2 / 4
俺が目にしたもの
俺たちの名前
しおりを挟む
「はぁ、今日は無駄に疲れた…」
愚痴をこぼしながら歩いて帰る
すると近くから大人たちが走ってこちらに向かってきていた。俺を最初に見つけ抱きしめたのは母だった
「もう!こんな時間まで、何してたの!」
目には涙が浮かんでいる
叱るようにいい、内心は安堵しているようなその言い方は俺自身を優しく包み込んでくれた気がして、俺も、心から安堵の表情を見せる
「ごめん、なさい」
そんな感動的なシーンに水を差すように本物のお狐様がやってきて俺たちにこう告げた
「あと、5分後。自分の家に戻らぬ者は即死刑とする」
その言葉を聞いた途端人々は駆け足で家に入っていった
俺も入ろうとした直後、お狐様に呼ばれた。少し、話がしたいと
最初こそ怪しんだが一か八かでついて行った。断ったら殺されかねないし
数分、数十分歩いただろうか。
お狐様はどこに行くかも教えてくれずただ、ついて来い、としか言わなかった
「この辺りでいいだろう」
「あの、お狐様。何の用でしょうか」
やっぱり、そこがわからない
俺を殺そうとしているのか、はたまた別の用事なのか。今の俺には判断ができない
「お前は人間、だろう?」
「は、はい」
「私はいわゆる妖怪だ。私の娘もな。」
「私の娘…?」
急になんの話だ。よく分からない
俺はお狐様の娘に何かしたのか?いや、何かした、とかそう言う次元の話じゃないのかもしれない
「お前、娘と契約をしたろ」
「契約…?結婚のこと…ですか?」
「あぁ、そうだ」
すると、お狐様はポケットから何かを取り出し、それを俺に投げてくる。
それは包帯のような、ていうか包帯だった。それを俺に渡してお狐様はどうするつもりなんだろうか。
「毎日、右手にそれを巻け。なくなったのならそこの家に来い」
指さされたのは木でできた倉庫のような場所だった。そこに、お狐様は住んでいるのだろうか…?いや、ないな。
「分かりました」
ひとまず、こう答えておこう。今、気になることをあれこれ質問しても答えてくれる保証がない、仮に答えてくれても今の俺の脳じゃ理解力、処理能力に欠ける。だから気になることは一つ一つ、いずれ解決すればいい
「この話は内密にな」
直後、お狐様はまるで空を飛ぶかの勢いでおそらく、自分の住処へと帰って行った。
家に帰ったら今度は安堵の表情もなく、本気で怒鳴り散らかされた
翌日、学校にて
ガラガラと音を立て扉が開かれる
今、教室は(主に男子が)騒がしい。聞くところによると転校生がくるらしい。それも、超絶可愛い…らしい。
だから、この扉が開かれた途端クラスは(主に男子が)さらに騒がしくなった。
どさくさに紛れて俺も軽く騒いだ。いや、どちらかと言うと驚いた、だ。なぜか?そんなの、決まってるだろ
「本日からこの学校に通うことになった
姫宮 輝夜です」
そう、転校してきた相手は紛れもなく、昨日、俺に対しプロポーズをし俺が一つ返事でOKしてしまった相手なのだから
『うぉぉぉぉおおお!!!!」
教室中が(何度も言うが主に男子が)急激に騒がしくなる。超絶可愛かったからだ。まったく、男ってもんは単純なんだから…。いや、俺が言えたことじゃないな。すまん、忘れてくれ。
そんなどうでもいいことを心中で思っていると、あいつは突然、俺の方に指をさしてきた
そうして、あいつは包み隠さず言ってしまった
「私はあの人の、婚約者です」
(しつこいようだが主に男子)が俺に殺意の込められた眼光を放つと同時に教室はまた、さらに騒がしくなった
先生の苦労が見てとれる。
放課後、俺は先生に呼び出され、婚約のことを聞かれた。知らないの一点張りのおかげか先生は諦めすぐに帰らせてはもらったがそのかわり、姫宮に学校案内をしろと言いだした。断る理由はないので、というか承諾しないと帰らせてもらえなさそうだったので(嫌々)快く引き受けた。
「なぁ、姫宮はさ」
「輝夜でいいよ。」
訂正が入る
「輝夜はさ、なんでこの学校に転校してきたんだ?」
初めて下の名前で呼ぶので少し緊張する
「決まってるでしょ?君がいるから」
…なんだ、この無駄にドキッとさせられる言葉は…。
「そういえば、私、君の名前知らない」
「あ、そういやそうだったな。
俺の名前は輝。夕影 輝だ」
「そっか!」
どことなく嬉しそうな声を上げている輝夜を見て
まったく、こいつは本当に俺のことが好きなのか?とふと疑問に思う。出会って間もなく結婚してくれと言われたのだから当然の疑問といえばそうなのだがこいつには何か裏がありそうで怖い…
愚痴をこぼしながら歩いて帰る
すると近くから大人たちが走ってこちらに向かってきていた。俺を最初に見つけ抱きしめたのは母だった
「もう!こんな時間まで、何してたの!」
目には涙が浮かんでいる
叱るようにいい、内心は安堵しているようなその言い方は俺自身を優しく包み込んでくれた気がして、俺も、心から安堵の表情を見せる
「ごめん、なさい」
そんな感動的なシーンに水を差すように本物のお狐様がやってきて俺たちにこう告げた
「あと、5分後。自分の家に戻らぬ者は即死刑とする」
その言葉を聞いた途端人々は駆け足で家に入っていった
俺も入ろうとした直後、お狐様に呼ばれた。少し、話がしたいと
最初こそ怪しんだが一か八かでついて行った。断ったら殺されかねないし
数分、数十分歩いただろうか。
お狐様はどこに行くかも教えてくれずただ、ついて来い、としか言わなかった
「この辺りでいいだろう」
「あの、お狐様。何の用でしょうか」
やっぱり、そこがわからない
俺を殺そうとしているのか、はたまた別の用事なのか。今の俺には判断ができない
「お前は人間、だろう?」
「は、はい」
「私はいわゆる妖怪だ。私の娘もな。」
「私の娘…?」
急になんの話だ。よく分からない
俺はお狐様の娘に何かしたのか?いや、何かした、とかそう言う次元の話じゃないのかもしれない
「お前、娘と契約をしたろ」
「契約…?結婚のこと…ですか?」
「あぁ、そうだ」
すると、お狐様はポケットから何かを取り出し、それを俺に投げてくる。
それは包帯のような、ていうか包帯だった。それを俺に渡してお狐様はどうするつもりなんだろうか。
「毎日、右手にそれを巻け。なくなったのならそこの家に来い」
指さされたのは木でできた倉庫のような場所だった。そこに、お狐様は住んでいるのだろうか…?いや、ないな。
「分かりました」
ひとまず、こう答えておこう。今、気になることをあれこれ質問しても答えてくれる保証がない、仮に答えてくれても今の俺の脳じゃ理解力、処理能力に欠ける。だから気になることは一つ一つ、いずれ解決すればいい
「この話は内密にな」
直後、お狐様はまるで空を飛ぶかの勢いでおそらく、自分の住処へと帰って行った。
家に帰ったら今度は安堵の表情もなく、本気で怒鳴り散らかされた
翌日、学校にて
ガラガラと音を立て扉が開かれる
今、教室は(主に男子が)騒がしい。聞くところによると転校生がくるらしい。それも、超絶可愛い…らしい。
だから、この扉が開かれた途端クラスは(主に男子が)さらに騒がしくなった。
どさくさに紛れて俺も軽く騒いだ。いや、どちらかと言うと驚いた、だ。なぜか?そんなの、決まってるだろ
「本日からこの学校に通うことになった
姫宮 輝夜です」
そう、転校してきた相手は紛れもなく、昨日、俺に対しプロポーズをし俺が一つ返事でOKしてしまった相手なのだから
『うぉぉぉぉおおお!!!!」
教室中が(何度も言うが主に男子が)急激に騒がしくなる。超絶可愛かったからだ。まったく、男ってもんは単純なんだから…。いや、俺が言えたことじゃないな。すまん、忘れてくれ。
そんなどうでもいいことを心中で思っていると、あいつは突然、俺の方に指をさしてきた
そうして、あいつは包み隠さず言ってしまった
「私はあの人の、婚約者です」
(しつこいようだが主に男子)が俺に殺意の込められた眼光を放つと同時に教室はまた、さらに騒がしくなった
先生の苦労が見てとれる。
放課後、俺は先生に呼び出され、婚約のことを聞かれた。知らないの一点張りのおかげか先生は諦めすぐに帰らせてはもらったがそのかわり、姫宮に学校案内をしろと言いだした。断る理由はないので、というか承諾しないと帰らせてもらえなさそうだったので(嫌々)快く引き受けた。
「なぁ、姫宮はさ」
「輝夜でいいよ。」
訂正が入る
「輝夜はさ、なんでこの学校に転校してきたんだ?」
初めて下の名前で呼ぶので少し緊張する
「決まってるでしょ?君がいるから」
…なんだ、この無駄にドキッとさせられる言葉は…。
「そういえば、私、君の名前知らない」
「あ、そういやそうだったな。
俺の名前は輝。夕影 輝だ」
「そっか!」
どことなく嬉しそうな声を上げている輝夜を見て
まったく、こいつは本当に俺のことが好きなのか?とふと疑問に思う。出会って間もなく結婚してくれと言われたのだから当然の疑問といえばそうなのだがこいつには何か裏がありそうで怖い…
0
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
翡翠の歌姫は声を隠す【中華後宮サスペンス】
雪城 冴 @キャラ文芸大賞参加中
キャラ文芸
「返して!」
宮廷に少女の悲痛な叫びが響く。亡き母のような歌姫を目指してきた翠蓮は、貧しい身なりを嘲笑われ、泥だらけで歌う羽目に。
二人の皇子と出会った彼女は、その“声”を巡り、次第に宮廷の陰謀へと引きずり込まれていく。
やがて王家が隠し続けてきた真実が、彼女の前に立ちはだかる。
声を隠すか、歌うのか――
翠蓮は選択を迫られる。
・ハッピーエンド予定
・異世界ではないですが架空の中華風ファンタジーです
※アルファポリス様で先行公開しており、書き溜まったらなろう、カクヨム様に移しています
行き遅れた私は、今日も幼なじみの皇帝を足蹴にする
九條葉月
キャラ文芸
「皇帝になったら、迎えに来る」幼なじみとのそんな約束を律儀に守っているうちに結婚適齢期を逃してしまった私。彼は無事皇帝になったみたいだけど、五年経っても迎えに来てくれる様子はない。今度会ったらぶん殴ろうと思う。皇帝陛下に会う機会なんてそうないだろうけど。嘆いていてもしょうがないので結婚はすっぱり諦めて、“神仙術士”として生きていくことに決めました。……だというのに。皇帝陛下。今さら私の前に現れて、一体何のご用ですか?
※AI不使用です
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる