えた。
狭い馬車の中。逃げ場はない。
「……なんでしょう? ボーナスの査定なら、今回の件が片付いてからと言いましたよね?」
私はわざと視線を逸らして、窓の外を見た。
なんとなく、予感がしていたからだ。
港町での海デート(未遂)以来、彼との距離感が妙に近い。そして、今の彼の瞳には、いつもの「殺気」ではなく、もっと厄介な「熱」が宿っている。
「金の話じゃない」
ジルベール様が、私の手を取った。
「……リーリン。俺は、お前に嘘をつきたくない」
「は、はい」
「浜辺で言ったことだ。『愛に生きる投資物件』……あれは、勢いで言ったわけじゃない」
「……えっ」
私は思わず彼を見た。
彼は少し顔を赤らめながらも、視線を逸らさずに続けた。
「俺は、お前が好きだ」
ストレートすぎる直球。
変化球も駆け引きもない、剛速球がど真ん中に投げ込まれた。
「……っ」
私は言葉を失った。
脳内のスーパーコンピューターがフリーズする。
『計算不能』『想定外のエラー』『心拍数が異常値を検出』
「お前の、金に汚いところも、口が悪いところも、意外と面倒見が良いところも……全部含めて、俺には必要なんだ」
彼の手が、私の指に絡まる。
「契約上の『妻』じゃなくていい。ビジネスパートナーでも足りない。……俺の人生の、共同経営者(パートナー)になってくれないか」
「……共同、経営者……」
私はその単語を反芻した。
なんて、私好みのプロポーズだろう。
「……条件を確認させてください」
私は震える声で言った。どうにか理性を保とうと必死だった。
「契約期間は?」
「死ぬまで。……いや、死んでからもだ」
「報酬は?」
「俺の全て。愛も、金も、身体も、全部お前の好きにしていい」
「……解約条件は?」
「ない。俺の方から手放すつもりはないからな」
ジルベール様が、少し悪戯っぽく笑った。
「……かなり、重い契約内容(不利な条件)だぞ? それでも受けてくれるか?」
私は彼を見つめ返した。
不器用で、乱暴で、でも誰よりも真っ直ぐな、私の魔王様。
彼と一緒にいると、計算が狂う。効率が悪くなる。
でも。
一人で完璧な計算をしている時よりも、ずっと……心が満たされる。
「……ふふっ」
私は小さく笑い、彼の手を握り返した。
「……損益計算書(P/L)を作るまでもありませんね」
「え?」
「受諾します、閣下。……いいえ、ジルベール」
私が名前を呼ぶと、彼の目が大きく見開かれた。
「貴方は優良物件ですから。ここで手放したら、投資家としての名折れです。……謹んで、永久契約を結ばせていただきます」
「リーリン……!」
ジルベール様が、嬉しそうに顔を綻ばせた。
そして、引き寄せられるように、私たちの唇が重なった。
馬車がガタンと揺れる。
でも、そんなことは気にならなかった。
彼の唇は温かく、少しだけ甘い味がした(多分、朝食のコーヒーのせいだ)。
長い、長い口づけの後。
私たちは額を合わせ、お互いの顔を見て笑ってしまった。
「……これで、名実ともに『俺の女』だな」
「ええ。そして貴方は『私の資産』です。……傷一つつけさせませんからね」
「頼もしい限りだ」
甘い時間は、馬車が停止する音で終わりを告げた。
「到着しました、お二人とも!」
御者台から、トニオ(なぜか港町からついてきて、御者に転職した)の声が響く。
「王都の裏通り、『スネーク商会』の前ですぜ!」
「……よし」
ジルベール様が表情を引き締めた。
「行くぞ、リーリン。俺たちの最初の共同作業だ」
「ええ。愛の力で……敵を粉砕(および資産没収)しましょう!」
◇
王都の路地裏にある、古びた石造りの建物。
看板には『骨董品・スネーク』とある。
一見するとただの店だが、私の目は誤魔化せない。入り口の警備体制、窓の鉄格子、そして漂ってくる微かな火薬の匂い。
「ここですね」
「どうする? 正面突破か?」
「いえ。まずは法的手続き(あいさつ)からです」
私は建物のドアを蹴り飛ばした。
ドガァァァン!!
「たのもー!! 国税局査察部(自称)です! 帳簿を見せなさい!」
「な、なんだぁ!?」
店の中にいた強面の男たちが、驚いて飛び出してくる。
「お、お前らは……!」
「あら、先日は海でどうも。お仲間は全員、魚の餌になりましたよ」
私はニッコリと笑った。
「さて、あなた方にも選択肢を与えましょう。A:大人しく投降して、隠し財産を全て吐き出す。B:私の夫(予定)にボコボコにされてから、隠し財産を全て吐き出す」
私は後ろに控える魔王様を親指で指した。
ジルベール様は、指の関節をポキポキと鳴らしながら、最高に凶悪な笑顔を浮かべている。
「……どっちにしても、財産は没収なんですね?」
男の一人が震える声で聞く。
「当然です。さあ、選んでください(Choose)!」
「や、やっちまえぇぇ!」
男たちが武器を抜いて襲いかかってくる。どうやらBを選んだようだ。
「交渉決裂だ。……リーリン、下がっていろ」
ジルベール様が前に出る。
そこから先は、一方的な蹂躙劇だった。
「ぐわぁっ!」
「ひでぶっ!」
狭い店内で、ジルベール様が無双する。高価そうな壺が割れ、棚が倒れるが、私は気にしない。どうせ没収する財産だ。
数分後。
店内は静かになった。
男たちは全員伸びており、私たちは店の奥にある隠し扉の前に立っていた。
「この奥ですね……。帳簿と、黒幕がいるのは」
私は隠し扉の鍵を、ヘアピン一本で解除した(ピッキングスキルも嗜んでいる)。
ギィィ……と扉が開く。
そこにいたのは、豪華な執務机に座り、青ざめた顔でこちらを見ている、一人の小男だった。
「お、お前たちは……!」
「初めまして、スネーク商会の会長さん」
私は電卓を片手に、ゆっくりと彼に歩み寄った。
「随分と派手に稼いでいるようですね。……さあ、精算の時間ですよ」
私の背後には、返り血(に見えるトマトジュース)を浴びた魔王様。
「ひ、ひぃぃぃ……! 助けてくれぇぇ! 金なら出す! いくらでも出すからぁ!」
会長が泣き叫ぶ。
「いくらでも? 言いましたね?」
私はチャリーンと脳内でレジを鳴らした。
「では、全財産と……今後、二度と武器商人をしないという『誓約書』にサインしていただきましょうか。……血判でね」
こうして。
私たちの愛の共同作業(悪の組織壊滅)は、大成功を収めたのだった。
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