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第4話 可愛い女の子の恋愛事情。
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次の日の朝、早めに起きて朝の準備をしているとお父さんが起きてきた。
テーブルに座って新聞を読むのが朝一番の日課になっている。
「お父さん。
お茶飲む?」
「ああ、そうだな。」
季節関係なくお父さんは暑いお茶を飲む。
ポットのお湯を注いでお茶を入れるとお父さんの前にお茶を置いた。
朝ご飯の支度は大体終わっていたので、着替えようと部屋に向かうと。
「詩織。
ちょっと椅子に座りなさい。」
「はい。」
なんだろう?
まだ、何か悪い事をした覚えはない。
「最近、少し明るくなったな。
以前は塞ぎがちで元気もなかったが、恋人でも出来たか?」
「え?
ないない、彼氏なんて出来てないよ。」
父親からストレートに彼氏が出来たのかと聞いてくるものなのだろうか?
普通は遠回しに確認したりするものだろう。
女の子にとっては父親にあまり知られたくないネタのはず。
それを聞いてくるとは正直驚いた。
「そうか。
学校は楽しいか?」
「うん。
楽しいよ。
最近友達も増えたんだ。
だから、少し明るくなった様に見えたのかも。」
「そうか。
それは良かったな。
それを聞いてお父さんは安心したよ。
ちょっと元気が無かったからな。
だが、今の詩織なら大丈夫そうだな。」
親と言うのは子供の事を見ているものなのだなぁ。
私が元気が無かったのは恐らく虐められていたから、大人しい性格だった様なので、虐められる対象にされやすかったのだろう。
私の父親は楢崎健吾。
公務員で区役所の部長さんらしい。
堅い仕事ではあるが、義理堅く人情味のある性格で部下には慕われているらしい。
父親は家で仕事の話は一切しない。
帰りが遅い日も多いが、母親が父の事をよく教えてくれる。
私も兄も尊敬できる父親だ。
前世では、資産家の父は年に数回顔を見るくらいで生きているのか死んでいるのかも気にした事はなかった。
何をしても怒る事はなく、私と関わる事は全て弁護士が秘書を通してのみ。
大人なんて、自分の都合だけで生きている生き物だと思っていた。
そしてお母さんが洗濯を終えてリビングに現れるとキッチンに向かって歩いていく。
「おはよう。」
父と私にあいさつをした。
「お母さん。
おはよう。
ご飯炊いたし、朝ごはんも大体作り終えてるよ。」
「あら、そう。
助かるわ。」
私の母親は楢崎育美。
結婚したのは20台の前半で若くして私とお兄ちゃんを産んだ。
今も家の事と自分の仕事と忙しい日々を送っている。
私が家事をする様になって大分楽になったと言ってくれる。
少しでも、お母さんの負担は減らしてあげたいと思っている。
母親は結婚前から勤めている事務職を今も変わらず続けていて、性格は明るく前向き、ちょっとやそっとでは泣き言を言わない。
何事にもポジティブに捉える天然さんでもある。
母親とはたまに一緒に買い物に出かけたりしている。
仲のいい親子である。
「詩織。
お兄ちゃん起こして来て。」
お母さんが朝ご飯の配膳を始めた。
「はぁ~い。」
私は兄の部屋に入ると、まだベッドで寝ている兄を揺すった。
「お兄ちゃん!
起きてよ。
ご飯だよ。」
「う~。」
起きる気配がない。
朝早くからご飯の支度をしている私を見習って欲しいものだ。
「お兄ちゃん。
またお父さんに怒られるよ。」
そう耳元で呟くと部屋を出てリビングに降りた。
「卓也は?
起きたのか?」
「起きないよ。」
お父さんが不機嫌そうだ。
朝ご飯は家族全員で食べる。
これが父親の決めたルールだ。
お父さんは立ち上がると2階に上がっていった。
そして、案の定怒鳴り声が聞こえてくる。
「ねえ、お母さん?
お父さんの何処に惚れたの?」
まあ、良くある子供の疑問て奴ですよ。
「何?急に。
……、そうね。
まあ、真面目だし、浮気なんて物も無縁でしょ。
家族を大事にしてくれそうだったからかな。」
「へぇ~、確かに真面目なのは分かる。
家族を大事にしてるね。
お父さんって、私とお兄ちゃんだったらどっちが可愛いって思ってるのかな?」
「ハハハ、詩織どうしたの?
そんな事気にしてたの?
そんなの決まってるわよ。
ここだけの話、詩織の方が可愛いと思ってるわよ。
だから、彼氏が居るのか気になってるみたいよ。」
満面の笑みでお母さんは私に耳打ちしてくれた。
誰も居ないのだから、気にする事はないのに。
「そうなんだ。」
朝一番の私への問いかけはそう言う事だったのかもしれない。
気にしてくれてるのは嬉しい事だ。
「居るの?彼氏。」
「ハハハ、居ません。
何よ。
その内カッコいい彼氏作るから。
待っててよね。」
「優しい人に巡り会えると良いわね。」
素朴な笑顔がとても素敵な母親だ。
「それにしても、お兄ちゃんお父さんにかなり絞られてるみたいね。
折角のご飯が冷めちゃう。」
それから暫くして父親が降りて来て、罰が悪そうに兄も降りて来た。
そして、家族が揃ったところでご飯を食べた。
ご飯を食べ終わって部屋に戻り制服に着替えて髪をセットしてスキンケアをして、一階のリビングに行くとお父さんがソファーに座ってテレビを見ている。
会社に行く時間だと思うけど。
「あれ?
お父さん会社に行かないの?」
いつもは私より先に家を出て行くのに。
「今日は休みなんだ。
それにしても、最近スカートがまた短くなってないか?
そんなに足を出して。」
そうか、お父さんは私の制服姿をあまり見る事は少ないのかもしれない。
だけど、女子高生はこのスカートの短さが可愛いんだけどな。
「可愛いでしょ。
スカートは短くしてこそなのよ。
今しか出来ないし。」
「そう言う物なのか?
早く行かないと遅刻するぞ。」
「はい。
いってきます。
あ!
お父さん。
学校から帰ってきたら一緒に出かけない?
欲しいものがあるの。」
私はソファーの後ろでなるべく可愛らしく愛くるしく振る舞って話している。
お父さんはテレビを見ながら返事をしていた。
「わかったわかった。
早く行きなさい。
遅刻するぞ。」
お父さんが笑っているのか、どんな表情なのかは私からは見えなかったが、キッチンのお母さんからは丸見えだ。
お母さんはニッコリと私を見ているので、恐らくお父さんの表情は綻んでいるのだろう。
良かった。
「いってきます。」
私は元気よく声を出した。
お母さんは手を振ってくれたので、私も手を振って学校に向かった。
そして、いつものように満員電車に揺られてぎゅうぎゅう詰めの車内で疲れ切ってしまう。
この前は痴漢に遭ったが、今日は大丈夫そうだが、目の前の男性と向かい合う様に立っているとその距離感の近さに抵抗を感じている。
だけど、制服のスカートはミニだし、女子高生の制服姿に男性はムラムラするだろう。
前世の私もそうだったから分かる。
女子高生の制服は反則だ。
そして、最近の女子高生は発育が良すぎる。
胸もムチムチの太ももも見せられたら、そりゃ~ムラムラもする筈。
だけど、痴漢に会うのはもう懲り懲りだ。
毎日満員電車だから、確率としては会う可能性は高いかもしれない。
どうせならいい匂いがして、カッコよくて、紳士的な男性が目の前にいてくれると理想だ。
だが、現実はそんなに甘くない。
それにしても乙女スキルの効果なのか。
女に転生したら、ちゃんと男性に魅力を感じるのだと感心させられている。
女神の配慮に心ばかりの感謝はしている。
駅に到着して、学校に向かう道で前を歩いている男子達の中に背が高く茶色い髪が良く似合うイケメンの男の子を見つけた。
学校の記憶が断片的な物もある中、その男の子の事が凄く気になっている。
これは私の予想なのだが、詩織ちゃんは彼に恋心を抱いていたのだろう。
心臓もドキドキして、心の中に暖かいものが生まれているのを感じる。
確か、2年生の先輩だったように記憶がある。
名前は~、確か、本多亮介。
バスケ部で結構女の子に人気がある。
恋のライバルは数多といる筈。
私はじっと本多先輩を見つめていたようで、先輩がふと私の事を見た。
一瞬だが、目が合ったように感じた。
「あ、、、。」
思わず恥ずかしさで目を逸らしてしまった。
心臓の鼓動が速くなる。
恋か~、学生の頃の恋はとても素敵な感覚だ。
先輩は私の事など知らないだろうから、やり過ごせたと思う。
「楢崎詩織さんだよね?」
油断していた。
余所見をして歩いていたので、目の前に迫っていた本多先輩に気が付かないまま声を掛けられた。
「え?
あ、は、はい。
え?、どうして私の名前を。」
奇跡か、それとも必然か、詩織ちゃんが密かに想いを寄せていた彼から声を掛けられて、名前まで呼んでもらった。
私は道端で顔を赤くして、背の高い先輩の顔を見上げているだけだった。
テーブルに座って新聞を読むのが朝一番の日課になっている。
「お父さん。
お茶飲む?」
「ああ、そうだな。」
季節関係なくお父さんは暑いお茶を飲む。
ポットのお湯を注いでお茶を入れるとお父さんの前にお茶を置いた。
朝ご飯の支度は大体終わっていたので、着替えようと部屋に向かうと。
「詩織。
ちょっと椅子に座りなさい。」
「はい。」
なんだろう?
まだ、何か悪い事をした覚えはない。
「最近、少し明るくなったな。
以前は塞ぎがちで元気もなかったが、恋人でも出来たか?」
「え?
ないない、彼氏なんて出来てないよ。」
父親からストレートに彼氏が出来たのかと聞いてくるものなのだろうか?
普通は遠回しに確認したりするものだろう。
女の子にとっては父親にあまり知られたくないネタのはず。
それを聞いてくるとは正直驚いた。
「そうか。
学校は楽しいか?」
「うん。
楽しいよ。
最近友達も増えたんだ。
だから、少し明るくなった様に見えたのかも。」
「そうか。
それは良かったな。
それを聞いてお父さんは安心したよ。
ちょっと元気が無かったからな。
だが、今の詩織なら大丈夫そうだな。」
親と言うのは子供の事を見ているものなのだなぁ。
私が元気が無かったのは恐らく虐められていたから、大人しい性格だった様なので、虐められる対象にされやすかったのだろう。
私の父親は楢崎健吾。
公務員で区役所の部長さんらしい。
堅い仕事ではあるが、義理堅く人情味のある性格で部下には慕われているらしい。
父親は家で仕事の話は一切しない。
帰りが遅い日も多いが、母親が父の事をよく教えてくれる。
私も兄も尊敬できる父親だ。
前世では、資産家の父は年に数回顔を見るくらいで生きているのか死んでいるのかも気にした事はなかった。
何をしても怒る事はなく、私と関わる事は全て弁護士が秘書を通してのみ。
大人なんて、自分の都合だけで生きている生き物だと思っていた。
そしてお母さんが洗濯を終えてリビングに現れるとキッチンに向かって歩いていく。
「おはよう。」
父と私にあいさつをした。
「お母さん。
おはよう。
ご飯炊いたし、朝ごはんも大体作り終えてるよ。」
「あら、そう。
助かるわ。」
私の母親は楢崎育美。
結婚したのは20台の前半で若くして私とお兄ちゃんを産んだ。
今も家の事と自分の仕事と忙しい日々を送っている。
私が家事をする様になって大分楽になったと言ってくれる。
少しでも、お母さんの負担は減らしてあげたいと思っている。
母親は結婚前から勤めている事務職を今も変わらず続けていて、性格は明るく前向き、ちょっとやそっとでは泣き言を言わない。
何事にもポジティブに捉える天然さんでもある。
母親とはたまに一緒に買い物に出かけたりしている。
仲のいい親子である。
「詩織。
お兄ちゃん起こして来て。」
お母さんが朝ご飯の配膳を始めた。
「はぁ~い。」
私は兄の部屋に入ると、まだベッドで寝ている兄を揺すった。
「お兄ちゃん!
起きてよ。
ご飯だよ。」
「う~。」
起きる気配がない。
朝早くからご飯の支度をしている私を見習って欲しいものだ。
「お兄ちゃん。
またお父さんに怒られるよ。」
そう耳元で呟くと部屋を出てリビングに降りた。
「卓也は?
起きたのか?」
「起きないよ。」
お父さんが不機嫌そうだ。
朝ご飯は家族全員で食べる。
これが父親の決めたルールだ。
お父さんは立ち上がると2階に上がっていった。
そして、案の定怒鳴り声が聞こえてくる。
「ねえ、お母さん?
お父さんの何処に惚れたの?」
まあ、良くある子供の疑問て奴ですよ。
「何?急に。
……、そうね。
まあ、真面目だし、浮気なんて物も無縁でしょ。
家族を大事にしてくれそうだったからかな。」
「へぇ~、確かに真面目なのは分かる。
家族を大事にしてるね。
お父さんって、私とお兄ちゃんだったらどっちが可愛いって思ってるのかな?」
「ハハハ、詩織どうしたの?
そんな事気にしてたの?
そんなの決まってるわよ。
ここだけの話、詩織の方が可愛いと思ってるわよ。
だから、彼氏が居るのか気になってるみたいよ。」
満面の笑みでお母さんは私に耳打ちしてくれた。
誰も居ないのだから、気にする事はないのに。
「そうなんだ。」
朝一番の私への問いかけはそう言う事だったのかもしれない。
気にしてくれてるのは嬉しい事だ。
「居るの?彼氏。」
「ハハハ、居ません。
何よ。
その内カッコいい彼氏作るから。
待っててよね。」
「優しい人に巡り会えると良いわね。」
素朴な笑顔がとても素敵な母親だ。
「それにしても、お兄ちゃんお父さんにかなり絞られてるみたいね。
折角のご飯が冷めちゃう。」
それから暫くして父親が降りて来て、罰が悪そうに兄も降りて来た。
そして、家族が揃ったところでご飯を食べた。
ご飯を食べ終わって部屋に戻り制服に着替えて髪をセットしてスキンケアをして、一階のリビングに行くとお父さんがソファーに座ってテレビを見ている。
会社に行く時間だと思うけど。
「あれ?
お父さん会社に行かないの?」
いつもは私より先に家を出て行くのに。
「今日は休みなんだ。
それにしても、最近スカートがまた短くなってないか?
そんなに足を出して。」
そうか、お父さんは私の制服姿をあまり見る事は少ないのかもしれない。
だけど、女子高生はこのスカートの短さが可愛いんだけどな。
「可愛いでしょ。
スカートは短くしてこそなのよ。
今しか出来ないし。」
「そう言う物なのか?
早く行かないと遅刻するぞ。」
「はい。
いってきます。
あ!
お父さん。
学校から帰ってきたら一緒に出かけない?
欲しいものがあるの。」
私はソファーの後ろでなるべく可愛らしく愛くるしく振る舞って話している。
お父さんはテレビを見ながら返事をしていた。
「わかったわかった。
早く行きなさい。
遅刻するぞ。」
お父さんが笑っているのか、どんな表情なのかは私からは見えなかったが、キッチンのお母さんからは丸見えだ。
お母さんはニッコリと私を見ているので、恐らくお父さんの表情は綻んでいるのだろう。
良かった。
「いってきます。」
私は元気よく声を出した。
お母さんは手を振ってくれたので、私も手を振って学校に向かった。
そして、いつものように満員電車に揺られてぎゅうぎゅう詰めの車内で疲れ切ってしまう。
この前は痴漢に遭ったが、今日は大丈夫そうだが、目の前の男性と向かい合う様に立っているとその距離感の近さに抵抗を感じている。
だけど、制服のスカートはミニだし、女子高生の制服姿に男性はムラムラするだろう。
前世の私もそうだったから分かる。
女子高生の制服は反則だ。
そして、最近の女子高生は発育が良すぎる。
胸もムチムチの太ももも見せられたら、そりゃ~ムラムラもする筈。
だけど、痴漢に会うのはもう懲り懲りだ。
毎日満員電車だから、確率としては会う可能性は高いかもしれない。
どうせならいい匂いがして、カッコよくて、紳士的な男性が目の前にいてくれると理想だ。
だが、現実はそんなに甘くない。
それにしても乙女スキルの効果なのか。
女に転生したら、ちゃんと男性に魅力を感じるのだと感心させられている。
女神の配慮に心ばかりの感謝はしている。
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学校の記憶が断片的な物もある中、その男の子の事が凄く気になっている。
これは私の予想なのだが、詩織ちゃんは彼に恋心を抱いていたのだろう。
心臓もドキドキして、心の中に暖かいものが生まれているのを感じる。
確か、2年生の先輩だったように記憶がある。
名前は~、確か、本多亮介。
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一瞬だが、目が合ったように感じた。
「あ、、、。」
思わず恥ずかしさで目を逸らしてしまった。
心臓の鼓動が速くなる。
恋か~、学生の頃の恋はとても素敵な感覚だ。
先輩は私の事など知らないだろうから、やり過ごせたと思う。
「楢崎詩織さんだよね?」
油断していた。
余所見をして歩いていたので、目の前に迫っていた本多先輩に気が付かないまま声を掛けられた。
「え?
あ、は、はい。
え?、どうして私の名前を。」
奇跡か、それとも必然か、詩織ちゃんが密かに想いを寄せていた彼から声を掛けられて、名前まで呼んでもらった。
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