INTEGRATE!~召喚されたら呪われてた件~

古嶺こいし

文字の大きさ
74 / 152
第二章 動き出す

師匠と姉弟子

しおりを挟む
弟子二人が帰ってこない。

日はもう暮れ始め、キリコは扉の前をウロウロとさ迷っている。カリアは椅子に腰掛け外を見ていた。
キリコは不安げにカリアに言う。

「ねぇ、やっぱりこんな日が落ちたのに帰ってこないのはおかしくない?何かあったんじゃない?」

「……うん。ライハはともかくアウソはサグラマに何回も来ている。いくらアウソが軽い方向音痴気味といっても何かあれば人に助けを求めて連絡くらいはしてくるはずよ」

「そうよね、どうしよう。サグラマだったらと思ってアウソに任せたけど、何か想定外の事が起きたのかしら…」

アウソはカリアの弟子になって3年だが、それよりも前からキリコと一緒に付いて回っていた。キリコのついでにとアウソも鍛えていたから余程の事がない限りはやられるはずはない。だが、それでもただの人間。魔法や不意討ちでやられてしまうこともある。

暫《しば》し考えてカリアが立ち上がった。

「取り合えずギルドに行くよ。何か情報があるかもしれない」

宿の人に万が一の為にとお金を払いギルドへと向かう。
ギルドは日が沈み、二刻ふたこく(約2時間)もしない内に閉まってしまう。しかも今は豊作祭ハーレーン真っ只中だ、職員の気分次第では一刻以内に閉まる可能性もある。間に合ってくれと祈りながら二人は走った。









「はい、確かお二人はとある人物の居場所を探しておられました」

何とか閉まる前にギルドへ辿り着き職員から二人の情報を聞き出すことが出来た。

「その人の居場所を知りたいのです」

そう言ってカリアはその職員にライハ達に所属照明印とお金が入っている小袋を手渡した。

「緊急なんです。私、カリア個人として、お願いします」

真剣にカリアが職員に頼み込む。
職員と客の立場としては、他人の情報を大量に手渡すことは違反になる。だが、個人としてのお願い、それに伴う労力としての報酬を払うことによって、その行為は個人の取引として処理されるのだ。

ただ、それは双方の合意によってされるものだ。
カリアはお金を職員が受け取る事を願った。

「………」

職員はカリアと机に置かれた物を見詰め、チラリと目で周りを確認してから自然な動作で印板を手に取りながら小袋を袖の中へと仕舞い込んだ。

「分かりました。ギルド職員ではなく、私、ショーン個人として貴女のお願いを受けます。少しお待ちください」

そうして職員は一旦後ろへと下がって何かを探し始めた。

ーーニャー……

「!」

どこからか聞き覚えのある鳴き声がする。
キリコがその声を追ってギルドの外へと出てみると、壁と壁の間から、ライハの黒猫がヨロヨロとした足取りで出てきた。

「お前、ねこか!師匠!ライハのねこが!!」

キリコがねこを抱き抱え辺りを見渡すが、ライハの気配もアウソの気配も無い。

「ん?」

微かな甘い臭いがする。キリコが猫の体から漂う臭いに気付き、記憶を巡らせると昔嗅いだことのある臭いだと思い出した。
迫る巨大な爪に、煌めく短剣が赤く染まっていく光景。幼い頃、鷲の爪で見世物にされていた記憶が甦り、思わず眉間にシワがよった。

「師匠、ねこから眠り香の臭いがする。あいつらにやられたのかも知れない」

「くそ、やっぱりあの時徹底的に潰しておけばよかったよ。ショーン、最近このサグラマの中で人が消えていないですか?」

「お待たせしました。行方不明者ですか?そうですね、豊作祭《ハーレーン》の少し前辺りから10件ほど捜索届が出ていますね」

やはり、とカリアは思った。
最近、鷲ノ爪の動きが活発だと、ユラユで遭遇した仲間に聞いた。拐われる人数がジワジワと増え始め、今までは村人や浮浪者、孤児、単独の冒険者が主で、パーティ所属の人を襲うのも極少数だった。それは報復許可が国から下りるからだ。

見境がなくなっているとしか思えない。

「ショーン、ギルドに捜索申請と、後、念の為に報復許可を頂きたいのですが、間に合いますか?」

「うーん、それは個人としての頼みなら高く付きますよ?」

「構いません。二月分のマヌムンや希少価値の素材を無償でギルドに賞与します。と、伝えて頂きませんか?」

「二月分……、分かりました。何とか連絡をつけて説得します。ではこちら、探されていた人物の居場所と分かる範囲の情報です。こちらにはどれ程で戻られますか?」

「三刻以内には」

「分かりました。それまでに。では、行ってらっしゃいませ」











 
職員の資料を元にリベルターを探す。
だが、指定されている場所が場所の為に普通に行ったんでは時間が掛かりすぎる。

「魔法屋、いや、占い屋?このリベルターって人情報があまり無いわね、流れ者なのかしら」

「さあ、でもリベルターがその関係で少し助かったよ。力のある人なら助けになってくれるかもしれない」

「そうね、そう願うわ」

二人は塀を踏みつけ高く跳び、屋根へと着地するとそのまま駆けていく。日はもう完全に沈み月が顔を出していた。

キリコの腕の中で猫が苦し気に呼吸をしていた。眠り香は動物や獣人等の鼻の良く利くものには辛いものだ。鼻が利く分遠くからでもその臭いを嗅ぎ取り強烈な眠気を誘う。だが、眠るという行為は自分の隙を見せるという行為であり、獣人は特にその眠気に抵抗する。抵抗すればするほど頭の痛みは増す一方だ。

「ウ"ーー…」

この猫は動物だが、よく耐えていた。本当はすぐにでも意識を手放したいだろうに。

キリコもこの臭いは辛いものがあるが、慣れと半竜人ドラグーロ特有の魔力の強さで何とか相殺しているだけに過ぎない。

「もうそろそろよ」

資料にある店の目印を見付け屋根から飛び降りると、リベルターらしき女性が資料にある目印の店の前にいて、道に下りたカリア達を真っ直ぐ見ていた。

女性はキリコの抱えた猫を見て、「あー、忠告したのに…」と言った。ということはやはりこの女性がリベルターなのだろう。

「貴女がリベルター?」

「そうよ。そして、もしや貴女達は黒髪の子と茶髪の子と繋がりのある人かしら」

「師匠と、姉弟子です」

これは話が早そうだとカリアが思った。

「ねこ?」

猫がキリコの腕の中から飛び出す。猫はリベルターの元へヨロヨロしながらも歩いていき、リベルターを見上げて「ニャー」と鳴くと、頭を下げた。

今まで見たことの無い猫の行動に驚く二人とは対照的に、リベルターは柔らかく微笑んでしゃがみ、猫の頭を一撫でした。

「ええ、良いわ。じゃあ一つ貸しにしてあげる」

「?」

猫の頭に手を乗せ、リベルターが目をつぶる。

ふわりと周囲から冷たい風が起こり、魔力が風と共に猫へと集まっているのが分かる。
風がおさまりリベルターが目を開けると、心なしか猫の毛艶が良くなっていた。

「ついでにこれも貸してあげるわ。無くしちゃダメよ」

リベルターは自身の腕から金の腕輪を取ると、猫の首に嵌めてやった。そうしてからようやくリベルターが立ち上がりカリアへと向き直った。

「リベルター、貴女は占いをしていると聞きました」

「分かってるわ、二人の情報を知りたいのね。金ではなく対価が要るけど良いかしら?」

「構いません」

「分かったわ」

リベルターは目をつぶり、息を吸ってから目を開ける。瞳が漆黒に水色のラメを散らした不思議な色彩に変わっていた。

「…………、檻の馬車、朱麗馬スレイバが四頭。小兎リトービットの女が筆頭。印は無いわね。単独の拐い屋なのかしら。色んな種類の人が眠らされてる。森のなかを進んでいるけど、サグラマの外ね、どうやって出たのかしら」

「二人の怪我とかは大丈夫?」

キリコが心配そうに訊ねた。

「今のところは、ん?でも茶髪の方が小さい火傷の跡があるわ。火で負ったわけじゃない、電気?取り合えず森の中を隠れるようにして月が出ている方向に進んでいるわ。今の私に見えるのはこれくらいね…」

カリアとキリコが月の位置を確認した。東の方向。朱麗馬がいるならば早く駿馬を飛ばさなければ見失ってしまう。

リベルターがもう一度目を閉じ、開けたときには瞳は元の色彩へと戻っていた。

「十分よ、グルァシアス。対価はどうすれば」

「そうねぇ」

リベルターは顎に手を当てカリアをじっと見つめると、「あっ」と声をあげてカリアの頭を指差した。

「対価はその髪飾りよ」

カリアの髪を高く結い上げた紐と一緒に付いている御守りだと細かく装飾がなされた小さな髪飾り。リベルターはそれを指差していた。

「これですか。わかりました」

この髪飾りはカリアの師匠から贈られた大切なものだったが、致し方無い。髪飾りを取り、リベルターに手渡した。

「確かに。ああ、そうそう。多分あの馬車は途中道を変える可能性があるけど、こっちには切り札があるから馬車の行方は気にしなくて良いわよ」

「どういう事ですか?」

リベルターは足元で毛繕いをしている猫を抱き抱えカリアへと手渡す。

「あとは、この子が道を教えてくれるわ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

無能認定され王宮から追放された俺、実は竜の言葉が話せたのでSSS級最凶竜種に懐かれ、気がついたら【竜人王】になってました。

霞杏檎
ファンタジー
田舎の村から上京して王宮兵士となって1年半…… まだまだ新人だったレイクは自身がスキルもろくに発動できない『無能力者』だと周りから虐げられる日々を送っていた。 そんなある日、『スキルが発動しない無能はこの王宮から出て行け』と自身が働いていたイブニクル王国の王宮から解雇・追放されてしまった。 そして挙げ句の果てには、道中の森でゴブリンに襲われる程の不遇様。 だが、レイクの不運はまだ続く……なんと世界を破壊する力を持つ最強の竜種"破滅古竜"と出会ってしまったのである!! しかし、絶体絶命の状況下で不意に出た言葉がレイクの運命を大きく変えた。 ーーそれは《竜族語》 レイクが竜族語を話せると知った破滅古竜はレイクと友達になりたいと諭され、友達の印としてレイクに自身の持つ魔力とスキルを与える代わりにレイクの心臓を奪ってしまう。 こうしてレイクは"ヴィルヘリア"と名乗り美少女の姿へと変えた破滅古竜の眷属となったが、与えられた膨大なスキルの量に力を使いこなせずにいた。 それを見たヴィルヘリアは格好がつかないと自身が師匠代わりとなり、旅をしながらレイクを鍛え上げること決める。 一方で、破滅古竜の悪知恵に引っかかったイブニクル王国では国存続の危機が迫り始めていた…… これは"無能"と虐げられた主人公レイクと最強竜種ヴィルヘリアの師弟コンビによる竜種を統べ、レイクが『竜人王』になるまでを描いた物語である。 ※30話程で完結します。

処理中です...