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第3章
忘れ事
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「ねぇおじさん。私今暇なんだよね」
なるべくお金を持っていそうで弱気な下心ありそうな人に声をかける。この時こちらからホテルとかご飯とか誘っている言葉はかけない。万が一ってこともあるから。
「じゃあご飯でもどう?」
すると自然と向こうから誘ってくる。こうやってカモを釣る。私は何も言わず歩き出す。すると男は後を追うように付いてくる。このままご飯を奢ってもらうだけならこれで終わりだが私たちの目的は違う。なるべく人気の少ない所まで歩き男の人の耳元で
「ご飯だけでいいの?」
そう呟く。すると男は下心を出し
「君が良いなら。もちろんお小遣いはあげるから」
私は何も答えない。また歩き出す。ホテルの前まで無言で。ホテルまで辿り着くと男は意気揚々と
「じゃあ入ろうか」
と声をかけてくる。私は何も言わない。ホテルに入る直前に
「おっさん!何してんだ!」
私の仲間が声をかける。その時男はたいていあたふたしている。
「ちょっとこっち来いや」
無理矢理人気の無い所に連れていき
「人の女になにしてやがる!」
「こいつ未成年だぞ!」
などとまくし立てる。勿論全て計画している嘘の話。こういう時童顔でよかったと思う。
「黙っていてやるから金出せ」
最終的にはこうやって持っている金を奪いその場から去る。向こうは私の事恨むだろうが警察には行けない。私の事を未成年と勘違いしているから。そうやって奪った金を仲間と分け合って好き勝手にする。
「みた?あのおっさんの顔!」
「みたみた。チョービビってた」
「佳奈も悪い子だよねぇ!」
「あんたよりましだから」
いつからだろうか。罪悪感がなくなったのは。いつからだろうか。こんなつまらない人生になったのは。
「そういや佳奈。また警察きていたね」
「ほんといい加減にしてほしいよ。何も悪いことなんてしてないってのに」
「あはは。嘘ばっかり。でも心配だな。捕まらないでよ」
心配って言うのは嘘だろう。私が捕まれば面白い話ができるでも思っているに違いない。仲間だといったってしょせんそんなもんだ。
「そういや例の年下彼氏は?」
「さっき連絡あったからぼちぼち迎えに来ると思うよ」
「こんなことしてるのばれたら大変だね」
こいつらに喋ったのは間違いだった。少しでも機嫌をそこねると告げ口をされるような気がする。
「おまたせ加奈」
丁度いいタイミングで彼氏が迎えに来てくれた。
「じゃあ私行くから」
「またやろうね」
「やるって?」
「なんでもないから!」
やっぱり危険なやつだ。足早にその場所を去った。
「今日はどうする?」
「このまま買い物いこっ」
腕を組み歩く。こうしている時間が1番安心するし好きだ。あいつらと違って変に気を遣わなくていいしおっさん達みたいに変な下心もない。
「そういや元カノは?」
「死んだって聞いた」
「あの時のが原因で?」
「うん。やっと開放された気分」
「シズク…だっけ?」
「そ。最悪だったよ」
「私は?」
「最高」
「大好き大地」
そんな会話をしながら買い物を楽しむ。元カノよりも私の方が最高って言ってくれたのは素直にうれしい。買い物も楽しい。
「じゃ、今日は帰るね」
「うん」
キスをし家に帰る。
今日は良い1日だった。大好きな人とデートもしたし欲しいものも買えた。まぁお金は騙したおっさんのだったけど。
ベッドに入り眠りにつく。
何か大事なことを忘れている様な気がしながら。
なるべくお金を持っていそうで弱気な下心ありそうな人に声をかける。この時こちらからホテルとかご飯とか誘っている言葉はかけない。万が一ってこともあるから。
「じゃあご飯でもどう?」
すると自然と向こうから誘ってくる。こうやってカモを釣る。私は何も言わず歩き出す。すると男は後を追うように付いてくる。このままご飯を奢ってもらうだけならこれで終わりだが私たちの目的は違う。なるべく人気の少ない所まで歩き男の人の耳元で
「ご飯だけでいいの?」
そう呟く。すると男は下心を出し
「君が良いなら。もちろんお小遣いはあげるから」
私は何も答えない。また歩き出す。ホテルの前まで無言で。ホテルまで辿り着くと男は意気揚々と
「じゃあ入ろうか」
と声をかけてくる。私は何も言わない。ホテルに入る直前に
「おっさん!何してんだ!」
私の仲間が声をかける。その時男はたいていあたふたしている。
「ちょっとこっち来いや」
無理矢理人気の無い所に連れていき
「人の女になにしてやがる!」
「こいつ未成年だぞ!」
などとまくし立てる。勿論全て計画している嘘の話。こういう時童顔でよかったと思う。
「黙っていてやるから金出せ」
最終的にはこうやって持っている金を奪いその場から去る。向こうは私の事恨むだろうが警察には行けない。私の事を未成年と勘違いしているから。そうやって奪った金を仲間と分け合って好き勝手にする。
「みた?あのおっさんの顔!」
「みたみた。チョービビってた」
「佳奈も悪い子だよねぇ!」
「あんたよりましだから」
いつからだろうか。罪悪感がなくなったのは。いつからだろうか。こんなつまらない人生になったのは。
「そういや佳奈。また警察きていたね」
「ほんといい加減にしてほしいよ。何も悪いことなんてしてないってのに」
「あはは。嘘ばっかり。でも心配だな。捕まらないでよ」
心配って言うのは嘘だろう。私が捕まれば面白い話ができるでも思っているに違いない。仲間だといったってしょせんそんなもんだ。
「そういや例の年下彼氏は?」
「さっき連絡あったからぼちぼち迎えに来ると思うよ」
「こんなことしてるのばれたら大変だね」
こいつらに喋ったのは間違いだった。少しでも機嫌をそこねると告げ口をされるような気がする。
「おまたせ加奈」
丁度いいタイミングで彼氏が迎えに来てくれた。
「じゃあ私行くから」
「またやろうね」
「やるって?」
「なんでもないから!」
やっぱり危険なやつだ。足早にその場所を去った。
「今日はどうする?」
「このまま買い物いこっ」
腕を組み歩く。こうしている時間が1番安心するし好きだ。あいつらと違って変に気を遣わなくていいしおっさん達みたいに変な下心もない。
「そういや元カノは?」
「死んだって聞いた」
「あの時のが原因で?」
「うん。やっと開放された気分」
「シズク…だっけ?」
「そ。最悪だったよ」
「私は?」
「最高」
「大好き大地」
そんな会話をしながら買い物を楽しむ。元カノよりも私の方が最高って言ってくれたのは素直にうれしい。買い物も楽しい。
「じゃ、今日は帰るね」
「うん」
キスをし家に帰る。
今日は良い1日だった。大好きな人とデートもしたし欲しいものも買えた。まぁお金は騙したおっさんのだったけど。
ベッドに入り眠りにつく。
何か大事なことを忘れている様な気がしながら。
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