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第3話 こんなに可愛い妹ですもの。
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初日学校に来た時は、驚いたが楽しかった。
女の子はお淑やかにするべきだ。
あの様な乱暴な、いや粗暴な態度は可愛くない。
家に帰ると両親はまだ仕事から帰っていなかった。
「お帰り。」
リビングには兄の卓也がテレビを見ていた。」
「ただいま~、お兄ちゃん学校は?」
兄は大学生で国立大学の2年生だ。
この時間は大学に居るか、バイトで居ないかだと記憶して居るのだが。
「詩織。
朝の態度はなんだ?」
そう言えば、朝兄が部屋に入る前、ゾワっとした。
もしかして、詩織ちゃんは兄にも何かされて居るのか?
「何って、女の子の部屋に入る時はノックするのが当たり前でしょ。」
兄に対しては男尊女卑的な抵抗は感じない。
身近な兄妹では起こらないと言う事だろう。
私は自分の部屋に戻ると部屋着に着替えた。
仲良くなったクラスの女の子達とスマホでやり取りをしている。
こうしている間も誰からか連絡が入っている。
全てのメッセージや連絡に目を通して返事をしている。
私の部屋は2階にあって兄の部屋とは隣同士。
部屋は薄いピンクの色彩に統一している。
兎に角、可愛い感じが好きなのだ。
それにしても兄に対するゾワっと感は何だったんだろう。
そうだ。
探知スキルを使ってみよう。
意識を受注して周囲を探索する。
兄は今どこで何をしていると考えると。
「お兄ちゃんはリビングでテレビを見てるのか。」
ん~、考えたくないけど、部屋の中に何か良くないものはあるのかな?
と探してみると。
兄が以前くれたぬいぐるみに反応がある。
それと私が好きな置物や兄がくれた物に反応がある。
もう少し具体的に探索すると、カメラが仕掛けられていることまでわかる。
「盗撮されてるのね。」
よし、全部見つけて壊してやる。
早速、ぬいぐるみの首輪から発見。
置物は中にカメラが入っている。
合計4個のカメラが見つかった。
幸いにも常時録画する物では無さそうだ。
ふふふ、ちょっと面白い事思い付いた。
こっそりカメラは別の場所にセットして来た。
それを見てお兄ちゃんの慌てる姿が思い浮かぶわ。
もしかして浴槽とかトイレとかにもあるかも。
………。あの変態兄貴が。
脱衣所とトイレにあるのを発見。
よ~し。
これも別の場所に移動してと。
私の部屋にあったカメラは下駄箱の中、母親のクローゼットの中、父親の書斎の机。
書斎の机は父の顔がドアップになる様にセットして来た。
あと浴槽とトイレのカメラは屋根裏に置いて、もう一つはこっそり兄の部屋の机のの上に置いてある置物の間に分かりにくく置いて来た。
撮影が始まったら机に座った自分のドアップが写るはず。
机のパソコンで見ている可能性は高いからどんな事になるか楽しみだ。
夕方になり、部屋で課題や予習をして勉強をしてみた。
勉強なんて前世では全くしてこなかったが、詩織ちゃんは頭脳明晰で、机にあった問題集やら高校2、3年生の問題集もあり、見ているとこれが不思議な事に答えが判るのよね。
面白くなってしまって時間を忘れて勉強と言うものをやっていた。
前世ではなんと勿体ない時間の使い方をしていたのだろう。
お金を使って遊ぶ事しかしてなかった。
学生の時にこれ程勉強に打ち込んでいたらもっとマシな人生があったかもしれないなぁ。
課題もそれ程難しいものは無い。
一通り満足したので、いつもの様にシャワーを浴びる事にした。
そうか、勉強の後にいつもシャワーを浴びるのが日課なんだと、自分の事ながら納得していると言う変な感覚に襲われている。
部屋着を脱いで下着を脱ぎ、浴室へ入るとシャワーを浴びた。
冬はお風呂に入ることが多いが、夏はいつもシャワーで済ませている。
髪が長いのはとても洗い難い。
女は大変だな~と感心。
私は髪がサラサラで綺麗である。
即再生の効果も有るのだろうが、詩織ちゃんは気をつけていたのだろう。
それは私も守っていきたい。
そう言えば、ふと思い出したが。
シャワーを下半身のアソコに当てると気持ちいいと聞いたことがある、男の時は試す事が不可能だったけど、今なら確かめる事は可能だぞ。
思春期の私は何事にも興味津々と言う事にしておこう。
実際にシャワーを下半身に当ててみると。
「あ~。」
思わず声が出てしまった。
気持ちいい。
感じ方は人によるとは思うけど、少なくとも私は気持ちいい。
全身を洗いつつ、時々乳首とアソコにシャワーを当ててほんの少しの快感に浸っている。
まったく、シャワー浴びながら何をしてるんだか。
浴槽室をシャワーで流したら、外に出てバスタオルで身体を拭いた。
そうか、兄は今頃私がシャワーを浴びて居るのに気が付いて録画をしたかもしれない。
着替えの下着を履き、ブラを付けて部屋着を来て、髪を吹きつつリビングに行ってみた。
兄は何食わぬ顔でテレビを見ている。
「あれ、まだテレビ観てたの?」
「ああ、録画したやつが溜まっててな。」
「そうなんだ。
お兄ちゃんもシャワー浴びて来たら?
帰ってきてシャワー浴びて無いんでしょう?
臭うよ。」
兄が座っているソファーの左隣に座った。
「そんなに臭うか?」
「うん。
臭うよ。」
慌てて兄はリビングから居なくなった。
兄妹だと特に臭いが気になる。
女はやっぱり鼻が効くと言うのは本当だ。
テレビは夕方のニュースをやっている。
私は録画していたお笑い番組を見始めた。
ふと思った。
こんなに可愛い妹ですもの。
そりゃ~、年頃の兄は嘸かしモヤモヤするでしょうよ。
前世の私なら押し倒してキスをする位の妄想はしていたかもしれないわ。
お笑い番組はとても面白い。
久々と言うには少しニュアンスがおかしい気がするが、前世では思いっきり笑った記憶がない。
いつも何かにピリピリしていた。
つまらない人生だった。
よく小説や漫画であるような兄妹ネタは、実際のところどうなのだろう。
兄はそこそこイケメンではある。
大学でもそこそこモテている話を聞かされたこともある。
まあ、私の着替えとか下半身の何それとか隠れて録画して見てる時点でドン引きだけど、兄妹あるあるなのだろうか?
などと考えながらテレビを観ていると兄が現れた。
「シャワーを浴びてきたぞ。」
「………。そうなんだ。」
何か伝えたい思いでもあったのだろうか?
シャワーを浴びた事を強調された。
あ~、臭いと言ったからか。
「臭うか?」
「今は大丈夫だよ。
なに?
お兄ちゃん気にしてたの?」
自分で自分の臭いを嗅いでますが、わからないでしょうね。
そして、少し照れ臭そうな表情を見せた。
「はあ?
気にしてねぇよ。」
「それならいいけど。」
私は再びテレビ鑑賞を始めた。
「詩織。
お前ちょっと雰囲気変わったな。」
隣で同じようにテレビを観ながら兄が呟いた。
「そう?
私は何も変わってないよ。」
まあ、中身はガラッと別人ですけど。
身体は変わってません。
「明るくなったな。
何かいい事あったのか?」
「そうね。
学校で私を虐めていた男子達に鉄槌を喰らわしたぐらいかな?」
私はテレビを観ながらボソッと呟いた。
「え?
鉄槌をって、何したんだよ。」
「先生にお願いして、下着だけの姿にして廊下に正座させた。」
兄の顔をマジマジと見ながら微笑んで、可愛い顔で答えてあげた。
「………。」
兄はテレビを観ながら何も答えなくなった。
私もまたテレビを観ながら笑っている。
そして、兄は静かにソファーから立ち上がると何処かに行ってしまった。
「ちょっと刺激が強すぎたかな?」
もうそろそろお母さんが仕事から帰ってくる頃だ。
私はお米を研いで炊きながら、今日の夕飯の下拵えをするのが日課だ。
お母さん曰わく、女の子は料理が出来た方がモテるらしい。
まあ、私はとびきり可愛いからそんな心配は必要ないと思うけど、料理も勉強と同じで美味しいものが出来るのは楽しいと感じる。
この事を前世の私に教えてあげたい。
女の子はお淑やかにするべきだ。
あの様な乱暴な、いや粗暴な態度は可愛くない。
家に帰ると両親はまだ仕事から帰っていなかった。
「お帰り。」
リビングには兄の卓也がテレビを見ていた。」
「ただいま~、お兄ちゃん学校は?」
兄は大学生で国立大学の2年生だ。
この時間は大学に居るか、バイトで居ないかだと記憶して居るのだが。
「詩織。
朝の態度はなんだ?」
そう言えば、朝兄が部屋に入る前、ゾワっとした。
もしかして、詩織ちゃんは兄にも何かされて居るのか?
「何って、女の子の部屋に入る時はノックするのが当たり前でしょ。」
兄に対しては男尊女卑的な抵抗は感じない。
身近な兄妹では起こらないと言う事だろう。
私は自分の部屋に戻ると部屋着に着替えた。
仲良くなったクラスの女の子達とスマホでやり取りをしている。
こうしている間も誰からか連絡が入っている。
全てのメッセージや連絡に目を通して返事をしている。
私の部屋は2階にあって兄の部屋とは隣同士。
部屋は薄いピンクの色彩に統一している。
兎に角、可愛い感じが好きなのだ。
それにしても兄に対するゾワっと感は何だったんだろう。
そうだ。
探知スキルを使ってみよう。
意識を受注して周囲を探索する。
兄は今どこで何をしていると考えると。
「お兄ちゃんはリビングでテレビを見てるのか。」
ん~、考えたくないけど、部屋の中に何か良くないものはあるのかな?
と探してみると。
兄が以前くれたぬいぐるみに反応がある。
それと私が好きな置物や兄がくれた物に反応がある。
もう少し具体的に探索すると、カメラが仕掛けられていることまでわかる。
「盗撮されてるのね。」
よし、全部見つけて壊してやる。
早速、ぬいぐるみの首輪から発見。
置物は中にカメラが入っている。
合計4個のカメラが見つかった。
幸いにも常時録画する物では無さそうだ。
ふふふ、ちょっと面白い事思い付いた。
こっそりカメラは別の場所にセットして来た。
それを見てお兄ちゃんの慌てる姿が思い浮かぶわ。
もしかして浴槽とかトイレとかにもあるかも。
………。あの変態兄貴が。
脱衣所とトイレにあるのを発見。
よ~し。
これも別の場所に移動してと。
私の部屋にあったカメラは下駄箱の中、母親のクローゼットの中、父親の書斎の机。
書斎の机は父の顔がドアップになる様にセットして来た。
あと浴槽とトイレのカメラは屋根裏に置いて、もう一つはこっそり兄の部屋の机のの上に置いてある置物の間に分かりにくく置いて来た。
撮影が始まったら机に座った自分のドアップが写るはず。
机のパソコンで見ている可能性は高いからどんな事になるか楽しみだ。
夕方になり、部屋で課題や予習をして勉強をしてみた。
勉強なんて前世では全くしてこなかったが、詩織ちゃんは頭脳明晰で、机にあった問題集やら高校2、3年生の問題集もあり、見ているとこれが不思議な事に答えが判るのよね。
面白くなってしまって時間を忘れて勉強と言うものをやっていた。
前世ではなんと勿体ない時間の使い方をしていたのだろう。
お金を使って遊ぶ事しかしてなかった。
学生の時にこれ程勉強に打ち込んでいたらもっとマシな人生があったかもしれないなぁ。
課題もそれ程難しいものは無い。
一通り満足したので、いつもの様にシャワーを浴びる事にした。
そうか、勉強の後にいつもシャワーを浴びるのが日課なんだと、自分の事ながら納得していると言う変な感覚に襲われている。
部屋着を脱いで下着を脱ぎ、浴室へ入るとシャワーを浴びた。
冬はお風呂に入ることが多いが、夏はいつもシャワーで済ませている。
髪が長いのはとても洗い難い。
女は大変だな~と感心。
私は髪がサラサラで綺麗である。
即再生の効果も有るのだろうが、詩織ちゃんは気をつけていたのだろう。
それは私も守っていきたい。
そう言えば、ふと思い出したが。
シャワーを下半身のアソコに当てると気持ちいいと聞いたことがある、男の時は試す事が不可能だったけど、今なら確かめる事は可能だぞ。
思春期の私は何事にも興味津々と言う事にしておこう。
実際にシャワーを下半身に当ててみると。
「あ~。」
思わず声が出てしまった。
気持ちいい。
感じ方は人によるとは思うけど、少なくとも私は気持ちいい。
全身を洗いつつ、時々乳首とアソコにシャワーを当ててほんの少しの快感に浸っている。
まったく、シャワー浴びながら何をしてるんだか。
浴槽室をシャワーで流したら、外に出てバスタオルで身体を拭いた。
そうか、兄は今頃私がシャワーを浴びて居るのに気が付いて録画をしたかもしれない。
着替えの下着を履き、ブラを付けて部屋着を来て、髪を吹きつつリビングに行ってみた。
兄は何食わぬ顔でテレビを見ている。
「あれ、まだテレビ観てたの?」
「ああ、録画したやつが溜まっててな。」
「そうなんだ。
お兄ちゃんもシャワー浴びて来たら?
帰ってきてシャワー浴びて無いんでしょう?
臭うよ。」
兄が座っているソファーの左隣に座った。
「そんなに臭うか?」
「うん。
臭うよ。」
慌てて兄はリビングから居なくなった。
兄妹だと特に臭いが気になる。
女はやっぱり鼻が効くと言うのは本当だ。
テレビは夕方のニュースをやっている。
私は録画していたお笑い番組を見始めた。
ふと思った。
こんなに可愛い妹ですもの。
そりゃ~、年頃の兄は嘸かしモヤモヤするでしょうよ。
前世の私なら押し倒してキスをする位の妄想はしていたかもしれないわ。
お笑い番組はとても面白い。
久々と言うには少しニュアンスがおかしい気がするが、前世では思いっきり笑った記憶がない。
いつも何かにピリピリしていた。
つまらない人生だった。
よく小説や漫画であるような兄妹ネタは、実際のところどうなのだろう。
兄はそこそこイケメンではある。
大学でもそこそこモテている話を聞かされたこともある。
まあ、私の着替えとか下半身の何それとか隠れて録画して見てる時点でドン引きだけど、兄妹あるあるなのだろうか?
などと考えながらテレビを観ていると兄が現れた。
「シャワーを浴びてきたぞ。」
「………。そうなんだ。」
何か伝えたい思いでもあったのだろうか?
シャワーを浴びた事を強調された。
あ~、臭いと言ったからか。
「臭うか?」
「今は大丈夫だよ。
なに?
お兄ちゃん気にしてたの?」
自分で自分の臭いを嗅いでますが、わからないでしょうね。
そして、少し照れ臭そうな表情を見せた。
「はあ?
気にしてねぇよ。」
「それならいいけど。」
私は再びテレビ鑑賞を始めた。
「詩織。
お前ちょっと雰囲気変わったな。」
隣で同じようにテレビを観ながら兄が呟いた。
「そう?
私は何も変わってないよ。」
まあ、中身はガラッと別人ですけど。
身体は変わってません。
「明るくなったな。
何かいい事あったのか?」
「そうね。
学校で私を虐めていた男子達に鉄槌を喰らわしたぐらいかな?」
私はテレビを観ながらボソッと呟いた。
「え?
鉄槌をって、何したんだよ。」
「先生にお願いして、下着だけの姿にして廊下に正座させた。」
兄の顔をマジマジと見ながら微笑んで、可愛い顔で答えてあげた。
「………。」
兄はテレビを観ながら何も答えなくなった。
私もまたテレビを観ながら笑っている。
そして、兄は静かにソファーから立ち上がると何処かに行ってしまった。
「ちょっと刺激が強すぎたかな?」
もうそろそろお母さんが仕事から帰ってくる頃だ。
私はお米を研いで炊きながら、今日の夕飯の下拵えをするのが日課だ。
お母さん曰わく、女の子は料理が出来た方がモテるらしい。
まあ、私はとびきり可愛いからそんな心配は必要ないと思うけど、料理も勉強と同じで美味しいものが出来るのは楽しいと感じる。
この事を前世の私に教えてあげたい。
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