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第5章 教会再生とアイドル作戦
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教会の扉を押し開けた瞬間、私は思わず息を呑んだ。
「……ひどい」
石壁には大きなひび割れ、天井からは雨漏りの跡が黒く染みている。祭壇横の蝋燭台は歪んで今にも倒れそうだし、窓のステンドグラスは欠けて穴が空いている。
隣でイルマが剣に手を添えながら小声で言う。
「敵が潜んでいそうな雰囲気ですね」
「いやいや、これは敵じゃなくて老朽化だから……」
さらに奥へ進むと、神具倉庫の分厚い扉に辿り着いた。
錆びついた金属がぼろぼろ剥がれ落ちていて、かろうじて形を保っている状態。
「こ、これ……中にまだ神具が残ってるはずです」
リヒャルトが青ざめながら答える。
扉を押し開けると、中には布を被せられた槍や杯、見慣れない形の杖や装飾品がずらりと並んでいた。だが――。
「全部、眠ったままです」
案内してくれた下位貴族の司祭代理が、申し訳なさそうに肩を落とした。
「動かすには莫大な魔力が必要なのですが……供給できる者がおりませんので」
「……」
私は盛大にため息をついた。
(……宝の持ち腐れじゃないの!?)
せっかくのファンタジーアイテムが倉庫でホコリをかぶってるとか、どんなギャグだ。
さらに追い打ちをかけるように、教会の奥から小さな歌声が聞こえてきた。
孤児院を兼ねているこの場所で、みすぼらしい服を着た子どもたちが、必死に声を合わせて聖歌を練習している。
音程は外れていて、声もか細い。
でも、その姿に胸を突かれた。
「……ここを、このままにはしておけない」
ぽつりと呟いた私に、祖父ディートフリートが横目を向ける。
「エレオノーラ、何を考えておる?」
「もちろん、改善です。神具も教会も……この子たちの未来も!」
思わず握った拳に、祖父はふっと笑みを浮かべた。
「よかろう。お前が望むなら、儂も力を貸そう」
荒れ果てた聖堂の中で、私は密かに決意を固めた。
「……ひどい」
石壁には大きなひび割れ、天井からは雨漏りの跡が黒く染みている。祭壇横の蝋燭台は歪んで今にも倒れそうだし、窓のステンドグラスは欠けて穴が空いている。
隣でイルマが剣に手を添えながら小声で言う。
「敵が潜んでいそうな雰囲気ですね」
「いやいや、これは敵じゃなくて老朽化だから……」
さらに奥へ進むと、神具倉庫の分厚い扉に辿り着いた。
錆びついた金属がぼろぼろ剥がれ落ちていて、かろうじて形を保っている状態。
「こ、これ……中にまだ神具が残ってるはずです」
リヒャルトが青ざめながら答える。
扉を押し開けると、中には布を被せられた槍や杯、見慣れない形の杖や装飾品がずらりと並んでいた。だが――。
「全部、眠ったままです」
案内してくれた下位貴族の司祭代理が、申し訳なさそうに肩を落とした。
「動かすには莫大な魔力が必要なのですが……供給できる者がおりませんので」
「……」
私は盛大にため息をついた。
(……宝の持ち腐れじゃないの!?)
せっかくのファンタジーアイテムが倉庫でホコリをかぶってるとか、どんなギャグだ。
さらに追い打ちをかけるように、教会の奥から小さな歌声が聞こえてきた。
孤児院を兼ねているこの場所で、みすぼらしい服を着た子どもたちが、必死に声を合わせて聖歌を練習している。
音程は外れていて、声もか細い。
でも、その姿に胸を突かれた。
「……ここを、このままにはしておけない」
ぽつりと呟いた私に、祖父ディートフリートが横目を向ける。
「エレオノーラ、何を考えておる?」
「もちろん、改善です。神具も教会も……この子たちの未来も!」
思わず握った拳に、祖父はふっと笑みを浮かべた。
「よかろう。お前が望むなら、儂も力を貸そう」
荒れ果てた聖堂の中で、私は密かに決意を固めた。
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