「婚約破棄だ!二度と顔を見せるな!」と言われたので。

夏乃みのり

文字の大きさ
19 / 28

19

しおりを挟む
「本日の業務、終了です。請求書は国王陛下へ回しておいてください」


深夜の王宮。

私は裏門の通用口で、衛兵に軽く手を振りました。

今日も今日とて、王宮の財政再建(という名のコストカットと掃除監督)に精を出しました。

時給換算で金貨十二枚。

悪くない稼ぎです。


「クラウス様は会議が長引いているようですし、先に馬車で待っていましょうか」


私は一人、夜道を歩き出しました。

迎えの馬車が待つ大通りまでは、少し距離があります。

月明かりだけが頼りの暗い道。

普通なら「怖い」と感じる場面かもしれません。

しかし、私の頭の中は「明日の株価変動予測」で占められているため、恐怖を感じるスペースがありませんでした。


その時です。


ガサッ!


植え込みが揺れました。


「……猫でしょうか? 経費削減のため、餌やりは禁止されていますよ」


私が声をかけた瞬間。

黒い影が数人、飛び出してきました。


「いたぞ! メロメ・ヴァンダルだ!」

「袋を被せろ!」

「手足を縛れ!」


「むぐっ!?」


視界が真っ暗になり、荒っぽい手つきで拘束されました。

抵抗する間もなく、私は担ぎ上げられ、どこかへ連れ去られていきます。


(……誘拐? この私が?)


袋の中で、私は冷静に状況分析を開始しました。

1.  犯人は複数名(足音からして四~五人)。
2.  手際が悪い(縛り方が緩いし、私のヒールが犯人の脇腹に刺さっている)。
3.  移動手段は徒歩(馬車を用意する資金がない?)。


「……ふむ。低予算の犯行ですね」


私は小さく呟きました。


***


「ここなら見つかるまい」

「さあ、座れ!」


ドサッ、と椅子に座らされ、頭の袋が取られました。

眩しい光に目を細めます。

そこは、どこかの廃倉庫のようでした。

埃っぽく、カビ臭い。

私の目の前には、薄汚れた覆面をした男たちが五人、剣を構えて立っていました。


「へへへ……観念しろ、悪徳令嬢メロメ!」

「お前の命運もここまでだ!」


リーダー格らしき男が、安っぽい短剣を突きつけてきました。


「……質問しても?」


私は瞬きもせず尋ねました。


「な、なんだ! 命乞いか!?」


「いいえ。ここ、暖房がないようですが、寒くないのですか? 室温五度ですよ?」


「うっ……さ、寒いけど我慢してるんだよ!」


「それに、その覆面。布の目が粗すぎて顔が透けて見えていますよ? 元・近衛騎士団第三部隊の、ジョンソンさんですよね?」


「ギクッ!?」


男が飛び上がりました。


「な、なぜ俺の名を……!」


「先日の給与明細チェックで見ました。『経費の使い込みで解雇されたリストラ組』の名簿にありましたから。他の方々も、似たような境遇でしょう?」


「ぐぬぬ……! そうだ! 俺たちはギルバート殿下を慕っていたのに、お前のせいでクビになった『殿下親衛隊(非公認)』だ!」


男たちは覆面を投げ捨てました。

全員、見覚えのある顔です。

殿下と一緒にサボっていたり、横領に加担していたりして、私がバッサリ切り捨てた元騎士や元文官たちでした。


「俺たちの恨み、晴らさせてもらうぞ!」

「お前を人質にして、ハミルトン公爵から身代金を奪い取る!」

「そして、その金で殿下を王位に就け、俺たちも復職するんだ!」


男たちが息巻いています。

私は「はぁ……」と深いため息をつきました。


「……呆れた。計画性がなさすぎます」


「なんだと!?」


「まず、私を誘拐した時点で、貴方たちは『国家反逆罪』です。身代金を受け取る前に、クラウス様に消される未来しか見えません。リスク管理がなっていません」


「うっ……で、でも、人質がいれば……」


「次に、身代金の使途です。『殿下を王位に』? あの殿下に投資しても、回収(リターン)は見込めませんよ? 今の殿下を見ていないのですか? 廊下で雑巾掛けをしている姿を」


「そ、それはお前が無理やり……!」


「いいえ。あれが彼の実力(スペック)です。彼に国政を任せたら、貴方たちの給料は三ヶ月で支払われなくなります。それでもいいのですか?」


「えっ……給料未払いは困る……」


男たちが顔を見合わせました。

動揺しています。

ここが攻め時です。


「そもそも、貴方たちは何のために金が欲しいのですか? 復讐? 名誉? ……いいえ、本当は『生活の安定』でしょう?」


私は縛られたまま、足を組み替えました。

その優雅な動作に、男たちがゴクリと喉を鳴らします。


「クビになって、再就職先もなくて、明日のパンにも困っている。だから一発逆転を狙ってこんな真似をした。図星ですね?」


「……うぅ、その通りだ……家に帰れば腹を空かせた子供が……」

「借金取りに追われてて……」


男たちが泣き出しました。

誘拐犯とは思えない脆さです。


「泣いている暇があったら、計算しなさい」


私はピシャリと言いました。


「貴方たち、手持ちの資金はいくらありますか?」


「え? ……全員合わせても、銀貨三枚くらいしか……」


「その銀貨三枚を、どう使うつもりですか? 酒ですか? ギャンブルですか?」


「い、いや、増やそうと思って『増殖の壺』を買おうかと……」


「馬鹿者!!」


私の怒号が倉庫に響きました。


「そ、そんな詐欺商品に手を出すな! いいですか、資産形成の基本は『種銭(たねせん)』を守りつつ、確実な利回りを狙うことです!」


「は、はい……!」


「縄を解きなさい。講義を始めます」


「えっ?」


「聞こえませんか? 貴方たちが貧困から脱出し、安定した老後を送るための『ファイナンシャル・プランニング』をしてあげると言っているのです! 通常なら一時間金貨五枚のコンサル料を取るところを、今回は特別に無料(タダ)で!」


私の剣幕に押され、リーダーのジョンソンさんがおずおずと縄を解きました。


私は立ち上がり、埃を払うと、近くにあった木箱を机代わりにしました。

そして、ポケットから愛用のペンと手帳を取り出します。


「まず、家計の見直しから。ジョンソンさん、貴方の先月の支出内訳を言いなさい」


「え、えーと……食費が三割、酒代が五割……」


「酒代五割!? 肝臓と一緒に財布を壊す気ですか! 今すぐ禁酒! 浮いた金を積立NISA……じゃなくて、国債投資に回しなさい!」


「は、はいっ! すいません!」


「次、そっちの彼! 借金があるなら、まずは金利の高いものから返済! リボ払いは絶対ダメ! 一括返済のために、不用品をすべて売りなさい! 殿下グッズなんて持っていても価値は上がりませんよ!」


「うぅ……殿下のサイン入りブロマイドが……」


「燃えるゴミです。捨てなさい!」


熱血指導が始まりました。

私はホワイトボード(壁)に、チョーク(石ころ)でグラフを書き殴りました。


「いいですか、人生は投資です。リスクの高い『王政転覆』なんてギャンブルに手を出さず、地道にスキルを磨いて働きなさい!」


「で、でも、俺たちには剣の腕しか……」


「剣が使えるなら、冒険者の護衛任務や、商隊の警備員という需要があります! 特に最近は魔物の出没が増えているので、警備市場は売り手市場(ブルーオーシャン)です!」


「な、なるほど……!」


「私が斡旋してあげます。ハミルトン商会の下請け警備会社なら、福利厚生も完備です。ただし、初任給は安いですよ? それでも、犯罪者として追われるよりマシでしょう!」


「メロメ様ぁ……!」


男たちが膝をつきました。

今度は、感謝と崇拝の眼差しで。


「俺たち、間違ってました……! 一発逆転なんて夢を見て……」

「地道に働きます! 酒もやめます!」

「一生ついていきます、姉さん!」


「誰が姉さんですか。社長と呼びなさい」


「はい、社長!!」


誘拐されてからわずか三十分。

犯行グループは、私の『忠実な部下(兼・警備会社社員)』へと生まれ変わっていました。


「よし。では早速、初仕事です」


私はジョンソンさんの肩を叩きました。


「この倉庫、立地は悪いですが広さはありますね。ここを改装して『物流拠点』にしましょう。貴方たちで掃除と修繕を行いなさい。資材費は私が貸し付けます(利子つきで)」


「へい! 喜んで!」


「それと、私にお茶を。喉が渇きました」


「ただちに! おい、一番いい茶葉を買ってこい!」


男たちがキビキビと動き始めました。

先ほどの殺伐とした空気はどこへやら。

完全に『ブラック企業の朝礼後』のような活気に満ちています。


私は木箱に座り、出された(少し安いけど温かい)お茶を啜りました。


「ふぅ。やれやれ、手のかかる連中です」


その時。


ドォォォォォン!!


倉庫の入り口が、爆音とともに吹き飛びました。


「メロメェェェェッ!!」


土煙の中から、鬼神のごとき形相で飛び込んできたのは、クラウス様でした。

手には抜身の剣。

背後には、完全武装の近衛騎士団と、ハミルトン家の私兵団が数百名。


「無事か!? 今すぐ助ける! 犯人はどこだ! 八つ裂きにしてやる!」


クラウス様が殺気を撒き散らしながら突入してきました。

しかし、彼が見たのは。


お茶を飲んでくつろぐ私と、その周りで「この壁の修繕費は……」「在庫管理表を作らなきゃ……」と真面目に働いている元・誘拐犯たちの姿でした。


「……は?」


クラウス様が剣を下ろし、ぽかんと口を開けました。


「……メロメ? これは……どういう状況だ?」


「あら、クラウス様。お迎えご苦労様です」


私はニッコリと手を振りました。


「少し『人事採用面接』を行っていたところです。彼ら、なかなか見込みがありますよ? 体力はあるし、素直ですし」


「……採用面接?」


クラウス様は、男たちを見ました。

男たちは、クラウス様を見るとビシッと直立不動になり、敬礼しました。


「お疲れ様です、会長(オーナー)! 本日よりメロメ社長の下で働くことになりました、元・誘拐犯チームです!」


「……元・誘拐犯?」


「はい! 社長の教えにより、真人間としてやり直すことにしました!」


「…………」


クラウス様はこめかみを押さえました。

理解が追いつかないようです。

数百人の兵士たちも、武器を構えたまま固まっています。


「……出番がないんだが」


クラウス様が、悲しそうに呟きました。


「君を助けるために、王都中の戦力を動員し、包囲網を敷き、私が先陣を切って突入したというのに……」


「あら、頼もしい。愛を感じます」


私は立ち上がり、クラウス様の元へ歩み寄りました。


「ですが、暴力で解決するのはコストがかかります。彼らを労働力として再利用する方が、エコで利益的(オトク)でしょう?」


「……君らしいな」


クラウス様は剣を鞘に収め、苦笑しました。


「無事でよかった。本当に……心配したんだぞ」


彼は私を強く抱きしめました。

その腕の震えに、私は少しだけ反省しました。


「ご心配おかけしました。……お土産に、新しい部下を五人連れて帰りますね」


「いらん。……が、君がそう言うなら雇ってやろう」


クラウス様は、震え上がる元・犯人たちを睨みました。


「いいか、貴様ら。メロメの温情に感謝しろ。もし彼女に指一本でも触れていたら、今頃この倉庫ごと消滅していたところだ」


「ヒィッ! わ、わかっておりますぅ!」


「今日からは馬車馬のように働け。彼女の利益のために」


「イエス・サー!!」


こうして、『メロメ誘拐事件』は、被害者ゼロ、犯人逮捕ゼロ、しかしハミルトン商会の従業員が五名増えるという、謎の結末を迎えました。


唯一の心残りは。


「あ、クラウス様。倉庫の扉を壊しましたね? 修理代、ハミルトン家の経費で落としておきます」


「……分かったよ」


損害賠償までしっかり請求する私に、クラウス様はもう笑うしかありませんでした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。

あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。  無言で睨む夫だが、心の中は──。 【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】 4万文字ぐらいの中編になります。 ※小説なろう、エブリスタに記載してます

貴方が側妃を望んだのです

cyaru
恋愛
「君はそれでいいのか」王太子ハロルドは言った。 「えぇ。勿論ですわ」婚約者の公爵令嬢フランセアは答えた。 誠の愛に気がついたと言われたフランセアは微笑んで答えた。 ※2022年6月12日。一部書き足しました。 ※架空のお話です。現実世界の話ではありません。  史実などに基づいたものではない事をご理解ください。 ※話の都合上、残酷な描写がありますがそれがざまぁなのかは受け取り方は人それぞれです。  表現的にどうかと思う回は冒頭に注意喚起を書き込むようにしますが有無は作者の判断です。 ※更新していくうえでタグは幾つか増えます。 ※作者都合のご都合主義です。 ※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。 ※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。

皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜

百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。 「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」 ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!? ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……? サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います! ※他サイト様にも掲載

だから聖女はいなくなった

澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」 レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。 彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。 だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。 キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。 ※7万字程度の中編です。

王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました

さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。 王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ 頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。 ゆるい設定です

一年後に離婚すると言われてから三年が経ちましたが、まだその気配はありません。

木山楽斗
恋愛
「君とは一年後に離婚するつもりだ」 結婚して早々、私は夫であるマグナスからそんなことを告げられた。 彼曰く、これは親に言われて仕方なくした結婚であり、義理を果たした後は自由な独り身に戻りたいらしい。 身勝手な要求ではあったが、その気持ちが理解できない訳ではなかった。私もまた、親に言われて結婚したからだ。 こうして私は、一年間の期限付きで夫婦生活を送ることになった。 マグナスは紳士的な人物であり、最初に言ってきた要求以外は良き夫であった。故に私は、それなりに楽しい生活を送ることができた。 「もう少し様子を見たいと思っている。流石に一年では両親も納得しそうにない」 一年が経った後、マグナスはそんなことを言ってきた。 それに関しては、私も納得した。彼の言う通り、流石に離婚までが早すぎると思ったからだ。 それから一年後も、マグナスは離婚の話をしなかった。まだ様子を見たいということなのだろう。 夫がいつ離婚を切り出してくるのか、そんなことを思いながら私は日々を過ごしている。今の所、その気配はまったくないのだが。

婚約者を奪った妹と縁を切り、辺境領を継いだら勇者一行がついてきました

藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。 家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。 その“褒賞”として押しつけられたのは―― 魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。 けれど私は、絶望しなかった。 むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。 そして、予想外の出来事が起きる。 ――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。 「君をひとりで行かせるわけがない」 そう言って微笑む勇者レオン。 村を守るため剣を抜く騎士。 魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。 物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。 彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。 気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き―― いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。 もう、誰にも振り回されない。 ここが私の新しい居場所。 そして、隣には――かつての仲間たちがいる。 捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。 これは、そんな私の第二の人生の物語。

死に役はごめんなので好きにさせてもらいます

橋本彩里(Ayari)
恋愛
【書籍化決定】 フェリシアは幼馴染で婚約者のデュークのことが好きで健気に尽くしてきた。 前世の記憶が蘇り、物語冒頭で死ぬ役目の主人公たちのただの盛り上げ要員であると知ったフェリシアは、死んでたまるかと物語のヒーロー枠であるデュークへの恋心を捨てることを決意する。 愛を返されない、いつか違う人とくっつく予定の婚約者なんてごめんだ。しかも自分は死に役。 フェリシアはデューク中心の生活をやめ、なんなら婚約破棄を目指して自分のために好きなことをしようと決める。 どうせ何をしていても気にしないだろうとデュークと距離を置こうとするが…… たくさんのいいね、エール、感想、誤字報告をありがとうございます! ※書籍化決定しております! 皆様に温かく見守っていただいたおかげです。ありがとうございます(*・ω・)*_ _)ペコリ 詳細は追々ご報告いたします。 アルファさんでは書籍情報解禁のち発売となった際にはサイトの規定でいずれ作品取り下げとなりますが、 今作の初投稿はアルファさんでその時にたくさん応援いただいたため、もう少し時間ありますので皆様に読んでいただけたらと第二部更新いたします。 第二部に合わせて、『これからの私たち』以降修正しております。 転生関係の謎にも触れてますので、ぜひぜひ更新の際はお付き合いいただけたら幸いです。 2025.9.9追記

処理中です...