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「そ、そんな…」
アルベルト王子は、父である国王の、失望と怒りに満ちた視線を受け、その場で立ち尽くしていた。
自分が「国益を損なった」という事実が、彼のプライドと、ミリアへの盲信を、粉々に打ち砕こうとしていた。
「(ミリアが、わたくしに、嘘を…?)」
「(いや、そんなはずはない。あんなに、悲しそうに…!)」
アルベルトが、混乱の極みで、言い訳すら見つけられずにいると、執務室の重い扉が、再び開かれた。
「陛下。ミリア・オルコット男爵令嬢を、お連れいたしました」
侍従長に促され、入ってきたミリアは、王子の姿を見つけると、ぱあっと顔を輝かせた。
その瞳は、涙で潤んでいる。
アルベルトに「助け」を求めに来た、悲劇のヒロイン、そのものだった。
「アルベルト殿下!」
ミリアは、国王が、玉座で、氷のような目で自分を見下ろしていることにも気づかず、アルベルトの腕に、駆け寄ろうとした。
「お待ちしておりましたわ! これで、わたくし、もう大丈夫ですわね…!」
「イアナ様にも、きっと、分かっていただけますわ…!」
「ミリア嬢」
国王の、地を這うような低い声が、ミリアの足を止めた。
彼女は、そこで初めて、国王の、尋常ではない怒気に気づき、ビクリと肩を震わせた。
「へ…? あ、国王陛下。ご、ごきげんよう…」
「座れ」
国王は、アルベルトではなく、ミリアを、まっすぐに見据えていた。
ミリアは、その威圧感に押され、アルベルトの助けを求めるように見つめながら、震える足で、来客用の椅子に、浅く腰掛けた。
「ミリア・オルコット嬢」
国王は、ルークの報告書を、トントン、と指で叩いた。
「貴様は、アルベルトに『イアナ・ウォルトンに、意地悪をされている』と、手紙を書いたな」
「『牢屋の囚人のようだ』と」
「は、はい…!」
ミリアは、国王が、自分の「訴え」を、真剣に聞いてくれているのだと、勘違いした。
彼女の目に、再び、涙が溢れ始める。
「そうなのです、陛下! わたくし、イアナ様のために、一生懸命、お手伝いをしようと…!」
「『お手伝い』?」
国王の、冷たい声が、遮った。
「ルーク・アイゼンの報告書によれば」
「貴様は『お手伝い』と称して、ウォルトン領の『三ヶ月分の利益』に相当する、貴重な『砂糖』と『ハチミツ』を、すべて、黒焦げにした、とあるが」
「……え?」
ミリアの、涙が、ピタリと止まった。
「さ、三ヶ月分の、りえき…?」
「い、いえ! あれは、事故でございます! わたくし、火の番をしていたら、急に…!」
「事故、か」
国王は、その言い訳を、鼻で笑った。
「それで、イアナ嬢は、貴様を『牢屋』に閉じ込めた、と申すか」
「そ、そうでございます!」
ミリアは、待ってましたとばかりに、声を張り上げた。
「わたくし、何も悪くないのに…!」
「イアナ様は『座っているだけでいい』と! わたくしを、お部屋から、一歩も出られないように…!」
「ふむ」
国王は、腕を組んだ。
「その『証拠』は、あるのかな」
「イアナ嬢が、貴様を『牢屋』に閉じ込めたという、決定的な証拠が」
「証拠…?」
ミリアは、一瞬、戸惑った。
手紙に、あれほど「悲しい」と書いたのに、まだ証拠がいるというのか。
アルベルト王子は、あんなに、すぐに信じてくださったのに。
アルベルトも、父の冷たい追及に、焦り始めていた。
「ち、父上! ミリアの、この涙が、証拠では…!」
「黙れ、愚か者!」
国王が、一喝する。
「ミリア嬢」
国王は、再び、ミリアに視線を戻した。
「証拠がなければ、これは、貴様の『被害妄想』、あるいは、アルベルトへの『虚偽の報告』と、受け取るが」
「きょ、虚偽!?」
ミリアは、真っ青になった。
「そ、そんな、滅相もございません!」
彼女は、必死で、記憶を手繰り寄せる。
イアナに「意地悪」をされた、証拠。
自分を「牢屋」に閉じ込めた、証拠。
「あ…」
ミリアは、思い出した。
あの日、イアナに『座っているだけでいい』と、冷たく言い放たれた後。
アンナが、イアナの「言いつけ」だと言って、自分に、一枚の羊皮紙を、押し付けていったことを。
「あ、ありますわ!」
「証拠なら、ここに!」
ミリアは、懐に(なぜか)大切に仕舞い込んでいた、一枚の、折りたたまれた羊皮紙を、取り出した。
アルベルトに、いつか、直接見せようと思っていた「イアナの冷酷さ」の証拠だ。
「これですわ!」
「イアナ様が、わたくしに、押し付けた『規則書』でございます!」
「わたくしを『囚人』扱いする、ひどい、ひどい、命令書ですわ!」
ミリアは、震える手で、それを、侍従長に手渡した。
侍従長は、困惑した顔で、それを国王に差し出す。
アルベルトも「それだ! ミリア!」と、息を呑んで、それを見つめた。
国王は、無言で、その羊皮紙を、広げた。
そこには、イアナの、几帳面(きちょうめん)で、力強い筆跡で、こう書かれていた。
「ミリア様へ」
「厨房(ちゅうぼう)作業における、お願い(マニュアル)」
「……」
国王の眉が、ピクリと動いた。
「一、厨房にある、貴重な『砂糖』の袋には、絶対に、触れないでください」
「一、隣国から届いた、高価な『ハチミツ』の壺にも、絶対に、触れないでください」
「一、火の番をしてくださる際は、鍋の中に、絶対に、何も入れないでください」
「一、何か異変があれば、すぐに、アンナか、ハンスを、大声で呼んでください」
「一、万が一、お時間を持て余した場合は、厨房の隅に、ミリア様専用の『椅子』をご用意しております。どうか、そちらに、お座りになって、作業を『見守って』くださいまし」
「一、ミリア様の、温かい『ご協力』(何もしないこと)に、心より、感謝いたします」
「イアナ・ウォルトンより」
「…………」
国王は、その「証拠」の羊皮紙を、読み終えた。
そして、ゆっくりと、ゆっくりと、顔を上げた。
その顔は、怒りを通り越し、もはや、深い、深い『疲労』の色をしていた。
アルベルトも、信じられない、という顔で、その羊皮紙を、横から覗き込む。
そして、ルークの報告書にあった『三ヶ月分の利益を、黒焦げに』という一文と、この『丁寧すぎる(何一つ触るなという)マニュアル』が、彼の頭の中で、ようやく、結びついた。
「あ…」
アルベルトは、すべてを、悟った。
「ミリア嬢」
国王が、絞り出すような、低い声で、尋ねた。
「これが」
「貴様を『牢屋』に閉じ込めたという、証拠の『命令書』か?」
「は、はい!」
ミリアは、まだ、何も、分かっていなかった。
彼女は、涙ながらに、訴える。
「ご覧くださいませ、陛下!」
「『何もするな』『椅子に座っていろ』と!」
「こんな、ひどい…! わたくしへの、当てつけですわ!」
「こんな『意地悪』、ありますでしょうか!?」
ミリアの、純粋な(そして、致命的に愚かな)叫びが、執務室に、虚しく響いた。
国王は、もう、何も言わなかった。
ただ、ルークの報告書と、ミリアの『証拠』を、机の上に並べると、
「…侍従長」
「この、オルコット嬢を、別室へ」
「アルベルト」
「は、はい…」
アルベルトは、父の、冷え切った声に、震え上がった。
「貴様は、ここに、残れ」
「貴様が『損失』させた、国益の『穴埋め』について」
「今から、話を、する」
「ひっ…」
ミリアは、訳が分からないまま、侍従長に連れられていく。
「え? 殿下? 陛下? お話は…?」
彼女の「自爆」が、完璧に、完了した瞬間だった。
アルベルト王子は、父である国王の、失望と怒りに満ちた視線を受け、その場で立ち尽くしていた。
自分が「国益を損なった」という事実が、彼のプライドと、ミリアへの盲信を、粉々に打ち砕こうとしていた。
「(ミリアが、わたくしに、嘘を…?)」
「(いや、そんなはずはない。あんなに、悲しそうに…!)」
アルベルトが、混乱の極みで、言い訳すら見つけられずにいると、執務室の重い扉が、再び開かれた。
「陛下。ミリア・オルコット男爵令嬢を、お連れいたしました」
侍従長に促され、入ってきたミリアは、王子の姿を見つけると、ぱあっと顔を輝かせた。
その瞳は、涙で潤んでいる。
アルベルトに「助け」を求めに来た、悲劇のヒロイン、そのものだった。
「アルベルト殿下!」
ミリアは、国王が、玉座で、氷のような目で自分を見下ろしていることにも気づかず、アルベルトの腕に、駆け寄ろうとした。
「お待ちしておりましたわ! これで、わたくし、もう大丈夫ですわね…!」
「イアナ様にも、きっと、分かっていただけますわ…!」
「ミリア嬢」
国王の、地を這うような低い声が、ミリアの足を止めた。
彼女は、そこで初めて、国王の、尋常ではない怒気に気づき、ビクリと肩を震わせた。
「へ…? あ、国王陛下。ご、ごきげんよう…」
「座れ」
国王は、アルベルトではなく、ミリアを、まっすぐに見据えていた。
ミリアは、その威圧感に押され、アルベルトの助けを求めるように見つめながら、震える足で、来客用の椅子に、浅く腰掛けた。
「ミリア・オルコット嬢」
国王は、ルークの報告書を、トントン、と指で叩いた。
「貴様は、アルベルトに『イアナ・ウォルトンに、意地悪をされている』と、手紙を書いたな」
「『牢屋の囚人のようだ』と」
「は、はい…!」
ミリアは、国王が、自分の「訴え」を、真剣に聞いてくれているのだと、勘違いした。
彼女の目に、再び、涙が溢れ始める。
「そうなのです、陛下! わたくし、イアナ様のために、一生懸命、お手伝いをしようと…!」
「『お手伝い』?」
国王の、冷たい声が、遮った。
「ルーク・アイゼンの報告書によれば」
「貴様は『お手伝い』と称して、ウォルトン領の『三ヶ月分の利益』に相当する、貴重な『砂糖』と『ハチミツ』を、すべて、黒焦げにした、とあるが」
「……え?」
ミリアの、涙が、ピタリと止まった。
「さ、三ヶ月分の、りえき…?」
「い、いえ! あれは、事故でございます! わたくし、火の番をしていたら、急に…!」
「事故、か」
国王は、その言い訳を、鼻で笑った。
「それで、イアナ嬢は、貴様を『牢屋』に閉じ込めた、と申すか」
「そ、そうでございます!」
ミリアは、待ってましたとばかりに、声を張り上げた。
「わたくし、何も悪くないのに…!」
「イアナ様は『座っているだけでいい』と! わたくしを、お部屋から、一歩も出られないように…!」
「ふむ」
国王は、腕を組んだ。
「その『証拠』は、あるのかな」
「イアナ嬢が、貴様を『牢屋』に閉じ込めたという、決定的な証拠が」
「証拠…?」
ミリアは、一瞬、戸惑った。
手紙に、あれほど「悲しい」と書いたのに、まだ証拠がいるというのか。
アルベルト王子は、あんなに、すぐに信じてくださったのに。
アルベルトも、父の冷たい追及に、焦り始めていた。
「ち、父上! ミリアの、この涙が、証拠では…!」
「黙れ、愚か者!」
国王が、一喝する。
「ミリア嬢」
国王は、再び、ミリアに視線を戻した。
「証拠がなければ、これは、貴様の『被害妄想』、あるいは、アルベルトへの『虚偽の報告』と、受け取るが」
「きょ、虚偽!?」
ミリアは、真っ青になった。
「そ、そんな、滅相もございません!」
彼女は、必死で、記憶を手繰り寄せる。
イアナに「意地悪」をされた、証拠。
自分を「牢屋」に閉じ込めた、証拠。
「あ…」
ミリアは、思い出した。
あの日、イアナに『座っているだけでいい』と、冷たく言い放たれた後。
アンナが、イアナの「言いつけ」だと言って、自分に、一枚の羊皮紙を、押し付けていったことを。
「あ、ありますわ!」
「証拠なら、ここに!」
ミリアは、懐に(なぜか)大切に仕舞い込んでいた、一枚の、折りたたまれた羊皮紙を、取り出した。
アルベルトに、いつか、直接見せようと思っていた「イアナの冷酷さ」の証拠だ。
「これですわ!」
「イアナ様が、わたくしに、押し付けた『規則書』でございます!」
「わたくしを『囚人』扱いする、ひどい、ひどい、命令書ですわ!」
ミリアは、震える手で、それを、侍従長に手渡した。
侍従長は、困惑した顔で、それを国王に差し出す。
アルベルトも「それだ! ミリア!」と、息を呑んで、それを見つめた。
国王は、無言で、その羊皮紙を、広げた。
そこには、イアナの、几帳面(きちょうめん)で、力強い筆跡で、こう書かれていた。
「ミリア様へ」
「厨房(ちゅうぼう)作業における、お願い(マニュアル)」
「……」
国王の眉が、ピクリと動いた。
「一、厨房にある、貴重な『砂糖』の袋には、絶対に、触れないでください」
「一、隣国から届いた、高価な『ハチミツ』の壺にも、絶対に、触れないでください」
「一、火の番をしてくださる際は、鍋の中に、絶対に、何も入れないでください」
「一、何か異変があれば、すぐに、アンナか、ハンスを、大声で呼んでください」
「一、万が一、お時間を持て余した場合は、厨房の隅に、ミリア様専用の『椅子』をご用意しております。どうか、そちらに、お座りになって、作業を『見守って』くださいまし」
「一、ミリア様の、温かい『ご協力』(何もしないこと)に、心より、感謝いたします」
「イアナ・ウォルトンより」
「…………」
国王は、その「証拠」の羊皮紙を、読み終えた。
そして、ゆっくりと、ゆっくりと、顔を上げた。
その顔は、怒りを通り越し、もはや、深い、深い『疲労』の色をしていた。
アルベルトも、信じられない、という顔で、その羊皮紙を、横から覗き込む。
そして、ルークの報告書にあった『三ヶ月分の利益を、黒焦げに』という一文と、この『丁寧すぎる(何一つ触るなという)マニュアル』が、彼の頭の中で、ようやく、結びついた。
「あ…」
アルベルトは、すべてを、悟った。
「ミリア嬢」
国王が、絞り出すような、低い声で、尋ねた。
「これが」
「貴様を『牢屋』に閉じ込めたという、証拠の『命令書』か?」
「は、はい!」
ミリアは、まだ、何も、分かっていなかった。
彼女は、涙ながらに、訴える。
「ご覧くださいませ、陛下!」
「『何もするな』『椅子に座っていろ』と!」
「こんな、ひどい…! わたくしへの、当てつけですわ!」
「こんな『意地悪』、ありますでしょうか!?」
ミリアの、純粋な(そして、致命的に愚かな)叫びが、執務室に、虚しく響いた。
国王は、もう、何も言わなかった。
ただ、ルークの報告書と、ミリアの『証拠』を、机の上に並べると、
「…侍従長」
「この、オルコット嬢を、別室へ」
「アルベルト」
「は、はい…」
アルベルトは、父の、冷え切った声に、震え上がった。
「貴様は、ここに、残れ」
「貴様が『損失』させた、国益の『穴埋め』について」
「今から、話を、する」
「ひっ…」
ミリアは、訳が分からないまま、侍従長に連れられていく。
「え? 殿下? 陛下? お話は…?」
彼女の「自爆」が、完璧に、完了した瞬間だった。
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