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ぼっちと幼女
幼女と暇な日
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クッキーを作って食べ、昼食もきっちり平らげた俺は、シロとミドリを連れて家の裏手――と言っても、森のど真ん中にある簡易庭――に出てきていた。
今日は雲も少なく、木々の隙間から差し込む陽光がちょうどいい。
直射日光っていうよりは、葉っぱが一度受け止めて柔らかくなった光だ。肌に当たっても刺さらない、心地いいタイプのやつ。
庭には、昔「見た目芝生っぽいから」という理由だけで拾ってきた草を、暇つぶしに品種改良しまくった結果生まれた、芝生もどきの植物が広がっている。
日本の芝生と比べても段違いに柔らかく、毛足の長いカーペットみたいな感触だ。転がってもチクチクしないし、寝転がればそのまま布団になる優れもの。
「よっこいせっと……!」
つい口から出た言葉と同時に、仰向けに倒れ込む。
全身の力を抜いて、ふかふかの草のクッションに体重を預ける。背中からじんわりと温かさが伝わってきて、思わず「ふあぁ……」と声にならない溜息が漏れた。
視界の端で、シロとミドリが不思議そうに俺を眺めている。
さっきの「よっこいしょ」がそんなに珍しかったのだろうか。いや、単純に“寝転がる大人”という行動が謎なのかもしれない。
「ここで……なに……するの……?」
「何もしない。ただ日差しを浴びるんだ」
「えー? あそぼーよー!」
「ミドリが遊んでくれるそうだ」
「おなか、いっぱい……うごき、たくない……」
「そんなー……」
シロが、顔文字にしたらまさに「(´・ω・`)」って感じの、見事なしょぼーん顔になる。
ミドリはというと、俺の腰の横にちょこんと座り、腰布に使っているトカゲの鱗を一枚一枚、指先でなぞりながら数え始めた。
……楽しいのか、それ。
「とうっ!」
突然、掛け声とともに腹部に衝撃が走った。
シロが俺の腹の上に飛び乗り、そのままトランポリンよろしくジャンプを始めたのだ。
「俺はジャンプ台じゃないぞ」
ぽすん、ぽすんと、そこまで重くはないが、地味に内臓に響く。
どうしても遊びたいらしい。目が「ひまだよー!」と雄弁に訴えている。
……まあ、これはこれで悪くない。が、ずっとジャンプされるのはさすがに辛い。
なので、俺はひとつ、いい案を思いついた。
「シロ、俺の隣に座ってくれ」
「あそぶ?」
「楽しい遊びだ。座ったら寝転がってくれ。仰向けだ」
「こうー?」
シロが言われた通りに、俺の隣にどすんと座り、そのまま足をミドリの方に向けて仰向けになる。
よし、配置はこれで完璧だ。
俺はごろりと寝返りを打ち、シロの方へ体を向けた。
「あっ……おにーちゃ……めっ……!」
「すまん、ミドリ」
俺が動いたせいで、腰布の鱗の位置がずれてしまったらしい。
ミドリが頬をぷくっと膨らませ、じっと抗議するような目で俺を見てくる。
ごめん。あとでまた数え直してくれ。……というか、数え切れる気がしないんだが。
「にーに? なにするのー?」
「ああ、こうするんだ」
俺はシロのお腹の上に片手をそっと乗せ、光属性の魔力をほんの少しだけ指先から流し込みながら、一定のリズムで「ぽん、ぽん」と軽く叩いた。
さっきまで遊ぶ気満々だったシロは、きょとんと目を丸くして俺の顔を見上げてくる。
「なにしてるのー?」
「直にわかる」
魔力でほんのり温めながら、心地よくなるようにリズムを刻む。
お腹のあたりから、じんわりとしたぬくもりが広がっていくはずだ。
しばらく続けていると、シロのまぶたがだんだん重くなっていくのが分かった。
最初はぱちぱち瞬きしていたのが、二度、三度と長くなり――
「ふにゃぁ……はっ! あそぶのー…」
「はいはい」
眠気に負けそうになるたび、自分でハッと気合を入れ直しているが、そのたびに目はとろんとしていく。
シロ、がんばれ。いや、がんばるな。寝ろ。
数分もしないうちに、シロの口元から「すぅ……すぅ……」という規則正しい寝息が聞こえてきた。
よし、勝ったな。
隣ではミドリが黙々と鱗の数を数え続けている。
ときどき小さく「……いま、なんまいめ……?」と呟き、そのたびに少し戻って数え直しているあたり、真面目さがにじみ出ている。
――いや、これ一日じゃ終わらないだろ。
そんなことを考えつつ、ふと時計代わりに太陽の位置を見上げる。
じっと眺めているうちに、光と風と、芝生の感触が混ざり合って、俺の頭にもゆるい眠気が染み込んでくる。
ミドリの方を見ると、いつのまにか頭がこくん、こくんと船を漕ぎ始めていた。
「ねむ……」
「寝ていいぞ?」
「うん……おやすみ……」
ミドリはそのまま、すとんと俺の腹の上に倒れ込む。
ちょうどへそのあたりに頭が乗って、両手でぎゅっと俺の服――じゃなくて腰布の端を掴んだ。
……完全に湯たんぽ扱いだな、これ。
シロは横で大の字、ミドリは俺の上で丸くなって寝ている。
とりあえずこのままだとシロが転がって行きそうなので、風魔法でそっと体を浮かせ、ミドリの隣に並べるように寝かせ直す。
「あー、よだれ垂れてる……」
シロの口元から、きらりと光る線が芝生に一直線に落ちていた。
まあ、芝生だし問題はない。きっと肥料になる。たぶん。
空を見上げる。
木々の隙間から漏れた光が、まだら模様になって俺たちを包んでいた。
――シロとミドリに会ってから、日々の密度が一気に上がったな。
それまでは、朝起きて、魔物と遊んで、鍛錬して、適当に飯を食って、眠くなったら寝る。
時間に縛られていない、自由といえば自由な生活だった。
今は、朝起きたら二人に絡まれ、飯を作り、遊び、風呂に入れ、一緒に寝る。
「やること」が山ほど増えたのに、面倒という感覚は不思議とない。むしろ、前より充実している。
(……今の方が、ずっと楽しいな)
そんなことをぼんやり考えていたら、さっきまで高かった太陽がいつの間にか傾き始めていた。
木々の影が長く伸び、庭が少しずつ薄暗い色合いに変わっていく。
「さて、と」
シロとミドリをそっと脇に抱え上げる。片腕に一人ずつ。
ぐっすり眠っているので、体はぐにゃっとしているが、魔法で支えれば落とす心配はない。
家へ戻りながら、ふと考える。
(今日の晩飯、何にするかなぁ……)
肉でもいいし、昨日買った調味料を使って何か新しい料理を試してみるのもありだ。
そんな、他愛もないことを考えつつ、俺はゆっくりと家の中へ入っていった。
◆
「くそっ、くそっ、クソッ!」
どこまでも果てしなく続く暗闇の中に、怒号が響き渡る。
光も風もない閉ざされた空間――そこに、確かに“何か”が存在していた。
「妾をこんなにも長い時間閉じ込めおって……!」
暗闇の中心で、女とも男ともつかぬ声が、忌々しげに震える。
その声には、かつて世界の理さえ捻じ曲げたほどの力を持っていたという自負と、長き封印に対する激しい憎悪が混ざっていた。
「勇者の力を侮っておったわ……!」
忌々しそうに吐き捨てる。
思い返せば、全ての始まりはあの日だ。
「元はと言えば妾の力を与えた勇者じゃからのう……。窮鼠猫を噛むってのはこの事じゃの……違うか」
くつくつと、笑っているのか、怒っているのか分からない声が漏れる。
暗闇の中で、その存在の輪郭が一瞬だけ揺らぎ、またすぐ、封印の鎖に縫いとめられる。
「元をたどれば妾の世界に送り込まれた人間が悪いのじゃ!」
憤りの矛先は、神か、運命か、それとも……。
自分の世界に迷い込んだ“人間”が、全ての均衡を狂わせた。
どれほどの年月が流れたのか。
最初のころは一本一本数えていた封印の刻みも、今ではもう、どうでもよくなっていた。
「どのくらいの年月が経ったかは忘れたがの、この封印はもうすぐで破れる」
封印を形作る魔力の鎖は、少しずつ、確かに弱まっている。
外の世界から時折、異様に濃い魔力の波が押し寄せてくるたび、その鎖はわずかにきしみ、罅が入る。
「待っておれ! 死の神の使いめ!!!」
暗闇の奥底から、呪詛のような咆哮が響いた。
その叫びは封印の内側で反響し、やがて静けさに飲み込まれていく。
外の世界でのんびりと日向ぼっこをしている世界最強のぼっちは、まだ知らない。
自分の魔力が、“邪神”と呼ばれた存在の鎖を少しずつ軋ませていることを――。
今日は雲も少なく、木々の隙間から差し込む陽光がちょうどいい。
直射日光っていうよりは、葉っぱが一度受け止めて柔らかくなった光だ。肌に当たっても刺さらない、心地いいタイプのやつ。
庭には、昔「見た目芝生っぽいから」という理由だけで拾ってきた草を、暇つぶしに品種改良しまくった結果生まれた、芝生もどきの植物が広がっている。
日本の芝生と比べても段違いに柔らかく、毛足の長いカーペットみたいな感触だ。転がってもチクチクしないし、寝転がればそのまま布団になる優れもの。
「よっこいせっと……!」
つい口から出た言葉と同時に、仰向けに倒れ込む。
全身の力を抜いて、ふかふかの草のクッションに体重を預ける。背中からじんわりと温かさが伝わってきて、思わず「ふあぁ……」と声にならない溜息が漏れた。
視界の端で、シロとミドリが不思議そうに俺を眺めている。
さっきの「よっこいしょ」がそんなに珍しかったのだろうか。いや、単純に“寝転がる大人”という行動が謎なのかもしれない。
「ここで……なに……するの……?」
「何もしない。ただ日差しを浴びるんだ」
「えー? あそぼーよー!」
「ミドリが遊んでくれるそうだ」
「おなか、いっぱい……うごき、たくない……」
「そんなー……」
シロが、顔文字にしたらまさに「(´・ω・`)」って感じの、見事なしょぼーん顔になる。
ミドリはというと、俺の腰の横にちょこんと座り、腰布に使っているトカゲの鱗を一枚一枚、指先でなぞりながら数え始めた。
……楽しいのか、それ。
「とうっ!」
突然、掛け声とともに腹部に衝撃が走った。
シロが俺の腹の上に飛び乗り、そのままトランポリンよろしくジャンプを始めたのだ。
「俺はジャンプ台じゃないぞ」
ぽすん、ぽすんと、そこまで重くはないが、地味に内臓に響く。
どうしても遊びたいらしい。目が「ひまだよー!」と雄弁に訴えている。
……まあ、これはこれで悪くない。が、ずっとジャンプされるのはさすがに辛い。
なので、俺はひとつ、いい案を思いついた。
「シロ、俺の隣に座ってくれ」
「あそぶ?」
「楽しい遊びだ。座ったら寝転がってくれ。仰向けだ」
「こうー?」
シロが言われた通りに、俺の隣にどすんと座り、そのまま足をミドリの方に向けて仰向けになる。
よし、配置はこれで完璧だ。
俺はごろりと寝返りを打ち、シロの方へ体を向けた。
「あっ……おにーちゃ……めっ……!」
「すまん、ミドリ」
俺が動いたせいで、腰布の鱗の位置がずれてしまったらしい。
ミドリが頬をぷくっと膨らませ、じっと抗議するような目で俺を見てくる。
ごめん。あとでまた数え直してくれ。……というか、数え切れる気がしないんだが。
「にーに? なにするのー?」
「ああ、こうするんだ」
俺はシロのお腹の上に片手をそっと乗せ、光属性の魔力をほんの少しだけ指先から流し込みながら、一定のリズムで「ぽん、ぽん」と軽く叩いた。
さっきまで遊ぶ気満々だったシロは、きょとんと目を丸くして俺の顔を見上げてくる。
「なにしてるのー?」
「直にわかる」
魔力でほんのり温めながら、心地よくなるようにリズムを刻む。
お腹のあたりから、じんわりとしたぬくもりが広がっていくはずだ。
しばらく続けていると、シロのまぶたがだんだん重くなっていくのが分かった。
最初はぱちぱち瞬きしていたのが、二度、三度と長くなり――
「ふにゃぁ……はっ! あそぶのー…」
「はいはい」
眠気に負けそうになるたび、自分でハッと気合を入れ直しているが、そのたびに目はとろんとしていく。
シロ、がんばれ。いや、がんばるな。寝ろ。
数分もしないうちに、シロの口元から「すぅ……すぅ……」という規則正しい寝息が聞こえてきた。
よし、勝ったな。
隣ではミドリが黙々と鱗の数を数え続けている。
ときどき小さく「……いま、なんまいめ……?」と呟き、そのたびに少し戻って数え直しているあたり、真面目さがにじみ出ている。
――いや、これ一日じゃ終わらないだろ。
そんなことを考えつつ、ふと時計代わりに太陽の位置を見上げる。
じっと眺めているうちに、光と風と、芝生の感触が混ざり合って、俺の頭にもゆるい眠気が染み込んでくる。
ミドリの方を見ると、いつのまにか頭がこくん、こくんと船を漕ぎ始めていた。
「ねむ……」
「寝ていいぞ?」
「うん……おやすみ……」
ミドリはそのまま、すとんと俺の腹の上に倒れ込む。
ちょうどへそのあたりに頭が乗って、両手でぎゅっと俺の服――じゃなくて腰布の端を掴んだ。
……完全に湯たんぽ扱いだな、これ。
シロは横で大の字、ミドリは俺の上で丸くなって寝ている。
とりあえずこのままだとシロが転がって行きそうなので、風魔法でそっと体を浮かせ、ミドリの隣に並べるように寝かせ直す。
「あー、よだれ垂れてる……」
シロの口元から、きらりと光る線が芝生に一直線に落ちていた。
まあ、芝生だし問題はない。きっと肥料になる。たぶん。
空を見上げる。
木々の隙間から漏れた光が、まだら模様になって俺たちを包んでいた。
――シロとミドリに会ってから、日々の密度が一気に上がったな。
それまでは、朝起きて、魔物と遊んで、鍛錬して、適当に飯を食って、眠くなったら寝る。
時間に縛られていない、自由といえば自由な生活だった。
今は、朝起きたら二人に絡まれ、飯を作り、遊び、風呂に入れ、一緒に寝る。
「やること」が山ほど増えたのに、面倒という感覚は不思議とない。むしろ、前より充実している。
(……今の方が、ずっと楽しいな)
そんなことをぼんやり考えていたら、さっきまで高かった太陽がいつの間にか傾き始めていた。
木々の影が長く伸び、庭が少しずつ薄暗い色合いに変わっていく。
「さて、と」
シロとミドリをそっと脇に抱え上げる。片腕に一人ずつ。
ぐっすり眠っているので、体はぐにゃっとしているが、魔法で支えれば落とす心配はない。
家へ戻りながら、ふと考える。
(今日の晩飯、何にするかなぁ……)
肉でもいいし、昨日買った調味料を使って何か新しい料理を試してみるのもありだ。
そんな、他愛もないことを考えつつ、俺はゆっくりと家の中へ入っていった。
◆
「くそっ、くそっ、クソッ!」
どこまでも果てしなく続く暗闇の中に、怒号が響き渡る。
光も風もない閉ざされた空間――そこに、確かに“何か”が存在していた。
「妾をこんなにも長い時間閉じ込めおって……!」
暗闇の中心で、女とも男ともつかぬ声が、忌々しげに震える。
その声には、かつて世界の理さえ捻じ曲げたほどの力を持っていたという自負と、長き封印に対する激しい憎悪が混ざっていた。
「勇者の力を侮っておったわ……!」
忌々しそうに吐き捨てる。
思い返せば、全ての始まりはあの日だ。
「元はと言えば妾の力を与えた勇者じゃからのう……。窮鼠猫を噛むってのはこの事じゃの……違うか」
くつくつと、笑っているのか、怒っているのか分からない声が漏れる。
暗闇の中で、その存在の輪郭が一瞬だけ揺らぎ、またすぐ、封印の鎖に縫いとめられる。
「元をたどれば妾の世界に送り込まれた人間が悪いのじゃ!」
憤りの矛先は、神か、運命か、それとも……。
自分の世界に迷い込んだ“人間”が、全ての均衡を狂わせた。
どれほどの年月が流れたのか。
最初のころは一本一本数えていた封印の刻みも、今ではもう、どうでもよくなっていた。
「どのくらいの年月が経ったかは忘れたがの、この封印はもうすぐで破れる」
封印を形作る魔力の鎖は、少しずつ、確かに弱まっている。
外の世界から時折、異様に濃い魔力の波が押し寄せてくるたび、その鎖はわずかにきしみ、罅が入る。
「待っておれ! 死の神の使いめ!!!」
暗闇の奥底から、呪詛のような咆哮が響いた。
その叫びは封印の内側で反響し、やがて静けさに飲み込まれていく。
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