チートな親子と変な仲間たち

ais

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異世界にもゴリラはいる

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ーーうっわ… 引くわー
とイチはその少女を見て思う。
ーーファンタジーだわ… なんで俺とそんな年齢違わない子があんな大きい剣を振れるんだよ?

少女はその身長と同じ程の高さで分厚く広い大剣を汗をかきながら振るっていた。
あまりにも重いのかブンブンと風切り音が怖い

隠れながら見ていたイチも唖然とし
ーこりゃああれだな
「ゴリラ… 」
と口に出して呟いてしまった。

ビクリと少女が肩で反応してゆっくりと振り返りイチと目が合ってしまう
眼光が恐ろしくする少女、いや振り返って分かったが整った顔の赤毛をしている少女がゆっくり近づく
イチはそれに合わせ距離をあける

「ゴリラ… ?」
振り絞ったような震えた声で少女はイチに聞く
「ゴリラ… ウホ」
イチはもうなんか面白くなりゴリラを肯定してしまう。

「ゴラァァー!乙女にゴリラとはなんだー!」
少女はイチに向かって駆け出し捕まえようとする
それを余裕を持ってイチはかわす

「あっぶないって、危ないから止めてー!」
「なんで捕まえられないのよ!」
イチはマリーのステータスをコピーされているのだ呪いでステータスを抑えても並みの剣士では捕らえる事はできない。

少女がムキになりスピードを上げるがそれでもイチは余裕でかわす。苦笑さえうかべている。
少女の進撃を避ける時に振り回す事になる大剣をチラリと見て少女の顔に当たるんじゃないかな?と心配になり大振りで殴って来た所をサッとしゃがんでかわし、その屈伸した脚のバネで少女に一瞬で近寄り剣身の腹を蹴って飛ばす。

大剣はグワンと音を鳴らし弧を描いて10メートル以上飛んで地面に突き刺さる。ビリビリと握りを飛ばされ手が痺れる少女が驚く。
「蹴りで… 飛ばした? 」

やれやれとイチはさらに間合いをとり逃げる。
「可愛い顔してんだから気をつけろよー!」
「なっ!」
赤面する少女にはもうイチの姿は見えなかった。

「何者なの… ? 」
少女は飛ばされた大剣とまだ痺れる手を交互に見て、ありえない少年の力に呆気にたちすくんでいた。


イチは問題になるかなとドッキドキで、もう早く寝ちゃおうと家に戻りベッドに滑り込んだ。
「王国の騎士がなにしに来たんだ?」
馬車に描かれていた紋章は母さんの蔵書にあった王国のそれであったが持ち前の能天気で、しらないしらないと自分に言い聞かせ目を閉じた。


*****
翌朝、村の広場に特設の豪華なテントが立った。
大柄の男の騎士が村人で力がある男女は全員集まって下さいと催促する。
なんだなんだと村人が集まるとそれは勧誘の話であった。

この数年、徐々に王都にいた黒髪の賢者様が隠遁し魔物の動きが活発になりだした。
元々、国の騎士だけでカバー出来ていたのだが黒髪の賢者ーーマリーが人間の文化を発展させた為に人口が増え町や村が増えた。一応、冒険者ギルドもマリーは制定させ運用の基礎を構築はしたのだが人員つまり冒険者の数が圧倒的に少ない

冒険者ギルドは地方の町・村を安全にし王都では周辺の魔物を退治を含む安全維持。
騎士は王城や貴族、王国や村での法の執行と住み分けができている。

だから冒険者が足りないのは国としてはマズイので国がバックアップをしながら一定以上のステータスを持つ人間の勧誘を行い出したのだと言う事が村の広場の特設テント脇に立て看板で書かれていた。

村の広場にだいたいの若い男女が集まると、テントの前に置かれた机の前に頭の毛が無残な目つき悪い筋肉質の男が立つ
「私はこの周辺を管轄するギルドのマスターだ畑仕事の最中にすまないがステータスの確認をさせてくれ。理由はその看板を読んでくれ。納得出来た者から来て頂けるとありがたいです」

村人にも不器用な言葉遣いだが礼を尽くそうとしている所に本当に冒険者の数が足りないのだなと村人は思い協力しようと少女が座る机へと誘導され並ぶ。

「みなさん、私はマルローネといいます。他人のステータスを鑑定する能力があります。一応は記録は紙に取りますが一般人には開示しませんので安心して下さい」
という少女マルローネを遠くで眺めて汗を流す子供がいた。イチである

「えーっ… 昨日の夜のゴリラちゃんじゃん… 」
ヤバイなヤバイなと思うが村人全員参加のようになっているので帰れる雰囲気でもなくとブツブツ考えていると自分の番が来た。

「やあ! 」
いっそ笑顔で挨拶しようとイチは爽やかな笑顔で手を上げる。
目が合ったマルローネがピクリとかたまりギルドマスターはなんだ?と片眉を上げて二人を見ていた。
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