3 / 6
宇宙人っているの?
しおりを挟む「ふーん、星の数ほどの地球ねぇ。なんのために私たちって、この宇宙に生まれて悩んだりしてるんだろ」
「次の段階が用意されているのさ。多分だけどね」
「次の段階って?」
智紀はなにが言いたいのだろう。
もしかして宗教の話?
「うーん、うまく言えないけど、この地球で僕たちが経験したことは、死んでも無駄にはならないってことさ」
「それって輪廻転成のこと? 」
「それとはちょっと違うかな。人が生まれ変わって動物になったり、虫になったりはしないと思うな。自分はどこまでも自分さ」
なーんだ、意外とありきたりな発想。
「 私は生まれ変わるなら、次は猫がいいと思ってたの。優しい飼い主さんの家で好きなだけ寝て、気ままに暮らせたら幸せじゃない」
「ハハハッ、確かに飼い猫は悩みがなさそうだね。だけど、退屈すぎて一週間で気が狂うな」
「じゃあ、智紀はアクティブな野良猫ちゃん向きね」
智紀は肉食系男子ってわけでもないけどね。
「僕は野良猫みたいに、食べるためだけにあくせくした人生なんて送りたくないな」
「あら、ネコは食べるためだけに生きてるわけじゃないでしょ。ちゃーんと恋愛だってしてるし、母ネコは子育てが大変よ。ネコ社会にも怖いボス猫なんかがいてね、人間とそんなに変わらないと思うよ」
そうよ、猫には猫の苦労と楽しみががあるでしょ。
「そういうことじゃなくてさ、一度でも高度な精神性を知ってしまったあとで、下等動物なんかにされてしまったら、それはもう最悪な罰だろ。とにかく僕は犬にも猫にもなりたくないね。欠点だらけの自分でいいから、自分に戻りたい」
「ふーん、そうなんだ。でも、高い精神性を持てば持つほど悩みって増えそうな気がするけど」
「まぁね、でも猫じゃさ、文化も芸術も理解できないだろう。悩みがない分、喜びや感動もない。もっと成長したいっていうような向上心さえもね。猫はただ毎日寝て食べることと、子孫を残すことが全てだろ」
それはそうかも知れないけど………
「もう、、智紀は理屈っぽい。私たちはいま、こんなに綺麗な星を眺めてるんだよ。もっとロマンチックなこと話してよ」
論理的な話では智紀に勝てそうになかった。
負けず嫌いな私は少しだけ不機嫌になる。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる