STUDEMT WAR

水無月 陽

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第十話 おそーしき

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ラリア・ラジアルはこころの波を知ることができる

しかし、杖を取り出したアランからは、全くなんのこころの波を感じることが出来なかった。

 私の朝ごはんだったはずのトーストと校長にバレないように隠していたチョコレートをアランとアイネが食べて、彼女らが出ていくと、杖を取り出してアランの残存魔力解析しようと思い立った。
「さてさて、悪がきの魔力を調べますか」
 燦々と窓から保健室に入ってくる朝日を締め出すために、カーテンを閉めた。
「、・・…、、、…、遮断せよ、ブロック」
 詠唱によって、自分からは魔力以外の光は見えなくなった。
 うっすらと、緑色いや、緑に少しの青を混ぜたような色が浮かび上がってきた。
 「これは…アイネの残存魔力だろうな」
 先程、ヒールを使おうとした場所にうっすらと残っているようだ。
 しかし、その正面で杖を構えたアランの残存魔力はない、ないと言うことは…
「アレか、、、もう関わりたくなかったのにな」
 
その呟きは誰にも聞かれず、保健室にとけていった。
_______________________________________________

 まだ、グズグズと泣いているエリベルとチョコレートがけトーストを食べ終えて保健室を出た。
「じ、失礼しました」
「……チョコトーストはおいしかった」
『またくるよ』
「はいはい、いってらっしゃい」
保健の先生そう言うのを聞きながら、扉を閉めた。
 保健室は一階、すずらん組は二階なので一つ階段を上がらなければいけない。
 喋ることもないので、黙ってすずらん組をまで歩いて行く途中、担任にあった。
「おはようございます、エリベルさんとクロウさん、起きたんですね、」
 担任が口の中で舌打ちしたのが聞こえた。

 ちなみにアランには自分に対する悪口は聞き逃さないという、なんか、もう、コメントできない能力が備わっている。
「見りゃわかるでしょ、クログロ担任」
「ぉ、おはようございます、」
 エリベルは小さく挨拶を返したがアランは挨拶はせず教室の引き戸を引いた。
『どうして、いきなり捻くれた事と言うんだよ?』
「なんとなく」
 説明するのがめんどくさい。
そんなやりとりをしながら、教室に入っていくと教室中の生徒達がこっちを見てきた。
「なに?」
 エリベルが「みんな、アランちゃんと喋りたいんじゃないのかな」と言ってきた。
 いや、じゃあ喋りかけてこいよ
 しかし、エリベルの推測が間違っていた事が数秒後に証明された。
アランの席に白い百合と青い紫陽花が飾られていた
 察しの良い読者様ならわかるだろう。

「何で葬式の花が私の席にかざられているんだよ!?」

______________________________________________
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