職場が悪役令嬢化した~後輩が職場を乗っ取ってお局化した話~

コールセンター子

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1 悪役令嬢化前 はじまり 入社

悪役令嬢化前 入社

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私の予想に反し、シラコちゃんはとんとん拍子で入社した。

私は、「入社するなら、出勤だけはちゃんとしてくれ」と何度も念を押した。
組織改編から人が安定しないため、出勤率に敏感になっている時期だったからだ。
「週5の仕事したことなくて不安だけど頑張る」とシラコちゃんは断言してくれていた。


入社して気づかされたのだが、シラコちゃんはベタベタしたつきあいが好きな人だった。
学生時代連れションするタイプで、学生時代そういうことが嫌いだった私とは真逆だったのだ。
前の会社では、一人でスマホを見ているタイプだったのに、いっしょにいようとする行動に戸惑ってしまった。
昼を一緒に食べるようになり、毎日話すようになった。
ただ、問題があった。

私は一人を好むオタク女。
シラコちゃんは、リア充タイプ。
たまにしゃべる程度ならキャラの違いを楽しめたものの、あっという間に話題が尽きた。
会社ネタで持たせていたが、しゃべることが苦痛になってお互いあまりしゃべらなくなった。

そんな中、予想外のことが起きた。
シラコちゃんは、上司タチウオさんと相性がよく、毎日1時間ぐらい雑談していることが増えたのだ。
びっくりしたのは、私ともう一人の派遣であるサワラさんである。
無口で仕事以外でしゃべることがあまりないタチウオさんが、上機嫌で1時間もしゃべり続けるのだ。
表情がたくさん出るようになり、明らかに幸せそうだった。


タチウオさんが幸せそうにしている姿を見ていると私もうれしかった。
いつも派遣全員に気を遣い、やさしく接してくれるのに、人が足りない分を穴埋めして忙しそうなタチウオさんの力になれたことに癒やされていた。


それだけではない。
タチウオさんと私の関係もよくなった。
実は、タチウオさんと私は相性が悪く、お互いに何を言っているのか分からず困っていた。
雑談なら通じるのに、指示が理解できず、復唱しても内容を統一することができない。
シラコちゃんが間に入ることで通訳してもらえるようになり、古代語解読するようなコミュニケーションを取っていた間柄が緩和された。

シラコちゃんと上司とのやりとりを横で聞いているだけで、仕事内容が分かりやすくなることも多かった。
シラコちゃんのコミュニケーションの取り方は面白かった。
勉強になるなあ…なんて思っていたのだ。
このときは…





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