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6 鬼の就職 仕事を探す側の事情
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「うーん。イヤだって言ってもなー。」
鬼は群れるモノなのだ。
強い鬼は多くの鬼を召し抱えることでより力が強くなり、弱い鬼がどこにも仕えずにいればさらに力が弱くなる。
ともかく群れに参加しないことには社会生活が始まらない。
(それくらい静だって分かってるだろうに。
何を考えてるんだろ。)
ぐるぐると考えあぐねる真暗。するとふっちーから声がした。
『強い家に仕えるのでなければ、仕事は公募で探すのか?』
「うん。」
(げっっっ!?)
あっさり頷く静に、真暗の方がのけぞる。
「いやいやいや。公募の仕事って、地獄の獄卒くらいしかないじゃん!
あれ、なんでずーっと募集してると思ってるのさ。勤め先がホントに地獄なんだよ。鬼でもキツイから辞める奴が多いんだよ!?」
そう。地獄勤めは鬼でもバテると悪名高い代物だ。骨まで来るという暑さ・寒さはスケルトンにもさぞかし堪えるに違いない。
だというのに。静は至って平静で、慌てた様子はどこにもなかった。
彼は呑気そうにこう言ったものだ。
「えっ。でも姉さんも地獄勤めだよね。」
「へっ、あ………。あれっっっ?」
そう言えば。
真暗の仕事とは何であったか。
地獄技術部開発課。
それが彼女の所属である。
真暗は自分が、一度も地獄に通勤したことのない“地獄の鬼”であることに気がついた。
鬼は群れるモノなのだ。
強い鬼は多くの鬼を召し抱えることでより力が強くなり、弱い鬼がどこにも仕えずにいればさらに力が弱くなる。
ともかく群れに参加しないことには社会生活が始まらない。
(それくらい静だって分かってるだろうに。
何を考えてるんだろ。)
ぐるぐると考えあぐねる真暗。するとふっちーから声がした。
『強い家に仕えるのでなければ、仕事は公募で探すのか?』
「うん。」
(げっっっ!?)
あっさり頷く静に、真暗の方がのけぞる。
「いやいやいや。公募の仕事って、地獄の獄卒くらいしかないじゃん!
あれ、なんでずーっと募集してると思ってるのさ。勤め先がホントに地獄なんだよ。鬼でもキツイから辞める奴が多いんだよ!?」
そう。地獄勤めは鬼でもバテると悪名高い代物だ。骨まで来るという暑さ・寒さはスケルトンにもさぞかし堪えるに違いない。
だというのに。静は至って平静で、慌てた様子はどこにもなかった。
彼は呑気そうにこう言ったものだ。
「えっ。でも姉さんも地獄勤めだよね。」
「へっ、あ………。あれっっっ?」
そう言えば。
真暗の仕事とは何であったか。
地獄技術部開発課。
それが彼女の所属である。
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