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第二部 エリミア編

33 終結

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「ガルク!大丈夫だった?」

 瞬間移動してきたのにピンピンしてるフィオルをガルクは、すげぇ!と思いながら見てた

「あぁ。フィオルは瞬間移動して気持ち悪くないのか?」

「全然。能力使ってるし。あっ!そろそろ止めないと」

 フィオルが喋るのをやめた

「命の前借りって、どんな気分?」

「将来は不安だけど。使ってるときは、気持ちいいよ」

 そこに、聞き覚えのある声が聞こえてきた

「ガルク!シュリオン!みんな!」

 フェーナが向こうから走ってきてる

「フェーナ!?大丈夫なのか?」

 えずきが止まったシュリオンがフェーナを見ながら言った

「唯一王?!なんで?!」

「やぁ、フェーナ。ネオルノ先生あとは、任せても?」

「もちろん」
 
 ガルーダは消えた

「みんな。リッゾルが!すぐに来て!」

 フェーナが走ってきたところを、また走った。ネオルノ先生、ガルク、シュリオン、フィオルは後を追った



 フェーナの後をみんなが追いかけてたら、すぐにリッゾルが壁にもたれ掛かってるのを見つけた

「リッゾル!大丈夫か?」

 シュリオンが、すぐに駆け寄った

「生きてはいるな!すぐに医務室に運ぼう。手を貸せフィオル」

 シュリオンとフィオルがリッゾルの手足を持ち運んでいった

「フェーナ。何があった?」

 ガルクが聞いた

「リッゾルに連れられて、広間から出たんだけど。爆発音が聞こえたと思ったら、リッゾルが気を失って」

「そうか。君は大丈夫なのか?」

「え?あっ!最初は体が動かなかったんだけど。リッゾルが気を失ってから、動かなきゃ!と思って、無我夢中で」
 
「そうか。この事件で能力はどうだ?」

「まだ、試していない」

 その時、フェルムスの隊員達が現れた

「ガルク。フェーナ。ネオルノ先生。ですね」

「はい」

「隊長がお呼びです」

 三人はフェルムス隊員達に連れていかれた



 三人が着いた所は、校長室だった

「全員来ましたね」
 
 アイリン・クルトナ隊長が言った

「クルトナ。何でしょう?」
 
 成人姿の校長が聞いた。集められたメンバーは、アイリン・クルトナ達フェルムス。校長。ネオルノ先生。シュリオン。ガルク。フェーナだった

「あれ?フィオルは?」

「彼は、呼んでません」

 ガルクが聞いたが、クルトナはそう答えた

「あれって。蘇生装置?!」

 フェーナが校長室の奥に置かれた、長方形の台を指差した

「そうだ。処分しろと言ってるのに。まだ、置いてるなんて」

「クルトナ。そんな話じゃないでしょう!」

「そうでした。フェーナ、質問は後でしろ」

「父さんは?」

「ガルーダは敵が全滅したら帰ったぞ。戦いたかっただけだろうな。あいつは・・・。さてと、空間移動妨害装置を停止させた犯人が分かったぞ」

 アイリン・クルトナは、空にホログラムの映像を映し出した
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