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王都、王宮。
国王レオポルド三世の執務室には、重い沈黙が満ちていた。
国王は、ここ数日、原因不明の「頭痛」に悩まされていた。
最愛の息子アルベルトが、どういうわけか、婚約破棄騒動を起こした挙句、近衛騎士団の一部を「治安維持」の名目で辺境に派遣するなど、不可解な行動を繰り返しているからだ。
「陛下。宰相補佐官、ルーク・アイゼン様より、緊急の『査定報告書』が、海路(かい)で到着いたしました」
侍従長の、緊張をはらんだ声が響く。
「海路だと?」
国王は、眉をひそめた。
「アイゼンは、ウォルトン領に行っていたはず。なぜ、南街道を使わん」
「それが…」
侍従長が、口ごもる。
「まあ、よい。寄越せ」
国王は、アイゼン家の厳重な封蝋(ふうろう)が押された、その分厚い羊皮紙の束を受け取った。
「ウォルトン領、査定報告書…か」
国王は、ため息をついた。
あの、どうしようもない赤字領地だ。
アイゼンからの報告は「領地没収、やむなし」という、暗い内容だろうと、高をくくっていた。
国王は、一枚目を、読み流した。
「第一項、財政状況…着任前、負債一万…うむ、知っておる」
国王は、次の行に目を落とし、そして、固まった。
「…着任後、一ヶ月半」
「総資産、金貨八千…黒字転換…?」
国王は、目をこすり、もう一度、その数字を見た。
ゼロが、一つ多いのではないか?
いや、ルーク・アイゼンが、数字を間違うはずがない。
「(馬鹿な…)」
国王は、次のページを、勢いよくめくった。
「第二項、交易路の開拓」
「東の『塩の道』を再整備。隣国ガリアとの陸路を確保」
「西の『忘れられた港』より、海路を開拓…」
「なっ…!」
国王は、思わず、声が出た。
「海路だと!? あの、崖しかない、西の果てから!?」
「ガリアと、交易を!? あのイアナ・ウォルトン嬢が、一人で!?」
信じられない。
歴代のウォルトン侯爵が、誰も成し得なかった「黒字化」と「新交易路の開拓」。
王国にとって、どれほどの「国益」になるか。
国王の、政治家としての血が、沸騰する。
あの、派手なドレスを着た、ただの令嬢が、これほどの才覚を…!
そして、国王は、最後のページ。
運命の「第三項」に、たどり着いた。
「第三項、アルベルト王子殿下による『経済妨害』について」
国王の顔から、血の気が引いた。
「南街道を『封鎖』…?」
「『私的』な『経済妨害』…?」
「王国にもたらされるはずだった『国益』を、著しく『損失』…?」
羊皮紙を持つ、国王の手が、わなわなと震え始めた。
すべての、ピースが、繋がった。
アルベルトの、不可解な近衛騎士団の派遣。
アイゼンが、わざわざ『海路』で、この報告書を送ってきた、理由。
「(あの、馬鹿息子が…!)」
ドンッ!!!
国王は、読んでいた報告書を、大理石の机に、全力で叩きつけた。
執務室に、凄まじい音が響き渡る。
「侍従長!!」
「は、はいぃっ!」
「アルベルトを! あの、愚か者(うつけもの)を、今すぐ、ここへ連れてこい!」
「お茶会だろうが、観劇だろうが、構わん! 引きずってでも、連れてこい!!」
「か、かしこまりました!!」
侍従長が、慌てて飛び出していく。
国王は、怒りで、頭がどうにかなりそうだった。
「国益の損失…」
これほど、国王の逆鱗(げきりん)に触れる言葉は、存在しなかった。
数分後。
アルベルト王子は、何が起きたのか分からない、という顔で、執務室にやってきた。
服装は、ミリアとのお茶会(・・)の途中で、慌てて連れてこられたのが、丸わかりだった。
「父上? いかがなさいましたか、そんなに大声で…」
「わたくしは今、ミリアと、有意義な時間を…」
「アルベルト!!!」
国王の、地を這うような怒声に、アルベルトの肩が、ビクッと跳ねた。
「な、何でございますか、父上…」
「読め」
国王は、アルベルトの足元に、ルークの報告書を、投げ捨てた。
「これは…?」
アルベルトは、不審そうに、それを拾い上げる。
「ウォルトン領? アイゼンからの報告書ですか」
「ふん、イアナめ、ようやく芋掘りに飽きて、降参したとでも…」
アルベルトは、第一項、第二項の「黒字化」「海路開拓」の文字を、目で追った。
だが、彼の頭は、その『数字』の意味を、理解することを、拒否した。
「(金貨八千? 海路? ガリア?)」
「(何を言っているんだ、こいつは…イアナが、そんな…)」
そして、彼もまた「第三項」にたどり着いた。
『王子殿下による、経済妨害』。
アルベルトの顔が、一瞬で、蒼白になった。
「そ、そ、そんな…!」
「わたくしは! わたくしは、あいつが『反逆』を企んでいるかと…!」
「愚か者めが!!!!」
国王の、雷のような叱責(しっせき)が、アルベルトを打った。
「貴様は! この報告書に書かれた『数字』が、読めんのか!」
「イアナ・ウォルトンは! 貴様が、無能だと切り捨てた、あの『赤字領地』を!」
「たった、一月半で!!」
「王国(わがくに)の、新たな『金鉱』に、変えてみせたのだぞ!!」
「き、金鉱ですと!?」
アルベルトは、信じられない、という顔で、叫び返した。
「い、芋掘りでございますぞ!? あいつは、気が触れて、芋を掘って…!」
「その『芋』が! 隣国で、金(きん)よりも高く売れていると、書いてあるのが、見えんか!」
国王は、アルベルトの胸ぐらを掴まんばかりの勢いだ。
「貴様は!」
「その、王国(わがくに)の『未来の財産』を!」
「あろうことか、自分の『私情』で!! 潰そうとしたのだぞ!」
「し、私情、ですと!?」
「とぼけるな!」
国王は、アルベルトを睨みつける。
「貴様の、その『新しい女』に入れあげて! 婚約者(イアナ)への『嫉妬』で!」
「近衛騎士団を、私兵のように動かし、街道を封鎖した!」
「お前は、国益を損なうところだったのだぞ!」
「ち、違います!」
アルベルトは、ついに、半泣きで、言い訳を始めた。
「ミリアが! ミリアが、イアナに、いじめられていると!」
「手紙で、わたくしに、助けを…!」
「ミリア嬢、だと?」
国王の、怒りの矛先が、一瞬、別の場所に向いた。
「あの、天然(・・)の、男爵令嬢か…」
「そうです!」
アルベルトは、待ってましたとばかりに、まくし立てた。
「イアナが、ミリアを『牢屋』に閉じ込めて、意地悪を!」
「黙れ!」
国王は、もう、息子の言い訳を聞く気はなかった。
「その『ミリア嬢』も、今すぐ、ここへ呼び出せ!」
「そして、ウォルトン領の『封鎖』は、ただちに解除せよ!」
「で、ですが、ミリアは…」
「いいか、アルベルト!」
国王は、息子に、最後の通告を突きつけた。
「貴様が、この『損失』を、どう埋め合わせるか、ではない」
「貴様が、イアナ・ウォルトン嬢と、ルーク・アイゼンという、二人の『天才』を、敵に回したのだ」
「…愚か者め」
国王は、心底、疲れ果てたように、玉座に、深く沈み込んだ。
「そ、そんな…」
アルベルトは、その場で、立ち尽くすしかなかった。
自分が、何をしでかしたのか。
ミリアの『涙』しか見えていなかった彼の頭が、ようやく、事態の『重大さ』を、理解し始めた。
国王レオポルド三世の執務室には、重い沈黙が満ちていた。
国王は、ここ数日、原因不明の「頭痛」に悩まされていた。
最愛の息子アルベルトが、どういうわけか、婚約破棄騒動を起こした挙句、近衛騎士団の一部を「治安維持」の名目で辺境に派遣するなど、不可解な行動を繰り返しているからだ。
「陛下。宰相補佐官、ルーク・アイゼン様より、緊急の『査定報告書』が、海路(かい)で到着いたしました」
侍従長の、緊張をはらんだ声が響く。
「海路だと?」
国王は、眉をひそめた。
「アイゼンは、ウォルトン領に行っていたはず。なぜ、南街道を使わん」
「それが…」
侍従長が、口ごもる。
「まあ、よい。寄越せ」
国王は、アイゼン家の厳重な封蝋(ふうろう)が押された、その分厚い羊皮紙の束を受け取った。
「ウォルトン領、査定報告書…か」
国王は、ため息をついた。
あの、どうしようもない赤字領地だ。
アイゼンからの報告は「領地没収、やむなし」という、暗い内容だろうと、高をくくっていた。
国王は、一枚目を、読み流した。
「第一項、財政状況…着任前、負債一万…うむ、知っておる」
国王は、次の行に目を落とし、そして、固まった。
「…着任後、一ヶ月半」
「総資産、金貨八千…黒字転換…?」
国王は、目をこすり、もう一度、その数字を見た。
ゼロが、一つ多いのではないか?
いや、ルーク・アイゼンが、数字を間違うはずがない。
「(馬鹿な…)」
国王は、次のページを、勢いよくめくった。
「第二項、交易路の開拓」
「東の『塩の道』を再整備。隣国ガリアとの陸路を確保」
「西の『忘れられた港』より、海路を開拓…」
「なっ…!」
国王は、思わず、声が出た。
「海路だと!? あの、崖しかない、西の果てから!?」
「ガリアと、交易を!? あのイアナ・ウォルトン嬢が、一人で!?」
信じられない。
歴代のウォルトン侯爵が、誰も成し得なかった「黒字化」と「新交易路の開拓」。
王国にとって、どれほどの「国益」になるか。
国王の、政治家としての血が、沸騰する。
あの、派手なドレスを着た、ただの令嬢が、これほどの才覚を…!
そして、国王は、最後のページ。
運命の「第三項」に、たどり着いた。
「第三項、アルベルト王子殿下による『経済妨害』について」
国王の顔から、血の気が引いた。
「南街道を『封鎖』…?」
「『私的』な『経済妨害』…?」
「王国にもたらされるはずだった『国益』を、著しく『損失』…?」
羊皮紙を持つ、国王の手が、わなわなと震え始めた。
すべての、ピースが、繋がった。
アルベルトの、不可解な近衛騎士団の派遣。
アイゼンが、わざわざ『海路』で、この報告書を送ってきた、理由。
「(あの、馬鹿息子が…!)」
ドンッ!!!
国王は、読んでいた報告書を、大理石の机に、全力で叩きつけた。
執務室に、凄まじい音が響き渡る。
「侍従長!!」
「は、はいぃっ!」
「アルベルトを! あの、愚か者(うつけもの)を、今すぐ、ここへ連れてこい!」
「お茶会だろうが、観劇だろうが、構わん! 引きずってでも、連れてこい!!」
「か、かしこまりました!!」
侍従長が、慌てて飛び出していく。
国王は、怒りで、頭がどうにかなりそうだった。
「国益の損失…」
これほど、国王の逆鱗(げきりん)に触れる言葉は、存在しなかった。
数分後。
アルベルト王子は、何が起きたのか分からない、という顔で、執務室にやってきた。
服装は、ミリアとのお茶会(・・)の途中で、慌てて連れてこられたのが、丸わかりだった。
「父上? いかがなさいましたか、そんなに大声で…」
「わたくしは今、ミリアと、有意義な時間を…」
「アルベルト!!!」
国王の、地を這うような怒声に、アルベルトの肩が、ビクッと跳ねた。
「な、何でございますか、父上…」
「読め」
国王は、アルベルトの足元に、ルークの報告書を、投げ捨てた。
「これは…?」
アルベルトは、不審そうに、それを拾い上げる。
「ウォルトン領? アイゼンからの報告書ですか」
「ふん、イアナめ、ようやく芋掘りに飽きて、降参したとでも…」
アルベルトは、第一項、第二項の「黒字化」「海路開拓」の文字を、目で追った。
だが、彼の頭は、その『数字』の意味を、理解することを、拒否した。
「(金貨八千? 海路? ガリア?)」
「(何を言っているんだ、こいつは…イアナが、そんな…)」
そして、彼もまた「第三項」にたどり着いた。
『王子殿下による、経済妨害』。
アルベルトの顔が、一瞬で、蒼白になった。
「そ、そ、そんな…!」
「わたくしは! わたくしは、あいつが『反逆』を企んでいるかと…!」
「愚か者めが!!!!」
国王の、雷のような叱責(しっせき)が、アルベルトを打った。
「貴様は! この報告書に書かれた『数字』が、読めんのか!」
「イアナ・ウォルトンは! 貴様が、無能だと切り捨てた、あの『赤字領地』を!」
「たった、一月半で!!」
「王国(わがくに)の、新たな『金鉱』に、変えてみせたのだぞ!!」
「き、金鉱ですと!?」
アルベルトは、信じられない、という顔で、叫び返した。
「い、芋掘りでございますぞ!? あいつは、気が触れて、芋を掘って…!」
「その『芋』が! 隣国で、金(きん)よりも高く売れていると、書いてあるのが、見えんか!」
国王は、アルベルトの胸ぐらを掴まんばかりの勢いだ。
「貴様は!」
「その、王国(わがくに)の『未来の財産』を!」
「あろうことか、自分の『私情』で!! 潰そうとしたのだぞ!」
「し、私情、ですと!?」
「とぼけるな!」
国王は、アルベルトを睨みつける。
「貴様の、その『新しい女』に入れあげて! 婚約者(イアナ)への『嫉妬』で!」
「近衛騎士団を、私兵のように動かし、街道を封鎖した!」
「お前は、国益を損なうところだったのだぞ!」
「ち、違います!」
アルベルトは、ついに、半泣きで、言い訳を始めた。
「ミリアが! ミリアが、イアナに、いじめられていると!」
「手紙で、わたくしに、助けを…!」
「ミリア嬢、だと?」
国王の、怒りの矛先が、一瞬、別の場所に向いた。
「あの、天然(・・)の、男爵令嬢か…」
「そうです!」
アルベルトは、待ってましたとばかりに、まくし立てた。
「イアナが、ミリアを『牢屋』に閉じ込めて、意地悪を!」
「黙れ!」
国王は、もう、息子の言い訳を聞く気はなかった。
「その『ミリア嬢』も、今すぐ、ここへ呼び出せ!」
「そして、ウォルトン領の『封鎖』は、ただちに解除せよ!」
「で、ですが、ミリアは…」
「いいか、アルベルト!」
国王は、息子に、最後の通告を突きつけた。
「貴様が、この『損失』を、どう埋め合わせるか、ではない」
「貴様が、イアナ・ウォルトン嬢と、ルーク・アイゼンという、二人の『天才』を、敵に回したのだ」
「…愚か者め」
国王は、心底、疲れ果てたように、玉座に、深く沈み込んだ。
「そ、そんな…」
アルベルトは、その場で、立ち尽くすしかなかった。
自分が、何をしでかしたのか。
ミリアの『涙』しか見えていなかった彼の頭が、ようやく、事態の『重大さ』を、理解し始めた。
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