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第1章
学校へ
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大地が私達と一緒に生活しだしてから数ヶ月。季節は春を迎えた。いつもの春に比べ心がウキウキ感と不安感に襲われている多分気のせいではないだろう。なぜなら
「転校生を紹介するぞ」
担任。確か名前はナカハラだったはず。呼ばれてクラスに入る。
「はじめまして。シズクって言います。これからよろしくお願いします」
私、シズクは人間界の高校。県立東高校2年7組に通うことになったのだ。
挨拶をし、精一杯の笑顔を見せる。見せるのだが…。クラスメイトの反応が鈍い。おかしいな。今日はちゃんと服。しかも学校指定の制服というやつを着ているのに…。
「よろしく!何でも聞いてね!」
「成美。あんたに聞いたら余計分からなくなるわよ」
そう言いながら拍手をしてくれたのは約1年前知り合い、今ではかけがいのない親友。神崎成美(カンザキナミ)と露木陽奈(ツユキヒナ)だった。それに遅れること数秒。クラスメイトから拍手を受けた。どうにかやっていけそうだ。
「疲れた…」
授業というのを終え放課後を迎えた。
「授業難しい?」
隣には椅子に座っている成美と陽奈がいる。
「授業?それは簡単だけど」
「マジか。私なんて分からないことだらけなのに」
「あんたはもう少し勉強した方が良いよ」
陽奈が呆れたように話し、
「で?何に疲れたの?」
そう続けた。
「ん~。人間の視線?見てくるのは良いし話しかけられるのも良いのだけど…何話していいか分からない」
「シズクは秘密多いからね」
「そうなんだよね。どこから引っ越してきたの?って聞かれても答えられないしさぁ」
そう言いながら自販機で買ったミルクティーのパックにストローを挿す。
「まぁそのうち慣れると思うよ」
「だといいんだけどね」
そう言いながらミルクティーを飲む。やっぱり飲食物に関しては人間界の方が美味しい。
「シズクは部活入るの?」
「ブカツ?何それ?」
聞いたことの無い単語だ。
「あ、そこから説明いるのね。えっとねぇ…」
「ちょっと待った陽奈!」
陽奈の口を押さえながら
「その事について重大発表があります!」
と続けた。
「なにすんのよ。ってか重大発表って何?」
「それは明日話す!」
「なに勿体ぶっているのよ…どうせくだらない事でしょ」
「それも秘密。とにかく今日は遅くなったし帰ろう」
「はいはい。分かったわよ。シズク。帰ろう」
「うん」
鞄を持ちクラスから出る。重大発表ってなんだろ?そんな事を思いながら下駄箱まで歩き靴に履き替えるため下駄箱を開けると
「なにこれ…?」
中から10数枚の紙が落ちてきた。成美がその中の1枚を拾い
「えっと…一目惚れです…付き合って…下さい!?ラブレターじゃん!」
ラブレター?
「…こっちにあるのも大体似たような物ね。…てか転校初日でラブレターとか…流石シズク様ってことか」
「ラブレターって何?果たし状みたいな物?」
「ラブレター知らなくて果たし状は知っているのね…」
呆れた声を陽奈が出す。
「告白は分かる?」
「うん。子孫繁栄でしょ?」
「微妙に違うけど…まあこの際置いておくとして…その告白を手紙にしたのがラブレターみたいな物よ」
「モテモテだね。私なんて生まれてから1通も貰った事ないのに」
「じゃあ私が成美と陽奈に書いてあげるよ」
「いや、いらないから。それでどうするの?この大量のラブレター」
「ん~人間と付き合うつもりはないからねぇ」
「じゃあ無視でもしときなさい。どうせ名前も書いていないのばっかりだし」
「分かった」
陽奈がそう言うのだからそうした方が良いのだろう。
「じゃ、今日は解散しよ」
「そうね。また明日ねシズク」
「うん。また明日ね」
成美と陽奈を見送り
「さぁ、私も帰るか」
今日は買い物も頼まれていないし真っ直ぐ家に帰ろう。
「転校生を紹介するぞ」
担任。確か名前はナカハラだったはず。呼ばれてクラスに入る。
「はじめまして。シズクって言います。これからよろしくお願いします」
私、シズクは人間界の高校。県立東高校2年7組に通うことになったのだ。
挨拶をし、精一杯の笑顔を見せる。見せるのだが…。クラスメイトの反応が鈍い。おかしいな。今日はちゃんと服。しかも学校指定の制服というやつを着ているのに…。
「よろしく!何でも聞いてね!」
「成美。あんたに聞いたら余計分からなくなるわよ」
そう言いながら拍手をしてくれたのは約1年前知り合い、今ではかけがいのない親友。神崎成美(カンザキナミ)と露木陽奈(ツユキヒナ)だった。それに遅れること数秒。クラスメイトから拍手を受けた。どうにかやっていけそうだ。
「疲れた…」
授業というのを終え放課後を迎えた。
「授業難しい?」
隣には椅子に座っている成美と陽奈がいる。
「授業?それは簡単だけど」
「マジか。私なんて分からないことだらけなのに」
「あんたはもう少し勉強した方が良いよ」
陽奈が呆れたように話し、
「で?何に疲れたの?」
そう続けた。
「ん~。人間の視線?見てくるのは良いし話しかけられるのも良いのだけど…何話していいか分からない」
「シズクは秘密多いからね」
「そうなんだよね。どこから引っ越してきたの?って聞かれても答えられないしさぁ」
そう言いながら自販機で買ったミルクティーのパックにストローを挿す。
「まぁそのうち慣れると思うよ」
「だといいんだけどね」
そう言いながらミルクティーを飲む。やっぱり飲食物に関しては人間界の方が美味しい。
「シズクは部活入るの?」
「ブカツ?何それ?」
聞いたことの無い単語だ。
「あ、そこから説明いるのね。えっとねぇ…」
「ちょっと待った陽奈!」
陽奈の口を押さえながら
「その事について重大発表があります!」
と続けた。
「なにすんのよ。ってか重大発表って何?」
「それは明日話す!」
「なに勿体ぶっているのよ…どうせくだらない事でしょ」
「それも秘密。とにかく今日は遅くなったし帰ろう」
「はいはい。分かったわよ。シズク。帰ろう」
「うん」
鞄を持ちクラスから出る。重大発表ってなんだろ?そんな事を思いながら下駄箱まで歩き靴に履き替えるため下駄箱を開けると
「なにこれ…?」
中から10数枚の紙が落ちてきた。成美がその中の1枚を拾い
「えっと…一目惚れです…付き合って…下さい!?ラブレターじゃん!」
ラブレター?
「…こっちにあるのも大体似たような物ね。…てか転校初日でラブレターとか…流石シズク様ってことか」
「ラブレターって何?果たし状みたいな物?」
「ラブレター知らなくて果たし状は知っているのね…」
呆れた声を陽奈が出す。
「告白は分かる?」
「うん。子孫繁栄でしょ?」
「微妙に違うけど…まあこの際置いておくとして…その告白を手紙にしたのがラブレターみたいな物よ」
「モテモテだね。私なんて生まれてから1通も貰った事ないのに」
「じゃあ私が成美と陽奈に書いてあげるよ」
「いや、いらないから。それでどうするの?この大量のラブレター」
「ん~人間と付き合うつもりはないからねぇ」
「じゃあ無視でもしときなさい。どうせ名前も書いていないのばっかりだし」
「分かった」
陽奈がそう言うのだからそうした方が良いのだろう。
「じゃ、今日は解散しよ」
「そうね。また明日ねシズク」
「うん。また明日ね」
成美と陽奈を見送り
「さぁ、私も帰るか」
今日は買い物も頼まれていないし真っ直ぐ家に帰ろう。
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