138 / 160
第二部 エリミア編
78 亀裂
しおりを挟む
ドードルとフィオルが旅立ってから、数年が経った。その間、ガルクは一人でフェルムスをまとめ上げ、元老院の仕事もこなしていた。しかし、二つの仕事内容が、唯一王シュリオンのことばかり。フェルムスでは、シュリオンとフェーナの粗を探し。元老院では、フェルムスで探した粗をひたすら叩くということばかりだった。そんなガルクを周囲は
「職権乱用だろ」
「兄貴が妬ましいからと言って、やり方が姑息だ」
「父親の面汚し」
等と、あまり良く思っていなかった。しかし、シュリオンの事以外の仕事は完璧で、そこは周囲も認めていた
「流石、ガルーダの血を引く者!」
「多忙で有名な二つ職務を難なくこなせるなんて、ありえない!」
「兄より、優秀だったという噂は本当だったんだな!」
ガルクの周りから親友が消えた。フェーナとは会話どころか、対面もしていない。フィオルとドードルは宇宙空間。だから、ガルクは同じ元老院メンバーのスミとライクルスの一流選手になったリッゾルが話相手になっていた。また、二人が忙しい時は、アクトが癒しになってた。ガルクはアクトの世話をしているときに突如思った
「フェーナ・・・。アクトとフェーナが最後に会ったのはいつだ?」
フィオルやドードル、アイリンのようなフェルムス関係者。ネオルノ先生や校長は時々連れて会っていたが、ガルクが記憶を辿る限り最後に会わせたのは、学生時代だった
「・・・」
ガルクが急に戯れるのをやめたので、アクトは不思議そうに見てる。ガルクはその場で空間を切り裂いた
宮殿内に勝手にガルクはやって来た。そこから勝手に歩いていると、宮殿内にいた何人かが、突然やって来たガルクを見て驚いてる。やがて、数人がガルクを囲った
「ガルク様。何か御用でしょうか?」
しかし、ガルクとアクトは話なんか聞かずに歩き続けたら、腕を掴まれ無理やり止めさせられた
「ガルク様。宮殿に御用でしょうか?」
「邪魔だ」
ガルクは無理やり手を払った。次の瞬間、シュリオンが瞬間移動でやって来た
「ガルク!不法侵入だぞ!」
「シュリオン。随分と僕に対して偉そうになったな。いつからお前は、僕に上から目線で言えるようになったんだ!」
「勝手に来るなと言ってるんだ」
「実家に帰ってはダメなのか?シュリオン君さ、優しく家に迎えてくれよ。それに、フェルムスの捜査上必要でね。お前ら、何見てるんだ?」
ガルクが周囲にいた人を睨んだ
「僕の邪魔したこと覚えとけよ」
ガルクの一言で、みんな一瞬でその場から立ち去った
「あまり、部下達を脅さないでくれないか」
「あんな、無能が部下か?よく、エリミアが滅びていないな~。そうか、唯一王の周りは無能だけど、フェルムスと元老院が頑張ってるから滅びていないのか!」
「自分のお陰だと?」
「そう思ってるなら、救いようがあるな」
「嫌みをいうために、わざわざやって来たのか?お前が友達を失ったのは自分の性格のせいだと気づいていないのか?」
「友達を失った?奪った間違いだろ?」
ドードルとフィオルがいなくなってから、二人の関係は最悪だった
「職権乱用だろ」
「兄貴が妬ましいからと言って、やり方が姑息だ」
「父親の面汚し」
等と、あまり良く思っていなかった。しかし、シュリオンの事以外の仕事は完璧で、そこは周囲も認めていた
「流石、ガルーダの血を引く者!」
「多忙で有名な二つ職務を難なくこなせるなんて、ありえない!」
「兄より、優秀だったという噂は本当だったんだな!」
ガルクの周りから親友が消えた。フェーナとは会話どころか、対面もしていない。フィオルとドードルは宇宙空間。だから、ガルクは同じ元老院メンバーのスミとライクルスの一流選手になったリッゾルが話相手になっていた。また、二人が忙しい時は、アクトが癒しになってた。ガルクはアクトの世話をしているときに突如思った
「フェーナ・・・。アクトとフェーナが最後に会ったのはいつだ?」
フィオルやドードル、アイリンのようなフェルムス関係者。ネオルノ先生や校長は時々連れて会っていたが、ガルクが記憶を辿る限り最後に会わせたのは、学生時代だった
「・・・」
ガルクが急に戯れるのをやめたので、アクトは不思議そうに見てる。ガルクはその場で空間を切り裂いた
宮殿内に勝手にガルクはやって来た。そこから勝手に歩いていると、宮殿内にいた何人かが、突然やって来たガルクを見て驚いてる。やがて、数人がガルクを囲った
「ガルク様。何か御用でしょうか?」
しかし、ガルクとアクトは話なんか聞かずに歩き続けたら、腕を掴まれ無理やり止めさせられた
「ガルク様。宮殿に御用でしょうか?」
「邪魔だ」
ガルクは無理やり手を払った。次の瞬間、シュリオンが瞬間移動でやって来た
「ガルク!不法侵入だぞ!」
「シュリオン。随分と僕に対して偉そうになったな。いつからお前は、僕に上から目線で言えるようになったんだ!」
「勝手に来るなと言ってるんだ」
「実家に帰ってはダメなのか?シュリオン君さ、優しく家に迎えてくれよ。それに、フェルムスの捜査上必要でね。お前ら、何見てるんだ?」
ガルクが周囲にいた人を睨んだ
「僕の邪魔したこと覚えとけよ」
ガルクの一言で、みんな一瞬でその場から立ち去った
「あまり、部下達を脅さないでくれないか」
「あんな、無能が部下か?よく、エリミアが滅びていないな~。そうか、唯一王の周りは無能だけど、フェルムスと元老院が頑張ってるから滅びていないのか!」
「自分のお陰だと?」
「そう思ってるなら、救いようがあるな」
「嫌みをいうために、わざわざやって来たのか?お前が友達を失ったのは自分の性格のせいだと気づいていないのか?」
「友達を失った?奪った間違いだろ?」
ドードルとフィオルがいなくなってから、二人の関係は最悪だった
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
34
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる