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第4章
大切な友達
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「おはよ」
「おはよ成美」
「おはよ」
私、神崎成美がクラスに入ると既に陽奈とシズクがいた。始業のチャイムまで10分程あるのに相変わらず登校が早い2人だな。折角私が早く来たのに。
「成美も来たし」
そう言いながらシズクが鞄をあさって
「あったあった。これ2人に」
鞄から出てきたのは琥珀色をしたネックレスだった。
「可愛い」
「どうしたのこれ?」
「サクマから。私達の魂を繋げたって言っていた。何かあれば助けてくれるらしいよ」
サクマさんからプレゼントって珍しいな。魂を繋げたっていうのはよく分からないけど。とにかく大事にしたら良いってことだよね。
「肌身離さず持っていて」
こういう時校則が緩い学校で良かったって思う。
シズクからネックレスを受け取り
「どう?」
早速付けてみる。
「似合っているよ」
「サクマさんにありがとうって伝えて」
「分かった。伝えとく」
お揃いのネックレスを付け、今日も1日が始まる。
放課後。私はある違和感に悩まされていた。
「ねぇシズク」
「何?成美?」
違和感の原因であるシズクに話しかける。
「何かあった?」
「何かって?」
「目腫れているし今日1日ずっと考え事していたでしょ?」
いつも楽しそうに授業を受けているのに今日はずっと上の空だった。先生に当てられても話自体聞いていなかったみたいだったし。
「あ、確かに少し腫れているわね。ってかあんたよく気付いたわね」
「シズクに関してだったら何でも分かるんだよ」
「その意欲少しは勉強に向けなさいよ…少し待っていて」
そう言い陽奈は部室から出て行く。
「で?何があったの?」
「何もないよ」
それは明らかな嘘だった。多分シズクはこれ以上聞かないでっていう意味で言ったのだろう。
「シーズークー」
私はシズクの頬を横に思いっ切り引っ張る。
「い、痛いよ」
「またそうやって隠し事するんだから」
本当なら聞かない方が良いのだろう。でも私は神崎成美だ。ここで分かった。何も聞かないねって言うのは簡単だが私らしくない。全て話してくれるとは思っていないが少しくらい話しても大丈夫と思って欲しい。
「お待たせ。ほらこれで少し冷やしなさい」
部室に戻ってきた陽奈は濡れたハンカチをシズクに渡す。
「あ、ありがと」
シズクは素直に受け取り自分の目が隠れるようにハンカチを置いた。
「私と陽奈ってさそんなに頼りないかな」
「何の話?」
「シズクがまた隠し事している」
「あぁ。そういう事ね」
陽奈も薄々気付いていたのだろう。それ以上何も言わず椅子に座った。
「私もね…本当なら全部話したいんだよ。でも怖くて」
声が少し震えていた。ハンカチで目は隠れているが今シズクがどんな顔をしているか見なくても分かる。
「怖い?」
「うん。2人が居なくなるのが」
私達が居なくなる?一体シズクは何を怖がっているのだろうか?
「シズクが抱えている問題で私達が居なくなるって思っているの?」
「うん」
「あんたってさ何でも知っていそうで何も知らないよね」
陽奈が呆れた様に話を続ける。
「ここに居る成美はね究極のバカなの」
おぉ!何かいきなり貶され出した。
「バカだから何も考えず行動出来るの」
「そうだね」
しかもシズク同意しちゃっているし。
「ちょっと2人とも酷くない!?」
「だから居なくなるって選択が出来ないわけ」
私の文句はその一言によって全て消された。
「だから安心しなさいよ。勿論私も消えないから。2人の面倒を見られる人間なんて私くらいだからさ。それでも不安?」
こういう時の陽奈はカッコいい。私が1人になった時も唯一離れなかった。だから私は陽奈を尊敬しているし大好きだ。
「おはよ成美」
「おはよ」
私、神崎成美がクラスに入ると既に陽奈とシズクがいた。始業のチャイムまで10分程あるのに相変わらず登校が早い2人だな。折角私が早く来たのに。
「成美も来たし」
そう言いながらシズクが鞄をあさって
「あったあった。これ2人に」
鞄から出てきたのは琥珀色をしたネックレスだった。
「可愛い」
「どうしたのこれ?」
「サクマから。私達の魂を繋げたって言っていた。何かあれば助けてくれるらしいよ」
サクマさんからプレゼントって珍しいな。魂を繋げたっていうのはよく分からないけど。とにかく大事にしたら良いってことだよね。
「肌身離さず持っていて」
こういう時校則が緩い学校で良かったって思う。
シズクからネックレスを受け取り
「どう?」
早速付けてみる。
「似合っているよ」
「サクマさんにありがとうって伝えて」
「分かった。伝えとく」
お揃いのネックレスを付け、今日も1日が始まる。
放課後。私はある違和感に悩まされていた。
「ねぇシズク」
「何?成美?」
違和感の原因であるシズクに話しかける。
「何かあった?」
「何かって?」
「目腫れているし今日1日ずっと考え事していたでしょ?」
いつも楽しそうに授業を受けているのに今日はずっと上の空だった。先生に当てられても話自体聞いていなかったみたいだったし。
「あ、確かに少し腫れているわね。ってかあんたよく気付いたわね」
「シズクに関してだったら何でも分かるんだよ」
「その意欲少しは勉強に向けなさいよ…少し待っていて」
そう言い陽奈は部室から出て行く。
「で?何があったの?」
「何もないよ」
それは明らかな嘘だった。多分シズクはこれ以上聞かないでっていう意味で言ったのだろう。
「シーズークー」
私はシズクの頬を横に思いっ切り引っ張る。
「い、痛いよ」
「またそうやって隠し事するんだから」
本当なら聞かない方が良いのだろう。でも私は神崎成美だ。ここで分かった。何も聞かないねって言うのは簡単だが私らしくない。全て話してくれるとは思っていないが少しくらい話しても大丈夫と思って欲しい。
「お待たせ。ほらこれで少し冷やしなさい」
部室に戻ってきた陽奈は濡れたハンカチをシズクに渡す。
「あ、ありがと」
シズクは素直に受け取り自分の目が隠れるようにハンカチを置いた。
「私と陽奈ってさそんなに頼りないかな」
「何の話?」
「シズクがまた隠し事している」
「あぁ。そういう事ね」
陽奈も薄々気付いていたのだろう。それ以上何も言わず椅子に座った。
「私もね…本当なら全部話したいんだよ。でも怖くて」
声が少し震えていた。ハンカチで目は隠れているが今シズクがどんな顔をしているか見なくても分かる。
「怖い?」
「うん。2人が居なくなるのが」
私達が居なくなる?一体シズクは何を怖がっているのだろうか?
「シズクが抱えている問題で私達が居なくなるって思っているの?」
「うん」
「あんたってさ何でも知っていそうで何も知らないよね」
陽奈が呆れた様に話を続ける。
「ここに居る成美はね究極のバカなの」
おぉ!何かいきなり貶され出した。
「バカだから何も考えず行動出来るの」
「そうだね」
しかもシズク同意しちゃっているし。
「ちょっと2人とも酷くない!?」
「だから居なくなるって選択が出来ないわけ」
私の文句はその一言によって全て消された。
「だから安心しなさいよ。勿論私も消えないから。2人の面倒を見られる人間なんて私くらいだからさ。それでも不安?」
こういう時の陽奈はカッコいい。私が1人になった時も唯一離れなかった。だから私は陽奈を尊敬しているし大好きだ。
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