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第二部 エリミア編

56 旅へ

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 ガルクとネオルノ先生は湖畔にいた

「ネオルノ先生。行きましょう!」

「えぇ。随分と待たせましたね」

「大丈夫ですよ」

「結局、真相は分からない。あなたを待たせたことを申し訳なく思っているわ」

「いいえ。先生の言うことは正しかったですので。それに、僕よりも先生の方がザルウィン・クルトナの死体を見てみたかったはずですから・・・」

「そうですね。それでは、コインを壊しましょう!」

 ガルクは口笛を吹いた。すると、数分後にアクトが飛んできた

「よし!よく来た!」

「テマニーをなぜ?」

「連れていくんですよ。何か、役に立つかもしれないので」

 アクトはガルクの肩に小さくなって止まっている

「アクト。コインを壊せ!」

 ガルクが、自分のコインを空に投げた。それを、アクトが歯でおもいっきり噛んで破壊した

「さてと、来ますかね?」

 すると、少しすると、空間が裂けてアイリン・クルトナが現れた

「やぁ!」

「お久しぶりです」

「早速だが、ドードルの所。我が家に向かうぞ」

 アイリン・クルトナはその場で空間を切り裂いた

「行くよ」



 クルトナ家に着くと、ドードルが準備を終えたまま待っていた

「準備、もう終わってたのか?」

「準備は、一年前に済んでいる。後は、父さんからの連絡が来るのを待っていただけ」

「さっきの連絡で、用意しただけか」

「ドードル。久しぶり!」

「ガルク。久しぶりだね。連絡なかったから、元気にしてるのか、気になっていたよ!」

「そういえば、ガルクとネオルノ先生。長旅になりますが、大丈夫ですよね」

「えぇ」

「長旅なの?」
 
 ガルクだけ、どんな所に行くのか理解していなかった

「え?お前。経路が分かっていないのか?」

「はい」

「空間移動で、古代遺跡のあるバンジャン大陸まで行く。しかし、バンジャン大陸は汚染地域で空間移動できる区間が決められている。その区間に行ってからは、歩きだぞ」

「歩くの?!」

「あぁ。汚染されている所が、人間は再生術や体力増強で問題はないのだが・・・。金属類はダメになっていく。動植物も、生命力が我々並みに強くないと朽ちるぞ。だから、安全区間以外には、人がほぼいない。汚染地域は動植物も狂暴かつ、猛毒などを持っているものが多いから気をつけて進まないと死ぬぞ」

「そこら辺の、最低知識は学校の授業で勉強したけど。フェルムスのなんかしらの道具でどうにかするのかと」

「いや、今日は仕事ではない。プライベートでの出張なんで、道具の持ち出しはできんぞ。できるのは空間移動と武器携帯だけ」

「大丈夫だよ。知識さえあれば、そこまで危険じゃないよ」

「知識は大丈夫。フェルムスに入りたいから、そこら辺は問題ない」

「よし。そろそろ、行くぞ!」
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