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第5章 教会再生とアイドル作戦
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「よし、開けるわよ!」
倉庫の重い扉を開けた瞬間、ホコリがもわっと舞い上がった。思わず咳き込みつつ中に入ると――そこには、宝の山が眠っていた。
「……なんかすごいの、いっぱいある!」
長大な槍には祈祷文の刻印がびっしり、吹き口の部分に魔石がはめ込まれた笛は虹色にきらめき、銀の杯は澄んだ光を帯びて神々しい。
「これが祈祷槍……伝承にある“浄火”を呼び出す武具ですね」
リヒャルトが目を丸くして解説する。
「こっちは“魔獣鎮めの笛”。音を響かせるだけで魔獣が眠るとか」
イルマがそっと手に取って、吹いてみようとするが……ピィィ……と間の抜けた音しか出ない。
「わっ……!?」と慌てて手を離すイルマに、私は笑いを堪えるのに必死だった。
さらに、奥には透明な水を注いだように澄みきった“浄化の聖杯”が。
「これを使えば、どんな毒も呪いも浄化できるはずです」
リヒャルトの声が少し震えている。
――でも。
「……動かないのね」
私が聖杯に手をかざすと、たしかに一瞬、光が走った。けれど次の瞬間にはしゅんと消えてしまう。
「やっぱり、魔力が足りないんです」
リヒャルトが落ち込みながら言う。
(いや、私が本気で魔力注いだら、普通に動いちゃったんだけど……)
けれど私には城への魔力供給が待っている。それを抜け出して教会に張り付くなんて不可能だ。私一人で何でもかんでも背負うのは、さすがに無理がある。
「書庫に記録があります!」
リヒャルトが古びた紙束を抱えて戻ってきた。どうやって神具を起動するか、古文書を頼りに研究開始だ。
ぱらぱらとページを繰るリヒャルトに、私はひらめいた。
「魔力量が足りないって言うなら……増やせばいいじゃない!」
「え?」
「学校でやってるでしょ、魔力奉納と鍛錬! あれを本格的に広げれば、神具を動かせる人は絶対に増えるはずよ!」
祖父ディートフリートが、真剣な顔でうなずいた。
「領主家が火付け役になれば、奉納者は増えるだろう。……やはりお前は、妙なところに目をつけるな」
「褒めてるんだよね、それ」
「もちろんだ」
祖父が腕を組んで断言すると、私の胸も熱くなる。
(神具を眠らせておくなんてもったいない! 絶対、再稼働させてやる!)
私は拳をぎゅっと握りしめた。
倉庫の重い扉を開けた瞬間、ホコリがもわっと舞い上がった。思わず咳き込みつつ中に入ると――そこには、宝の山が眠っていた。
「……なんかすごいの、いっぱいある!」
長大な槍には祈祷文の刻印がびっしり、吹き口の部分に魔石がはめ込まれた笛は虹色にきらめき、銀の杯は澄んだ光を帯びて神々しい。
「これが祈祷槍……伝承にある“浄火”を呼び出す武具ですね」
リヒャルトが目を丸くして解説する。
「こっちは“魔獣鎮めの笛”。音を響かせるだけで魔獣が眠るとか」
イルマがそっと手に取って、吹いてみようとするが……ピィィ……と間の抜けた音しか出ない。
「わっ……!?」と慌てて手を離すイルマに、私は笑いを堪えるのに必死だった。
さらに、奥には透明な水を注いだように澄みきった“浄化の聖杯”が。
「これを使えば、どんな毒も呪いも浄化できるはずです」
リヒャルトの声が少し震えている。
――でも。
「……動かないのね」
私が聖杯に手をかざすと、たしかに一瞬、光が走った。けれど次の瞬間にはしゅんと消えてしまう。
「やっぱり、魔力が足りないんです」
リヒャルトが落ち込みながら言う。
(いや、私が本気で魔力注いだら、普通に動いちゃったんだけど……)
けれど私には城への魔力供給が待っている。それを抜け出して教会に張り付くなんて不可能だ。私一人で何でもかんでも背負うのは、さすがに無理がある。
「書庫に記録があります!」
リヒャルトが古びた紙束を抱えて戻ってきた。どうやって神具を起動するか、古文書を頼りに研究開始だ。
ぱらぱらとページを繰るリヒャルトに、私はひらめいた。
「魔力量が足りないって言うなら……増やせばいいじゃない!」
「え?」
「学校でやってるでしょ、魔力奉納と鍛錬! あれを本格的に広げれば、神具を動かせる人は絶対に増えるはずよ!」
祖父ディートフリートが、真剣な顔でうなずいた。
「領主家が火付け役になれば、奉納者は増えるだろう。……やはりお前は、妙なところに目をつけるな」
「褒めてるんだよね、それ」
「もちろんだ」
祖父が腕を組んで断言すると、私の胸も熱くなる。
(神具を眠らせておくなんてもったいない! 絶対、再稼働させてやる!)
私は拳をぎゅっと握りしめた。
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