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9章 失われし魔法の塔
④
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魔物を倒した後も、塔の核心から漂う微かな魔力が二人を包んでいた。部屋の奥にはさらに進む道があり、その先には何かが待っている気配がする。
「奥に行ってみよう。ここまで来たら、あと少しだよね。」
アリアが剣を腰に収めながら立ち上がる。
「無理はするな。剣の影響で君の体力が削られていることは明らかだ。」
イアンが彼女を支えながら言う。
「大丈夫、大丈夫。それに、ここまで来たんだもん。全部調べて帰らないと損でしょ?」
アリアが軽く笑って見せたが、その顔には疲労の色が浮かんでいた。
イアンは何かを言いかけたが、結局黙って彼女と並んで歩き始めた。
狭い通路を抜けた先に待っていたのは、まるで祭壇のような空間だった。中央には台座があり、その上には古びた本が鎮座している。壁一面には魔法陣が描かれており、微かに光を放っている。
「なんだろう、この本……。」
アリアが慎重に近づく。
「おそらく、この塔の研究や目的について記されたものだろう。ここが魔族の研究施設だったのなら、重要な手がかりが記されている可能性が高い。」
イアンが台座を観察しながら答える。
アリアが本を開くと、中には古い文字でびっしりと何かが書き込まれていた。イアンがそれを覗き込み、ゆっくりと読み解き始める。
「……これは、『選ばれし刃』に関する記述だ。」
イアンの声が低く響いた。
「本当!?何て書いてあるの?」
アリアが目を輝かせる。
「……この剣は、かつて魔族と人間の争いを終わらせるために作られたものだ。封印の力を持ち、魔族の王――つまり魔王を封じる役割を担っていた。しかし、それだけではない。」
イアンは少し間を置いて続けた。
「この剣は同時に、封印を解く鍵でもある。そして、持ち主の生命力そのものを糧にして力を発揮する仕組みになっている。」
「生命力を……?」
アリアの声が驚きで震える。
「つまり、この剣を使い続ければ、君の体は次第に蝕まれることになる。命そのものが削られていくのだ。」
イアンは静かにそう告げた。
アリアは一瞬だけ目を伏せたが、すぐに顔を上げた。
「それでも、この剣があるから戦えるんだよね。みんなを守れるなら、私はこの剣を使い続ける。」
「……君は本当に無茶なことを平然と言うな。」
イアンはため息をつきながらも、その目にはどこか尊敬の色が宿っていた。
「でもさ、この剣が封印を解く力も持ってるってことは、使い方を間違えたら大変なことになるってことだよね?」
アリアが真剣な表情で尋ねる。
「ああ。この剣を狙う者が現れれば、その力を悪用される危険性もある。」
イアンの声には僅かな緊張が滲んでいた。
「……だからこそ、もっと強くならないとね。誰にも負けないように!」
アリアは拳を握りしめ、強い決意を込めて言った。
イアンはその言葉を聞きながら、彼女の無鉄砲さと強さに複雑な感情を抱いた。
二人が本を閉じ、祭壇を離れようとしたとき、突然周囲の空気が変わった。壁に描かれた魔法陣が激しく光り始め、部屋全体が揺れ出す。
「何だ!?」
イアンが周囲を警戒する。
「まだ何か出てくるの!?」
アリアが剣を構えたその瞬間、魔法陣の中央に漆黒の霧が渦巻き、一体の影が浮かび上がった。それは人型でありながら、まるで影そのものが形を取ったような存在だった。
「これは……ただの魔物ではない。」
イアンが低い声で言う。
「また戦うの!?さっきの戦いでヘトヘトなのに……!」
アリアが苦笑しながらも剣を構え直す。
「これが最後の試練だろう。力を尽くして突破するしかない。」
イアンが杖を握りしめた。
影のような魔物は言葉を発することなく、鋭い爪を振りかざして二人に襲いかかる。アリアは「選ばれし刃」を振り抜いて応戦するが、剣を振るうたびに体力が削られていくのを感じる。
「イアン、この剣だけじゃ無理かも……!」
アリアが息を切らしながら叫ぶ。
「私が魔法で支える。君は核心を狙え!」
イアンが氷の魔法で魔物の動きを封じる。
アリアは疲労を押し殺し、全力で剣を振り下ろした。その刃が魔物の中心を貫いた瞬間、部屋全体が眩い光に包まれ、魔物は消え去った。
戦闘が終わり、静寂が訪れる。アリアはその場に座り込み、荒い息を整えた。
「やっと……終わった……。」
彼女は剣を見つめながらつぶやいた。
「君がここまで戦えたのは、この剣の力だけではない。君自身の力だ。」
イアンが静かに言った。
「ありがと。でも、もっと強くならないとね。」
アリアは少しだけ笑って立ち上がった。
塔の試練を乗り越えた二人は、新たな手がかりを胸に帰路につく。だが、この冒険が二人に残した傷跡と謎は、これからの旅に大きな影響を与えることになる――。
ステータス画面
アリア・マーウェラ
• レベル: 14
• 職業: 剣士(盾なし)
• 体力: 33
• 魔力: 0
• 力: 28
• 敏捷: 21
• 器用: 17
• 知力: 9
• 精神: 13
スキル一覧
• 剣の扱い Lv.5
• 投擲 Lv.1
• 身体強化 Lv.3
• 戦闘直感(パッシブ)
• 特別装備: 選ばれし刃(第一段階解放 / 魔力を断ち切る力 / 使用時に生命力を消耗)
イアン
• レベル: 15
• 職業: 魔法使い(呪術特化)
• 体力: 10
• 魔力: 45
• 力: 6
• 敏捷: 12
• 器用: 14
• 知力: 29
• 精神: 27
スキル一覧
• 氷結魔法 Lv.5
• 魔力制御 Lv.3
• 詠唱短縮 Lv.2
• 炎魔法付与 Lv.1
• 呪いの触(自動発動 / パッシブ)
「奥に行ってみよう。ここまで来たら、あと少しだよね。」
アリアが剣を腰に収めながら立ち上がる。
「無理はするな。剣の影響で君の体力が削られていることは明らかだ。」
イアンが彼女を支えながら言う。
「大丈夫、大丈夫。それに、ここまで来たんだもん。全部調べて帰らないと損でしょ?」
アリアが軽く笑って見せたが、その顔には疲労の色が浮かんでいた。
イアンは何かを言いかけたが、結局黙って彼女と並んで歩き始めた。
狭い通路を抜けた先に待っていたのは、まるで祭壇のような空間だった。中央には台座があり、その上には古びた本が鎮座している。壁一面には魔法陣が描かれており、微かに光を放っている。
「なんだろう、この本……。」
アリアが慎重に近づく。
「おそらく、この塔の研究や目的について記されたものだろう。ここが魔族の研究施設だったのなら、重要な手がかりが記されている可能性が高い。」
イアンが台座を観察しながら答える。
アリアが本を開くと、中には古い文字でびっしりと何かが書き込まれていた。イアンがそれを覗き込み、ゆっくりと読み解き始める。
「……これは、『選ばれし刃』に関する記述だ。」
イアンの声が低く響いた。
「本当!?何て書いてあるの?」
アリアが目を輝かせる。
「……この剣は、かつて魔族と人間の争いを終わらせるために作られたものだ。封印の力を持ち、魔族の王――つまり魔王を封じる役割を担っていた。しかし、それだけではない。」
イアンは少し間を置いて続けた。
「この剣は同時に、封印を解く鍵でもある。そして、持ち主の生命力そのものを糧にして力を発揮する仕組みになっている。」
「生命力を……?」
アリアの声が驚きで震える。
「つまり、この剣を使い続ければ、君の体は次第に蝕まれることになる。命そのものが削られていくのだ。」
イアンは静かにそう告げた。
アリアは一瞬だけ目を伏せたが、すぐに顔を上げた。
「それでも、この剣があるから戦えるんだよね。みんなを守れるなら、私はこの剣を使い続ける。」
「……君は本当に無茶なことを平然と言うな。」
イアンはため息をつきながらも、その目にはどこか尊敬の色が宿っていた。
「でもさ、この剣が封印を解く力も持ってるってことは、使い方を間違えたら大変なことになるってことだよね?」
アリアが真剣な表情で尋ねる。
「ああ。この剣を狙う者が現れれば、その力を悪用される危険性もある。」
イアンの声には僅かな緊張が滲んでいた。
「……だからこそ、もっと強くならないとね。誰にも負けないように!」
アリアは拳を握りしめ、強い決意を込めて言った。
イアンはその言葉を聞きながら、彼女の無鉄砲さと強さに複雑な感情を抱いた。
二人が本を閉じ、祭壇を離れようとしたとき、突然周囲の空気が変わった。壁に描かれた魔法陣が激しく光り始め、部屋全体が揺れ出す。
「何だ!?」
イアンが周囲を警戒する。
「まだ何か出てくるの!?」
アリアが剣を構えたその瞬間、魔法陣の中央に漆黒の霧が渦巻き、一体の影が浮かび上がった。それは人型でありながら、まるで影そのものが形を取ったような存在だった。
「これは……ただの魔物ではない。」
イアンが低い声で言う。
「また戦うの!?さっきの戦いでヘトヘトなのに……!」
アリアが苦笑しながらも剣を構え直す。
「これが最後の試練だろう。力を尽くして突破するしかない。」
イアンが杖を握りしめた。
影のような魔物は言葉を発することなく、鋭い爪を振りかざして二人に襲いかかる。アリアは「選ばれし刃」を振り抜いて応戦するが、剣を振るうたびに体力が削られていくのを感じる。
「イアン、この剣だけじゃ無理かも……!」
アリアが息を切らしながら叫ぶ。
「私が魔法で支える。君は核心を狙え!」
イアンが氷の魔法で魔物の動きを封じる。
アリアは疲労を押し殺し、全力で剣を振り下ろした。その刃が魔物の中心を貫いた瞬間、部屋全体が眩い光に包まれ、魔物は消え去った。
戦闘が終わり、静寂が訪れる。アリアはその場に座り込み、荒い息を整えた。
「やっと……終わった……。」
彼女は剣を見つめながらつぶやいた。
「君がここまで戦えたのは、この剣の力だけではない。君自身の力だ。」
イアンが静かに言った。
「ありがと。でも、もっと強くならないとね。」
アリアは少しだけ笑って立ち上がった。
塔の試練を乗り越えた二人は、新たな手がかりを胸に帰路につく。だが、この冒険が二人に残した傷跡と謎は、これからの旅に大きな影響を与えることになる――。
ステータス画面
アリア・マーウェラ
• レベル: 14
• 職業: 剣士(盾なし)
• 体力: 33
• 魔力: 0
• 力: 28
• 敏捷: 21
• 器用: 17
• 知力: 9
• 精神: 13
スキル一覧
• 剣の扱い Lv.5
• 投擲 Lv.1
• 身体強化 Lv.3
• 戦闘直感(パッシブ)
• 特別装備: 選ばれし刃(第一段階解放 / 魔力を断ち切る力 / 使用時に生命力を消耗)
イアン
• レベル: 15
• 職業: 魔法使い(呪術特化)
• 体力: 10
• 魔力: 45
• 力: 6
• 敏捷: 12
• 器用: 14
• 知力: 29
• 精神: 27
スキル一覧
• 氷結魔法 Lv.5
• 魔力制御 Lv.3
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• 炎魔法付与 Lv.1
• 呪いの触(自動発動 / パッシブ)
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