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第二部 エリミア編

54 励まし

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 次の日、生徒は集団で行動する者が多かった

「みんな、昨日の出来事がトラウマのようね。可哀想~」

 広間で朝食を食べながら、周囲を見てたフェーナがそう言った

「お前が言うな!」

「シュリオンと同じく」

「やぁ。三人とも」

 フィオルがリッゾルを連れてやってきた

「おはよう!」

 三人が挨拶したが、リッゾルは小さな声で返事をした

「リッゾル。別に気にすんなよ」

「そうよ!生徒で知ってるのは私達しかいないから」

「別に、君の意思でやったわけではないだろ?」

「ありがとう。自分でも、長期休みの時から記憶がないんだ。何してたのか分からない」

 シーンとなってしまった。ガルク、シュリオン、フェーナ、フィオルは話題がなかった。他の生徒もいるなかで、事件の話はできない

「あー。そうだ!あれだ!あれしよう!」

 シュリオンが空気を変えようと必死になっている

「ライクルスしよう!」

「いいね!ライクルスだ!去年はリッゾルに負けたからな!リベンジだ!」

「じゃあ、先生の誰かに許可もらってくる!」

 フェーナが広間から走り去った

「みんな。ありがとう!」 
 
 リッゾルはその場に泣き崩れてしまった。そのせいで、逆に目立ってる



 急いで、三人でリッゾルを担ぎ、広間から出ていった。ライクルスの競技場に行き、フェーナを待った

「みんな~!ダメだった!」
  
 フェーナが叫びながら走ってやってきた

「はぁ~?!」

「いろんな先生の所回ったんだけど、誰一人許可してくれないの!」

「やっぱり、僕が・・・」

 リッゾルはしゃがみこんだ

「あれだよ!昨日のみたいなことが起こった時に、近くに大人がいないとさ!そうだよな?フィオル」

「そうですよ。リッゾルさんのせいではないです。それこそ、僕らが問題しか起こさないし。罰則もまだやってないからかもしれません。ですよね?シュリオン」

 フィオルがシュリオンを見た

「いや、リッゾルのせいだろ?」

 場が凍りついた。そして、ガルクとフィオル、フェーナがシュリオンに殴りかかった

「お前、僕らの努力を!」

「シュリオン!それは、ありえませんよ!」

「殺す!こいつ、絶対殺す!」

 三人に殴りかかられて、シュリオンは横になってしまった。それでも、三人は殴り続けた

「すいません!すいません!すいません!」

 ついに、シュリオンは謝ることしかしなくなった



 数ヶ月後、ガルクが持っているコインに文字が彫られた

「連絡来た!え~と。準備ができたら、ネオルノ先生と一緒に湖畔に来い。そしたら、コインを壊せ。それが、合図で空間移動していく」

 急いで、ガルクはネオルノ先生のところに向かった
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