11 / 43
11.こんなドレス
しおりを挟む
sideリディア
馬車はゆっくりと石畳の道を進んでいた。
窓から見える街並みはどこか霞んで見えた。揺れる車内、静かにこぼれるため息。
冷たい革張りの座席に身を預け、何度も心を押し殺した。
「お嬢様、カタリナ様がお部屋でお待ちです」
家に戻ると侍女が伝えてくる。ドレスの裾を気にしながら足早に廊下を進み、暖かな灯りが漏れる扉を開ける。
扉を開けると、カタリナが振り返った。
「リディア、お邪魔しているわ。お茶会の話を聞こうと思って……って、一体どうしたの?」
心配そうな目がすぐに私を捉える。
我慢していたのに、その優しい声を聞いた瞬間、堰が切れたように涙が溢れ出す。
頬を伝う温かい雫は次から次へと流れ落ち、震える手で顔を覆う。
「とりあえず、座って!」
カタリナは慌ててソファに導いた。
「よかったわ、迷ったけど訪れて。やっぱりあの二人が何かしたのね!」
「ふふ、見て。このドレス、どう思う?」
カタリナは視線を私のドレスへと向け、ためらいがちに口を開く。
「お世辞にも似合っているとは言えないわ。リディアには、もっと大人っぽくて落ち着いた色やデザインが似合うのに……。セオドアのセンスって一体……」
その言葉に深く頷いた。
「そうよね、そう思うわよね。実はね、このドレス……エマが全く同じものを着ていたの」
一瞬、空気が張り詰める。
「全く同じ……? つまり、二人に同じドレスを贈ったということ?」
「そうみたい」
怒りと悲しみが自分の声に混ざり合っている。
「っ! ……分かったわ。とりあえずそのドレスを脱ぎましょう。話はそれからよ」
侍女を呼び、ドレスを脱ぐ準備をする。その間、部屋の空気は静まり返り、時計の針の音だけが微かに聞こえた。
やがて、メイドが用意した紅茶の香りがほのかに漂い、ほんの少しだけ張り詰めた空気が和らいだ。
カタリナは深く息を吐き出し、再び口を開く。
「……結局、エマが、セオドアを狙っていることが分かったのね」
カタリナの声には怒りと諦めが混ざり合い、その目は鋭く光っていた。
「リディア、慰謝料よ……。レオナードの記録を元に婚約破棄の準備を進めるべきだわ。今すぐ侯爵様のところに行きましょう!」
その言葉に、静かに首を横に振った。手に握りしめたハンカチをぎゅっと握りしめ、深く息を吸い込む。
「そんなに簡単にいかないことは、あなたもよく知っているでしょう?」
「そうだけど、これはあまりにもひどいわ!」
カタリナは声を荒げた。目には怒りの色が浮かび、義憤が彼女を突き動かしているのが分かる。
「それにお父様は、午後から領地に行くと言っていたから、暫く留守よ」
「……侯爵様とあなたの仲はどうなの? もし関係が悪く、言いにくいのだったら……」
カタリナが恐る恐るといった雰囲気で尋ねる。
「いいえ、関係がいいからこそ、言えないわ。セオドアが、どういう選択をするかは分からないけれど、そこまで愚かではないはずよ」
「……愚かだったらどうするの? でも……愛人も許せないわ!」
カタリナの声は震え、どこか悲痛な響きを含んでいた。
目を閉じ、一度息を整える。声に滲む冷静さの裏側には、押し殺した感情が渦巻いている。
「……お父様は、この結婚を楽しみにしているの。亡くなったお母様も。二人の期待を裏切ることはできない。それに、セオドアに関わる人たちが大変な目に遭うのも嫌なの」
その言葉に、カタリナはじっと私を見つめた。そして一拍の沈黙の後、静かにため息をつく。
「それと、あなたが我慢するのも許すのも違うと思うわ」
「貴族として生まれたのですもの。……それもまた宿命よ」
カタリナは眉を寄せ、少し身を乗り出すように言葉を投げかけた。
「そのセオドアが養子に入るモンルージュ公爵家から言ってもらうというのは? さすがに外聞が悪すぎるもの。何とかしてくれるのではなくて」
「きっとしてくれるわ。でも、他の人に言われたところで、人の心を思い通りになんてできないわ。無理に引き離したとしても思いは残る。それに、隠れて知らないところで子供ができていたら、逆に大変なことになるもの」
カタリナは目を伏せながら黙ってしまった。言葉が途切れ、二人の間に短い沈黙が落ちた。
私は、そっと視線を上げ、続けた。
「卒業までまだ、時間があるわ。恋い焦がれるような仲でなくても、公爵家と互いの家の繁栄、そして家族を守るためのパートナーとして関係を作っていきたいと思っているの」
カタリナの顔に困惑の表情が浮かぶ。
「こんなドレスを贈る人と?」
「そう……こんなドレスを贈る人と」
声が少し震えた。
その瞬間、また、瞳から涙がぽつりと溢れた。頬を伝うその雫は、抑えきれない感情の奔流だった。
「カタリナ……。私にだって恋は分かる。恋を選ばなかっただけ。ずっと笑い合いたい。ほんの少しでも会いたい。手に入れられるなら、見つめ合うことができるなら、悪魔にでさえ祈りたい」
「リディア……」
カタリナが、辛そうな顔をする。
「諦める辛さも分かるの。だから……もし、セオドアが恋を選びたいのなら……強く否定することなどできないわ」
カタリナは私の手をそっと握り、優しく問いかける。
「……私しかいないわ。本音を言ってちょうだい」
本音……。
「……エマと運命の恋をした。私とは、公爵家と互いの家の繁栄、互いの家族を守るためのパートナーとしても一緒にいられない。婚約を解消してくれ……そう言ってくれないかしら? もうこれ以上歩み寄れないのなら、恋を諦め、願いから目を逸らし、それでも、セオドアとの未来を真剣に考えている私を解放してほしい」
「リディア……」
カタリナの目にも涙が浮かぶ。
すすり泣きだけが聞こえる長い時間の後、私は、カタリナに向かって微笑みを浮かべた。
「さあ、泣いたらすっきりしたわ。このドレスをずたずたに切り裂いてすっきりしたいの。手伝ってくれる?」
カタリナは涙をぬぐい微笑み返し、小さく頷いた。
「もちろんよ。その後は燃やしてしまうのがいいわね」
目の赤いまま二人で笑い合った。
馬車はゆっくりと石畳の道を進んでいた。
窓から見える街並みはどこか霞んで見えた。揺れる車内、静かにこぼれるため息。
冷たい革張りの座席に身を預け、何度も心を押し殺した。
「お嬢様、カタリナ様がお部屋でお待ちです」
家に戻ると侍女が伝えてくる。ドレスの裾を気にしながら足早に廊下を進み、暖かな灯りが漏れる扉を開ける。
扉を開けると、カタリナが振り返った。
「リディア、お邪魔しているわ。お茶会の話を聞こうと思って……って、一体どうしたの?」
心配そうな目がすぐに私を捉える。
我慢していたのに、その優しい声を聞いた瞬間、堰が切れたように涙が溢れ出す。
頬を伝う温かい雫は次から次へと流れ落ち、震える手で顔を覆う。
「とりあえず、座って!」
カタリナは慌ててソファに導いた。
「よかったわ、迷ったけど訪れて。やっぱりあの二人が何かしたのね!」
「ふふ、見て。このドレス、どう思う?」
カタリナは視線を私のドレスへと向け、ためらいがちに口を開く。
「お世辞にも似合っているとは言えないわ。リディアには、もっと大人っぽくて落ち着いた色やデザインが似合うのに……。セオドアのセンスって一体……」
その言葉に深く頷いた。
「そうよね、そう思うわよね。実はね、このドレス……エマが全く同じものを着ていたの」
一瞬、空気が張り詰める。
「全く同じ……? つまり、二人に同じドレスを贈ったということ?」
「そうみたい」
怒りと悲しみが自分の声に混ざり合っている。
「っ! ……分かったわ。とりあえずそのドレスを脱ぎましょう。話はそれからよ」
侍女を呼び、ドレスを脱ぐ準備をする。その間、部屋の空気は静まり返り、時計の針の音だけが微かに聞こえた。
やがて、メイドが用意した紅茶の香りがほのかに漂い、ほんの少しだけ張り詰めた空気が和らいだ。
カタリナは深く息を吐き出し、再び口を開く。
「……結局、エマが、セオドアを狙っていることが分かったのね」
カタリナの声には怒りと諦めが混ざり合い、その目は鋭く光っていた。
「リディア、慰謝料よ……。レオナードの記録を元に婚約破棄の準備を進めるべきだわ。今すぐ侯爵様のところに行きましょう!」
その言葉に、静かに首を横に振った。手に握りしめたハンカチをぎゅっと握りしめ、深く息を吸い込む。
「そんなに簡単にいかないことは、あなたもよく知っているでしょう?」
「そうだけど、これはあまりにもひどいわ!」
カタリナは声を荒げた。目には怒りの色が浮かび、義憤が彼女を突き動かしているのが分かる。
「それにお父様は、午後から領地に行くと言っていたから、暫く留守よ」
「……侯爵様とあなたの仲はどうなの? もし関係が悪く、言いにくいのだったら……」
カタリナが恐る恐るといった雰囲気で尋ねる。
「いいえ、関係がいいからこそ、言えないわ。セオドアが、どういう選択をするかは分からないけれど、そこまで愚かではないはずよ」
「……愚かだったらどうするの? でも……愛人も許せないわ!」
カタリナの声は震え、どこか悲痛な響きを含んでいた。
目を閉じ、一度息を整える。声に滲む冷静さの裏側には、押し殺した感情が渦巻いている。
「……お父様は、この結婚を楽しみにしているの。亡くなったお母様も。二人の期待を裏切ることはできない。それに、セオドアに関わる人たちが大変な目に遭うのも嫌なの」
その言葉に、カタリナはじっと私を見つめた。そして一拍の沈黙の後、静かにため息をつく。
「それと、あなたが我慢するのも許すのも違うと思うわ」
「貴族として生まれたのですもの。……それもまた宿命よ」
カタリナは眉を寄せ、少し身を乗り出すように言葉を投げかけた。
「そのセオドアが養子に入るモンルージュ公爵家から言ってもらうというのは? さすがに外聞が悪すぎるもの。何とかしてくれるのではなくて」
「きっとしてくれるわ。でも、他の人に言われたところで、人の心を思い通りになんてできないわ。無理に引き離したとしても思いは残る。それに、隠れて知らないところで子供ができていたら、逆に大変なことになるもの」
カタリナは目を伏せながら黙ってしまった。言葉が途切れ、二人の間に短い沈黙が落ちた。
私は、そっと視線を上げ、続けた。
「卒業までまだ、時間があるわ。恋い焦がれるような仲でなくても、公爵家と互いの家の繁栄、そして家族を守るためのパートナーとして関係を作っていきたいと思っているの」
カタリナの顔に困惑の表情が浮かぶ。
「こんなドレスを贈る人と?」
「そう……こんなドレスを贈る人と」
声が少し震えた。
その瞬間、また、瞳から涙がぽつりと溢れた。頬を伝うその雫は、抑えきれない感情の奔流だった。
「カタリナ……。私にだって恋は分かる。恋を選ばなかっただけ。ずっと笑い合いたい。ほんの少しでも会いたい。手に入れられるなら、見つめ合うことができるなら、悪魔にでさえ祈りたい」
「リディア……」
カタリナが、辛そうな顔をする。
「諦める辛さも分かるの。だから……もし、セオドアが恋を選びたいのなら……強く否定することなどできないわ」
カタリナは私の手をそっと握り、優しく問いかける。
「……私しかいないわ。本音を言ってちょうだい」
本音……。
「……エマと運命の恋をした。私とは、公爵家と互いの家の繁栄、互いの家族を守るためのパートナーとしても一緒にいられない。婚約を解消してくれ……そう言ってくれないかしら? もうこれ以上歩み寄れないのなら、恋を諦め、願いから目を逸らし、それでも、セオドアとの未来を真剣に考えている私を解放してほしい」
「リディア……」
カタリナの目にも涙が浮かぶ。
すすり泣きだけが聞こえる長い時間の後、私は、カタリナに向かって微笑みを浮かべた。
「さあ、泣いたらすっきりしたわ。このドレスをずたずたに切り裂いてすっきりしたいの。手伝ってくれる?」
カタリナは涙をぬぐい微笑み返し、小さく頷いた。
「もちろんよ。その後は燃やしてしまうのがいいわね」
目の赤いまま二人で笑い合った。
1,773
あなたにおすすめの小説
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。
ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。
ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。
対面した婚約者は、
「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」
……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。
「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」
今の私はあなたを愛していません。
気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。
☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。
☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)
『完璧すぎる令嬢は婚約破棄を歓迎します ~白い結婚のはずが、冷徹公爵に溺愛されるなんて聞いてません~』
鷹 綾
恋愛
「君は完璧すぎる」
その一言で、王太子アルトゥーラから婚約を破棄された令嬢エミーラ。
有能であるがゆえに疎まれ、努力も忠誠も正当に評価されなかった彼女は、
王都を離れ、辺境アンクレイブ公爵領へと向かう。
冷静沈着で冷徹と噂される公爵ゼファーとの関係は、
利害一致による“白い契約結婚”から始まったはずだった。
しかし――
役割を果たし、淡々と成果を積み重ねるエミーラは、
いつしか領政の中枢を支え、領民からも絶大な信頼を得ていく。
一方、
「可愛げ」を求めて彼女を切り捨てた元婚約者と、
癒しだけを与えられた王太子妃候補は、
王宮という現実の中で静かに行き詰まっていき……。
ざまぁは声高に叫ばれない。
復讐も、断罪もない。
あるのは、選ばなかった者が取り残され、
選び続けた者が自然と選ばれていく現実。
これは、
誰かに選ばれることで価値を証明する物語ではない。
自分の居場所を自分で選び、
その先で静かに幸福を掴んだ令嬢の物語。
「完璧すぎる」と捨てられた彼女は、
やがて――
“選ばれ続ける存在”になる。
【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。
許婚と親友は両片思いだったので2人の仲を取り持つことにしました
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
<2人の仲を応援するので、どうか私を嫌わないでください>
私には子供のころから決められた許嫁がいた。ある日、久しぶりに再会した親友を紹介した私は次第に2人がお互いを好きになっていく様子に気が付いた。どちらも私にとっては大切な存在。2人から邪魔者と思われ、嫌われたくはないので、私は全力で許嫁と親友の仲を取り持つ事を心に決めた。すると彼の評判が悪くなっていき、それまで冷たかった彼の態度が軟化してきて話は意外な展開に・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
私は愛する人と結婚できなくなったのに、あなたが結婚できると思うの?
あんど もあ
ファンタジー
妹の画策で、第一王子との婚約を解消することになったレイア。
理由は姉への嫌がらせだとしても、妹は王子の結婚を妨害したのだ。
レイアは妹への処罰を伝える。
「あなたも婚約解消しなさい」
言いたいことはそれだけですか。では始めましょう
井藤 美樹
恋愛
常々、社交を苦手としていましたが、今回ばかりは仕方なく出席しておりましたの。婚約者と一緒にね。
その席で、突然始まった婚約破棄という名の茶番劇。
頭がお花畑の方々の発言が続きます。
すると、なぜが、私の名前が……
もちろん、火の粉はその場で消しましたよ。
ついでに、独立宣言もしちゃいました。
主人公、めちゃくちゃ口悪いです。
成り立てホヤホヤのミネリア王女殿下の溺愛&奮闘記。ちょっとだけ、冒険譚もあります。
復縁は絶対に受け入れません ~婚約破棄された有能令嬢は、幸せな日々を満喫しています~
水空 葵
恋愛
伯爵令嬢のクラリスは、婚約者のネイサンを支えるため、幼い頃から血の滲むような努力を重ねてきた。社交はもちろん、本来ならしなくても良い執務の補佐まで。
ネイサンは跡継ぎとして期待されているが、そこには必ずと言っていいほどクラリスの尽力があった。
しかし、クラリスはネイサンから婚約破棄を告げられてしまう。
彼の隣には妹エリノアが寄り添っていて、潔く離縁した方が良いと思える状況だった。
「俺は真実の愛を見つけた。だから邪魔しないで欲しい」
「分かりました。二度と貴方には関わりません」
何もかもを諦めて自由になったクラリスは、その時間を満喫することにする。
そんな中、彼女を見つめる者が居て――
◇5/2 HOTランキング1位になりました。お読みいただきありがとうございます。
※他サイトでも連載しています
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる