女王直属女体拷問吏

那羽都レン

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【第4章】双女王の菊座

第29話:本領発揮

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「あひぃいぃぃっ!?」

 俺は紐を引き、シェレイラ王女の尻穴に深く埋まっていた責め棒を引き抜いた。そして、彼女の腹と尻を挟んでいた木枷をも外しに掛かる。
 ホッと安堵の溜息を吐いた王女だが、俺が服を脱ぎ始めるとその衣擦れの音が聞こえたのが首だけ向けながら引き攣った。

「ま、まだ何かするつもり?」
「言っただろう。
 意地でも感じていると言わせてやると」
「ひぃっ1?」

 俺が彼女の問いに応えながら肉棒の切っ先を尻穴に宛がうと、王女は短い悲鳴を上げた。先日これで散々に犯された時の苦痛を思い出したのだろう。
 しかし、あの時は彼女を屈服させる必要があったため敢えて苦痛を和らげることをしなかったが、今回はあの時とは違う。たっぷりと悦楽で蕩かせてやるつもりだ。
 俺はシェレイラ王女の腰を両手で掴むと、ゆっくりと男根を肛門へと埋め込んでいった。

「あ、ぐ……」

 流石に苦しそうな声を上げる王女だが、それでも先日から比べると大分スムーズに奥まで入った。
 先程まで責め棒で馴らしていた成果が上がっていると考えて良いだろう。
 だが、ここで激しく出し入れすればそれも無意味に終わってしまう。そう考えた俺は彼女の苦痛が和らぐまで少し待つことにする。

「………………ん」

 暫く一番奥まで挿入したまま待っていると、苦しそうに呻いていたシェレイラ王女も大分息が整ってきた様子が見て取れた。
 そろそろ良いだろうと考え、再び彼女の腰を掴んで肉棒を抜きに掛かる。

「んああああぁぁぁ〜〜〜……」

 相変わらず引き抜くのには弱いらしく、王女は鼻に掛かったような声を上げた。
 雁で腸内をこそげとるようにしてやると、肛粘膜がヒクヒクと痙攣した。
 そのまま亀頭の根元が肛門から覗きそうなところまで引き抜くと、今度は逆に奥へと差し入れてゆく。しかし、力任せに叩きつけるようなことはしない。ジワジワと侵食するように、ゆっくりと彼女の腸内へと潜入する。

「うあぁ、くぅぅ……」

 まだ苦しそうではあるものの、官能の色が籠った声だった。数値を確認すると、少しだが先程よりも下がっている。
 抜く時だけでなく、入れる方でも快楽を覚え始めているようだ。

 俺は状態を起こすと、王女の尻の横に浮かんでいる数字を注視しながら腰を使い始めた。
 絶頂までのカウントダウンを目視できる俺の目なら、彼女が何処を擦られると感じるのかが一目瞭然だ。
 腰の角度を調節しながら、腸内を隅々まで探って反応を見る。気分は女体の神秘を探索する冒険家のようだ。
 特に反応の良い場所を擦ってやると、ピクピクと痙攣している様子が肉棒の先で感じ取れる。
 元より尻穴が弱点のシェレイラ王女だが、中でも背中側の奥の辺りが特に弱いようだ。
 俺は腰をグッと突き出すようにして、その部分に亀頭の先を押し付ける。その途端、王女の腰が跳ね上がった。勿論、彼女は拘束具に固定されているために動かせる範囲は殆どないのだが、それでもその反応は顕著だった。
 そして、そのままほんの数センチの微弱な抜き差しを行い、弱いところを重点的に擦ってやる。

「ひあ、そ、そこだめ、ああああ、だめなの」
「ダメではなく、良いのだろう?」
「だめ、だめなの……そこ、だめになる。
 あ、また来ちゃう、来ちゃう、ああああああぁぁぁ」

 数字がゼロに近づき、王女が絶頂の声を上げようとした瞬間、俺は腰を止めた。

「………………え?」

 唐突に止まってしまった刺激に、何が起きたか分からないといった表情になるシェレイラ王女。
 その腰は逃がしてしまった絶頂を引き戻そうと蠢いている。
 しかし、彼女の腰は固定されているために、絶頂を得られる程の刺激には至らない。

「どうした?
 腰が動いているぞ」
「ど、どうして……?」
「どうして腰を止めたのかと聞きたそうだな。
 お前がダメだというから止めてやったのだが?」
「あ……」

 俺の言葉を理解したのか、王女は泣きそうな顔をした。
 絶頂に向かって突き進んであと少しで果てると言った瞬間に、それを止められたのだ。腰にもどかしさが溜まって耐え難いことだろう。

「どうした?
 まさかもっと腰を動かしてほしいなどとは言わないな」
「と、当然でしょう」
「だろうな。
 仮にも王族の血を引く王女たるものが、尻穴をもっと擦ってほしいなどというはしたないことを望むわけがない」
「そ、そうよ。分かってるじゃない」

 俺の挑発に乗って強がりを述べるシェレイラ王女だが、切なそうに何かを懇願するような目をしていては説得力が欠片も感じられない。

「高貴な方がそんな変態行為を望む筈がない。
 だから……こんなことをしても」

 そこまで言うと、俺は先程よりも激しく彼女の弱点を擦り建ててやった。
 王女はあっと言う間に下り始めていた絶頂への坂道を駆け昇ってゆく。

「あはぁぁあ、擦れるぅ!?
 あ、来る。もう来ちゃう……っ!? そんなっ!?」
「こんなことをしても特に気持ちよくなどないのだろうな」
「それは、それはぁ……」

 先程と同様に、果てる直前で腰を止めてしまう。
 感じていないと決めつける俺の声に、何かを懇願したくて、それを辛うじて押し留めている涙声が返ってきた。
 本当は感じていると認めたいのだろう。そして、絶頂へと飛翔したいのだろう。
 しかし、王家の血筋に生まれたというプライドは、彼女にそれを容易には許さない。
 勿論、俺も彼女が快楽を感じていることを認めておねだりするまでは、褒美を与えるつもりは無い。
 そして、俺の目があれば絶頂寸前の焦らしをしくじることはない。
 数字が一定ラインを下回りそうだったら刺激を止めれば良いのだ。体力の続く限り、幾らでも絶頂ギリギリの寸止め地獄を味わわせてやることが出来る。

 幾度も寸止めを繰り返してやると、息絶え絶えとなったシェレイラ王女が限界を告げた。

「……も、もう……だめぇ……」

 もう、果てたくて果てたくて仕方ないのだろう。
 しかし、俺は更なる意地悪をすることにし、彼女の口元に棒状の枷を嵌めた。

「ん〜〜〜〜っ!?」

 驚愕を露わにする王女に、俺は腰を浅く揺らしながら答えてやる。

「どうやら素直におねだりをする気が無いようだからな。
 喋れなくても問題は無いだろう」
「むがっ!? んんんんんーーーっ!」

 懸命に何かを告げようとする王女だが、枷が嵌められた口からは意味の無い唸り声しか発せられない。
 それを良いことに、俺は焦らし責めを続行する。
 既に限界ギリギリで陥落寸前だった王女を、限界を超えても責め続ける。
 絶頂したくて嫌々ながらおねだりをしようとしていた王女は、それすら許されないと悟って目から涙を零した。

「んんんーーーーー……んんっ!」

 俺には数値で彼女の感じている様が分かるが、それを知る者は居ない。
 反応を必死に抑えれば俺が加減を間違えて絶頂を迎えられると考えたのか、王女は歯を食い縛って感じている様を見せないようにしたりもした。
 しかし、無駄なことだ。

「んんんんっ! んんんんっ!」

 首を捻って俺の方に何かを懇願してきたりもした。
 しかし、まだダメだ。

「……ん…………んん……」

 終いには、ぐったりして殆ど反応を示さなくなったシェレイラ王女。
 連続絶頂も体力を使うが、焦らし責めの寸止めも同じように体力と、そして精神力を削る。
 最早、枷を外してやっても腕を上げることも出来ないであろう程に疲弊した王女を見て、俺はそろそろ頃合いかと口枷を外してやった。

「最後の機会だ。
 自分が感じていたことを認めて絶頂をねだるなら、与えてやろう」
「気持ち良い、気持ち良くて気が狂いそうなの。
 お、お願いだから最後まで、最後までして!
 もっと激しくお尻の穴を擦って! 果てさせて!」
「良いだろう」

 高貴な王族に生まれた少女が尻穴絶頂を懇願する様を見て、満足した俺はこれまでの緩慢な責めが嘘だったかのように、激しく腰を使い始めた。

「ああああ、これ、これなの。
 気持ち良い!」

 口枷で抑えられていた快楽の声を恥も外聞も無く絶叫する王女の姿に、俺の興奮も最高潮に達する。
 腰の後ろ辺りをざわざわとした甘美な感触が昇ってゆくのを感じ、俺はラストスパートに入った。

「ああああ、もう来る!
 果てる、果てる果てる果てる、果てちゃうっ!
 ひああああああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ!」

 これまでで最大の絶頂に飛び立った王女の腸内に、俺は溜めに溜めた精を放った。

「あ、熱い!? ひぐううううううぅぅぅっ!?」

 絶頂の極みで更に腸内を熱い精液で灼かれた王女は、更に一段上の絶頂に押しやられ、拘束された身をガクガクと震わせた後、意識を飛ばしてぐったりと伏せた。
 俺は溜め込んだ精液を全て絞り出すと、彼女の尻穴から抜き去った。

「ふぅ……」
「……随分とお楽しみだったな」

 射精後の心地良い余韻に嘆息していた俺に、横合いから声が掛けられる。
 何も言葉を出さずに黙ったままで居たせいで半ば俺も存在を失念し掛けていた女王だ。

「御要望通りの筈ですが?」
「それはそうだが……やり過ぎだ、莫迦者。
 私にする時より随分と気合いが入っているではないか」
「?」

 何処か拗ねたような言葉を吐く銀髪の少女に、俺は思わず首を傾げた。

「まぁ良い。
 いや、良くはないが……お前が私に埋め合わせをするなら許してやる」
「ええと……?」

 何故彼女の命令通りに責めを行ったのに、俺が埋め合わせをする必要があるのだろうか。

「鈍い奴だな。
 こんなものを見せ付けられて平然としていられる程、私は鉄面皮ではないのだぞ」
「つまり、抱いて欲しいと?」
「……貴様はもう少しデリカシーを覚えろ」

 顔を紅く染めてそっぽを向く女王だが、イエスということなのだろう。
 正直、大分疲れているので帰って寝たい気持ちもあるのだが、彼女が望むなら仕方ない。
 俺は、女王の着ているドレスを脱がそうとしたが、何故かその手は他ならぬ彼女自身によって止められた。

「此処ではなく、寝室が良い」
「はぁ……まぁ、了解です、陛下」
「それともう一つ……今日は前でして欲しい」
「え!?」
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