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3かわいそうの国のノゾミ
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最後に、泳ぐのが得意なノゾミさんを紹介します。
ノゾミさんは歩くことができません、だから僕の国の人たちはノゾミさんをかわいそうって言うよ。
「ノゾミは歩けないから、この国の素晴らしい場所に行くことができなくてかわいそう」
「ノゾミは歩けないから、友達と走って遊べなくてかわいそう」
でも、僕はノゾミと一緒に泳ぐことが大好きなんだ、僕が見たことのない深い海のことを教えてくれたり、まだ見たことのない魚のことを話してくれたりするよ。
それを聞くと僕はとっても心がうれしくなったり、自分もいつかその魚たちを見たくなったりするよ。
それでね、僕は時々ノゾミと海に沈んでいく太陽を見ながら遠い国の話をするんだ。
ノゾミはそれをとっても喜んでくれて、一緒に行ったことのない国に行こうって言ってくれる。
僕はその旅のことを考えると、とっても嬉しい気持ちになるんだ。
それでね、ノゾミは僕に教えてくれるんだ。
「私は歩けないけれど、あなたと一緒にいろんな場所にいけるよ。
たとえば、海に囲まれた港町で海鳥の歌を聞けるよ
たとえば、氷の海へも行けるし、南国の海にも行ける
たとえば、食べたこともないおいしい料理も食べられるかもしれない」
そして、ノゾミは僕と一緒に泳いで誰も知らない小さな島を教えてくれたり
僕にもっと上手に泳ぐ方法を教えてくれる。だから僕はノゾミが大好き
だけど、僕がノゾミをかわいそうと言わないから。
私の国の人たちは、私に歩けない人を思いやる心がない、僕のことをかわいそうな子っていうよ。
ノゾミさんは歩くことができません、だから僕の国の人たちはノゾミさんをかわいそうって言うよ。
「ノゾミは歩けないから、この国の素晴らしい場所に行くことができなくてかわいそう」
「ノゾミは歩けないから、友達と走って遊べなくてかわいそう」
でも、僕はノゾミと一緒に泳ぐことが大好きなんだ、僕が見たことのない深い海のことを教えてくれたり、まだ見たことのない魚のことを話してくれたりするよ。
それを聞くと僕はとっても心がうれしくなったり、自分もいつかその魚たちを見たくなったりするよ。
それでね、僕は時々ノゾミと海に沈んでいく太陽を見ながら遠い国の話をするんだ。
ノゾミはそれをとっても喜んでくれて、一緒に行ったことのない国に行こうって言ってくれる。
僕はその旅のことを考えると、とっても嬉しい気持ちになるんだ。
それでね、ノゾミは僕に教えてくれるんだ。
「私は歩けないけれど、あなたと一緒にいろんな場所にいけるよ。
たとえば、海に囲まれた港町で海鳥の歌を聞けるよ
たとえば、氷の海へも行けるし、南国の海にも行ける
たとえば、食べたこともないおいしい料理も食べられるかもしれない」
そして、ノゾミは僕と一緒に泳いで誰も知らない小さな島を教えてくれたり
僕にもっと上手に泳ぐ方法を教えてくれる。だから僕はノゾミが大好き
だけど、僕がノゾミをかわいそうと言わないから。
私の国の人たちは、私に歩けない人を思いやる心がない、僕のことをかわいそうな子っていうよ。
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